山野草のカテゴリ記事一覧

野菜 果樹 ハーブ 山野草の分かりやすい育て方。画像満載。


 
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カテゴリ:山野草

山野草のカテゴリ記事一覧。野菜 果樹 ハーブ 山野草の分かりやすい育て方。画像満載。
ショウジョウバカマの育て方

2016-01-23 山野草
ショウジョウバカマ、ロゼットの中心から花茎を立ち上げ花を咲かせます。・学名 Heloniopsis・科名 シュロソウ科・属名 ショウジョウバカマ属・開花期 ショウジョウ…

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コバイモの育て方

2016-01-21 山野草
クロユリもコバイモの仲間です・学名 Fritillaria・科名 ユリ科・属名 コバイモ属・開花期 2月〜4月・休眠期 6月〜2月中旬・難易度 上級者向き・楽しみ方 鉢…

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アツモリソウの育て方

2016-01-19 山野草
アツモリソウは深山のランで、袋状の唇弁が特徴のユニークな花をつけます・学名 Cypripedium・科名 ラン科・属名 アツモリソウ属・開花期 4月下旬〜6月上旬・休眠…

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アヤメの育て方

2016-01-17 山野草
ヒオウギアヤメ・学名 Iris・科名 アヤメ科・属名 アヤメ属・開花期 冬に休眠するタイプ:4月中旬〜5月,夏に休眠するタイプ:4月中旬〜5月中旬・休眠期 冬に休…

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カタクリの育て方

2016-01-15 山野草
カタクリは、乱獲で減少しています・学名 Erythronium・科名 ユリ科・属名 カタクリ属・開花期 3月〜5月・休眠期 6月中旬〜2月・難易度 上級者向き・楽しみ方…

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セツブンソウの育て方

2016-01-13 山野草
セツブンソウ・学名 Eranthis・科名 キンポウゲ科・属名 セツブンソウ属・開花期 2月〜4月上旬・休眠期 6月〜1月・難易度 中級者向き・楽しみ方 鉢植え、庭植…

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イヌナズナの育て方

2016-01-11 山野草
イヌナズナ・学名 Draba・科名 アブラナ科・属名 イヌナズナ属・開花期 4月〜5月上旬・休眠期 11月下旬〜3月上旬・難易度 中級者向き・楽しみ方 鉢植え、石…

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イチリンソウの育て方

2016-01-09 山野草
イチリンソウ・学名 Anemone・科名 キンポウゲ科・属名 イチリンソウ属・開花期 4月〜5月上旬・休眠期 6月中旬〜3月上旬・難易度 初心者向け・楽しみ方 鉢植…

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原種スイセンの育て方

2016-01-07 山野草
ナルキッスス・バルボコディウム(ナルキッスス・ブルボコディウムとも)・学名 Narcissus・科名 ヒガンバナ科・属名 スイセン属・開花期 9月下旬〜4月中旬(種類に…

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ユキワリソウの育て方

2016-01-05 山野草
ユキワリソウは早春に開花し福寿草と人気を分け合います・学名 Hepatica (Anemone)・科名 キンポウゲ科・属名 ミスミソウ属(イチリンソウ属)・開花期 2月下旬〜4…

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ユリの育て方

2016-01-03 山野草
ユリは花色も豊富で香りも良い品種が多く楽しめます(スカシユリ)・学名 Lilium・科名 ユリ科・属名 ユリ属・開花期 6月中旬〜8月中旬・休眠期 11月中旬〜3月…

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フクジュソウの育て方

2015-12-30 山野草
「福寿草」縁起物として正月飾りの鉢植えに使われます・学名 Adonis ramosa・科名 キンポウゲ科・属名 フクジュソウ属・開花期 2月〜4月・休眠期 6月下旬〜1月…

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ウメバチソウの育て方

2015-12-20 山野草
ウメバチソウは、北海道〜四国、九州の低地から山地の、日当たりの良い草原や湿原に生えています・学名 Parnassia・科名 ニシキギ科(ウメバチソウ科、ユキノシタ科)…

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アキギリの育て方

2015-12-18 山野草
アキギリ(秋桐)・学名 Salvia glabrescens・科名 シソ科・属名 アキギリ属・開花期 8月〜10月・休眠期 12月〜2月・難易度 初級者向け ・楽しみ方 鉢植え…

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アキチョウジの育て方

2015-12-16 山野草
アキチョウジ(秋丁字)は、関西の野山に多くみられます・学名 I.longitubus・科名 シソ科・属名 ヤマハッカ属・開花期 9月下旬〜10月下旬・休眠期 11月下旬〜3月中…

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サワギキョウの育て方

2015-12-14 山野草
山地の湿地に自生するサワギキョウ・学名 Lobelia sessilifolia・科名 キキョウ科・属名 ミゾカクシ属・開花期 8月〜9月・休眠期 12月〜3月・難易度 中級者向…

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原種シクラメンの育て方

2015-12-12 山野草
シクラメンは、園芸植物として人気が高いですが、もとは山野草で、近年の原種ブームで様々な原種が流通しています(画像は原種シクラメン ヘデリフォリウム)・学名 Cycla…

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ショウジョウバカマの育て方

  •  投稿日:2016-01-23
  •  カテゴリ:山野草
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ショウジョウバカマ、ロゼットの中心から花茎を立ち上げ花を咲かせます。


・学名 Heloniopsis
・科名 シュロソウ科
・属名 ショウジョウバカマ属
・開花期 ショウジョウバカマ:3月下旬〜4月中旬,コショウジョウバカマ:10月〜11月上旬
・休眠期 11月下旬〜3月上旬
・難易度 初級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ、寄せ植え、庭植え



[ショウジョウバカマの育て方]


■ショウジョウバカマの特徴

多雪地帯の林の斜面や田のあぜなどに自生している多年草です。

先端のとがったやや細長い葉は、地面を這うように放射状にのびます。
このような葉のつき方を、”ロゼット”と言います。

ロゼットの中心から花茎を立ち上げ、紅色の花を咲かせます。

この紅色の花を想像上の猩々に、広がる葉を袴に見立てたことから、
ショウジョウバカマ(猩々袴)と名付けられました。

とても変異の多い植物で、地域により大型種から小型種、
花色も白、ピンク、赤紫色、青色と様々で、八重咲きもあります。

葉先に不定芽を作ります。
一般に植物の芽は茎の先端や葉腋から出ますが、
それ以外の場所から出る芽を不定芽と呼びます。


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群生するショウジョウバカマ


■栽培適地と品種

・栽培適地
自生地が湿気の多い場所のため、水持ちの良い場所を好みます。
やや湿っぽい木陰が良いでしょう。

・用土と鉢
桐生砂5、日向土3、鹿沼土2を配合した用土や、
鹿沼土7に軽石砂3を配合した用土などを使用します。

水持ちと水はけの良い土壌を好むので、
用土に刻んだ水ゴケを2割ほど混ぜてもよいでしょう。

または、植え付け後、表土に水ゴケやハイゴケを張っても良いです。

地植えにする場合は、腐葉土をあらかじめ土にすき込んでおきます。
水はけと水持ちが良くなります。

葉の先端に不定芽が出るので、
鉢はロゼットよりやや大きめの物を使用します。
中深の3〜4号鉢に1〜3株が目安です。


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近くで見ても面白いです


・主な仲間
九州に、小型のツクシショウジョウバカマやヤクシマショウジョウバカマ
などがあります。

・品種
コショウジョウバカマは、西表島の林床に生える小型種で、
晩秋から冬にかけて純白の花を咲かせます。
絶滅危惧U類に指定されています。

ツクシショウジョウバカマは九州を中心に自生しています。
全体的に小型で、花色は白〜淡いピンクです。

ヤクシマショウジョウバカマは、名前の通り屋久島に自生し、
屋久島の固有種です。
ツクシショウジョウバカマの矮性種と考えられています。
花色は淡いピンクです。

オオシロショウジョウバカマは、沖縄に自生しています。
花色は白色です。
絶滅危惧TB類に指定されています。


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山野に咲くショウジョウバカマ


■植え付け・植え替え

・植え付け
9月下旬〜10月中旬か、芽出し前の2月下旬〜3月中旬が適期です。
元肥として緩効性化成肥料を施して、植え付けます。

ロゼットの基部まで植え込み、
根が浮き上がらないように植え付けるのがポイントです。

深鉢を使う場合は、鉢底に多めに大粒の軽石などを入れ、
水はけを良くしておくとよいでしょう。

・植え替え
植え付け同様、9月下旬〜10月中旬か、2月下旬〜3月中旬が適期です。
長い根や傷んだ根を整理してから植え付けます。

植え替えは、2年に1回が目安です。


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全体のようす


■栽培管理

性質が強く、育てやすい山野草です。

芽出しから開花、葉が展開するまでは、日当たりの良い場所で管理します。

葉の展開後は明るい半日陰に移動します。
暑さに弱いため、夏は50%程度遮光します。

秋はしっかり日に当てて太い冬芽を作らせます。
冬の間も葉は枯れずに残ります。

凍結させると芽が腐るため、冬は風よけを作るか、棚下に置きます。

・水やり
3月〜10月は1日1回、たっぷり水やりをします。
特に、梅雨以降の表土の乾燥は、葉先や根を傷めやすいため注意します。

11月〜2月の休眠期は、5〜6日に1回程度水やりをします。

・追肥
芽出し後に、置き肥を施しますが、葉に触れないような位置に置きます。

春と秋は液体肥料を週に1回施します。
できれば、秋の液体肥料は、リン酸分の多いものが良いでしょう。

肥料が少ないと花が咲かないことがあります。


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花後に種ができています、5月頃種をとりまきにしても良いです


■増やし方

植え替え時に株分けで増やしますが、軽く引っ張って離れる物だけにします。
ナイフを使わなければ分けられない場合は、無理に株を分けません。


葉の先端に小苗ができていたら、植え付けます。
少し葉をつけて切り取り、小苗だけを地上へ出して植え付けます。

葉挿しも可能です。
葉を基部から外して、用土や水ゴケに寝かせておくと、発芽します。


■病害虫

病気は白絹病、害虫はアブラムシ、ネコブセンチュウに注意します。

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コバイモの育て方

  •  投稿日:2016-01-21
  •  カテゴリ:山野草
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クロユリもコバイモの仲間です


・学名 Fritillaria
・科名 ユリ科
・属名 コバイモ属
・開花期 2月〜4月
・休眠期 6月〜2月中旬
・難易度 上級者向き
・楽しみ方 鉢植え、庭植え



[コバイモの育て方]


■コバイモの特徴

北半球の温帯域に約100種が分布しています。

日本では、新潟県・福島県を北限として、
南は九州まで8種が分布しています。

淡い褐白色の、釣鐘型の花を下向きに咲かせます。
小型で趣のある花姿は、日本人好みで人気があります。


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イズモコバイモ


■栽培適地と品種

・栽培適地
石灰分を多く含んだ土壌を好み、
人里近い山麓から山地にかけての林縁などに自生しています。

そのため、早春に日が当たる環境を好みます。
6月〜9月頃までは日陰に、
その他の季節は日当たりの良い場所で管理します。

・用土と鉢
水はけの良い用土を好みます。
赤玉土5、桐生砂3、バミス2の割合で混合した用土、
もしくは、みじんを抜いた小粒の軽石砂5、硬質鹿沼土3、
赤玉土2の割合で配合した用土などが良いでしょう。

鉢は、通気性の良い鉢を用います。
大きさは、山草鉢4号で5〜6球、山草鉢5号で8〜10球が目安です。

・主な仲間
茶花としてよく使われるバイモは、コバイモの仲間です。

また、クロユリもコバイモの仲間です。

クロユリ「ユリ」と名前は付きますが、実は、一般的なユリはリリウム属、
クロユリはフリチラリア属で、ユリとは異なる植物なのです。


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クロユリ


・品種
日本海側の低山地に多く自生しているコシノコバイモは、
作りやすく、多く栽培されています。

中国地方、四国、九州には、ホソバナコバイモが分布しています。
コバイモの仲間の中では育てやすく、肥培すれば増殖します。

四国に分布するアワコバイモ、四国〜九州中部に分布する
トサコバイモは、栽培が難しい部類に属します。


■植え付け・植え替え

・植え付け
9月が適期です。

あまり深く埋め込まないようにします。
覆土が2〜3cm程度になるように植え付けます。

植え付けの際、球根の周りには赤玉土を多めにして、
排水を良くすることが、丈夫な株に育てるポイントです。

・植え替え
植え付け同様、9月が適期です。
植え付け同様に行います。

植え替えの目安は、2〜3年に1回です。


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ホソバナコバイモ


■栽培管理

早春に芽を出し、花を咲かせ、
わずか2〜3ヶ月で枯れてしまう短命の植物です。

その上コバイモは球根が小さいので、養分が不足しがちです。
地上部を1日でも長く保ち、生育期間中に十分な肥培を心がけます。

種を取らないのであれば、早目に花を除去して、
余分な養分を消費しないようにもしてあげます。

・水やり
3月〜7月は1日1回、8月〜2月は2〜5日に1回与えます。
8月は乾燥しやすいため、乾き具合に気を付けます。

茎が弱いので、勢いよく水を当てると折れることがあります。

逆にそれ以外の季節は過湿に注意し、冬期間は凍らせないよう注意します。

・追肥
3月〜7月頃までは液肥を週に1回施します。
5月頃にお礼肥えとして油粕の置き肥を施すとよいでしょう。

ブドウ糖を施すと生育が良くなるため、生育期は水やり代わりに、
毎日2000〜5000倍に薄めたブドウ糖を与えてもよいでしょう。


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コシノコバイモ


■増やし方

実生や鱗片挿しで増やせます。

種を取る場合は、開花が早春で花粉を媒介する虫が少ないため、
人工交配をすると良いでしょう。

さく果が5月中旬〜下旬に熟し、中から薄茶色の種子を散らします。
5月中旬〜6月中旬に種をまいて、軽く覆土して栽培します。

発芽は翌春になります。
発芽したら、4〜5年で開花します。

コバイモは、鱗片の数が少ないため、あまり鱗片挿しには向きません。
ただし、鱗片挿しは確実に増やすことができます。

2〜3年開花しなくてもよいのなら、
鱗片をはずして鹿沼土に軽く挿して育てます。


■病害虫

葉を傷めると、ナメクジの食害に合い、枯れてしまうこともあります。

アブラムシの被害にも合いやすいため、アブラムシ予防として、
芽出し時にオルトラン粒剤を鉢上に適宜まき、
花後は月に1〜2回、薬剤を散布します。

球根はネズミなどの小動物の食害に合うことがあるので、注意します。

病気では、炭そ病やウイルス病にかかりやすいです。

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アツモリソウの育て方

  •  投稿日:2016-01-19
  •  カテゴリ:山野草
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アツモリソウは深山のランで、
袋状の唇弁が特徴のユニークな花をつけます


・学名 Cypripedium
・科名 ラン科
・属名 アツモリソウ属
・開花期 4月下旬〜6月上旬
・休眠期 11月中旬〜3月下旬
・難易度 中級者〜上級者向き
・楽しみ方 鉢植え、庭植え



[アツモリソウの育て方]


■アツモリソウの特徴

その花姿は平敦盛が背負った母衣(ほろ)に見立てられ、
アツモリソウ(敦盛草)と名付けられました。

花色は紫色で、線状がくっきりと目立ちます。

山野草愛好家なら一度は挑戦してみたい憧れの一種ですが、
性質は一癖あり、中級者〜上級者向きです。

以前は入手が困難でしたが、
最近は実生技術の発達により容易に入手できるようになりました。

しかし、未だに山どりの株が流通していることも事実です。
乱獲により、絶滅が危惧されている種です。

購入する際は、必ず山どりの株ではないものを求めてください。


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クマガイソウ


■栽培適地と品種

・栽培適地
庭植えの場合は、明るい木陰の傾斜地に、
腐葉土などを十分にすき込んでから植え付けるとよいでしょう。

・用土と鉢
アツモリソウは、排水性・保水性・通気性の良い、
アルカリ性の用土を好みます。
また、過湿の用土を嫌いますが、根が乾くのも好みません。

山野草と高山植物の用土を1:1で混ぜた用土が良いでしょう。
市販の樹皮ベースの培養土でも良いです。

保水性を高めるため、水ゴケを刻んだものを、
2割ほど混入しても良いでしょう。

夏の暑さを嫌うため、鉢は、温度低下効果がある断熱鉢や、
小山飾り鉢の5〜7号が良いでしょう。

アツモリソウは十分に根を広げることが大切なので、
大きめの鉢を準備します。

・主な仲間
アツモリソウ属は、北半球に約40種があります。
低地に生えるクマガイソウもアツモリソウの仲間です。

アツモリソウ、ホテイアツモリソウ、レブンアツモリソウなどは
「種の保存法」の特定国内希少野生動植物種のため、
許可を受けている販売店以外では販売できません。
購入の際は、注意します。

また、チョウセンキバナアツモリソウは、
栽培・繁殖・譲渡の一切が禁止されています。

北アメリカやアジアには、面白い色や形の仲間もあります。


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レブンアツモリソウ


・品種
クマガイソウは全国の野山に生え、大きな花袋が人気です。
鉢植えよりも庭植え向きで、環境が合えば育ちます。

ホテイアツモリソウは、本州中部の亜高山に生え、
ずんぐりとした花姿をしており、花色は濃紅色です。

「種の保存法」の特定国内希少野生動植物種ですが、
栽培増殖品や実生苗が出回っています。

レブンアツモリソウは、礼文島の特産種です。
黄色やクリーム色の花と、草姿の良さが人気を集めています。

「種の保存法」の特定国内希少野生動植物種ですが、
フラスコ実生苗が流通しています。

ドウトウアツモリソウは、名前の通り北海道東部に生えています。
花色は褐色で、日陰を好み、夏の暑さにやや弱いです。

海外種の中では、シプリペディウム・ケンタッキエンセが育てやすいです。
草丈が高く、花も大きく、見栄えがします。
半面、開花期に風で折れやすいです。


■植え付け・植え替え

・植え付け
芽出し前の3月中旬〜4月上旬か、
花後の5月下旬〜6月中旬が植え付け適期です。

鉢にゴロ土、元肥を入れたら、根を広げて、なるべく根が中心になるよう配置し、
芽の先端が2cm程度埋まるよう覆土します。

根の間にまんべんなく用土を入れて、
根や根茎の周囲に隙間を作らないことがポイントです。

・植え替え
植え付け同様、3月中旬〜4月上旬か、5月下旬〜6月中旬が適期です。

株を抜くといくつかの根茎が連なり、先端に芽があります。
根茎や根を傷めないように古土を落とし、
傷んだ根や地下茎を整理してから植え付けます。

植え替えは2年に1回が目安です。


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クマガイソウ


■栽培管理

栽培がやや難しい種ですが、
とにかく秋まで葉を持たせて、芽の充実を図ります。

芽出しから開花までは30%前後の遮光、花後は50%遮光し、
ゆるく風の通る涼しい環境で管理します。

10月頃になったら再び30%遮光に戻して、芽の充実を図ります。

冬は芽が凍結しないように冬囲いなどを行います。

・水やり
成長期は1日1回水やりをします。

芽出しから開花までは葉や茎が柔らかく、ふらふらしているので、
鉢の縁から水差しなどで水やりをし、株を濡らさないようにします。

花後は株がしっかりするので、
通常通りじょうろから水やりをしても構いません。

雨の多い時期は、過湿を避けるため、
表土が乾き始めるまでまってから水やりをすると、根が傷みません。

休眠中は、用土が軽く湿っている状態を保ちます。

・追肥
芽出し後に、鉢の縁にラン用の固形肥料を置き肥します。
さらに、春と秋にラン用液体肥料を月1〜2回施します。


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チョウセンキバナアツモリソウ


■増やし方

植え替え時に株分けで増やします。

鉢から抜いて、芽が増えていたら株分けできます。
出来れば根茎が2節以上になってから、分けます。


■病害虫

病気は、軟腐病、根腐病、白絹病、炭そ病、ウイルス病などに注意します。

葉先が黒くなったり、全体が萎れ始めたら、
根の先端が黒変して腐り始めている証拠です。

高温期、排水が悪いとよく起こります。
古根を切り、清潔な用土に植え替えます。

害虫は、アブラムシやナメクジ、ヨトウムシ、ハダニに注意します。

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アヤメの育て方

  •  投稿日:2016-01-17
  •  カテゴリ:山野草
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ヒオウギアヤメ


・学名 Iris
・科名 アヤメ科
・属名 アヤメ属
・開花期 冬に休眠するタイプ:4月中旬〜5月,夏に休眠するタイプ:4月中旬〜5月中旬
・休眠期 冬に休眠するタイプ:11月下旬〜3月下旬,夏に休眠するタイプ:6月中旬〜9月中旬
・難易度 初〜中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ、寄せ植え、ロックガーデン、庭植え、茶花



[アヤメの育て方]


■アヤメの特徴

アヤメという名前は、花弁の付け根に、
網目(文目)模様があることから名付けられました。

世界には多種多様な種類が見られますが、
日本で自生しているアヤメの仲間はごくわずかです。

湿原にはカキツバタ、ノハナショウブがあり、
乾燥地にはアヤメとエヒメアヤメがあります。


その中間的なところには、ヒオウギアヤメが自生します。
シャガも生えていますが、中国から渡来したもので日本産の山野草ではありません。

生育環境によって育ちかたや栽培方法が異なります。
アヤメの仲間というと、カキツバタやノハナショウブのイメージから、

湿原を連想することが多いですが、
世界的に見ると、乾燥地に生息する種類の方が多いのです。

また、男の子の節句に用いられるショウブは、
サトイモ科の植物で、アヤメとは別物です。


アヤメもショウブも、漢字で書くと「菖蒲」のため、紛らわしいですが、
葉が似ているだけで、ショウブの花はガマの穂のような黄色い花のため、
花を見ると、別の植物であることがすぐにわかります。
ただし、ハナショウブの方は、アヤメ科の植物ですので、ご注意ください。

「いずれアヤメかカキツバタ」と言われるように、アヤメとカキツバタは
よく似ていることで知られています。

アヤメはカキツバタと比較して、花弁の付け根に網目模様があること、
乾いた場所で育つこと、花幅が狭いこと、などで見分けます。



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エヒメアヤメ


■栽培適地と品種

・栽培適地
湿地を好む種類以外は水はけの良い場所を好みます。
品種を問わず、風通しの良い場所が良いでしょう。

庭があれば、鉢よりも地植えの方が大きく、よく育ちます。

・用土と鉢
赤玉土4・日向砂4・腐葉土2の割合で混合した用土が良いでしょう。

球根の種や小型種は、水はけの良い用土が適しています。
鹿沼土5・軽石砂5などが良いでしょう。

カキツバタやノハナショウブは、発泡スチロールの深めの箱に、
2/3程度畑土を入れて水を張って栽培すると良いでしょう。

鉢で育てる場合は、5〜8号鉢に植え付け、腰水にします。

ヒメシャガは、5〜6号の浅鉢が良いでしょう。

エヒメアヤメは、浅鉢の方が見栄えがしますが、
栽培には深鉢が適しています。


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カキツバタの群生


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白のカキツバタ


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カキツバタの実生


・主な仲間
水が好きな仲間には、カキツバタ、ノハナショウブ、ヒオウギアヤメなどや、
大型の海外種があります。

普通に栽培できるものは、アヤメ、ヒメシャガ、エヒメアヤメ、マンシュウコアヤメなどや、
欧米の小型種、夏に休眠する球根アイリス類、根茎をもつオンコキクルス類や、
ジュノー・アイリスグループなどがあります。


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ノハナショウブ


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ノハナショウブの実生


・品種
水を好む品種としては、湿原に生える大型種のカキツバタ
赤紫色の花色が特徴的なノハナショウブ
本州中部以北の湿原に生えるヒオウギアヤメなどがあります。

普通に栽培できる品種であるエヒメアヤメは、
中国地方と九州の草原に生える希少種です。

根が細くかたいので、大きめの鉢に植え付けます。
開花には肥培を要するため、難易度は高めです。

マンシュウコアヤメは、アジアに広く分布する小型種です。
細い葉に埋もれるように花を咲かせます。

イリス・クリスタータ・アルバは、北アメリカの小型種で、
ヒメイチハツ」の名で流通し、親しまれています。


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ハナショウブ、3種


■植え付け・植え替え

・植え付け
品種によって植え付け時期や方法が異なります。

花後に植え付ける品種としては、カキツバタ、ハナショウブ、
ノハナショウブ、ヒオウギアヤメなどがあります。

葉は先端から1/3〜1/2程カットし、根は先端を少しカットしてから植え付け、
水深3cm前後の腰水にします。

夏〜秋の彼岸前後に植え付ける品種には、夏に休眠する、
イリス・レティキュラーなどの球根アイリス類や、オンコキクルス類、
イリス・マグニフィカなどのジュノー・アイリス類があります。

芽先が少し埋まる程度に植え付けます。

その他の品種は、春の芽出し後〜葉が固まるころに植え付けます。
具体的には、アヤメ、エヒメアヤメ、ヒメシャガ、
イリス・クリスタータなどの品種です。

これらの植え付けは、根の先端を少しカットしてから植え付けます。

・植え替え
植え替えは、植え付け同様に行います。

根の伸張が活発のため、根詰まりしないうちに植え替えるようにします。


■栽培管理

・水やり
カキツバタやノハナショウブなどは水盤などの水がなくならないようにします。

一方、アヤメやエヒメアヤメは乾燥に耐えます。

ヒメシャガは、3月〜10月は1日1回、たっぷりと水を与えます。

冬期は、いずれの品種も、4〜5日に1回程度の水やりで良いでしょう。

・追肥
4月と9月に置き肥を与えます。
さらに、3月〜10月は薄めの液肥を週に1回、水やり代わりに与えます。

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ヒメシャガ、3種


■増やし方

植え替え時の株分けか、実生で増やします。

株分けは、まず、葉を1/3〜1/2に切り詰めます。
次に、根茎・根をつけて割り、さらに葉を扇状に切ってから植え付けます。

実生で増やす場合は、7月〜8月に採りまきするか、
翌年の2月〜3月上旬にまきます。

4号鉢に10粒程度の種をまき、種がかくれる程度に土をかけます。
日当たりの良い場所に置き、乾かないよう充分水を与えて管理します。

本葉が2枚出たら、薄い液肥で肥培します。


■病害虫

病害虫は特に心配はありませんが、
ヒメシャガの白花種は、過湿にすると、根腐れしやすいです。

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カタクリの育て方

  •  投稿日:2016-01-15
  •  カテゴリ:山野草
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カタクリは、乱獲で減少しています


・学名 Erythronium
・科名 ユリ科
・属名 カタクリ属
・開花期 3月〜5月
・休眠期 6月中旬〜2月
・難易度 上級者向き
・楽しみ方 鉢植え、露地植え



[カタクリの育て方]


■カタクリの特徴

カタクリ(片栗)属は北半球に約20種が分布し、
日本にはカタクリ1種があり、北海道から九州まで、広く分布しています。

名前の由来は、鱗茎からデンプンを取り出していたことによります。

早春の短期間だけ下向きに花を咲かせるため、
スプリング・エフェメラル(春のはかない命)と呼ばれています。
初夏には葉が枯れて、休眠します。

花は、外花被片と内花片がそれぞれ3枚ずつ、
葉は、先のとがった長楕円形です。

種子に、アリが好む物質があり、アリによって方々に散布されますが、
近年は乱獲などで減少しています。


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群生するカタクリ


■栽培適地と品種

・栽培適地
露地植えの場合は、落葉樹の木陰などに植え付けます。
庭土に腐葉土などをすき込んで植え付けましょう。

鉢植えの場合は、地上部がある間は午前中日の当たるところに置き、
休眠期は、軒下の日陰で管理します。
休眠期に長雨に当てず、過湿にならないよう管理するのがポイントです。

・用土と鉢
硬質鹿沼土(小)・桐生砂(小)焼赤玉土(微粒)を等量混合した用土や、
赤玉土4に軽石砂4、腐葉土2を混合した用土などが良いでしょう。

球根は、生長すると深くもぐるので、5〜6号の駄温深鉢が適します。


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白のカタクリ


・主な仲間
欧米から原種や交配種が輸入されています。
黄花のエリスロニウム・パコダや、
白花のホワイトビューティーなどが代表的です。

・品種
花色が黄色のキバナカタクリがあります。


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キバナカタクリ


■植え付け・植え替え

・植え付け
8月下旬〜9月が適期です。
球根の上端を、用土の表面から2〜3cmほどの深さに植え付けます。
植え付け時に、緩効性の化成肥料を少量元肥として施します。

・植え替え
植え付け同様に行います。
目安は3年に1度です。


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つぼみ


■栽培管理

・水やり・追肥
12月頃から発芽までは窒素抜きの液肥を施します。
表面が乾いたら、過湿にならない程度、与えます。
1000倍に薄めたブドウ糖を液肥に加えると、驚くほど活性化します。

発芽〜地上部が消えて3週目までは、週に1回、窒素入りの液肥を与えます。

液肥が、水やりを兼ねています。


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カタクリの若い種


■増やし方

実生か、球根で増やします。

種は、5月頃に採りまきします。
種をまいたら、1〜2cm覆土をします。
最初は鉢底から水を吸わせ、用土が落ち着いたら、上から水を与えます。

発芽は翌年になりますが、それまでは土を乾かさないことがポイントです。
12月頃から、窒素抜きの液肥を1〜2週間に1回施します。

翌年の2月前後に発芽しますが、1年目は細かい苗のままです。
3年後くらいに、一回り大きな鉢に植え替えます。
開花までは5〜10年かかります。

球根で増やす場合は、植え替えの際、球根の下部に、
前年の小さい球根が付いているので、これを取り外して植え付けます。
ただし、こちらも開花までは数年を要します。


■病害虫

早春の植物のため、病害虫はほとんど心配ありませんが、
ナメクジが付くことがあります。

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セツブンソウの育て方

  •  投稿日:2016-01-13
  •  カテゴリ:山野草
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セツブンソウ


・学名 Eranthis
・科名 キンポウゲ科
・属名 セツブンソウ属
・開花期 2月〜4月上旬
・休眠期 6月〜1月
・難易度 中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、庭植え



[セツブンソウの育て方]


■セツブンソウの特徴

節分の頃に落ち葉の中から愛らしい星形の白い花を咲かせるため、
「セツブンソウ(節分草)」と名付けられました。

白い花弁のように見える部分は実は萼(がく)で、
中央の黄色い部分が花びらの退化したものです。

葉は、いくつもの深い切れ込みのあるモミジ葉状をしています。

本州関東地方以西〜九州の山地に分布する多年草で、
落葉樹林内などに生息しています。

地下に球根があり、晩春には葉を落とす春植物です。

乱獲や自生地の破壊などで数が激減し、
環境省の絶滅危惧種に指定されています。


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群生するセツブンソウ


■栽培適地と品種

・栽培適地
石灰岩を好むので、石灰岩片を置くと生育が良くなります。

庭植えの場合は、落葉樹の木陰など、
早春に日が当たる場所が良いでしょう。

・用土と鉢
赤玉土(小)7に山砂3の割合で混合します。

鉢は、山野草用の鉢を使用します。
4号の山草鉢に10球くらいが植え付け目安です。

・主な仲間
韓国のヒナマツリソウや、ヨーロッパの
エランティス・ヒエマリス(キバナセツブンソウ)、
エランティス・シリシカ(コガネセツブンソウ)などが主な仲間です。

・品種
韓国のヒナマツリソウは、セツブンソウに良く似ていますが、
蜜腺が緑色をしている点で見分けます。


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愛らしい花が人気です


■植え付け・植え替え

・植え付け
初秋の休眠期(8月下旬〜9月)が植え付け適期です。

褐色の小さな球根は上下が分かりにくいですが、
平らな面を下にして植え付けます。

用土に緩効性化成肥料を1g加えて、
3号鉢の深さの1/2まで用土を入れたら、
球根を置き、3〜4cm覆土します。

・植え替え
植え付け同様8月下旬〜9月に植え替えを行います。

鉢から抜いたら古土を落とし、球根の状態を確かめ、
下に数本の根が出ているものを選び、植え付けます。

セツブンソウは養分の吸収が早いので、
遅くとも2年に1回は植え替えます。


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つぼみが持ち上がるセツブンソウ C)季節の花300


■栽培管理

葉の出ている生長期間が短いため、葉を長く保ち、
薄い液肥で肥培することが、うまく育てるコツです。

芽が出たら、開花して葉が茂るまでは日当たりに置きます。
葉が茂ったら、日陰に移します。
葉が傷みやすいため、強い風を避けられるよう工夫しましょう。

休眠期に入ったら、棚下で休ませます。
冬期は、凍結しないところで管理します。

・水やり
生育期は、1日1回水やりをします。

休眠期に入ったら、用土が少し湿っている状態を保ちますが、
休眠中に多湿になると球根が腐ってしまうため、
多湿にならないよう注意します。

・追肥 
生育中は、2週間に1度液体肥料を施します。


■増やし方

分球はほとんどしないため、実生で増やします。

種は、さやがはじけたら採り蒔きします。
1年後に1枚葉の子葉を出し、4年後に開花します。

*採り蒔きとは、種を保存せず播くことです。
そのまま、あるいは乾燥させて蒔くこともあります。


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葉を伸ばし種をつけるセツブンソウ C)季節の花300


■病害虫

ナメクジやヨトウムシ、アブラムシの食害に注意します。

早春に芽出しし、生育期間が短いため、
病気は特に心配ありません。

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イヌナズナの育て方

  •  投稿日:2016-01-11
  •  カテゴリ:山野草
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イヌナズナ


・学名 Draba
・科名 アブラナ科
・属名 イヌナズナ属
・開花期 4月〜5月上旬
・休眠期 11月下旬〜3月上旬
・難易度 中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ、トラフ



[イヌナズナの育て方]


■イヌナズナの特徴

高山の岩場に、小さな葉をロゼット状に広げ、
コケのようなマットを形成する高山植物です。

雪解けとともに白や黄色の小花を一面に咲かせます。
苔のように広がる株姿のため、石などをあしらうと、とてもよく合います。


■栽培適地と品種

・栽培適地
一年を通して日当たり、風通しの良い環境を好みますが、
夏の直射日光には弱いため、30〜50%程度遮光します。

乾燥地に生える種類が多いため、
梅雨時や秋の長雨時は、雨よけも必要です。

冬は、ロゼットの外側の葉が冬芽を包むように巻いて保護します。
芽を乾かさないように、涼しい棚下などで管理します。

芽が傷んだ場合は、傷んだ部分をカットして、傷みの連鎖を防ぎます。
カットした部分に用土を入れて埋めると、すぐに回復します。

・用土と鉢
水はけの良い用土が適しています。
鹿沼土2に軽石1を混ぜた用土などが良いでしょう。

鉢は、通気性と水はけが良いものを選びます。
鉢の大きさは、株よりも二回りほど大きいものが良いです。

・主な仲間
日本には、黄色の花をつけるナンブイヌナズナや、白花のエゾイヌナズナ、
キタダケナズナ(ハクホウナズナ)などがあります。

世界の高山の岩場には、
コケのようなクッション性を持つ小型で美しい種類が多くあります。

・品種
北海道と本州の一部に分布しているナンブイヌナズナは、
もっとも一般的に栽培されている品種です。
高温多湿に弱い性質があります。


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エゾイヌナズナは、北海道の海岸付近の岩場に生える小型種です。
白い愛らしい小花を、ボール状に咲かせます。


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キタダケナズナ(ハクホウナズナ)は、南アルプスに見られます。
エゾイヌナズナによく似ていますが、葉がやや細いです。


シロウマナズナは、本州中部の高山に生え、白花を咲かせます。

トガクシナズナ(ミヤマナズナ)は、本州中部の高山に見られます。
白い花を咲かせ、葉には浅い切れ込みがあります。

スペインのピレネー山脈原産のドラバ・ヒスパニカは、
毛でおおわれた針のようなロゼットから黄色の小花を咲かせます。
雨よけし、日当たりの良い場所で育てると、大株になります。

スペインのピレネー山脈原産のドラバ・デデアナは、草姿に比して、
大輪の白い花を咲かせます。
イヌナズナの仲間の中では、育てやすい品種です。

コーカサス原産のドラバ・リギダ・ブリオイデスは、コケのような姿の小型種です。
大輪花を株一面に咲かせるさまは、見事です。


■植え付け・植え替え

・植え付け
芽出し直前の3月下旬か、秋の9月下旬頃が適期です。
株よりも二回りくらい大きい鉢に植え付けます。

イヌナズナは小さなロゼットを密集させる植物ですが、
このような植物は、ロゼットとロゼットの間にも
しっかり用土を入れると株が安定します。

「目砂」といい、株の上から軽く用土をかけます。

植え付け後、表面に石やゴロ土などを敷いておくと、
多湿になりません。

・植え替え
株が弱ってきたり、株が鉢一杯になったら植え替え適期です。
毎年、もしくは2年に1回が目安です。

植え替えは、植え付けと同様に行います。
根鉢を崩すときに、細根が切れやすいので注意します。


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イヌナズナ


■栽培管理

寒さには強いですが、暑さや過湿に弱いため、夏越えがポイントとなります。

・水やり
春と秋は朝、夏は夕方から夜に、1日1回たっぷりと水を与えます。
ただし、多湿になると根腐れを起こしやすいので、注意します。

・追肥
春と秋に月に2回ほど液体肥料を施し、花後にお礼肥えとして
置き肥をします。


■増やし方

植え替え時に、株分けで増やします。
根が少ない品種のため、根が少ないときは無理に株分けを行いません。

花後に種ができれば、実生も可能です。
3月頃にまきます。
1〜2ヶ月で発芽して、約1年で10円玉ほどに成長し、開花します。


■病害虫

多湿による根腐れと、夏の高温多湿による軟腐病に注意します。
害虫は、アブラムシが付きやすいため、防除します。
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イチリンソウの育て方

  •  投稿日:2016-01-09
  •  カテゴリ:山野草
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イチリンソウ


・学名 Anemone
・科名 キンポウゲ科
・属名 イチリンソウ属
・開花期 4月〜5月上旬
・休眠期 6月中旬〜3月上旬
・難易度 初心者向け
・楽しみ方 鉢植え、ロックガーデン、庭植え



[イチリンソウの育て方]


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イチリンソウは、アネモネの仲間


■イチリンソウの特徴

イチリンソウ属の学名は、
園芸植物として広く普及しているアネモネです。

「イチリンソウ」の名前の由来は、1本の花茎の先に
一輪の花を咲かせるところから名づけられました。

世界中の暖帯〜寒帯を中心にヤク150種、日本には12種が分布します。

イチリンソウは、早春に芽を出し開花し、夏前には休眠してしまう
「春植物(スプリング・エフェメラル)」です。

春の野山で一面に咲く白い花は、とても印象的です。


■栽培適地と品種

・栽培適地
冬から春に日が良く当たり、晩春から木陰になるような
環境が適しています。

・用土と鉢
用土は、水持ちが良く、肥沃な用土が適しています。
赤玉土4に軽石砂4、腐葉土2の配合が良いでしょう。

植え付けると、生長に伴って根茎が鉢の縁に沿って回りますが、
鉢の隅まで根茎が回らないと、なかなか開花しないという性質があります。
早く根茎でいっぱいにするために、小さめの鉢に植え付けます。


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キクザキイチゲ


・主な仲間
日本には12種が分布していますが、栽培される種としては、
イチリンソウ、アズマイチゲ、ニリンソウ、キクザキイチゲ、
ユキワリイチゲ、ヒメイチゲ、エゾイチゲなどです。

海外に目を向けると、ヨーロッパではヤブイチゲやキバナイチゲなどの、
選別が盛んで、交配種も見られます。

球根では、アネモネ・ブランダやアネモネ・アペンニナ、
アネモネ・コロナリアなど様々な種類が栽培されています。


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ニリンソウ


・品種
花の変異として多弁花や八重咲き種などが見いだされ、
選別されています。

イチリンソウ”鈴鹿”は、イチリンソウの矮小選別品です。
根茎が短く、小鉢でも賑やかな株になり、人気が高いです。

アズマイチゲは、関東地方の春の野山に多くみられます。
細い花茎、白い多弁花が特徴です。

愛らしい花で人気がありますが、花つきが悪いのが欠点です。
葉の基部と裏側はうっすらと紅色をしているため、
別名ウラベニイチゲとも呼ばれます。

ニリンソウは、その名の通り、1茎に2輪の白い花を咲かせます。
山菜として食用できますが、猛毒のトリカブトに似ているので
注意します。

ユキワリイチゲは、関西地方以西に見られます。
冬に、特徴ある褐色の葉を出し、早春に藤色の花を咲かせます。

キクザキイチゲ
には、菊に似た花をつけ、別名キクザキイチリンソウ
ともよばれます。

ミヤマイチゲの名で流通している矮小種や、紫と緑を染め分けた、
不思議な色模様の花弁を持つ八重咲きの”艶姿”などの選別種があります。


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アズマイチゲ


■植え付け・植え替え

・植え付け
9月下旬〜10月中旬の休眠中の秋に、2〜3cmの深さで植え付けます。


・植え替え
植え付け同様、9月下旬〜10月中旬の休眠中の秋が適期です。

太い節のある棒状の根茎が無数に絡まっているので、
折らないように注意してやさしくほぐします。

鉢の中ほどに、中心から外に向かってバランスよく根茎を置き、
2〜3cm以上覆土します。

根茎の性質上、鉢の縁に沿って根茎が回りやすく、
やがて中心が空いてくるので、そうなったら植え替えを行います。

2〜3年に1回が目安です。


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イチリンソウのアップ


■栽培管理

芽だしから開花、葉の展開が終わるまでは、
日当たりの良い場所で管理します。

葉が展開し終わったら、50%遮光の涼しい場所で、できるだけ
葉を長持ちさせます。

休眠期に入ったら、棚下でゆっくりと休ませます。

庭植えの場合は、落葉樹の下で落ち葉の積もる場所に植え付けます。

・水やり
芽出しから葉が枯れこむまでは、1日1回、たっぷり水を与えます。
休眠期に入ったら、軽く湿り気を感じる程度に保ち、
極端に乾燥しないように注意します。

とはいえ、過湿は禁物です。
過湿になると、根茎が腐ってしまいます。

・追肥
芽出し後に置き肥をします。
生育中は、液体肥料を2週間に1回施します。

肥料切れになると花つきが悪くなります。

1〜2年目の植え替えない鉢には、9月中旬〜10月中旬に
有機性の固形肥料を鉢の周囲に置肥すると、翌年の生育が良くなります。


■増やし方

植え替え時の株分けが簡単です。
長い根茎は、芽を確認して切断し、植え付けます。


■病害虫

病気は特に心配ありません。

害虫は、アブラムシやナメクジ、ヨトウムシの食害に注意します。
冬は、ネズミの食害の被害にあうこともあります。
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原種スイセンの育て方

  •  投稿日:2016-01-07
  •  カテゴリ:山野草
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ナルキッスス・バルボコディウム(ナルキッスス・ルボコディウムとも)


・学名 Narcissus
・科名 ヒガンバナ科
・属名 スイセン属
・開花期 9月下旬〜4月中旬(種類によって異なる)
・休眠期 5月下旬〜9月中旬
・難易度 初級者向き
・楽しみ方 鉢植え、寄せ植え、庭植え、ロックガーデン



[原種スイセンの育て方]


■原種スイセンの特徴

ヨーロッパや北アフリカに多くみられるスイセンの原種です。
地域変異も多く、花の少ない晩秋から冬の花として人気があります。

開花後に種子をつけ、夏には葉を枯らして休眠します。

日本でよく見られるニホンズイセンは、
実はヨーロッパ原産で、日本で野生化したものです。
原産地では、岩石混じりの草原に生えています。

スイセン属は、ヨーロッパから北アフリカ、アジアにかけて自生し、
約50〜60種が分布しています。

野性味を残した交配種も多く流通しています。


■栽培適地と品種

・栽培適地
休眠中は日光を避け風通しが良好な場所で管理します。
芽が動き出したら、日差しをたっぷり浴びさせます。

植え付けてからは、寒さにあてると花がよくつき、
がっちりとしまった株に育ちます。

・用土と鉢
肥沃な用土を好みます。
赤玉土4に、軽石砂4、腐葉土2などを配合するとよいでしょう。

鉢は深鉢が適しています。

・主な仲間
ペチコートスイセンと呼ばれるナルキサス・バルボコディウムや、
ナルキサス・カンタブリクス、ナルキサス・ロミエウクシー、
ナルキサス・トリアンドルスなどがあります。

・品種
ナルキッスス・バルボコディウムは、
ヨーロッパ南西部や北アフリカ原産の黄花種で、
花被片が細く、副花冠が目立つのが特徴です。

変種や亜種が多く開発されています。
小さなかわいい花を毎年たくさん咲かせ、強肩で育てやすいため、
小型原種スイセンの代表的な品種として、とても人気があります。

ナルキサス・カンタブリクスの仲間のフォリオススは、
スペインや北アフリカなどに分布する白花種です。
冬咲きですが、花つきがよく、育てやすいため、人気があります。

ナルキサス・ロミエウクシーも、
ナルキッスス・バルボコディウム同様、
多くの園芸品種が流通しています。

花被片が小さく、副花冠が大輪で、やや上向きに咲く黄花種です。

ナルキサス・キクラミネウスは、
花被片がシクラメンのように反り返るので、
シクラメンスイセンとも呼ばれています。

ナルキサス・ルピコラは、
花被片も副花冠も黄色の、愛らしい小輪花です。

ナルキサス・トリアンドルスは、
花被片が反り返り、うつむき気味に黄色っぽいクリームの花を咲かせます。


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原種スイセン(固有名未詳)


■植え付け・植え替え

・植え付け
休眠中の夏が植え付け適期です。

鉢底に、鉢の深さの1/5までゴロ土を入れ、
その上に元肥として緩効性化成肥料を施します。
鉢の深さの1/2まで用土を入れたら、1cm間隔で球根を並べ、覆土します。

植え付け後は、土が湿る程度に軽く水やりをします。
1〜2日後に、たっぷり水やりをします。

このように、植え付け直後にたっぷり水やりをしない方が、
球根が傷まないのです。

・植え替え
植え付け同様、休眠中の夏が適期です。

球根を掘り出す前数日間は、雨に当てないようにして、
鉢を乾かしておくのが、ポイントです。
水やりも控えます。

土が濡れていると、球根の薄皮がはがれやすく、
傷みやすいからです。

植え替えは毎年が理想です。
長くとも、2年に1回は植え替えます。


■栽培管理

育てやすいですが、休眠中の夏期に過湿にすると
球根が腐ることがあるので注意します。

休眠中は、直射日光を避け、涼しい場所で管理します。
露地栽培の場合は、休眠中は掘り上げて乾燥する方が、
失敗が少ないです。

芽が出始めたら、たっぷりと日に当て、
風を通すとまとまりよく開花します。
日差しが弱く、風通しが悪いと、間延びして姿が乱れます。

休眠まではそのまま日当たり・風通しともよく管理します。

冬期間はなるべく霜に当てないようにしたいところですが、
ハウスやフレームでの栽培は間延びするので、
軒下などでの管理が良いでしょう。

寒さに強いため、軽い凍結ならあまり傷みません。

・水やり
休眠中は、週に1〜2回、用土が湿る程度に軽く与えます。
夏の終わりごろに一度たっぷりと水やりし、発芽を促します。

芽が出たら、1日1回水やりをします。
開花したら、花に水がかからないように注意します。
花に水がかかると、花茎が倒れてしまいます。

葉が黄ばんできたら、徐々に水やりの回数を減らしていきます。

・追肥
リン酸分の多い肥料を主体に、芽出し後に置き肥をし、
さらに、リン酸分の多い液肥を月1〜2回施します。


■増やし方

分球や実生で増やします。
分球は、植え替え時に行います。

種は、2月〜3月上旬にまきます。
発芽後、3年で開花します。


■病害虫

病害虫は、多湿による球根腐敗病、尻腐病に注意します。

葉に色むらが出たり、不自然によじれたら、
ウイルス病の可能性があります。

ウイルス病に感染したら、株を隔離します。
種は汚染されないため、種を採取してから親株を処分します。

害虫は、アブラムシやナメクジ、球根を食い荒らす
スイセンハナアブの幼虫に注意します。

*原種スイセンは、小森谷ナーセリー 楽天市場店で多数扱っています。
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ユキワリソウの育て方

  •  投稿日:2016-01-05
  •  カテゴリ:山野草
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ユキワリソウは早春に開花し福寿草と人気を分け合います


・学名 Hepatica (Anemone)
・科名 キンポウゲ科
・属名 ミスミソウ属(イチリンソウ属)
・開花期 2月下旬〜4月中旬
・休眠期 11月下旬〜2月中旬
・難易度 中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、寄せ植え、庭植え



[ユキワリソウの育て方]


■ユキワリソウの特徴

ユキワリソウは早春に開花し、
フクジュソウと共に新年から早春にかけての鉢花として、
古くから愛され、栽培されてきました。

園芸的にいう「ユキワリソウ」は一般的にミスミソウ属の植物であり、
サクラソウ科のユキワリソウと区別します。

ミスミソウは、葉形が三角状のものが多いところから名付けられました。
海岸に近い落葉樹林下や、少し山に入った斜面などに群生します。

ユキワリソウ(ミスミソウ)には、花色や花姿に変異が多く、
品種改良も盛んで、多くの品種が流通しています。

最近では海外での人気も高くなっています。


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ユキワリソウとミスミソウの区別が難しいです


■栽培適地と品種

・栽培適地
午前中に日が当たる半日陰か日陰が適します。

・用土と鉢
通気性と水はけの良さを併せ持つ用土が適しています。
桐生砂5・赤玉土3・パミス2、
鹿沼土7・軽石砂3などの配合が良いでしょう。

鉢は、深めの4〜5号ほどの鉢を使用します。

・主な仲間
ミスミソウの他にも、オオミスミソウ、
スハマソウ、ケスハマソウなどが見られます。

また、アメリカ・アジア・ヨーロッパと、
海外各地にも多くの仲間があり、栽培されています。

・品種
緋の丸」は名前の通り白地に中心が赤く彩られ、まさに日の丸です。

貝紫」は、濃い紫色の中心を大きく底白で抜いた色対比が美しい品種です。
高貴な紫色は、とても人気があります。

高千美人」は、明るいサーモンピンクの乙女咲きの品種です。
乙女咲きとは、雄しべの退化した花のことです。

光炎」は、赤に輪郭をくっきりと白覆輪で染めた、
対比が鮮やかな品種です。
株立ちにすると、一層華やかさが増します。

海外種では、ヘパチカ・トランシルバニカは、
特徴ある葉をしており、紫色の大輪花です。

ヘパチカ・アクティロバは、葉の角が尖っており、落葉します。
花色は、白色や紫色などがあります。


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野山に咲くのも美しいです


■植え付け・植え替え

・植え付け
開花前の2月下旬〜3月中旬か、9月中旬〜10月上旬が適期です。

根を広げて植え付けますが、長く伸びた根の先端をそろえるように、
1/3ほどカットすると、植え付けやすいです。

鉢底から1/3までパミスの大粒を入れます。
次に上から1/3まで用土を入れ、ユキワリソウの根が重ならないよう広げ、
根の間にまんべんなく用土を入れて、
芽の基部が少し埋まる程度まで植え込みます。

植え付け後数日はたっぷりと水を与え、
水切れにならないようにします。

・植え替え
植え付け同様に行います。

鉢の中に根が回ったら植え替え時です。
目安としては、2年に1回程度です。


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仲良し


■栽培管理

芽出しから開花、新葉が展開するまでは、棚上で、午前中、もしくは
木漏れ日程度の日差しを当て、がっしりと育てます。

葉が展開したら、古葉を切って風通しの良い棚下で
直射日光に当てないように管理します。

夏はさらに涼しい場所に移動します。
暗く、風の通る場所で管理します。
寒冷紗をかけてもよいでしょう。

冬は、根が張っていれば多少の凍結には耐えますが、
早くから日に当てると、花芽が動いてしまうため、
棚下で休眠させるとよいでしょう。

地面に直接置くと、多湿になり、腐ってしまいがちです。
棚に上げて乾き気味に管理するのがコツです。

・水やり
毎日たっぷりと水やりをします。

春と秋、冬は朝、夏は夕方以降に水やりをします。

開花期は、花に水をかけない方が、花が長持ちします。
さらに、病気も防げます。

・追肥
植え付けごと葉の展開後に、置き肥を施します。

置き肥に葉が触れると葉が傷んでしまうため、
葉受けリングを設置すると、置き肥をしても葉に触れず、便利です。

春と秋は2週間に1回、液体肥料を与えます。


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紫が好みです


■増やし方

株分け、根伏せ、実生で増やせます。

株分けは、秋の植え替え時が適しています。
開花期の株分けは、水切れを起こしやすいため避けます。

株を鉢から抜いたら、古葉を取り除き、古土もきれいに落とします。
長く伸びた根の先端を切りそろえる程度にカットします。
3芽くらいずつになるように、手で割ります。

根がぎっしりと詰まっている場合は、無理に根をほぐすと
ボロボロになってしまうため、鉢から抜いたら株にハサミを入れて、
抜いた状態のままブロック状に株分けをしてから、
根をほぐし、最後に根の長さをそろえます。

長い根茎があれば、根伏せができます。
根伏せも、秋の植え替え時が適しています。

花後に種ができたら、採りまきします。
種は、手で触れたら落ちる状態の時に採種します。

アリがタネを運んでしまうため、
こぼれる前に採種するのがポイントです。

ただし、こぼれる前の採種ではまだ未完熟のため、
1週間は覆土をせず、1週間後に後に覆土をすると、種が傷みません。
発芽は翌春になります。

実生では、好みの花の人工交配で、オリジナルな花の出現を楽しめます。


■病害虫

低温多湿になると炭そ病や灰色かび病が発生します。
また、新葉に色むらが出たら、ウイルス病を疑います。

芽は、ヨトウムシやナメクジによる食害に注意します。
梅雨頃からは、ハダニの発生に注意します。
根には、ネコブセンチュウが付きます。

>>フクジュソウの育て方
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ユリの育て方

  •  投稿日:2016-01-03
  •  カテゴリ:山野草
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ユリは花色も豊富で香りも良い品種が多く楽しめます(スカシユリ)


・学名 Lilium
・科名 ユリ科
・属名 ユリ属
・開花期 6月中旬〜8月中旬
・休眠期 11月中旬〜3月
・難易度 初〜中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ、寄せ植え、庭植え、茶花



[ユリの育て方]


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テッポウユリ、育てやすくほのかな香りも良いです


■ユリの特徴

ユリ属は北半球に約70種存在しています。

日本でも北海道から南国の離島まで、さらに海岸から高山まで、
多種多様な種類が自生しています。


■栽培適地と品種

・栽培適地
一般的に、テッポウユリやスカシユリなど、
葉の細いユリは日当たりを好み、

ヒメサユリやオリエンタル系など、葉の広いユリは、
明るい半日陰を好みます。

水はけの良い土壌を好むため、庭植えの場合、
排水が悪い際は盛り土をして畝を作るとよいでしょう。

・用土と鉢
水はけの良い用土を好みます。
鹿沼土5に軽石砂5などを配合した用土が適しています。

鉢の大きさは、球根よりも一〜二回り大きく、深めの物が適しています。

・主な仲間
ヤマユリ、オニユリ、ササユリ、スカシユリ、クルマユリ、
カノコユリの仲間などに大別できます。

海外種も多彩です。
なかでも、韓国のイトハユリ、マツバユリなどは、
小型で野性味と可憐さを兼ね揃えており、人気が高いです。


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オニユリ、山野で見かけると嬉しいですね


・品種
日本には、イワトユリ、ウケユリ、エゾスカシユリ、オトメユリ、
オニユリ、コオニユリ、カノコユリ、ササユリ、サクユリ、
スゲユリ、タモトユリ、テッポウユリ、ヒメユリ、ヤマユリの、
15種が自生しており、野生ユリの宝庫です。

そのうち、ウケユリ、オトメユリ、カノコユリ、ササユリ、
テッポウユリ、タモトユリ、ヤマユリの8種は、日本固有種です。

ウケユリは奄美大島などに自生し、純白の花をつけます。

オトメユリは別名ヒメサユリともいい、
山形・福島・新潟の山地に自生します。
美しい淡紅色の花色をしており、とても人気があります。

カノコユリは四国・九州に自生します。
白、ピンク、紅など、様々な花色があります。

ササユリは山地に自生し、ピンクの清楚な花をつけます。
葉が笹に葉に似ていることから、名付けられました。

テッポウユリは、名前の通り鉄砲型の純白の花をつけます。

タモトユリは、現在では野生のものは絶滅したと考えられています。

ヤマユリは、芳香が強く、大きくて見栄えのする花をつけます。
その美しさから、大正時代までは日本の主要な輸出品目の一つでした。

現在でも多くの園芸品種の親となっています。
麟茎は「ユリネ」として食用になります。


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オトメユリ、球根が高価ですが育ててみたいです


■植え付け・植え替え

・植え付け
休眠中の3月が植え付け適期です。
緩効性化成肥料を元肥として施して、植え付けます。
肥料の量は、1Lあたり2gが目安です。

球根を鉢の中ほどに据えて植え込みます。
球根の上に新しい根が生えるので、球根の3倍ほどの深さに
なるよう植え付けるのがコツです。

その後、軽く水やりをします。
このとき、あまり多く水を与えないことがポイントです。

1〜2日後、たっぷりと水やりをします。
このようにすると、植え傷みが治ります。

・植え替え
植え付け同様、3月が適期です。

球根は古土を落とし、一度水洗いし、古根を整理して、
傷んだ鱗片を外して清潔にしてから植え替えます。

球根は外皮で覆われていないため、乾燥に弱いです。
掘り上げたら、速やかに植え込みます。

用土が傷むと球根も傷むので、
植え替えは、できれば毎年、遅くとも2年に1回は行います。


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カサブランカ、豪華で良い香りが庭に立ち込めます


■栽培管理

芽出しの頃は日当たり良く、梅雨明けからは30〜50%遮光します。

品種によっては日光により葉焼けするため、葉が黄ばんできたら、
少し日陰に移動させます。

秋の彼岸過ぎからは、再び日に当てて、球根の肥大を図ります。

冬は、ウケユリやタモトユリ、ノヒメユリなどの南国種や海外種は、
無加温フレームやハウスなどで保護します。

茎が長く伸びて倒れそうなら、支柱を立てます。

花後、そのままにしておくと種をつけます。
種を作るために、株は多くの栄養を消費し、
球根に回す栄養が少なくなり、球根が十分に肥培しません。

採種の予定がないのなら、花が終わったら、
付け根の部分で折り取ると、球根が肥り翌年大きな花をつけます。

・水やり
生育期は1日1回水やりをします。
ただし、過湿にならないように、
乾きにくい時期は控えめに与えます。

休眠中は用土が軽く湿る程度に水やりをします。
多湿も乾きすぎもよくありません。

・追肥
芽出し後、鉢の2〜3ヵ所に置き肥をし、
春と秋は液体肥料を2週間に1回施します。


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比較的育てやすい、ヤマユリ


■増やし方

木子(ムカゴ)、実生、鱗片挿しで増やせます。

木子ができる品種は、落ちたら木子をまくと、発芽します。

種ができたら、種まきもよいでしょう。

木子も種も、1cmほど覆土します。

鱗片挿しは、発芽前に鱗片を外して埋めておくと、
小さな球根を作って独立します。

いずれの方法でも、開花まで2〜5年かかります。
例外はシンテッポウユリで、種まき後、半年くらいで開花します。


■病害虫

ウイルス病に侵されやすいため、注意します。
葉に不規則なモザイク状の色むらが出ていたら要注意です。

降雨などによる泥の跳ね返りによって、
葉枯れ病に罹患することがあります。
マルチングや、敷きわらを敷くと予防になります。

ハダニや、アブラムシ、ナメクジもつきやすいです。
特にアブラムシは、ウイルス感染の媒介となるため、
オルトラン粒剤などを月に1〜2回株元にまくとよいでしょう。


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フクジュソウの育て方

  •  投稿日:2015-12-30
  •  カテゴリ:山野草
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「福寿草」縁起物として正月飾りの鉢植えに使われます


・学名 Adonis ramosa
・科名 キンポウゲ科
・属名 フクジュソウ属
・開花期 2月〜4月
・休眠期 6月下旬〜1月
・難易度 中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、庭植え、寄せ植え



[フクジュソウの育て方]


■フクジュソウの特徴

「福寿草」というめでたい名前から、
縁起物として正月飾りの鉢植えに使われます。
「元旦草」の別名もあります。

北海道から九州まで全国の山地に生える多年草で、
早春の野山で枯葉の中から黄金色の大きな花を咲かせます。

次第に茎葉が伸び、葉は細羽状に深裂します。
数個の花を咲かせた後は、夏には地上部が枯れ、
翌年の春まで地中で眠りにつきます。

縁起物として人気が高く、手軽に入手できますが、
栽培は意外に難しく、中級者向きの山野草です。

フキノトウに似ていますが、毒草です。
最悪の場合、命にかかわるので、注意が必要です。


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残雪の中から


■栽培適地と品種

・栽培適地
露地植えの場合は、早春に日が当たり、
夏には日陰になる落葉樹の木陰などが良いでしょう。
腐葉土を庭土にすき込んで、植え付けます。

冬期間は凍らせないように注意します。
凍らせると、芽が腐ってしまいます。

・用土と鉢
肥沃な用土を好みます。
赤玉土4に軽石砂4、腐葉土2などを配合します。

・主な仲間
フクジュソウ属は北半球の暖帯から温帯に30種類が分布し、
日本にはフクジュソウ一種があります。

選別により、園芸的改良が進み様々な品種が販売されています。

海外原産は、種の発芽が難しく、日本での入手や栽培は難しいです。

・品種
縁起物として人気の高いフクジュソウには、
様々な品種が選別されています。

福寿海は、黄花系の代表的な品種です。
大きな花をつけ、庭植えにしてもよく映えます。
丈夫で、フクジュソウの中では栽培が容易であり、
名前のめでたさと共に非常に人気のある品種です。

白花系の代表的品種は、車屋白です。
花は比較的小型で、花色は白というより乳白色をしています。

紅花系の代表的品種は、秩父紅です。
個体によって発色が異なるので、花色の良い個体を選びたいものです。


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花後のようす


■植え付け・植え替え

・植え付け
9月〜11月が適期です。

・植え替え
植え付け同様9月〜11月が適期です。

傷んだ根を切除して、少し大きめの深鉢に根を広げて、
根の間にまんべんなく用土を入れ、芽の上に1〜2cm覆土します。

根が鉢一杯に回ったら、植え替えます。
2年に1度が目安です。


■栽培管理

芽出しまでは日陰の凍らない場所で管理します。

芽が出始めたら、日当たりの良い場所に移して開花させ、
葉をしっかりと育てます。

葉が茂ったら30〜50%遮光し、柔らかい日差しの下で管理すると、
葉が長く持ち、株が丈夫になります。

休眠期に入ったら、涼しい棚下に置き、株を休ませます。

・水やり
芽出し前は軽く湿る程度にとどめ、多湿にしません。

芽が動き、開花し始めたら、1日1回たっぷり水を与えます。
開花期は、花に水がかからないようにし、
花や芽に水が溜まらないよう注意します。

夏になり休眠したら、再び湿らせる程度の水やりに戻します。
休眠期は地上部がなくなりますが、忘れずに水やりをします。

・追肥
鉢植えは植え付け時に根に触れないように元肥を施します。

芽出し後に置き肥をして、生育中は液体肥料を2週間に1回施します。
開花後から休眠までの期間が短いため、
この間に液肥などを十分に与え、しっかり肥培することが大切です。


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じょうずに増やせると嬉しいです


■増やし方

植え替え時、株分けで増やします。
フクジュソウは太い地下茎を持つ山野草です。

鉢から抜いて根をほぐす際、細いひげ根は切れやすいのですが、
太い地下茎を傷つけなければ回復は早いので、
細根よりも太い地下茎を大切にします。

古土を落としたら、根茎の節にハサミを当てて軽くひねると、
簡単に根茎が割れるため、数芽をつけて割ります。

花後に種ができれば、実生も可能です。
種を触って落ちたら4月下旬〜5月上旬に採りまきして、
1年後の3月上旬ころに発芽します。

種は、重なり合わないようにまき、1cm程度覆土します。
発芽した年は、双葉が1cm大になります。
本葉が出るのは2年目で、開花には4〜5年かかります。


■病害虫

害虫は、ネコブセンチュウやネグサレセンチュウ、
開花期のアブラムシやナメクジの食害に注意します。

風通しが悪いと、灰色かび病や炭そ病にかかりやすくなります。
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ウメバチソウの育て方

  •  投稿日:2015-12-20
  •  カテゴリ:山野草
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ウメバチソウは、北海道〜四国、九州の低地から山地の、
日当たりの良い草原や湿原に生えています


・学名 Parnassia
・科名 ニシキギ科(ウメバチソウ科、ユキノシタ科)
・属名 ウメバチソウ属
・開花期 8月中旬〜10月上旬
・休眠期 11月下旬〜3月中旬
・難易度 中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ、寄せ植え、庭植え



[ウメバチソウの育て方]


■ウメバチソウの特徴

ウメバチソウは、夏に白い梅のような5弁花を咲かせ、
その花が梅鉢紋に似ていることから、
「ウメバチソウ」と名付けられました。

梅鉢紋は菅原道真が有名で、
墓所である太宰府天満宮の社紋でもあります。

ハート状の葉が茎を抱くようについていて、
全体にまとまりのある草姿をしています。

地下に根茎をもつ多年草で、
冬期は地上部を枯らして休眠します。


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草姿が美しいウメバチソウ


■栽培適地と品種

・栽培適地
日当たりの良い棚上に置きます。
梅雨明け〜9月中旬までは、寒冷紗をかけてあげると、
水温の異常な上昇を防ぐことができ、株が傷みません。

・用土と鉢
水はけと水持ちの良い用土が向いています。
赤玉土と硬質鹿沼土(小中粒)を半々に混ぜた用土、
硬質鹿沼土7に軽石砂3を混ぜた用土などがよいでしょう。

植え付け後、乾燥防止のため表土に生のミズゴケや、
ハイゴケを張るとよいでしょう。

・主な仲間
ウメバチソウ属は、北半球の温帯から極地帯にかけて
50種ほどが分布しています。

日本には、ウメバチソウ、ヒメウメバチソウ、
シラヒゲソウの3種類が分布しています。

・品種
多くの品種がありますが、産地によって、あるいは
自生地の標高によって、花の大きさや花期にかなりの
バラつきがあります。

育てやすさも異なるため、特に初心者は品種選びに注意します。

神津ウメバチソウは、伊豆諸島の岩場に見られる強健種です。
丈夫で育てやすいため、ウメバチソウ初心者におすすめです。
短い花茎に大輪花が特徴です。

白に緑を絡めた八重咲きが美しいウメバチソウ’喜岳’や、
その矮小種も、人気があります。

特に矮小種は、花茎が伸びないため鉢植えでもまとまりがよいです。
夏に蕾が焼けると、開花しにくくなるので注意します。

ピンク花は、東北で発見されたピンク色の花から、
実生で色の良い個体を選別したものです。

なかでも新潟で選別された桜色のウメバチソウ’雪国桜’は、
花形が抜群に美しく、大輪の秀品で人気があります。

少し変わった品種では、中国原産で、弁縁がひげ状で、
中心が黄緑色の大輪花のシラヒゲウメバチソウがあります。


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すっとして清楚


■植え付け・植え替え

暖地ではきれいに作ることが難しいので、
低地性の丈夫な個体を選ぶように心がけます。

路地植えは、寒冷地の湿地性の庭でしたら可能ですが、
暖地の路地植には不向きです。

・植え付け
ウメバチソウの仲間は単独では作りにくいという特徴があります。

自生地にあるチガヤや、リンドウ、カキランなどと、
一緒に植え付けると、いくぶん作りやすくなります。

3月下旬〜4月下旬の芽出し前後に行うと、失敗が少ないです。

白糸のような根があるので、傷めないように根鉢を崩し、
根を広げてから植え込みます。

水持ち、水はけをよくするために、
用土に刻んだ水苔を少し混ぜこんでもよいでしょう。

・植え替え
植え付け同様、3月下旬〜4月下旬に行います。
毎年か、2年に1回植え替えます。

株分けをする場合は、この時に行います。


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山野で出会うと嬉しい


■栽培管理

冷涼な場所で水はけ良く育てることがコツですが、
以外と日光も好みます。

日陰に置くと、間伸びして途端に傷んでしまうため、
芽出し期から葉が出揃うまでは日に当てて育てます。

とはいえ、やはり強い日光は苦手なため、梅雨入り以降は、
朝日が当たる場所か明るい日陰に移して、葉焼けや蒸れを防ぎます。

花後は再び日光に当たる場所に移して、芽の充実を図ります。

・水やり
2月中旬〜10月中旬は、1日1回水やりをします。

7月〜9月の高温期は、乾燥しすぎないよう、心もち多めに
水やりをするとよいです。
この時期は、その日に乾く程度の腰水にしてもよいでしょう。

逆に、梅雨の時期や秋の長雨期は、過湿にならないよう注意します。
多湿になると根腐れの危険があります。

10月下旬〜2月上旬の休眠期は、5日に1回程度でよいでしょう。

・追肥
3月〜10月中旬まで、7〜10日に1回、液肥を施します。
5月と9月には、さらに置き肥も施します。


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アップで


■増やし方

株分けで増やします。
株分けは、2月上旬の植え替え時に行うとよいでしょう。
カミソリなどの鋭利な刃物で3芽以上つけるように切り分け、
植え付けます。

実生でも増やせます。
花後に種を採取して、冷暗所で保管し、2月〜3月上旬にまきます。

赤玉土や鹿沼土など、水持ちの良い細粒に、
ミズゴケ粉を混ぜた用土にまきます。

腰水で十分に水を含ませ、日陰で管理していると、晩春に発芽します。
腰水で肥培します。
苗はとても小さいので、移植は3年目になってから行います。


■病害虫

病気には強い方ですが、
多湿になると立枯病にかかりやすくなります。

害虫としては、アブラムシ、ナメクジやヨトウムシの食害に注意します。
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アキギリの育て方

  •  投稿日:2015-12-18
  •  カテゴリ:山野草
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アキギリ(秋桐)


・学名 Salvia glabrescens
・科名 シソ科
・属名 アキギリ属
・開花期 8月〜10月
・休眠期 12月〜2月
・難易度 初級者向け 
・楽しみ方 鉢植え



[アキギリの育て方]


■アキギリの特徴

本州中部から近畿地方の産地に育つ、大型の秋の野草です。

葉が桐の葉に似ており、秋に開花することから、
「アキギリ」と名付けられました。

美しい大輪の紫花が特徴です。
茎の先端に花穂を出します。

花は唇型で、花筒の内面には、先のとがった毛が前面に生えています。
雄しべは長く、花冠から出るほどです。

春の若芽は山菜として食用にされます。
葉焼けしやすいので注意します。

暑さ・寒さに強いので、初心者でも簡単に栽培できます。


■栽培適地と品種

・栽培適地
葉焼けしやすいため、午前中に日が当たる半日陰が栽培適地です。

野生では、丘陵地帯の木陰など、少し湿った場所に
生育しているため、そのような環境を整えてあげます。

・用土と鉢
大型の野草のため、鉢は3〜5号がよいでしょう。
用土は、山野草用か、
赤玉土4:軽石砂4:腐葉土2の混合土が良いでしょう。

・主な仲間
アキギリ属は、温帯から熱帯にかけて、
世界中に約500種以上分布しています。
日本には約10種が自生しています。

近縁のヤマハッカ属には、アキチョウジがあります。
>>アキチョウジの育て方

・品種
アキギリには、
花色の変異種の白花や桃花、斑入り種などが存在します。

黄花のキバナアキギリも人気があります。

近畿地方北部に分布するタジマタムラソウ、
沖縄に分布するヒメタムラソウは、
アキギリに比べ小型なので、栽培しやすいです。


■植え付け・植え替え

・植え付け
タネまきは、3月に行います。
ミニプランターに状まきにします。
霜柱で種が浮き上がらないよう、湿らせた新聞紙等を置きます。

発芽後は、薄い液肥を週に1回施します。
5月中旬頃、3号ポットに1〜2本ずつ鉢上げします。

・植え替え
3月、根がいっぱいになっているものは、
3割ほど切り詰めて植え替えます。


■栽培管理

・水やり
晴天の日は、1日1回、夕方に水やりをします。
水が不足すると、葉焼けを起こします。

・追肥
3月、固形肥料を株まわりに置きます。
花後も、同様に追肥します。


■増やし方

地下茎で増えるので、株分けで増やす方法が一番簡単です。

上述の通り、種でも増やせます。
自家採種は、12月上旬〜中旬に行います。

剪定した穂を挿し芽しても、簡単に増やせます。


■病害虫

病害虫はほとんど心配ありません。
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アキチョウジの育て方

  •  投稿日:2015-12-16
  •  カテゴリ:山野草
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アキチョウジ(秋丁字)は、関西の野山に多くみられます


・学名 I.longitubus
・科名 シソ科
・属名 ヤマハッカ属
・開花期 9月下旬〜10月下旬
・休眠期 11月下旬〜3月中旬
・難易度 初心者向け
・楽しみ方 鉢植え、寄せ植え、庭植え、茶花



[アキチョウジの育て方]


■アキチョウジの特徴

アキチョウジは、細い枝の先端に紫色の筒状の花を咲かせます。
花柄の間が詰まり、花柄には苞葉があります。

この花が、スパイスの丁子(クローブ)に似ていることから、
「アキチョウジ」と名付けられました。

楚々とした美しさより、わびさびと風流さを楽しむ日本人に愛され、
茶花としてよく利用されます。

日当たりが悪くてもよく育つため、
日陰の庭のアクセントとしてもよいでしょう。


■栽培適地と品種

・栽培適地
風通しの良い明るい半日陰を好みます。

日陰を好みますが、あまり日に当たらないと間のびするため、
春は日に当ててしっかりと株を生長させます。

強い日に当たりすぎると葉焼けするため、
梅雨明けから50%程度遮光します。

秋の開花期には遮光を外し、
午前中だけ日に当てると、芽が充実します。

・用土と鉢
用土は、山野草用か、
日向軽石・硬質鹿沼土・桐生砂(各小粒)を等量混合した用土に、
赤玉土を2割ほど加えた用土を用います。

草丈は1.7〜2mにまで生長するため、大きめの鉢に植え付けます。

・主な仲間
花色の変異種の、白やピンクの花も流通しています。
セキヤノアキチョウジなど、似た仲間も見られます。

近縁のアキギリ属には、アキギリ、キバナアキギリがあります。


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セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁字)*


・品種
近縁種に、アキチョウジと同じヤマハッカ属の
セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁字)があります。

アキチョウジは愛知県以西に分布しているのに対し、
セキヤノアキチョウジは関東に多くみられます。

お互いに非常によく似ており、ほとんど同じように見えますが、
セキヤノアキチョウジの方が花の柄が少し長いことで見分けられます。


■植え付け・植え替え

・植え付け
3月下旬〜4月下旬が適期です。
葉が伸びてからの植え付けは、
バランスが悪く、下葉も傷みやすいため、生育期間初期に行います。

茎が大きく立ち上がるので、やや大きめの鉢に植え付けます。

・植え替え
3月下旬〜4月下旬が適期です。
植え替えは、毎年か、少なくとも2年に1回は行います。


akityoji003.jpg
アキチョウジの冬枯れ*
写真協力=季節の花300


■栽培管理

育てやすく、どんどん生長し、最終的に2m近くにまで延びてしまうため、
春から初夏にかけて1〜2回摘心すると、草丈を抑えることができます。

・水やり
夏の生育期には、1日1回、たっぷりと水を与えます。
水切れになると葉焼けを起こすので、特に夏の乾燥期には注意します。

多湿を嫌うため、春・秋は2〜3日に1回、
冬は3〜5日に1回程度でよいでしょう。

・追肥
アキチョウジは、多肥に育てると姿を乱すため、
肥料はほどほどに施します。

ただし、肥料切れは株を委縮させるので、
春と秋に液体肥料を月に1〜2回施します。
置き肥の併用もよいでしょう。


■増やし方

植え替え時に株分けで増やせます。
剪定した穂を挿し芽しても、簡単に増やせます。

種を採取しての実生も可能です。
種まきは、1月中旬頃行い、十分に灌水し、
日当たりの良い場所で管理すると、約2ヶ月で発芽します。

苗は、4月下旬頃、3号ポットに移植します。
元肥として、緩効性化成肥料中粒20粒ほどを施しておきます。

発芽率はやや悪いですが、丈夫なためよく育ち、
早いものは発芽した年の秋に開花します。


■病害虫

芽出し期にナメクジやヨトウムシの被害にあいやすいです。
アブラムシもつきやすいので注意します。

病気には強く、特に心配はありません。
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サワギキョウの育て方

  •  投稿日:2015-12-14
  •  カテゴリ:山野草
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山地の湿地に自生するサワギキョウ


・学名 Lobelia sessilifolia
・科名 キキョウ科
・属名 ミゾカクシ属
・開花期 8月〜9月
・休眠期 12月〜3月
・難易度 中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、庭植え、ビオトープ



[サワギキョウの育て方]


■サワギキョウの特徴

サワギキョウの仲間は、
北海道〜九州の山地の湿地に広く分布している多年草です。

群生することが多く、秋に紫の花穂を立ち上げ、
美しい花姿で楽しませてくれます。

茶花の一つとして使われることもあります。

花色がキキョウに似ているため、
「サワギキョウ」と名付けられましたが、
花姿は似て非なるものです。

草丈は1mまで育ちますが、
鉢植えでは摘芯して小柄に育てるとよいでしょう。

全草にロベリンという毒があるため、
取り扱いには注意します。


sawagikyo3.jpg
群生するサワギキョウ


■栽培適地と品種

・栽培適地
湿原に生えるので、水を好みます。
日当たりの良い場所に置きます。

露地栽培の場合は、やや湿り気が保てる日向が適しています。

・用土と鉢
山野草用土か、赤玉土(小)7に腐葉土3の割合で混合した用土に、
刻んだ水ゴケを混ぜると良いでしょう。
浅い腰水も可能です。

・主な仲間
ミゾカクシや、アメリカ産のベニバナサワギキョウやオオロベリアソウ、
オーストラリアやニュージーランド産で這い性の、
ロベリア・アングラータやロベリア・ペドンクラータなどがあります。

・品種
一般的な花色は紫色ですが、
自生地から白花や、上品な桃色も発見され、流通し始めています。

ベニバナサワギキョウの花色は、その名の通り濃紅花色です。
オオロベリアソウは、青色花です。


benibanasawagikyo.jpg
ベニバナサワギキョウ


■植え付け・植え替え

・植え付け
4月〜5月、開花前のポット苗を入手して植え付けます。
3号の小鉢づくりから、5号の中鉢仕立てまでできます。

乾燥防止に、表土に生のミズゴケを張るとよいでしょう。

・植え替え
植え替えは、3月が適期です。
1〜2年毎に植え替えます。


■栽培管理

草丈が高く、倒れやすいため、
梅雨の時期に株元から5cm程度で切り詰めると育てやすいです。
側芽も出るため、花穂も増えます。

・水やり
生育期は1日1回水やりを行います。
真夏の乾燥期、乾燥しやすい場合は、腰水で管理します。

冬期は、土の乾き具合を見ながら3〜5日に1回程度与えます。

・追肥
5月〜8月、1000倍液肥を月1〜2回与えますが、
過肥になると育ちすぎるため、成長具合を見ながら控えめに施します。


sawagikyo2.jpg
株分け、挿し木、実生で増やせます


■増やし方

株分け、挿し木、実生で簡単に増やせます。

株分けは、根を抜いて古い用土を落とすと、
根に膨らんだ芽が数個ついています。

その芽1個につき3〜4本の根が付くように切り分け、
1芽1鉢で、元肥を入れた用土に埋め込むように植え付けます。

挿し芽は、春に摘芯した穂を硬質鹿土に挿せば、発根します。

実生の場合は、3月〜4月に種をまきます。
赤玉土(細粒)・日向砂(細粒)・桐生砂(小粒)を、
等量混合したまき床に薄くまき、軽く土で覆います。

たっぷりの水を与え、日陰で管理していると、3週間程度で発芽します。
2000倍液肥を発芽1週間後に1回与えます。
本葉が出たら、移植します。


■病害虫

ヨトウムシの被害にあいやすいため、殺虫剤を散布して駆除します。
病気はほとんど心配ありません。

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原種シクラメンの育て方

  •  投稿日:2015-12-12
  •  カテゴリ:山野草
hederifolium002.jpg
シクラメンは、園芸植物として人気が高いですが、
もとは山野草で、近年の原種ブームで様々な原種が流通しています
(画像は原種シクラメン ヘデリフォリウム)


・学名 Cyclamen
・科名 サクラソウ科
・属名 シクラメン属
・開花期 冬〜春咲き、秋咲き:2月中旬〜4月中旬、9月下旬〜11月中旬
     夏咲き:6月下旬〜7月下旬
・休眠期 冬〜春咲き、秋咲き:6月上旬〜9月上旬
     夏咲き:なし
・難易度 初級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ、寄せ植え、庭植え



[原種シクラメンの育て方]


■原種シクラメンの特徴

原種シクラメンは、園芸種のような華麗さはありませんが、
小型で可憐な花を咲かせ、味わい深い趣があります。

また葉の模様や色も多様で、シルバー系も人気です。

寒さ暑さに比較的強く、グランドカバーなど地植えにしたり、
小鉢仕立てで鑑賞するのも楽しみが大きいです。

シクラメンの”シクラ”は「輪や円」の意味があり、
丸い根茎の形や、花後に一部の種が花茎を伸ばして
らせん状に巻くことに由来しています。

根元に大きな球根(塊茎)を持つ多年草で、
冬〜春咲き、秋咲き種は、夏期に葉を枯らして休眠します。


Cyclamen coum001.jpg
原種系シクラメン コウム C)園芸ネット プラス


■栽培適地と品種

・栽培適地
葉が展開する時期や開花期は日向に置きます。
その後は、雨が当たらない明るい日陰で管理します。

・用土と鉢
山野草用の用土か、
硬質鹿沼土5に、軽石砂5を混ぜた用土などが良いでしょう。

・主な仲間
秋咲きのヘデリフォリウムや、
春咲きのコウムは丈夫で育てやすく、人気も高いです。

その他の原種も専門店で入手可能ですが、
栽培にコツの必要な品種もあるので、難易度が高めです。

・品種
シクラメン・コウムは春咲きシクラメンの代表種です。
丸い葉と、次々に開く小花が愛らしいです。
花色や葉模様が多彩なところも人気です。

その他の春咲きシクラメンには、トロコペテランサム、ペルシカム、
リバノティカム、バレアリクム、レパンダムなどがあります。

シクラメン・ヘデリフォリウムは、秋春咲きシクラメンの代表種です。


Cyclamen coum1.jpg

Cyclamen coum1ajpg.jpg
原種シクラメン コウム、花芽がついてきています(2015.12.12)


■植え付け・植え替え

・植え付け
休眠期の7月〜8月に行います。
塊茎の大きさよりいくぶん大きめの鉢に植え付けます。

元肥として、緩効性化成肥料を施します。
*生育期の植え付けは、なるべく避けたほうが良いです。

・植え替え
植え付け同様に行います。
植え替えは、2〜4年に1回程度、行います。


hederifolium004.jpg
原種シクラメン ヘデリフォリウム


■栽培管理

比較的性質が強く、育てやすい品種が多いです。

秋咲きの品種は、間のびしやすいため、しっかりと日光に当て、
間のびしないように管理するのがポイントです。

・水やり
土が乾いたら、たっぷりと水を与えます。

夏に休眠する品種は、過湿で腐りやすいため、
極度に乾燥した時以外は水を与えず、
9月上旬に再び水を与えます。

・追肥
花後と春に、固形肥料を鉢の縁に置き肥します。
花後は、休眠期まで薄い液肥を併用します。


■増やし方

実生で増やします。
2月〜3月上旬に種をまきます。
3年程度で花をつけます。


■病害虫

病害虫は、特に心配ありません。
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