山野草のカテゴリ記事一覧

野菜 果樹 ハーブ 山野草の分かりやすい育て方。画像満載。


 
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カテゴリ:山野草

山野草のカテゴリ記事一覧。野菜 果樹 ハーブ 山野草の分かりやすい育て方。画像満載。
オランダフウロ(エロディウム)の育て方

2016-03-16 山野草
オランダフウロ・学名 Erodium・科名 フウロソウ科・属名 オランダフウロ属・開花期 4月〜8月・休眠期 12月〜2月・難易度 初級者向き・楽しみ方 鉢植え、ロ…

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タツナミソウの育て方

2016-03-14 山野草
タツナミソウは、春から初夏にかけて小花をたくさん咲かせます・学名 Scutellaria・科名 シソ科・属名 タツナミソウ属・開花期 4月下旬〜6月・休眠期 11月下旬…

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セッコクの育て方

2016-03-11 山野草
セッコク(石斛)は、ラン科の植物でバルブに花が咲きます・学名 Dendrobium moniliforme・科名 ラン科・属名 セッコク属・開花期 5月中旬〜6月上旬・休眠期 11…

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シラネアオイの育て方

2016-03-09 山野草
シラネアオイは、本州中部地方以北の深山や、亜高山に生える大型の山野草です・学名 Glaucidium palmatum・科名 キンポウゲ科(シラネアオイ科)・属名 シラネアオイ…

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チゴユリの育て方

2016-03-06 山野草
小さく可憐な花が稚児のようなので稚児百合と呼ばれます・学名 Disporum・科名 イヌサフラン科(ユリ科、スズラン科)・属名 チゴユリ属・開花期 4月下旬〜6月上旬…

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トキソウの育て方

2016-03-02 山野草
トキソウは、湿地に育つランの仲間です・学名 Pogonia japonica・科名 ラン科・属名 トキソウ属・開花期 5月〜6月・休眠期 11月中旬〜3月中旬・難易度 中級者…

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キンポウゲの育て方

2016-02-29 山野草
キンポウゲは、日本各地の道端や、草地で見られます・学名 Ranunculus・科名 キンポウゲ科・属名 キンポウゲ属・開花期 一般種:4月下旬〜7月上旬     夏休眠…

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サクラソウの育て方

2016-02-25 山野草
サクラソウ属には多くの種類があり、世界に500〜600種が生息(画像は、クリンソウ)・学名 Primula sieboldii・科名 サクラソウ科・属名 サクラソウ属・開花期 4月下…

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キンバイソウの育て方

2016-02-23 山野草
キンバイソウは、山奥の草地や林の縁などに生育しています・学名 Trollius・科名 キンポウゲ科・属名 キンバイソウ属・開花期 5月中旬〜6月・休眠期 11月下旬〜…

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オダマキの育て方

2016-02-18 山野草
オダマキは、筒状で漏斗のような形をしている、ユニークな花形が特徴的な山野草です(画像はヤマオダマキ)・学名 Aquilegia・科名 キンポウゲ科・属名 オダマキ属・…

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タツタソウの育て方

2016-02-16 山野草
タツタソウは別名をイトマキソウともいいます・学名 Jeffersonia dubia・科名 メギ科・属名 タツタソウ属・開花期 4月中旬〜5月・休眠期 11月下旬〜3月中旬・…

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ヒメリュウキンカの育て方

2016-02-14 山野草
ヒメリュウキンカは、地下に根茎を持ち、晩春から休眠します。・学名 Ranunculus ficaria・科名 キンポウゲ科・属名 キンポウゲ属(フィカリア属)・開花期 3月〜5…

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イワウチワの育て方

2016-02-12 山野草
イワウチワは山地や鉱山の比較的涼しい林床や岩場に生えます、明るいピンク色の愛らしい花を1輪つけます・学名 Shortia・科名 イワウメ科・属名 イワウチワ属・開花…

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オキナグサの育て方

2016-02-10 山野草
オキナグサは、本州から九州の草原や雑木林に見られ、白毛に覆われた下向きの花を咲かせます・学名 Pulsatilla・科名 キンポウゲ科・属名 オキナグサ属・開花期 4月…

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イワヒゲの育て方

2016-02-08 山野草
イワヒゲは、北半球の高山帯や寒帯に12種ほどあり、日本にはイワヒゲ1種が本州の中部以北に自生しています・学名 Cassiope lycopodioides・科名 ツツジ科・属名 イ…

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オウレンの育て方

2016-02-04 山野草
オウレン(黄連)は樹林下の陽だまりを好みます・学名 Coptis・科名 キンポウゲ科・属名 オウレン属・開花期 2月中旬〜4月中旬・休眠期 12月〜1月・難易度 中…

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イカリソウの育て方

2016-02-02 山野草
イカリソウ、花も葉も美しく人気の山野草・学名 Epimedium・科名 メギ科・属名 イカリソウ属・開花期 4月下旬〜6月上旬・休眠期 11月下旬〜2月・難易度 初級…

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エビネの育て方

2016-01-29 山野草
エビネ、絶滅が危惧されています・学名 Calanthe・科名 ラン科・属名 エビネ属・開花期 4月中旬〜5月中旬、夏咲きエビネ:7月下旬〜8月中旬・休眠期 11月下旬…

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イワチドリの育て方

2016-01-27 山野草
イワチドリ、岩場に咲く花姿が千鳥に似ていることからの名前です・学名 Amitostigma keiskei・科名 ラン科・属名 ヒナラン属・開花期 4月下旬〜5月中旬・休眠期 …

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エンゴサクの育て方

2016-01-25 山野草
エンゴサクには球根タイプと宿根タイプがあります、画像はエゾエンゴサク・学名 Corydalis・科名 ケシ科(エンゴサク科)・属名 キケマン属・開花期 4月〜5月・休…

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オランダフウロ(エロディウム)の育て方

  •  投稿日:2016-03-16
  •  カテゴリ:山野草
Erodium reichardii.jpg
オランダフウロ


・学名 Erodium
・科名 フウロソウ科
・属名 オランダフウロ属
・開花期 4月〜8月
・休眠期 12月〜2月
・難易度 初級者向き
・楽しみ方 鉢植え、ロックガーデン、庭植え



[オランダフウロ(エロディウム)の育て方]


■オランダフウロの特徴

ゲンノショウコに代表されるフウロソウ属の近縁ですが、日本には自生していません。

ゲンノショウコは花は小さく鑑賞には向いていませんが、
オランダフウロ(エロディウム)の仲間は、
草姿はフウロソウより小型で、花形が変化に富んでいるのが特徴です。

オランダフウロ属とフウロソウ属の見分け方は、
花後にできるさく果の、熟した後の開き方によります。

フウロソウ属はさく果が直立し、熟すとさく果の上端を軸につけたまま、
外側にそっくり返って巻き、裂開します。


■栽培適地と品種

・栽培適地
風通しと日当たりの良い場所を好みます。

・用土と鉢
軽石1:鹿沼土1:赤玉土(小)1の割合か、軽石2:鹿沼土4:赤玉土(小)4の
割合で混合した用土が良いでしょう。

市販の山野草用の土でも問題ありません。
太い根を伸ばすため、深めの鉢が良いでしょう。


himehuro2.jpg
日本原産のフウロソウ属の「ヒメフウロ」


・主な仲間
オランダフウロ(エロディウム)の仲間は、日本には自生していませんが、
世界的には、主に地中海周辺に80種ほどが分布しています。

地中海原産のエロディウム・レイカルディーは、岩場に生え、
直径1cm程度の小さな花を咲かせます。

エロディウム・レイカルディーの和名は「ヒメフウロ」ですが、
日本原産のフウロソウ属の「ヒメフウロ」とは別の植物ですので、
注意が必要です。

エロデイウム・コルシクムも地中海原産で、海岸近くの岩場に生え、
這うように広がってマット状になります。

直径2cm程度の花を咲かせます。
花には、白〜薄いピンクの地に、
濃いピンク色の網目状の筋が入るのが特徴です。

エロデイウム・ケイランシフォリウムはスペイン〜北アフリカ原産で、
白い毛の生えたシダのような葉を茂らせるのが特徴です。

・品種
日本で最もよく栽培されているのは、エロディウム・バリアビレで、
エロディウム・レイカルディーエロデイウム・コルシクムとの雑種です。

エロディウム・バリアビレは、草丈5〜10cmで、マット状に、
這うように広がって育ちます。

直径2cm弱の小さな花を多数咲かせます。
花色は白から濃ピンクまで様々で、目を楽しませてくれます。

葉は浅く裂けた卵形をしています。


■植え付け・植え替え

・植え付け
芽出し直前の2月〜3月上旬が植え付け適期です。

用土には、元肥としてリン酸と、
カリウムが多めの緩効性化成肥料を混合します。
量は、3号鉢で二つまみが目安です。

・植え替え
植え付け同様、2月〜3月上旬が適期です。

鉢から株を抜き、太いゴボウ根を傷つけないよう注意して、
植え替えを行います。

根の成長が活発で、根詰まりしやすいため、
できれば毎年、遅くとも2年に1度は植え替えます。


Erodium reichardii (2).jpg
エロディウム・レイカルディー


■栽培管理

1年を通じて、風通しの良い日向で管理します。

・水やり
表土が乾いてから、たっぷりと水を与えます。
過湿に弱いため、梅雨や秋の長雨時は水やりを控えます。

・追肥
3月〜9月、週に1回液体肥料を施します。
真夏は薄めに希釈します。


■増やし方

植え替え時の株分けか、種まきで増やします。

株分けは、自然に分かれている部分で切り離して、植え付けます。
切り口には殺菌剤などを塗って保護しておくと、安心です。

種は冷蔵庫で保管し、翌年の2月〜3月上旬にまきます。
オランダフウロのタネは皮が厚く、発芽率が悪いので、

やすりなどで種の一部を白い部分が見えるくらいまで削る
剥皮処理をしてからまくと良いでしょう。

種まきから2年程度で開花します。

また、エロディウム・レイカルディーは挿し芽でも増やせます。


■病害虫

病害虫は、ほとんど心配ありません。

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タツナミソウの育て方

  •  投稿日:2016-03-14
  •  カテゴリ:山野草
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タツナミソウは、春から初夏にかけて小花をたくさん咲かせます


・学名 Scutellaria
・科名 シソ科
・属名 タツナミソウ属
・開花期 4月下旬〜6月
・休眠期 11月下旬〜3月上旬
・難易度 初級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ、寄せ植え、庭植え、ロックガーデン



[タツナミソウの育て方]


■タツナミソウの特徴

本州〜九州の山地や人里近い野山に見られる小型の多年草です。
春から初夏にかけて、紫色の小花を一面に咲かせる様はとても可愛らしいです。
花は皆、同じ方向を向いて咲くのが特徴です。

花の咲く様子を波頭に見立て、タツナミソウ(立波草)と名付けられました。
学名のScutellariaは「小さいコップ」の意味で、
花冠の花筒が長い花形を表しています。

茎は地下茎から直立して立ち上がり、長い白毛があります。
葉は丸みを帯びた卵形で、縁には鈍い鋸葉があります。

葉と花のバランスがよく、簡単に育てられて失敗が少ないため、
山野草栽培初心者におすすめです。


kobanotatunami1.jpg
コバノタツナミ


■栽培適地と品種

・栽培適地
過湿を嫌うため、水が溜まるような場所でなければ、
乾燥しがちな場所でもよく育ち、土質もあまり選びません。

日当たりが良く、風通しの良い場所を好みます。

地下茎で広がるため、庭植えする場合は、
広がりすぎないよう土中を板などで区切っておくと良いでしょう。

・用土と鉢
水はけが良い用土を好みます。
山野草用の用土か、市販の草花用培養土に、
赤玉土(小)を4割程度混ぜ込んだ用土などが良いでしょう。

鉢は、3号の小鉢仕立てから、密生させボリュームを楽しむなら5号鉢程度と、
楽しみ方によって選びます。


tatunamisou2.jpg
白も人気です


・主な仲間
タツナミソウ属は世界中に200種類以上も分布しています。
日本には、コバノタツナミやシソバタツナミ、ナミキソウ、オカタツナミソウなど、
10数種が分布しています。

なかでもコバノタツナミやシソバタツナミなどの小型種が、
草姿のまとまりがよく、人気が高いです。

花色は、紫やピンク、白など多彩で楽しめます。

・品種
コバノタツナミは、タツナミソウの変種で、
タツナミソウの仲間の中でもっとも普通に見られる種です。

全体に毛が密生していて柔らかい感触のため、ビロードタツナミとも呼ばれます。
花色は明るいピンクや、白花、濃色などがあります。

シソバタツナミは、その名の通り赤みを帯びた葉が、シソの葉によく似ています。

アツバタツナミソウは、対馬や韓国に分布しています。
葉が丸くしわがあり、花は房状に盛り上がっています。

スクテラリア・ポンティカは、毛の生えた小さな葉を茂らせて、
明るいピンク色の大輪花を一面に咲かせます。


kobanotatunami2.jpg
コバノタツナミのつぼみ


■植え付け・植え替え

・植え付け
春の芽出し期の3月中旬〜4月中旬か、
秋の9月下旬〜10月中旬が植え付け適期です。

地下茎が少し埋まる程度に植え付けます。

・植え替え
植え付け同様3月中旬〜4月中旬か、9月下旬〜10月中旬が適期です。

多くは株立ちになるので、根鉢を崩す時にバラバラにならないように注意します。

植え替えは、毎年か、2年に1回行います。


■栽培管理

耐寒性・耐暑性とも高く、性質は丈夫なため、栽培は容易です。

置き場所は1年中日当たりの良い場所でも構いませんが、
種類によっては葉が焼けやすいので、
梅雨明けから30〜50%程度遮光しても良いでしょう。

ただし、あまり遮光しすぎると間延びしてしまいます。

・水やり
生育期は1日1回、たっぷりと水やりします。
冬期は、表土が乾いてから数日後水を与え、乾燥気味に管理します。

・追肥
春と秋に置き肥を施し、さらに液体肥料を月に1〜2回与えます。

肥料は多すぎると草姿が乱れます。
盆栽のように小さく育てたい場合は、無肥料でも構いません。


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タツナミソウの花芽のころ


■増やし方

植え替え時の株分けや、実生、挿し芽で増やします。

地下茎が絡み合ってきれいに分けにくいので、大きめに分けます。
あまり細かく株分けすると茎などを傷つけ、成長が遅れるので注意します。

実生の場合は、採りまきします。
発芽後、1年で開花します。
繁殖力が強く、こぼれ種からたくさん生えてきます。

様々な品種と交配することによって、珍しい花色になることもあります。
交配のしやすさから変種が多く存在し、
専門家でも分類が非常に難しいとされているほどです。

挿し芽は、6月〜7月頃、今年成長した茎を用います。
上葉2枚を残して下葉をとり、挿し口を斜め切りにして挿します。


■病害虫

害虫は、アブラムシ、ハダニ、ナメクジ、ヨトウムシなどに注意します。
病気は特に心配ありません。

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セッコクの育て方

  •  投稿日:2016-03-11
  •  カテゴリ:山野草
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セッコク(石斛)は、ラン科の植物でバルブに花が咲きます


・学名 Dendrobium moniliforme
・科名 ラン科
・属名 セッコク属
・開花期 5月中旬〜6月上旬
・休眠期 11月下旬〜3月中旬
・難易度 初級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ、ヘゴづけ、寄せ植え



[セッコクの育て方]


■特徴

東北地方以西の樹上や岩場に着生して生育しています。
学名も、「樹木に着生して生育する」の意です。

細い棒のようなバルブ(茎)から、初夏に白やピンク色の花を咲かせます。
葉のあるバルブが葉を落とした次の年に、
葉のないバルブに花が咲かせるという特徴があります。

根はやや太めで、大半は気中に伸ばします。

古くから変異個体が選別されて、
「長生蘭」と呼ばれて栽培されてきました。


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セッコクの蕾


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セッコクの花のアップ


■栽培適地と品種

・栽培適地
根を気中に伸ばす植え付けを好みます。
常緑の庭樹の幹などに着生させてもよいでしょう。

ヒモで縛って固定し、根付くまでたっぷりと水を与えます。
寒冷地では、冬はワラなどで保護します。

鉢植えは、木陰などにつるすと、よく育ちます。

・用土と鉢
セッコク栽培に用いる用土は、ミズゴケが一般的ですが、
洋ラン用の培養土や、硬質鹿沼土や軽石などでも栽培できます。

鉢は、通気性と水はけが良い鉢を選びます。
素焼き鉢やヘゴ、岩、炭を組んだものに着生させると風情があります。

・主な仲間
多くの花変わりや斑入葉、バルブや葉の変わりものも見られます。

・品種
セッコクの品種は非常に多く、東アジアからオーストラリアにかけて、
約1000種が分布しています。

日本には、セッコクと、キバナノセッコクの2種があります。

キバナノセッコクは、細いバルブに黄緑色の花を咲かせます。
四国以西と八丈島に分布しています。


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外来種と思われるセッコク


■植え付け・植え替え

・植え付け
4月〜5月上旬が植え付け適期です。

乾燥水ゴケを玉状に硬めに握り、その上に根を広げて、
長めのミズゴケで盛り上がるように植え付けます。

ヘゴなどに植え付ける場合は、根を広げて水ゴケで根を覆い、
ひもなどで縛って固定します。

・植え替え
植え付け同様、4月〜5月上旬が適期です。

用土が傷むと弱るので、毎年か、遅くとも2年に1回は植え替えます。


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日当たりも加減してあげると、良い株に育ちます


■栽培管理

新芽がバルブになるまでは、午前中日の当たる半日陰で、
半日、日に当ててがっしりと育てます。

バルブが完成したら、朝日が当たる程度か、30〜50%遮光します。
風通しの良い場所に置き、涼しく管理します。

秋は花芽の充実期のため、再び日に当て、花芽の充実を促します。
冬は風に当たらないような場所に移動させます。

・水やり
芽出しからバルブが完成するまでは、1日1回水を与え、
太く瑞々しいバルブに育てます。

梅雨の頃からは、表土が乾いたら水を与える程度にし、
少し乾かし気味に管理します。

これは、夏、水が多いと花芽となる芽が高芽になってしまい、
花芽できにくくなるためです。

秋になったら、再び多めに水やりをし、葉が落葉し始めたら
徐々に水を減らしていき、休眠期は、乾いたら少し湿る程度に、
水を与えます。

・追肥
芽出しの頃に少量置き肥をします。

春と秋には、ラン用液体肥料を月に1〜2回施します。
また、液体肥料を月に2回、葉面散布しても良いでしょう。


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根伏せが増やしやすいです


■増やし方

植え替え時の株分けや根伏せ、高芽とりで増やせます。
株分けは、新芽とバルブを5本くらいつけて分けます。

高芽(バルブの節部に小さな芽が出て、やがてバルブになり、
根をおろすこと)ができ、バルブが3本以上になれば、外して独立させます。

根伏せは、元気なバルブを横に伏せて植え付けると、
やがて芽が出て小さなバルブになり、根を出します。

根伏せは潜伏している休眠芽を刺激して発芽を促し、
独立した株を作る方法で、同一個体を簡単に増やせる方法です。

高芽とりは、古いバルブにできた「高芽」と呼ばれる、
脇芽で増やす方法です。
発根した高芽を外して、植え付けます。


■病害虫

多湿になると、軟腐病やウイルス病にかかりやすくなります。
葉に色むらやモザイク模様が現れたら、ウイルス病に感染しています。

ウイルス病は治療法がないため、早めに処分し、
他の株に感染が広がらないようにします。

害虫では、アブラムシがつきやすいので注意します。
また、ナメクジの食害にも注意します。

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シラネアオイの育て方

  •  投稿日:2016-03-09
  •  カテゴリ:山野草
siraneaoi4.jpg
シラネアオイは、本州中部地方以北の深山や、亜高山に生える大型の山野草です


・学名 Glaucidium palmatum
・科名 キンポウゲ科(シラネアオイ科)
・属名 シラネアオイ属
・開花期 5月〜6月
・休眠期 10月中旬〜3月中旬
・難易度 中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、庭植え



[シラネアオイの育て方]


■シラネアオイの特徴

シラネアオイ(白根葵)の名前の由来は、日光白根山で多く発見され、
花がタチアオイに似ていることに依ります。

シラネアオイの草丈は40cmほどで、
葉は切れ込みの深い手のひら状で、縁は鋸葉で、互生します。

茎の先に、直径が10cm近くもある、
大きなフヨウ(芙蓉)のような花を一つ咲かせます。

盗掘や鹿による食害で、絶滅が危惧されています。


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山道で出会ったシラネアオイ


■栽培適地と品種

・栽培適地
山野の涼しい林の下などに自生しているため、暖地では庭植えは
適しませんが、寒冷地では落葉樹の木陰などが適しています。

・用土と鉢
用土は、市販の山野草用土に少し硬質の用土を混ぜ、
水はけを良くすると良いでしょう。

もしくは、桐生砂4:軽石(小)4:腐葉土2、
または硬質鹿沼土5:鹿沼土2:赤玉土2の割合で
混ぜた用土を使用しても良いでしょう。

硬質の土と軟質の土を混合して、水もちと水はけのバランスを
良くすることがポイントです。

鉢は深めで、株より一回り大きいものを選びます。
鉢の素材は、通気性の良い山草鉢や素焼き鉢が適しています。

水はけを良くするため、できれば鉢底の穴の大きいものを
選ぶようにします。


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白地に薄いピンクのシラネアオイ


・主な仲間・品種
日本固有の1科1属1種の植物ですが、花色が色花や濃色など、
数種のバリエーションがあります。


■植え付け・植え替え

・植え付け
植え付け適期は、3月下旬〜6月です。
この期間内でも、できれば芽出し前か花後が最適です。

鉢の中心に芽を置き、根を広げて、芽が1〜2cm隠れるように
覆土します。

・植え替え
植え付け同様、3月下旬〜6月、中でも芽出し前と花後が
植え替え適期です。

鉢から株を抜き、芽と地下茎を傷つけないようにほぐし、
傷んだ根はカットしてから植え付けます。

用土が傷むため、2年に1度植え替えます。


siraneaoi2.jpg
自生するシラネアオイ


■栽培管理

山谷の涼しい林などに自生している植物のため、平地での栽培は難しいです。
夏、いかに涼しく管理するかがポイントです。

芽出しから開花までは30%遮光します。
葉がかたまったら、50〜70%遮光して、涼しく管理します。

秋は明るい日陰に戻して、芽の充実を促します。

地上部が枯れ、休眠期に入ったら、凍らないような軒下や棚下に置きます。

・水やり
生育期は1日1回水やりをします。
特に芽出し〜開花の期間は、水切れしないよう注意します。

水を好みますが、多湿は嫌います。
夏は高温多湿による根腐れに注意します。
乾き具合を見ながら、多湿にならない程度に、夕方以降に水やりをします。

休眠期は、表土が乾いたら、湿り気を与える程度に水やりをします。

・追肥
肥料は、芽出しと花後、秋に置き肥し、さらに春と秋は
液体肥料を月2回施します。

寒冷地では植え付け時に元肥を施し、肥培に努めます。


siraneaoi5.jpg
月山のシラネアオイ


■増やし方

植え替え時に株分けで増やせます。

大株にすると傷みやすいので、株を健康に保つためにも
ある程度の大きさになったら株分けをします。
ただし、手で割れる程度にとどめ、無理に分けません。
割り口に殺菌剤を塗ると、傷みが防げます。

実生でも増やすことができます。
種を採取してとりまきすると、翌年の春に発芽します。
開花までには4〜5年かかります。


■病害虫

ナメクジやヨトウムシ、ハダニに注意します。

多湿になると、軟腐病や白絹病が発生しやすくなります。
殺菌剤散布が効果的です。

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チゴユリの育て方

  •  投稿日:2016-03-06
  •  カテゴリ:山野草
tigoyuri2.jpg
小さく可憐な花が稚児のようなので稚児百合と呼ばれます


・学名 Disporum
・科名 イヌサフラン科(ユリ科、スズラン科)
・属名 チゴユリ属
・開花期 4月下旬〜6月上旬
・休眠期 11月中旬〜3月中旬
・難易度 初級者向き
・楽しみ方 鉢植え、寄せ植え、庭植え、茶花



[チゴユリの育て方]


■特徴

山地の林床に生え、ササに似た細い茎に下向きの花をひっそりと咲かせます。
この小さく可憐な花をチゴに見立て、チゴユリ(稚児百合)と名付けられました。

ユリの名が付いていますが、ユリとは異なり球根はなく、
白くてやや太い根があるだけです。

花が盛りを過ぎる頃から根は蔓状に伸びだして、
より環境の良い場所に移動します。

株によっては1年で1m以上も移動するものもあります。
このように毎年根を更新して、個体を維持しています。

葉色が非常に美しいため、カラーリーフとしても親しまれています。
斑入りの品種もあります。
葉の観賞時期としては、4月〜10月が見頃です。


tigoyuri3.jpg
チゴユリ、山野にひっそりと咲きます


■栽培適地と品種

・栽培適地
ホウチャクソウやキバナチゴユリは性質が強く、庭植えに向きます。
ある程度の湿り気のある場所を好むため、
風通しの良い明るい日陰や落葉樹の下などが栽培適地です。

・用土と鉢
水はけを考え、桐生砂3:赤玉土3:日向土3:パミス1の配合や、
硬質鹿沼土と軽石砂を等量混合した用土が良いでしょう。

鉢高5cm位の平鉢に群生させると見応えがあります。
キバナチゴユリや斑入り品は3号くらいの山草鉢に、
3〜5芽を目安に植え付けるとよいでしょう。


hotyakusou.jpg
ホウチャクソウ


・主な仲間
チゴユリ属は世界に10数種あり、日本にはそのうちの4種、
チゴユリ、ホウチャクソウ、オオチゴユリ、キバナチゴユリが自生しています。

チゴユリ属の中でも、チゴユリやホウチャクソウなどの、
ランナーで増えるものや、ナルコユリ、アマドコロなど、
地下茎で増えるもので分けられます。

・品種
ホウチャクソウは、チゴユリとほぼ同じ地域に分布します。
草丈が30cmほどと、チゴユリよりやや大きいのが特徴です。
斑入り種が人気を集めています。

キバナチゴユリは、高野山で発見されました。
名前の通り黄色(黄緑色)の花を咲かせます。
多湿にさえ注意すれば、よく増え、育てやすい品種です。

ウスギワニグチソウは、対馬の山地に生えるやや大型種です。
チゴユリの仲間の中でも、育てやすい品種です。

トウチクランは、中国産の品種です。
別名をムラサキホウチャクソウといいます。
地下茎で増え、初夏に紫色の花を咲かせます。

ウブラリア・グランディフローラは北アメリカ東部原産で、
可憐な黄色の花を咲かせます。
性質が強く、育てやすいため、日本でも普及しています。


narukoyuri.jpg
ナルコユリ


■植え付け・植え替え

・植え付け
芽出し前の3月中旬〜4月上旬が適期です。

鉢の中央に植え付け、覆土は2〜3cm程度とします。
元肥として、リン酸、カリが多めの緩効性化成肥料を、
1つまみ程度施します。

・植え替え
植え付け同様3月中旬〜4月上旬が適期です。

鉢から株を抜くと、白い根を伸ばした芽や地下茎があるので、
古土を落として、傷んだ根を整理します。
根はたくさんあるため、1/3ほど整理しても大丈夫です。

極端に長い根はうえつけにくいので、カットします。

2年に1回植え替えます。


amadokoro.jpg
アマドコロ


■栽培管理

チゴユリの仲間は丈夫で、日陰の庭にもよく似合います。

芽出しから葉が展開するまでは、午前中に陽が当たる場所か、
木漏れ日程度の場所で管理します。

葉が固まったら、明るい日陰に移します。
強い日差しで葉焼けする場合は、寒冷紗などで遮光します。
遮光する場合は50%程度とします。

枯れた葉や花がらは、見苦しくないように摘み取りましょう。


tigoyuri1.jpg
チゴユリのアップ


・水やり
生育期は1日1回水やりをします。
多湿になると地下茎が腐るので、注意します。

休眠中は表土が乾いたら水やりをしますが、
極端に乾かさないよう注意します。

・追肥
芽出し直後に置き肥をします。
春と秋には、液体肥料を月に1回施します。


amadokoro2.jpg
アマドコロの実


■増やし方

植え替え時の株分けや、ランナーで増やせます。

株分けは、手で軽く引き離せる株だけで行います。
1芽にバランスよく適量の根が付いているので、
そのまま植え付けます。


■病害虫

害虫は、アブラムシやハダニ、ナメクジに注意します。
特に芽出し時に害虫の食害が多いですが、
葉は一度しか出ないため注意します。

病気はほとんど心配ありませんが、まれにウイルス病を発症します。

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トキソウの育て方

  •  投稿日:2016-03-02
  •  カテゴリ:山野草
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トキソウは、湿地に育つランの仲間です


・学名 Pogonia japonica
・科名 ラン科
・属名 トキソウ属
・開花期 5月〜6月
・休眠期 11月中旬〜3月中旬
・難易度 中級者向き
・楽しみ方 鉢植え



[トキソウの育て方]


■トキソウの特徴

湿地のランの仲間で、低山〜高山の日当たりの良い湿原に群生し、
美しい花を咲かせる小型種です。

へらのような葉を1枚出して、春から初夏にピンク色の花を咲かせます。
花の色がトキ色をしていることから、トキソウ(朱鷺草)と名付けられました。

学名の”Pogonia”は「ひげがある」の意味で、
舌弁の内面や縁に密生する肉質の突起部を、
ひげに見立てて名づけられました。


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アップで


■栽培適地と品種

・栽培適地
湿地を好むため、通常の庭植えには不向きです。
庭に水の流れがあるなど湿地様の環境があれば、庭植えも可能です。
日当たりを好みます。

・用土と鉢
市販の山野草用土に、刻んだ水ゴケを3割程度混ぜ、
水もちをよくした用土を用います。

6〜10号の中深鉢に10〜20芽まとめて植えると見事です。

・主な仲間・品種
日本には、トキソウとヤマトキソウの2種が分布しています。

ヤマトキソウは、花がほとんど開かず、
トキソウの唇弁が側花弁より長いのに対し、
ヤマトキソウの唇弁は他の花弁とほぼ同じ長さです。

また、ヤマトキソウはやや乾いた草原に自生している点が、
トキソウと異なります。

栽培される種としては、トキソウの方が一般的です。


tokisou2.jpg
ヒゲが見えますか?


■植え付け・植え替え

・植え付け
植え付け適期は、芽出し前の3月です。

ゴロ土を1列敷いて、用土を敷いてからバランス良く配置し、
芽の先端が軽く埋まる程度に覆土します。

表面に生の水ゴケを張るとなお良いでしょう。

・植え替え
植え替えも、植え付け同様芽出し前の3月が適期です。

鉢から株を抜いたら、根が絡まり合っているので、
丁寧にほぐしてから植え付けます。

植え替えは2〜3年に1回程度で良いでしょう。


■栽培管理

自生地が多湿な湿原なので、栽培も乾燥を避け、水持ちよく管理します。

・水やり 
1日1回水やりをし、年間を通して乾かさないよう管理します。
特に、冬に乾かすと芽が腐るので注意します。

浅い腰水にしても良いでしょう。

・追肥
春と秋にラン用の液体肥料を2週間に1回施します。


tairintokisou.jpg
大輪トキソウ


■増やし方

植え替え時の株分けで増やします。
新芽をつけて分け、植え付けます。


■病害虫

病害虫は特に心配ありません。

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キンポウゲの育て方

  •  投稿日:2016-02-29
  •  カテゴリ:山野草
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キンポウゲは、日本各地の道端や、草地で見られます


・学名 Ranunculus
・科名 キンポウゲ科
・属名 キンポウゲ属
・開花期 一般種:4月下旬〜7月上旬
     夏休眠性種:2月中旬〜4月
     ヨーロッパアルプスの白花種:4月下旬〜7月上旬
・休眠期 一般種:11月〜3月中旬
     夏休眠性種:6月中旬〜9月中旬
     ヨーロッパアルプスの白花種:11月〜3月下旬
・難易度 中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ、トラフ、ロックガーデン



[キンポウゲの育て方]


■キンポウゲの特徴

キンポウゲは、海外ではバターカップと呼ばれ、
鮮やかな黄色の花色が魅力的です。

岩場に咲くもの、雪の中に咲くもの、
乾いた礫地に咲くものなど様々です。

別名をウマノアシガタ(馬の足形)と言いますが、
ロゼット状の葉の形が馬蹄に似ているからと言われています。

キンポウゲ科の植物にはアルカロイドのような毒素を持つ種類が多く、
キンポウゲも例外ではありませんので、注意します。


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ロゼット状の葉の形が馬蹄に似ている?


■栽培適地と品種

・栽培適地
日向のロックガーデンに向きます。

・用土と鉢
水はけの良い用土を好むため、
硬質鹿沼土と軽石砂を等量混ぜた用土などが良いでしょう。

鉢は、小型の強健種は4〜5号ほどの中深鉢、タカネキンポウゲや、
海外種は4〜5号の深めの断熱鉢などが良いでしょう。

・主な仲間
キンポウゲ属は非常に種類が多く、世界中に400種類ほどあるとされています。

日本にも20数種が分布し、山野草としてミヤマキンポウゲや、
小型のキタダケキンポウゲ、タカネキンポウゲなどが栽培されています。

海外種では、ヨーロッパアルプスのウメバチキンポウゲやイワキンポウゲ、
イトハキンポウゲなどが流通し、人気を集めています。

ミヤマキンポウゲなどランナーで増えるタイプと、
アンプレキシカウリスなど株が大きくなるタイプに分けられます。


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日本にも20数種のキンポウゲの仲間がいる


・品種
ミヤマキンポウゲは本州中部以北の高山に多くみられ、
夏の高山草原を黄金色に彩ります。
ランナーでよく増えます。

アコウキンポウゲはキンポウゲの北方型で、全体に小型でまとまりが良いです。

キタダケキンポウゲは、その名の通り北岳に自生しています。
小型種で、切れ込んだ小さな葉を広げ、中心に黄色の小花を咲かせます。

ウメバチキンポウゲ(ラナンキュラス・パルナッシフォリウス)は、
ヨーロッパアルプスの岩場に生える小型種です。

ハート形の葉と、ウメバチソウの花に似た白い丸弁花のバランスが良く、
人気があります。
夏過ぎには休眠します。

イトハキンポウゲ(ラナンキュラス・グラミネウス)は、
ヨーロッパ南部からアフリカ北部に分布し、名前の通り葉が細いのが特徴です。


miyamakinpoge03.jpg
ミヤマキンポウゲとハクサンフウロ


■植え付け・植え替え

・植え付け
一般種、夏休眠性種、ヨーロッパアルプスの白花種のいずれも、
3月〜4月上旬か、9月下旬〜10月上旬が植え付け適期です。

鉢の中心に芽を置き、根を広げて1cm程度覆土します。
元肥は施さず、植え付け後に鉢の縁側に置き肥します。

・植え替え
植え付け同様、3月〜4月上旬か、9月下旬〜10月上旬が適期です。

鉢から株を抜いたら、白い根は比較的太いので、
あまりカットせずに植え替えます。

毎年か、2年に1回は植え替えます。


■栽培管理

基本的に日当たりを好みますが、梅雨の中ごろからは暑さで
傷みやすいため、50%程度遮光し、風通し良く、涼しく管理します。

秋の彼岸頃からは再び日に当てて、芽の充実を図ります。
寒さには強い方ですが、休眠中の強い凍結は避けます。

礫地や乾燥地に生息する品種は過湿に弱いので、雨よけを行います。

・水やり
1日1回、春と秋は朝、夏は夕方以降に与えます。

休眠中も、軽く湿る程度に与え、カラカラに乾かしません。
過湿になると、根腐れを起こしやすくなります。

・追肥
芽出しと同時に置き肥を施します。

生育期には液体肥料を2週間に1度与えます。
ただし、夏の間は傷みやすいので、控えます。


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花のアップ


■増やし方

植え替え時の株分けや、実生で増やせます。

株分けは、ランナーで増えるタイプは、根が出ていたらカットして分けます。
株が大きくなるタイプは、軽く揺すってみて、株が動くものは分けられます

実生の場合は、種を採っておいて、2月〜3月中旬にまきます。


■病害虫

高温期の軟腐病に注意します。
芽出しの頃に萎縮したら、炭そ病を疑います。

害虫は、アブラムシやナメクジ、ヨトウムシ、ネコブセンチュウ、
ネグサレセンチュウなどに注意します。

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サクラソウの育て方

  •  投稿日:2016-02-25
  •  カテゴリ:山野草
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サクラソウ属には多くの種類があり、世界に500〜600種が生息
(画像は、クリンソウ)


・学名 Primula sieboldii
・科名 サクラソウ科
・属名 サクラソウ属
・開花期 4月下旬〜5月上旬
・休眠期 10月中旬〜3月中旬
・難易度 初級者向き
・楽しみ方 鉢植え、庭植え、品種の収集



[サクラソウの育て方]


■サクラソウの特徴

サクラソウ属には多くの種類があり、
世界各地に500〜600種が生息しています。

日本でも、北海道から九州にかけて野山に広く分布しています。
日本では26種ほどが生息していますが、
環境破壊や盗掘で急速に自生地を失っています。

産地により個体差が大きく、江戸時代に人々に愛され、
園芸種として改良が進めらてきており、
500〜700もの園芸品種があるといわれています。

花茎の先に10個前後の花を咲かせます。
花弁は5裂で先でさらに2裂しています。

花茎や花柄には白い毛が生えているのが特徴です。


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サクラソウ


■栽培適地と品種

・栽培適地
庭植えには、落葉樹の下が適しています。

・用土と鉢
水はけの良い用土を好みます。
鹿沼土7:軽石砂3の割合で混合した用土か、
赤玉土(小)、軽石砂、硬質鹿沼土(小)を等量混合した、
用土などが良いでしょう。

鉢は、通気性の良い山草鉢が良いでしょう。


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サクラソウ、「うぐいす」


・主な仲間
古来より新しい品種の育種が盛んですが、
近年では八重咲きや新しい品種も育種・生産されています。

古典品種の「南京小桜」や、
最新の八重咲き品種の「フラメンコ」などが人気があります。


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ユキワリソウ


・品種
ユキワリソウは、本州の一部〜九州にかけて分布し、
水の滴る岩場などに自生しています。

ミチノクコザクラは、高山の湿った草原に生える小型のサクラソウです。
一面に赤紫色の花を咲かせ、群生します。
高温多湿に弱いため、栽培する場合は、
いかに夏涼しく管理して夏越させるかがポイントです。


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イワザクラ


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コイワザクラ


イワザクラは、渓谷の岩の割れ目などに自生しています。
うちわのような葉を広げ、春に赤紫色の花を咲かせます。

コイワザクラはイワザクラに似ていますが、
葉の表面に毛が生えている点が異なります。


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クリンソウ


クリンソウは、湿地に生える日本固有種です。
栽培はやさしいため、山野草初心者に最適です。


■植え付け・植え替え

・植え付け
植え付け適期は、休眠期の2月中旬〜3月上旬です。

芽がいくつかついていますので、この芽を一方向にそろえるよう同心円状に、
鉢の深さの中心に植え付けます。

芽の上に3cmほど覆土をしますが、
この時、鉢土の表面が鉢縁から1〜2cmほど下になるように植え付けます。

花が終わり、葉が伸びきると芽が地上に出てきますが、
この時、空けてあるスペースにに用土を足して、再び芽を埋めます。

この作業を「増し土」といいますが、サクラソウの栽培は、
この増し土がポイントです。

サクラソウの芽は乾燥に弱く、
露出していると乾燥して弱ってしまいますが、
増し土を行うことにより乾燥を防ぎ、芽が太ります。

北方種や高山種は、表土の上に生のミズゴケを張るとよいでしょう。

・植え替え
植え付け同様、休眠期の2月中旬〜3月上旬が適期です。

植え替えは毎年行います。


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サクラソウの蕾


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咲き始めの頃


■栽培管理

耐寒性はありますが、夏の暑さに弱いのが特徴です。

芽出し〜開花までは日に当てます。
強い風がふくと傷むので、場合によっては風除けをします。

花後は増し土をして、明るい棚下に置くか、50%遮光します。
芽出しまでは、その場所で管理します。

寒さには強いため、防寒は特に必要ありません。

種を取らないのなら、花が傷み始めたら花茎ごと切り取ると、
株が充実します。

・水やり
1日1回、たっぷりと水を与えます。
川岸などに自生するため、湿り気を好みます。
乾燥させないように注意します。

花に水がかかると、花が傷んでしまうため、花どきは株元から
やさしく水やりをします。

・追肥
芽が出たら、休眠期に入るまで置き肥をします。

肥料が多すぎると葉ばかり大きくなり風情を損ないます。
また、根が腐ることもあるので注意します。


mitinokukozakura.jpg
ミチノクコザクラ


■増やし方

植え替え時の株分けや、実生で増やせます。

株分けは、株を鉢から抜き、古くなった古い根茎を取り除き、
1〜2芽をつけて株分けします。

実生の場合は、6月頃タネを採取し、
湿らせた砂の中に入れて冷蔵庫で保管し、
翌年の3月頃に種をまきます。

サクラソウ栽培の楽しみの一つに、交配があります。

サクラソウの花には、雌しべが雄しべより長い「長花柱花」と、
雄しべより短い「短花柱花」があります。
交配は、長花柱花の雌しべに、短花柱花の花粉をつけると、
種ができやすいです。


■病害虫

根にコブがある場合、ネコブセンチュウのため、コブを切除します。
害虫は、アブラムシやナメクジの食害に注意します。

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キンバイソウの育て方

  •  投稿日:2016-02-23
  •  カテゴリ:山野草
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キンバイソウは、山奥の草地や林の縁などに生育しています


・学名 Trollius
・科名 キンポウゲ科
・属名 キンバイソウ属
・開花期 5月中旬〜6月
・休眠期 11月下旬〜3月中旬
・難易度 初級〜中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、庭植え



[キンバイソウの育て方]


■キンバイソウの特徴

高山の群落を彩るシナノキンバイをはじめ、群落を作るものが多いです。
深山の草地や林の縁などに生育しています。

掌上の葉のロゼットから花茎を伸ばし、
花茎の先に大きな半開の黄色い球状の花を3〜5個咲かせます。

黄色の花色を金に、形を梅にみたて、
キンバイソウ(金梅草)と名付けられました。

花弁に見えるものは実は萼片で、5〜7枚が付きます。

花が白色のものを銀色に見立てた「ギンバイソウ」という植物がありますが、
これはユキノシタ科で、キンバイソウとは全くの別物です。

自生地では比較的大型の品種が多いですが、
鉢植えにすると小さくまとまりよく仕上がります。

栽培種として流通している品種は冬期も葉を残す種が多いですが、
メアカンキンバイなどは葉を枯らして休眠します。


kinbaisou2.jpg
花のアップ


■栽培適地と品種

・栽培適地
風通しの良い場所を好みます。

・用土と鉢
通気性と水はけの良い用土を好みます。
硬質鹿沼土と軽石砂を等量混ぜた用土などが良いでしょう。

単植なら3〜5号程度の中深鉢に植え付けると良いでしょう。

・主な仲間
北半球の温帯から北方に分布し、日本には、シナノキンバイ、
レブンキンバイ、ボタンキンバイなど20種ほど自生しています。

海外種のカンムリキンバイやトロリウス・エウロパエウスは、
大型ですが育てやすく、人気があります。

・品種
ボタンキンバイは利尻島に分布しています。
半開の多弁花で、花芯が紅を帯びるものもあります。

カンムリキンバイは別名トウキンバイとも呼ばれます。
大型種で、萼片から大きく突き出たしべが、
鮮やかに広がり、華やかです。

トロリウス・エウロパエウスはヨーロッパに広く見られる大型種です。
伸びた花茎に咲く花はボール状で、平開しません。

トロリウス・アジアティクスは、ロシアの高山に見られる中型種です。
橙黄色の花は鮮やかで、株姿はまとまりがよく、人気があります。


■植え付け・植え替え

・植え付け
春の芽出し期の3月下旬〜4月か、秋の9月下旬〜10月中旬が適期です。

・植え替え
植え付け同様、3月下旬〜4月と9月下旬〜10月中旬が適期です。

鉢から株を抜いたら、古い土を軽く取り除き、細根の先を切り、
根を広げて植え付けます。

できれば毎年、遅くとも2年に1回は植え替えを行います。


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鮮やかな黄色が目を引きます


■栽培管理

風通しの良い日当たりで管理します。
小型種は夏の暑さを嫌うので、夏期は50%遮光します。

草丈が高いため、支柱を立ててあげると良いでしょう。

耐寒性は高いですが、凍結を避け、霜除けや寒風避けをしてあげましょう。
地上に出ている部分が枯れてきたら、
地際の芽を除いて取り除いてあげると、冬越ししやすくなります。

・水やり
1日1回、たっぷりと与えます。
多湿にすると、根腐れを起こしやすくなります。

・追肥
春と秋に、液体肥料を月2回施します。

肥料不足になると、株が小さくなってしまいます。


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ある程度追肥をしてください


■増やし方

植え替え時の株分けや、実生で増やします。

茎が地を這う種類は、茎の固まった部分を切り取って、
挿し芽をしても根付きます。


■病害虫

病気は、夏の軟腐病に注意します。

アブラムシがよくつきます。
オルトラン粒剤を株元にまくと良いでしょう。

ナメクジやヨトウムシの食害にも注意します。

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オダマキの育て方

  •  投稿日:2016-02-18
  •  カテゴリ:山野草
yamaodamaki.jpg
オダマキは、筒状で漏斗のような形をしている、
ユニークな花形が特徴的な山野草です(画像はヤマオダマキ)


・学名 Aquilegia
・科名 キンポウゲ科
・属名 オダマキ属
・開花期 4月下旬〜6月
・休眠期 11月下旬〜3月中旬
・難易度 初級〜上級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ、ロックガーデン、庭植え



[オダマキの育て方]


■オダマキの特徴

オダマキは、花の形が、
「おだまき」という機織りの糸巻きに似ていることから名付けられました。

花色のバリエーションが豊富で、多くの人に栽培されています。
効能として鎮痛、消炎作用があり、生薬として服用されます。


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セイヨウオダマキ


■栽培適地と品種

・栽培適地
風通しの良い日当たりを好みます。

・用土と鉢
水はけの良い用土を好みます。
赤玉土(小)もしくは日向土7:腐葉土3の割合や、
鹿沼土5:軽石砂5の割合で混ぜた用土が良いでしょう。

市販の山野草の土も利用できます。

鉢は、3〜4号の中深鉢が適しています。
通気性の良い深めの素焼き鉢か、
釉薬のかかっていない山草鉢が良いでしょう。

通気性の良い鉢は避けたほうが良いでしょう。

・主な仲間
北半球に多くの種類が見られ、特に北アメリカに多いです。
日本には、ミヤマオダマキとヤマオダマキの2種が分布しています。


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ミヤマオダマキ


・品種
本州中部地方以北の高山に生えるミヤマオダマキや、
草原に生えるヤマオダマキが人気です。

ミヤマオダマキは白〜紫の色幅があります。
草丈は20〜30cmで、直径4cmほどの花をつけます。

エゾルリオダマキヒメルリオダマキカラフトルリオダマキ
などの名称の物が良く販売されていますが、
すべてミヤマオダマキと考えられています。

ヤマオダマキは草丈が高く、茶色っぽい花を咲かせ、
茶花として人気があります。

シベリア〜ヨーロッパ原産のセイヨウオダマキもよく流通しています。
花色は赤、ピンク、黄色、白などカラフルで、花形も大輪種や八重咲き種など。
草丈は70cm程度に達します。

カナダオダマキは、日本産種にはないオレンジ色の花を咲かせます。
育てやすいため、人気があります。

アクイレギア・スコプロルムは、アメリカのネバダ州やユタ州南部原産の品種です。
小型種で、距の長い大輪の花を咲かせます。

また、オダマキに似た花で距のない花のフウリンオダマキは、
近縁種のセミアクイレギア属です。
風に揺れる風鈴のような風情から名付けられました。

セミアクイレギア属は7種ほどの小さな属で、オダマキ同様に栽培できます。


hurinodamaki.jpg
フウリンオダマキ


■植え付け・植え替え

・植え付け
春の芽だし前後の3月中旬〜4月上旬か、
9月下旬〜10月中旬が適期です。

鉢底にネットを敷き、底にゴロ土を鉢の高さの1/4程度までいれます。
その上に元肥として緩効性化成肥料をまきます。

用土を山形に盛り、その上に根を広げて、
芽の先端部を少し出す程度に植え付けます。

過湿にならないよう、表面にもゴロ土を1列敷くと、傷みにくいです。

・植え替え
植え替えは、植え付け同様に行います。

株を鉢から抜いたら、太いゴボウ根を傷つけないように、
ていねいに用土をほぐします。

このとき、細根は切れますが、株にあまり影響を及ぼさないので、
神経質になる必要はありません。

長すぎるゴボウ根や、太りそうな根は、先端をカットしてから植え付けます。

植え替えは、根が良く張るためできれば毎年、遅くとも2年に1回行います。


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カナダオダマキ


■栽培管理

暑さに弱いため、夏は、特に葉の焼ける高山系の種類は
50%遮光して、風を通します。

北アメリカなど雨の少ない地方原産の品種は、雨よけします。

冬は地上部が枯れ、根の状態で冬越しします。
土が凍らなければ、特に防寒は必要ありませんが、
寒冷地など凍結が心配な場合は、
腐葉土や敷きわらをかぶせてあげます。

種を取らない場合、咲き終わった花や花茎は切り取り、
肥培に努めます。

・水やり
1日1回、水やりをしますが、過湿に注意します。

小型種は高温多湿に弱いです。
特に夏は、少し乾いてから夕方以降に水を与えます。

冬は、乾かし気味に管理します。

・追肥
芽出し後と秋に置き肥をします。

春と秋は液体肥料を2週間に1回施します。

極端な肥培は株を軟弱にするので、
特に高山種は肥料の与えすぎに注意します。


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種ができつつあるオダマキ


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乾燥してきました


odamaki3.jpg
採りまきすると2〜4週間で発芽 *画像3点=季節の花300さま


■増やし方

秋の植え替え時の株分けや、種まきで増やせます。

株分けは、ナイフなどで太根をつけた状態で根茎を切断し、
切り口に殺菌剤を塗って植え付けます。
一度葉は落ちますが、再び芽が出始めれば成功です。

しかし、株分けの成功率はあまり高くありません。

種が採れれば、種まきの方が簡単です。
また、オダマキは多年草ですが、比較的寿命が短いため、
種まきで更新するとよいでしょう。

ただし、オダマキは交雑しやすいため、
種をまきたい株は出来るだけ隔離して結実させるとよいでしょう。

採りまきすると2〜4週間で発芽します。
生長に応じて適宜植え替えを行い、1〜2年で開花します。


seiyouodamaki3.jpg
セイヨウオダマキ


■病害虫

高温多湿により、軟腐病にかかりやすいです。
また、梅雨時のうどんこ病にも注意します。

ナメクジやヨトウムシの食害、アブラムシやハダニにも気を付けます。
ハダニは乾燥すると発生しやすいです。

庭植えの場合は、敷きわらなどでマルチングをして、株元の乾燥を
防ぐことが予防につながります。

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タツタソウの育て方

  •  投稿日:2016-02-16
  •  カテゴリ:山野草
tatutasou60.jpg
タツタソウは別名をイトマキソウともいいます


・学名 Jeffersonia dubia
・科名 メギ科
・属名 タツタソウ属
・開花期 4月中旬〜5月
・休眠期 11月下旬〜3月中旬
・難易度 中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、庭植え



[タツタソウの育て方]


■タツタソウの特徴

タツタソウの名前の由来は、
日露戦争時、軍艦「竜田」の乗組員が持ち帰ったことによります。

別名のイトマキソウの由来は、
一部の葉が巻いたままであることから名付けられました。

野生のものは、中国東北部や朝鮮半島北部に見られる多年草です。

日本では北海道〜九州まで広く分布し、
低山〜平地の草地や林内などに生育しています。

葉に先駆けて花茎を伸ばし、
藤色の花を咲かせると同時に葉を開きます。

花弁は5〜8枚で、萼は4枚です。
葉は、二つ折りにした深紅色のハスに似た葉で、
のちに広がり淡緑色になります。

根を触られることを嫌うので、植え替えには注意します。


■栽培適地と品種

・栽培適地
自生地では、落葉樹林下に生息しているため、
それに準じた環境が適しています。

庭植えの場合は、木陰が良いでしょう。
腐葉土を十分にすき込んでから植え付けます。

・用土と鉢
肥沃な用土を好むので、赤玉土4、軽石砂4、腐葉土2などを混ぜます。
市販の山野草用培養土でもよいです。

鉢は、排水・通気性の良い山草鉢のほか、
固焼きといわれるものでもよいでしょう。

鉢の大きさは、根を自然に横へ広げて、
鉢の内壁に先が届くくらいの広鉢が適しています。
深さは、駄温鉢くらいが良いでしょう。

・主な仲間
タツタソウ属は2種しかない小さな属で、
中国と朝鮮半島に自生するタツタソウと、
北米に自生するシロバナタツタソウがあります。

・品種
葉の間に花をつける種類と、葉の上に花をつける種類の2系統があります。


tatutasou61.jpg
花のアップ


■植え付け・植え替え

・植え付け
5月下旬〜6月上旬か、9月下旬〜10月上旬に行います。

鉢にネットとゴロ土を厚めに入れてセットし、
緩効性化成肥料を元肥として加えた用土に植え付けます。

根をいじられることを好まない植物のため、ポットから抜いたら、
中央の根土を崩さないよう、周囲の根を軽くほぐしてから植え付けます。

根は、自然に横に広がるように植え付けます。
根茎を深く植え付けないように注意し、
根をまとめて鉢底に向けて植え付けるようなことは避けます。

・植え替え
植え付け同様、5月下旬〜6月上旬か、9月下旬〜10月上旬に行います。

根を触られることを嫌うので、鉢から抜いた状態で根を1/4ほどカットして、
根先をそろえ、根鉢の周囲だけ古土を落として、やや大きめの鉢に植えこみます。

根の生長が早く、根詰まりを嫌うため、2年に1回は植え替えを行います。


■栽培管理

芽出しから開花までは日に当てて、がっしりと育てます。
花後は30〜50%の遮光とし、柔らかい日差しでゆったりと葉を展開させます。

夏は、強い日差しで葉が焼けがちですので、
棚下か、50〜70%遮光すると良いでしょう。

秋は再び明るい半日陰で管理し、芽の充実を図ります。

耐寒性はありますが、暑さには弱いです。
夏は、風通しよく管理しましょう。

・水やり
水やりは、1日1回、たっぷりと与えます。
夏は夕方以降が良いでしょう。

葉茎が弱いので、水圧に注意します。

休眠期に入ったら、4〜5日に1回程度でよいでしょう。
ただし、休眠期間は地上部がなくなりますが、
あまり乾かしすぎないよう注意します。

・追肥
肥料を好み、花を咲かせるには肥培が必須です。

芽出し後と秋の彼岸前後に1回置き肥をし、
春と秋は液体肥料を月1〜2回施します。


■増やし方

実生と株分けで増やします。

実生は、採りまきします。
発芽後肥培すれば、3〜4年で開花します。

株分けは植え替え時、地上部のバランスを見ながら2〜3株に分け、
新しい鉢に植え付けます。

あまり小さい株に分けると、枯れることもあるので注意します。


■病害虫

病気は、梅雨時期にうどんこ病が出ます。
長期間植え替えを怠っていると、白絹病が発生することがあります。

害虫は、芽出しの頃にアブラムシが付きます。
ハダニやネジラミ(ネコナカイガラムシ)にも注意します。

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ヒメリュウキンカの育て方

  •  投稿日:2016-02-14
  •  カテゴリ:山野草
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ヒメリュウキンカは、地下に根茎を持ち、晩春から休眠します。


・学名 Ranunculus ficaria
・科名 キンポウゲ科
・属名 キンポウゲ属(フィカリア属)
・開花期 3月〜5月上旬
・休眠期 6月〜11月中旬
・難易度 初級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ、寄せ植え、庭植え



[ヒメリュウキンカの育て方]


■ヒメリュウキンカの特徴

ヒメリュウキンカは、秋から葉を展開して、早春、ハート形の葉を広げて、
光沢のある、目の覚めるような黄金色の花を咲かせます。

花は次々と咲き、長いものでは1カ月ほど咲き続けるため、
花の少ない時期に私たちを楽しませてくれます。

名前の由来は、同じキンポウゲ科のリュウキンカに
花も葉も似ていて、小型なことから名づけられました。

リュウキンカはリュウキンカ属ですが、ヒメリュウキンカは
キンポウゲ属(フィカリア属)に属しています。

花色、咲き方、葉模様が非常にバリエーション豊かで楽しめます。

もともとはヨーロッパの地中海沿岸から小アジアに自生していましたが、
日本に帰化して、北海道から九州まで各地で見られます。

帰化植物であることから推測できる通り、丈夫でよく増えます。


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川沿いの土手に咲くヒメリュウキンカ


■栽培適地と品種

・栽培適地
学名の「Ranunculus」は「蛙」の意味を持ちます。
主な種が、蛙の住むような湿地に生えることから名づけられました。

そのため、1年を通して湿り気の多い環境を好みます。

・用土と鉢
赤玉土4、軽石砂4、腐葉土2を混ぜた用土などが良いでしょう。

鉢の大きさは、4〜6号の中深鉢に5株程度が目安です。

・主な仲間
ラナンキュラス・コッチーや、ラナンキュラス・アジアティクスなども
同様に栽培できます。

・品種
ヤッフル」は、ふくよかな黄色い花弁に緑の絣が入った花弁をしています。
温度が高いと緑は消えてしまいます。

ダブル・フロンズ」は、花弁の裏がブロンズ色に染まっている
バイカラーの八重咲き品種です。
特に咲き始めが美しいです。

サラダ・ボウル」は変わった名前ですが、その名の通りサラダを持りつけた
ように、花弁の先が緑色に染まった三段咲きの品種です。

クィレット」は、花弁の内側に、小さな黄金色の星のような花が
二段になっています。
内側の花に見える部分は、雄しべが弁化したものです。


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ヒメリュウキンカのアップ


■植え付け・植え替え

・植え付け
休眠中の7月下旬〜9月が適期です。

緩効性化成肥料を元肥として混ぜ込んで、植え付けます。
あまり深植えにならないよう、覆土は1cm位とします。

・植え替え
植え付け同様7月下旬〜9月に植え替えを行います。

小さな塊根の先端に芽があるので、塊根を落とさないように
注意してほぐし、中心から外に向かって植えこみます。

鉢一杯になったら植え替えを行います。
目安は2年に1回です。


■栽培管理

生育期は、日当たりの良い場所で管理します。
冬期は、多少の凍結は耐えますが、根が浮き上がるようなら防寒します。

休眠中は、日陰の棚下で管理します。

・水やり
生育期は1日1回水やりをします。

休眠期は、多湿になると塊根が腐敗しがちなので、若干乾かし気味に
管理します。

ただし、少し湿り気を与えると発芽がスムーズになるため、
芽出し期には水やりの頻度を増やします。

・追肥
生育期は、液体肥料を2週間に1回施します。

ただし、肥料分が多いと姿が乱れるため、庭植えの場合は
追肥は必要ありません。


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咲き始めるヒメリュウキンカ


■増やし方

植え替え時の株分けや根伏せで増やせます。

鉢から出し、古土を落として水洗いします。
芽の下に根が3本以上あれば、外せます。

芽がないものも、傷みのない塊根をバラバラにして植え付けると、
根伏せ状態になり、芽が出てきます。

実生でも増やせます。
採りまきすると、翌春に発芽し、約1年で親株に成長し、
開花します。


■病害虫

害虫は、アブラムシやヨトウムシに注意します。

病気は、灰色かび病が発生することがあります。
咲き終わった花がらを摘み取ると、予防になります。

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イワウチワの育て方

  •  投稿日:2016-02-12
  •  カテゴリ:山野草
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イワウチワは山地や鉱山の比較的涼しい林床や岩場に生えます、
明るいピンク色の愛らしい花を1輪つけます


・学名 Shortia
・科名 イワウメ科
・属名 イワウチワ属
・開花期 4月中旬〜5月
・休眠期 11月下旬〜3月中旬
・難易度 中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ



[イワウチワの育て方]


■イワウチワの特徴

イワウチワの花冠は漏斗状釣鐘型で、
5裂し花の縁は、ざっくりと切り込んだような形をしています。

葉は常緑で、花後の新芽の成長と共に古葉が枯れます。
地下茎が細長く這い、繁殖力が旺盛で、群落を形成します。

岩場の上に咲き、網目脈のあるうちわのような葉を持つため、
「岩団扇」と名付けられました。


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葉と花が特徴的です


■栽培適地と品種

・栽培適地
やわらかい木漏れ日を好みます。

・用土と鉢
山砂に腐葉土を2割程度混ぜた用土が良いでしょう。
ミズゴケ単用でも構いません。

草丈が低いため、4号〜6号程度の低めの中深鉢が合います。

・主な仲間
よく似た仲間にイワカガミがあります。

見分け方は、葉を見ます。
イワウチワは丸い葉で、中央部に切れ込みがありません。
イワカガミの葉は中央部に切れ込みがあり、ハート状をしています。


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イワウチワの仲間のイワカガミ


・品種
本州の近畿地方以東にイワウチワが、
奄美大島から沖縄本島にかけてシマイワウチワが自生しています。


■植え付け・植え替え

・植え付け
開花前の3月中旬〜4月上旬か、9月下旬〜10月中旬が植え付け適期です。

細いランナーでつながっているので、芽を折らないよう注意して植え付けます。
根鉢の中心を崩さず、主根の付いた状態で植え付けます。

ランナーは必ず埋め込み、芽の基部まで用土を入れるのがポイントです。
元肥は必要ありません。

植え付け後、軽く水を含ませたミズゴケやハイゴケ等で覆うとよいでしょう。

・植え替え
植え付け同様に行います。

2年に1回を目安に植え替えます。


■栽培管理

芽出しから葉が固まるまでは日に当てて育てます。
葉が固まったら、明るい日陰で管理します。
蒸れないよう、風通しの良い場所が良いでしょう。

暑さに弱いため、暖地では、夏は棚下の涼しい場所に置きます。
秋は再び明るい日陰に移し、芽を充実させます。

休眠期の冬は、風よけや霜よけを行い、強い凍結や寒風から保護します。

・水やり
1日1回、たっぷりと水やりをします。
水切れに弱いため、注意します。

・追肥
春と秋は、液体肥料を2週間に1回の割合で施します。


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株分け、挿し木で増やせます


■増やし方

植え替えの際の株分けで増やせます。
主根をつけて分けます。

ランナーに根が出ていれば、挿し芽でも増やせます。
ランナーを石づけ用土の泥団子でくるんで植え込むと定着しやすいです。


■病害虫

多湿による根腐れや、高温期の白絹病に注意します。
害虫は、芽出しの頃のアブラムシやナメクジの食害に気を付けます。

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オキナグサの育て方

  •  投稿日:2016-02-10
  •  カテゴリ:山野草
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オキナグサは、本州から九州の草原や雑木林に見られ、
白毛に覆われた下向きの花を咲かせます


・学名 Pulsatilla
・科名 キンポウゲ科
・属名 オキナグサ属
・開花期 4月中旬〜6月中旬
・休眠期 11月下旬〜2月中旬
・難易度 初級者〜上級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ、ロックガーデン、庭植え



[オキナグサの育て方]


■オキナグサの特徴

オキナグサの葉は、細かく切れ込んだ羽状で、地際から伸びます。

花後にできる種には、種子毛とよばれる白くて長い毛が付いています。
この種が密集して風にそよぐ姿を「翁の髪」に見立て、
「オキナグサ(翁草)」と名付けられました。

自生地が人の生活地域に近いことから、
開発や乱獲で激減し、絶滅の危機に瀕しています。

薬用植物として昔から利用されており、下痢、気管支炎などに、
また外用として痔、切り傷などに薬効があるとされています。


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風にそよぐ姿を「翁の髪」=種子毛


■栽培適地と品種

・栽培適地
日当たりと風通しの良い場所を好みます。

・用土と鉢
水はけの良い土を好みます。

小粒の軽石もしくは山砂7:腐葉土3の割合で、
もしくは鹿沼土(小)5:赤玉土(小)4:軽石1の割合で、
混合した用土が良いでしょう。

市販の山野草の土も利用できます。

鉢は、通気性の良い深めの素焼き鉢か、
釉薬のかかっていない山草鉢が良いでしょう。
プラスチック鉢は通気性が悪いため、できれば避けます。

・主な仲間
オキナグサは山野草として栽培できるため、初心者向きですが、
それ以外の仲間は高山植物的なものが多く、
難度が高く、中級〜上級者向きです。

また、地域によっても難度は変化します。
サハリン産のヒトツバオキナグサや千島のカタオカソウなどは、
寒冷地では比較的栽培しやすいですが、
暖地の都市部では、上級者向きです。


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絶滅の危機にあるオキナグサ


・品種
オキナグサ属は、北半球に約45種が生育しています。
日本には、オキナグサと、高山に自生するツクモグサの2種が分布しています。

ツクモグサは、本州中部地方と北海道の一部にまれに見られます。
毛でおおわれた黄金色の花は美しいですが、高温多湿に弱く、
栽培は難度が高いです。

栽培品種は、海外からの導入種が多いです。

カタオカソウは、千島列島に生息しています。
栽培はやや難しいです。

ヒトツバオキナグサは、サハリンの高山に自生します。
長卵形の葉を広げて、白藤色の大きな花を咲かせます。

ヨーロッパ原産のブルサチラ・ブルガリスは、
セイヨウオキナグサの和名で親しまれています。
性質は強健で、育てやすいのが特徴です。


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ロックガーデンにも似合います


■植え付け・植え替え

・植え付け
植え付けは、開花直前の3月下旬〜4月上旬か、
9月下旬〜10月上旬が適期です。

鉢底にネットを敷き、底にゴロ土を入れます。
緩効性化成肥料を元肥として用土に混ぜ込み、
根を広げて植え込み、芽の上1cm前後覆土します。

軽く水を与え、日陰で数日様子を見ます。
しおれないようでしたら、日当たりの良い棚上に移動します。

・植え替え
植え替えは、植え付け同様に行います。

株を鉢から抜いたら、太いゴボウ根を傷つけないように用土をほぐします。
このとき、細根は切れますが、株にあまり影響を及ぼさないので、
神経質になる必要はありません。

長すぎるゴボウ根は先端をカットしてから植え付けます。
ゴボウ根は50〜80cm位まで伸びることがあります。

カットすることにより細根が多数出て、
次回の鉢上げが容易になります。

植え替えは、出来れば毎年、遅くとも2年に1回は行います。

1年以上地面に置きっぱなしにしていると、
ゴボウ根が50cmも地中に潜り込んでいることもあるので注意します。


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蕾のうつむいた感じも素敵


■栽培管理

基本的に日当たりを好むため春はよく日に当てますが、
特に高山種は夏前から葉焼けが始まるので、梅雨明けから50%遮光します。
また、多湿にも弱いため、雨よけもします。

秋の彼岸を過ぎたころから再び日に当て、
しっかりした新芽の生長を促します。

寒さには強いため、冬は室内に取り込む必要はありません。
しかし、芽が乾くと傷むので、風除けをしたほうが良いでしょう。
落ち葉をかけてあげてもよいです。

蒸れが苦手なので、枯れた花や葉をこまめに掃除して、
風通しよく管理します。

・水やり
1日1回水やりをします。

ただし、開花期は花に直接水をかけない方が、
白毛がスッキリして見栄えが良くなります。

高山種は、夏は夕方以降に水やりをします。

冬も、あまり極端に乾かさないよう、
表土が乾いたら水やりをします。

・追肥
春と秋に1回ずつ置き肥をして、
さらに生育期は液体肥料を1ヶ月に2回施します。

9月下旬以降、休眠するまでは、花芽形成の時期です。
リン酸分の多い液体肥料を施すと、花芽形成が促されますが、
通常の液体肥料でも構いません。

花後にいかに肥培するかが、翌年の花の美しさに影響します。
また、種を取らない場合は、花後に花茎を切ると、
株に負担がかからず、肥培できます。


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花後の手入れが、翌年の開花を左右します


■増やし方

植え替え時の株分けと、種まきで増やせますが、オキナグサの寿命は
5〜6年なので、ある程度の年数栽培したら、実生で更新すると良いでしょう。

株分けは、ゴボウ根が太く、芽の多い株を、
ナイフなどで切断して株分けをします。

切り口は最小限になるようにし、
株に負担をかけないよう、無理はしないようにします。
切り口に殺菌剤を塗ってから植え付けます。

実生は、花後に種ができたら採りまきします。
白毛をちぎり取ってから、まきます。
覆土は、5mm程度にします。

翌春に発芽し、2〜3年で開花します。


■病害虫

高温多湿期に軟腐病にかかりやすいです。
葉が黄色くなり、弱々しいのは、病気ではなく肥料切れです。

害虫は、アブラムシやハダニ、ナメクジ、ヨトウムシなどの
食害に注意します。

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イワヒゲの育て方

  •  投稿日:2016-02-08
  •  カテゴリ:山野草
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イワヒゲは、北半球の高山帯や寒帯に12種ほどあり、
日本にはイワヒゲ1種が本州の中部以北に自生しています


・学名 Cassiope lycopodioides
・科名 ツツジ科
・属名 イワヒゲ属
・開花期 4月下旬〜5月
・休眠期 11月下旬〜3月中旬
・難易度 中級〜上級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ、ロックガーデン



[イワヒゲの育て方]


■イワヒゲの特徴

イワヒゲは、小型の低木で、細いひものような茎葉を次々と増やし、
岩場にしがみつくように広がり、マットを形成します。

茎葉はヒノキの枝葉に似ています。
やがて葉の途中に膨らみができると、そこからスズランのような、
5裂する釣鐘型の愛らしい花を一面に咲かせます。

このように、高山の岩場にひげのような細い葉を伸ばして、
生息していることから、イワヒゲ(岩髯)と名付けられました。

冬も落葉せず、雪の中で春を迎えます。

低地での栽培は暑すぎるため、難易度は高めですが、
最近では育てやすい海外種も販売されています。
寒冷地では比較的栽培が容易です。


■栽培適地と品種

・栽培適地
日当たりと風通しの良い、降雨の当たらない場所が好みです。
真夏は、寒冷紗で遮光するか明るい日陰に移動します。

・用土と鉢
多孔質の用土が適しています。

鹿沼土5・日光砂4.軽石砂1や、鹿沼土1・富士砂1などの、
配合が良いでしょう。

鉢は、4号〜5号の深めの抗火石鉢や、断熱鉢が良いでしょう。

・主な仲間
ツガザクラ、ジムカデ、ミネズオウ、ウラシマツツジなどが
似た環境に生息しています。

・品種
イギリス産矮小種のカシオペ・リレイや、
ヒマラヤ原産のカシオペ・ファスティギアタ
交配種のカシオペ・ミュアヘッドカシオペ・ベアスデン
などが知られています。


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スズランのような花が愛らしい


■植え付け・植え替え

・植え付け
3月下旬〜4月か、9月下旬〜10月上旬が適期です。

鉢の中心に根を広げるように置き、
根の隙間にまで用土を入れ込むように植え付けます。

平鉢に植え付ける場合は、多湿を防ぐため、
鉢の表面より少し盛り上げるように植え付けるとよいでしょう。

・植え替え
植え付け同様に行います。

鉢から抜いたら、根鉢の外側のみを落として、細根を1/3ほど切り詰めます。
主根はあまり切らないようにします。

植え替えは2〜3年を目安に行います。
根詰まりで株が弱る前に、
株が元気なうちに植え替えを行なうことがコツです。


■栽培管理

日当たりを好みますが、低地では暑すぎるため、
夏は50%程度遮光をすると良いでしょう。
鉢台に人工芝を敷くのも効果的です。

自生地では、雪の中で冬を越しますが、雪のない地方では
枝葉が乾風にさらされ、枯れることが多いです。
風のない場所で、落ち葉や水ゴケなどで覆って、風除けをします。

枝枯れしやすいため、枯れ始めた枝はすぐに切除して、
枯れを防ぎます。
花後に一度茎の先端を剪定すると、新芽の発生を促せます。

・水やり
1日1回、春と秋〜冬は朝、夏は夕方以降に水やりをします。

高温多湿に弱く、根腐れや枝枯れが出やすいため、
梅雨時に乾きにくいようなら、様子を見て、
表土が乾き始めたら水を与えるようにします。

・追肥
生育期の4月下旬〜6月下旬と、
夏の疲れが出る9月下旬〜10月下旬に、
液体肥料を月に2回施します。

また、春と秋に1回ずつ置き肥を施します。


■増やし方

植え替え時の株分けで増やします。
十分に根が増えていたら、株分けができます。
根が少ないと、主根を傷めてしまい、うまく定着しません。

寒冷地では、実生でも増やせますが、暖地では難しいです。


■病害虫

開花期は、花にアブラムシが付きやすいです。

病気は、特に心配ありません。

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オウレンの育て方

  •  投稿日:2016-02-04
  •  カテゴリ:山野草
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オウレン(黄連)は樹林下の陽だまりを好みます


・学名 Coptis
・科名 キンポウゲ科
・属名 オウレン属
・開花期 2月中旬〜4月中旬
・休眠期 12月〜1月
・難易度 中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、寄せ植え、切り花、露地植え



[オウレンの育て方]


■オウレンの特徴

オウレン(黄連)は、その名の通りハスのような黄色い長い根を持ち、
ランナーで増える山野草です。

北海道西南部や、本州の日本海側の多雪地帯の浅い山などに生息します。
樹林下の陽だまりに、小さな白い梅のような花を咲かせます。

オウレン属の根茎にはアルカロイドが含まれており、
特にオウレンは胃腸薬の「黄連」として、薬用に利用されます。


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キクバオウレン


■栽培適地と品種

・栽培適地
乾燥に弱いため、水持ちの良い土壌を好みます。

露地植えの場合は、比較的湿り気のある木陰が適しています。
用土を客土、もしくは腐葉土をすき込んで植え付けます。

・用土と鉢
肥沃な用土を好みます。
赤玉土4に軽石砂4、腐葉土2などを配合し、
元肥として緩効性化成肥料を施します。

根茎がつる状に伸びるタイプ(ミツバオウレンなど)と、
つるの伸びないタイプ(バイカオウレンなど)があります。

つるが伸びるタイプは、
南蛮鉢に田植えのように間隔をあけて植え付けると、
3〜4年で鉢一杯の花が楽しめます。

つるが伸びないタイプは、平鉢に群生させるとよいでしょう。

・主な仲間
オウレン属は、北半球に15種が分布し、日本には6種ほどが自生しています。

・品種
バイカオウレンは、本州や四国に分布しています。
5裂した小さな葉から、春に白い5弁花を咲かせます。
オウレンよりは小型ですが、花が大きく、観賞に向く品種です。

バイカオウレンの他には、オウレンの変種のセリバオウレンコセリバオウレン
それにミツバオウレンとその八重咲き種などのタネが流通しています。


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セリバオウレン


■植え付け・植え替え

・植え付け
植え付け適期は9月下旬〜10月中旬です。
用土の表面にハイゴケを張ると、乾燥予防になります。

・植え替え
植え替え適期は9月下旬〜10月中旬です。
2年に1回が目安です。


■栽培管理

比較的育てやすい山野草ですが、
乾燥に弱いため、水持ちよく植え付け、乾燥に十分注意します。

芽出しから開花までは日に当てますが、
葉が茂ったら日陰のほうが良いでしょう。

・水やり
2月〜9月は1日1回、10月〜1月の休眠期は、
4〜5日に1回程度でよいでしょう。

・追肥
液体肥料を月に2回施します。

肥料が不足すると、花つきが悪くなります。


■増やし方

植え替え時に、株分けで増やします。
細いランナーはバラバラになってしまって植えにくいので、
株分けは大雑把に割る程度でよいでしょう。

実生でも増やせます。
種まきは、2月〜3月上旬に行います。


■病害虫

病害虫は、特に心配ありません。

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イカリソウの育て方

  •  投稿日:2016-02-02
  •  カテゴリ:山野草
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イカリソウ、花も葉も美しく人気の山野草


・学名 Epimedium
・科名 メギ科
・属名 イカリソウ属
・開花期 4月下旬〜6月上旬
・休眠期 11月下旬〜2月
・難易度 初級〜中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、庭植え



[イカリソウの育て方]


■イカリソウの特徴

イカリソウは、春の野山の林床に、錨のような長い距(きょ:細く突き出た部分)をもつ、
白やピンク、紫色の花を咲かせる、人気の山野草です。

錨のような変わった形の花だけでなく、葉にも独自の美しさがあります。
葉の上で咲く個体ほど、草姿のバランスが良いとされています。

北海道西南部から九州に分布し、
低地から山地の落葉樹林の林縁や林床などに自生しています。

地域による変異も大きく、最近では海外の品種も販売されるようになり、
愛好家のすそ野が広がっています。

また、それらによる人工交配での新花作出も盛んです。

日陰の庭に良く似合い、
日本だけでなく海外でもシェードプランツとして人気が高いです。

根茎は地中を横に這い、多数のひげ根があります。
葉は複葉で、縁には刺状の毛があります。

冬期に上部を枯らして休眠する種と、
年間を通して葉を残す常緑種があります。

茎葉を夏に刈り取り、天日乾燥したものが、生薬として利用されます。
神経衰弱、健忘症に効果があるとされ、精力剤としても利用されます。

イカリソウは別名をサンシクヨウソウ(三枝九葉草)といいますが、
これは、3本の枝に9枚の葉をつけることから名づけられました。


■栽培適地と品種

・栽培適地
乾燥の激しい場所は好みません。
半日日が当たり、風通しの良い明るい場所を好みます。

庭植えにする場合は、落葉樹の下などが良いでしょう。
庭土に腐葉土をたっぷりとすき込んで、植え付けます。

・用土と鉢
養分に富んだ水はけの良い用土であれば、土質を選びません。
市販の草花用培養土で十分よく育ちます。

赤玉土(小)7・腐葉土3、もしくは赤玉土(小)4・軽石砂(小)4・腐葉土2の、
配合などが良いでしょう。

鉢は大きめの深鉢が適しています。

・主な仲間
日本産の他にも、中国産やヨーロッパ産も流通しています。
近縁のヴァンクーヴェリア(Vancouveria)も、
イカリソウと同様に栽培できます。

・品種


tokiwaikarisou.jpg
トキワイカリソウは、中部地方以西の日本海側に見られる常緑種です。
白や紅紫色の花色があります。


kibanaikarisou.jpg
キバナノイカリソウはイカリソウの変種で、
北海道〜北陸の日本海側や朝鮮半島、中国に自生しています。
名前の通り黄色の花をつけます。


baikaikarisou.jpg
バイカイカリソウは、九州東部産の小型種です。
バイカイカリソウは雑種性が強く、
純粋種の流通は意外に少ないため、純水種は貴重です。

花びらの先端が尖らず、萼が花びらのようになり、
花姿は梅の花に似ています。


hozakinoikarisou.jpg
ホザキノイカリソウは中国原産で、江戸時代に日本に入ってきました。
薬草としても利用されています。

エピメディウム・ペリラルデリアヌムは、北アフリカ産の常緑種です。
プロペラのような黄花が特徴です。
多湿に注意し、肥培に努めることが、美しい花を咲かせるコツです。

エピメディウム・ダビディーは、中国西部に見られる黄花種です。
萼片が赤いのが特徴で、赤いほど美しいとされています。

エピメディウム・リゾマトスムは中国・四川省に見られる黄花種です。
地下茎を伸ばして増えるタイプのため、広めの鉢で栽培します。


■植え付け・植え替え

・植え付け
植え付けは、花後の5月下旬〜6月中旬か、9月中旬〜10月上旬が適期です。

やや大きめの鉢に出来るだけ根を広げ、
成長点が隠れる程度に株元まで植え込みます。

根の間に用土が入りにくいので、ていねいに植え付けます。
植え付け後はたっぷりと水を与え、2週間ほど日陰で管理して安定させます。

・植え替え
植え替えは、植え付け同様に行います。

根が鉢一杯に回っているので、ていねいにほぐします。
イカリソウは根を切られるのを嫌いますが、植え付けやすくするため、
根の先端をそろえる程度にカットしてから植え付けるとよいでしょう。

根詰まりに注意し、2年に1回を目安に植え替えます。
根詰まりになると、鉢の中央部の株が枯れて、鉢の周囲に新芽が集まります。


ikarisou30.jpg
イカリソウのアップ


■栽培管理

芽出しから葉の展開が終わるまでは、午前中日の当たる場所か、
30%遮光したやわらかい日差しの中で管理します。

葉が固まった6月〜9月上旬は、明るい日陰か、50%遮光し、
日焼けや高温障害を防ぎ、夏を涼しく過ごせるようにします。

秋は再び30%遮光に戻し、優しく日を当てて芽の充実を図ります。

冬は棚下か冬囲いの中で休眠させます。

常緑の品種は、芽出し前に古葉を刈り取ります。
古葉が残っていると、花芽が引っ掛かって折れやすいためです。

・水やり
1日1回、たっぷりと水を与えますが、
多湿にすると根が傷むため注意します。

落葉種は冬の休眠期に茎葉がなくなりますが、根は生きています。
4〜5日に1回程度水やりをします。

・追肥
イカリソウは肥料を好みます。
春と秋に置き肥を施し、液体肥料を月1〜2回与えます。


ikarisou31.jpg
花、葉、それぞれにリズムがあって面白いです


■増やし方

植え替え時に株分けで増やします。
ただし、秋の株分けは、保温設備のない場合はやめたほうが良いでしょう。

鉢から株を抜いたら、根鉢を見て、分かれそうな部分を見つけたら
そこからピンセットで根をほぐし、手で割ります。

かたくて割れない場合は、ハサミで挟んで、切らずにひねって割ります。
あまり小分けにせず、刃物で分けないことがコツです。

また、イカリソウの根は乾燥に弱いです。
乾燥しないよう手早く株分けを行います。
できれば、水につけながら行えば、根が乾燥せずに安心です。

根伏せでも増やせます。
株分け時に外れた芽のない古い根茎を植え付けておくと、新しい芽が展開します。

実生も可能ですが、種は緑のうちに未完熟の状態で落ちるので注意します。
袋をかけて、種がこぼれ落ちないようにしておくとよいでしょう。

種は乾燥に弱いため、保管は出来ません。
採りまきにすると、翌年4月頃、発芽します。


■病害虫

丈夫であまり病気にはかかりにくい方ですが、
白絹病や軟腐病、うどんこ病に注意します。
多湿になると病気にかかりやすいです。

害虫は、アブラムシやハダニ、ネコブセンチュウに注意します。
また、毛虫による食害もあります。

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エビネの育て方

  •  投稿日:2016-01-29
  •  カテゴリ:山野草
ebine.jpg
エビネ、絶滅が危惧されています


・学名 Calanthe
・科名 ラン科
・属名 エビネ属
・開花期 4月中旬〜5月中旬、夏咲きエビネ:7月下旬〜8月中旬
・休眠期 11月下旬〜3月上旬
・難易度 初級〜中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、庭植え



[エビネの育て方]


■エビネの特徴

山野のやや暗い林床に生え、大きな葉を2〜3枚広げて、春、
10〜30輪ほどの花を穂状に咲かせます。

地下には球根のようなバルブ(偽鱗茎)が10個前後連なっていて、
まるでエビの背のように見えることから、エビネ(海老根)と名付けられました。

エビネは他のエビネ類と自然に交雑しやすく、様々な雑種が見られ、
花色、花形なども多彩です。
また、人工交配による育種も盛んです。

日本種春咲きエビネは、野生ランの中では比較的育てやすい方です。
野生ラン栽培の入門として、最適です。

夏の蒸し暑さや多湿、強い寒さを嫌うため、
季節ごとに合った置き場所を選び、工夫しましょう。

数十年前にエビネブームが起きましたが、
乱獲され、現在は絶滅が危惧されています。


ebine3.jpg
エビネのアップ


■栽培適地と品種

・栽培適地
庭植えにする場合は、落葉広葉樹林の落ち葉が、
厚く積もっているような場所が適地です。

腐葉土を庭土に混ぜ込んでから、植え付けましょう。

・用土と鉢
用土は少し粗めの粒径5〜10mmを用いるとよいでしょう。

ヤシ殻チップの中粒と大粒を等量、もしくはヤシ殻チップ5・鹿沼土小粒3・
軽石小粒2の割合で配合した用土が適しています。

ヤシ殻チップは軽く水を含ませてから混ぜ合わせます。

鉢は、5号以上の駄温鉢やプラスチック鉢など、乾きにくいものを選びます。
「エビネ鉢」として、専用の鉢が売られていることもあります。

鉢の大きさは、バルブ3個で5号、4個で6号を目安とし、
大きめの鉢を使うとよいでしょう。


kiebine2.jpg
キエビネのつぼみ


kiebine.jpg
キエビネ


・主な仲間
東南アジア〜ヒマラヤなどに約150種が分布しています。

日本には約15種が自生しています。
エビネの他、キエビネ、キリシマエビネ、サルメンエビネ、ニオイエビネ、
ナツエビネ、オナガエビネ、ツルランなどがあります。

南方種ほど凍結を嫌うため、注意します。

・品種
ジエビネは、全国の野山や山林の日陰に生えています。

キエビネは、名前の通り黄花のエビネです。
中国地方〜九州に生える大型種で、肥料を好みます。

ダルマエビネは、南国の照葉樹林下に生える夏咲きエビネです。

主な交雑種には、ニオイエビネとジエビネの交雑種のコオズや、
ジエビネとキエビネの交雑種のタカネがあります。


jiebine.jpg
コオズと思われるエビネ


■植え付け・植え替え

・植え付け
花後の5月が適期です。

鉢底にゴロ土を敷き、少量の元肥を混入した用土を入れ、植え付けます。
表面にゴロ土を敷くと、泥跳ねや株元の多湿を防げます。

エビネは新芽が伸びてその基部にバルブができ、新しいバルブから
さらに新芽が出て…と、年々新芽の出る位置が横方向にずれていきます。

そのため、新芽が鉢の中心になるように植え付け、
バルブが成長するスペースを確保します。
根は横に広げて植え付けます。

・植え替え
植え付け同様、花後の5月が適期です。

花が終わりかけたら株を抜き、
根鉢を崩していたんだ根やバルブを整理し、株を清潔にします。

植え付け時に、古いバルブは少し埋めるのがコツです。

植え替えは毎年か、遅くとも2年に1回は行います。


natuebine.jpg
ナツエビネ


■栽培管理

栽培のコツは、日に当てないことに尽きます。
強光は、花芽を委縮させ、花茎が伸びず、株元で花が咲いてしまいます。
温度差が大きくても同様なので、極端な温度差からも守ります。

芽出しから50%遮光でゆったりと育てます。
花後は、葉が固まるまで50〜75%へと徐々に遮光率を上げ、
真夏は90%遮光して、葉焼けを防ぎます。

秋の彼岸頃から50%遮光に戻し、新芽の充実を図ります。

寒さには比較的強いですが、霜に当たると葉が黒く枯れてしまいます。
冬期は、冬囲いの棚下か無加温フレームで、凍らせないように休眠させます。

美しい花を楽しむためには、いくつか作業が必要です。
まず、前年度の古葉は、開花直前に切り落とします。

花が半ば以上終わったら、花がら摘みをします。
葉の根元にある筒状の葉鞘(はかま)が、
黄ばんだり茶色になったりしたら、これも切り取ります。


natuebine2.jpg
ナツエビネ全体像


・水やり
開花までは1日1回株元に水を与えます。
葉が十分に成長するまでは上から水をかけません。
芽に水が溜まって軟腐病にかかる恐れがあります。

ただし葉が展開したら、1日1回葉にもたっぷりと水をかけます。
時々葉裏にも水をかけると、ハダニ予防にもなります。

冬期は、表土が乾いたら与え、あまり多湿にならないよう注意します。

・追肥
葉が出たら、葉に触れないように置き肥を施します。

春と秋に、ラン用の液体肥料を月1〜2回施します。

肥料を好むので、多少多めに与えても、
肥料当たりすることはありません。


ebine-tane.jpg
エビネの種


■増やし方

植え替え時の株分けで簡単に増やせます。
新芽と3〜5個のバルブをつけて分けます。

また、葉のついていない古いバルブ(バックバルブ)でも増やせます。
2〜3個ずつに切り分け、黒く枯れた根などを整理し、
湿らせたミズゴケなどに半分埋めます。

直射日光と強い風を避けて日陰で管理していると、
2〜5カ月ほどで新しい芽を出して葉を展開するので、これを定植します。

ただし、親株には常時バックバルブが3〜5個付いた状態にし、
バルブを取りすぎないようにします。

実生でも増やせます。
秋に採りまきしますが、自然に実った種からは、
親株以上の花は残念ながら期待できません。
種は、用土に段ボールを混ぜてからまくと、生長が良いです。


■病害虫

ウイルス病の予防に努めます。
網棚に置く、受皿をするなどして感染を防ぎます。

黒い輪状のリングスポットが出たら、ウイルス感染の徴候です。
ウイルス病は治療不能のため、万が一ウイルス感染株を見つけたら、
発病した株と用土は素早く処分して、蔓延しないようにします。

黒斑病や褐斑病にも注意します。

害虫としては、芽出しの頃のナメクジ、春のアブラムシ、
夏のハダニやカイガラムシに注意します。

特にアブラムシは、ウイルス病を媒介します。
月に1〜2度、株元にオルトラン粒剤をまくとよいでしょう。

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イワチドリの育て方

  •  投稿日:2016-01-27
  •  カテゴリ:山野草
iwatidori.jpg
イワチドリ、岩場に咲く花姿が千鳥に似ていることからの名前です


・学名 Amitostigma keiskei
・科名 ラン科
・属名 ヒナラン属
・開花期 4月下旬〜5月中旬
・休眠期 11月中旬〜3月中旬
・難易度 初級〜中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ、寄せ植え、ロックガーデン



[イワチドリの育て方]


■イワチドリの特徴

東海地方以西の渓谷や岩棚に生える小型の山野草で、
唇弁が八の字に切れ込んだ、
1cm前後の小さなかわいらしい桃紫色の花を咲かせます。

岩場に咲く花姿が千鳥に似ていることから、
イワチドリ(岩千鳥)と名付けられました。

茎を包むようにして出る葉は1〜2枚と少なく、花茎も1本です。
華奢に見えますが、意外と丈夫です。
密植にすると株立ちになり、見応えがあるため人気です。

ウチョウランを小型にしたような姿ですが、
ウチョウランよりも日当たりを好み、水分も好むため、注意します。

球根植物で、地中に塊根を残して越年します。

野生のイワチドリは乱獲や生育環境の変化により、
絶滅が危惧されています。


■栽培適地と品種

・栽培適地
鉢植えとしてはウチョウランよりも丈夫で育てやすいですが、
株が小さすぎ、庭植えは難しく、一般的ではありません。

・用土と鉢
保水性と排水性を兼ね備えた用土が適しています。

粒径2〜3mmの硬質鹿沼土5に焼き赤玉土や軽石2、
山ゴケまたは水ゴケの粉3〜4の割合の配合が良いでしょう。

市販のウチョウラン用の培養土も利用できます。

3〜5号サイズの浅めの鉢に、3〜5球を目安に植え付けるとよいでしょう。
水湿を好むので、小山飾り植えにも向いています。

・主な仲間
コアニチドリやヒナラン、オキナワチドリが同じラン科ヒナラン属の仲間です。

・品種
多彩な交配種が流通しています。
花色も、白色、ピンク色、濃色花、それに花弁に現れる斑紋の変異など、
品種によって様々で、楽しめます。

代表的なものとしては、コアニチドリとの交配種のエノモトチドリや、
エノモトチドリとの交配種の三楽などがあります。

コアニチドリは、花色の変異種として白花が人気です。

ヒナランとクロカミランとの交配種の、ワキガチドリもよく栽培されています。


iwatidori (2).JPG

イワチドリを各種見られます-楽天市場 


■植え付け・植え替え

・植え付け
芽出し前〜芽出し直後の3月か、10月頃が適期です。

用土1Lあたり緩効性粒状肥料を3g元肥として混ぜ、
芽先が0.5〜1cmほど埋まるように植え込み、
表面に富士砂や焼き赤玉土を敷きます。

植え付け2日後くらいから水やりをするのが、球根を傷めないコツです。

・植え替え
植え付け同様に行います。

株を鉢から抜いたら、球根の先端にある芽を折らないように、
球根を外して、きれいにします。

毎年〜3年に1回を目安に植え替えます。


■栽培管理

寒さや暑さには比較的強いですが、水切れだけは厳禁です。
芽出し〜開花までは午前中日の当たる場所で管理します。

梅雨の頃から雨よけし、朝日のあたる場所か、30〜50%遮光下に置き、
葉焼けを防ぎます。

夏に葉が焼けるようなら、さらに遮光し、50〜60%とします。
秋は再び日を当て、球根の肥培と花芽形成を促します。

休眠に入ったら、棚下で管理します。
球根を掘り出し、乾かさないように保管してもよいでしょう。

・水やり
1日1回、水やりをします。

開花までは葉に水がたまりやすいので、水差しなどを用いて、
株元に水を与えるようにします。
花後は、通常通りの水やりで構いません。

乾きにくい時期は、加湿にならないよう、1日おきに水やりします。
休眠中も乾燥させず、用土が軽く湿っている状態を保ちます。

・追肥
芽出し後につぼみが見えたら置き肥を施します。

生育中は、ラン用液体肥料を月1〜2回施します。
晩夏からは花芽形成に入るので、リン酸分の多い肥料が効果的です。


■増やし方

植え替え時に分球しているものを分けて増やします。
分球する際は、あまり細かく分けません。
最低でも5〜10球程度残るように、分けます。

実生もできますが、あまり一般的ではありません。


■病害虫

蒸れや過湿による軟腐病、立枯病、ウイルス病に注意します。
風通しよく管理し、病気を防ぎます。

アブラムシやナメクジ、ヨトウムシなどの食害にも注意します。

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エンゴサクの育て方

  •  投稿日:2016-01-25
  •  カテゴリ:山野草
ezoengosaku.jpg
エンゴサクには球根タイプと宿根タイプがあります、画像はエゾエンゴサク


・学名 Corydalis
・科名 ケシ科(エンゴサク科)
・属名 キケマン属
・開花期 4月〜5月
・休眠期 6月中旬〜3月下旬
・難易度 中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、庭植え



[エンゴサクの育て方]


■エンゴサクの特徴

エンゴサクは北海道〜東北地方日本海側に生息し、
6月には葉を落とす春植物です。

ときには大群落を形成し、コマクサに良く似た花を一面に咲かせ、
目を楽しませてくれます。

球根タイプと宿根タイプがあります。
エゾエンゴサクやコリダリス・ソリダは球根を持ちます。
キケマンやコリダリス・ルテアなどは、宿根タイプです。


yamaengosaku.jpg
ヤマエンゴサク(宿根性)


■栽培適地と品種

・栽培適地
庭植えの場合は、木漏れ日がさして落ち葉が溜まる場所を好みます。
ただし北国の植物なので、暖地での庭植えは難しいでしょう。

・用土と鉢
通気性と排水性の良い用土が適しています。
赤玉土(小)と硬質鹿沼土(小)を等量配合した用土が良いでしょう。
市販の山野草用培養土も適しています。

凍結による用土の目詰まり防止に、
軽石砂を1割ほど混ぜ込むと効果的です。

鉢は、多湿を嫌うのでやや深めの鉢が良いでしょう。
また、いつまでも乾かないような硬い鉢は避けます。
生育中の脱水を防ぐため、逆に乾きすぎる素焼き鉢も避けます。

・主な仲間
エンゴサクは北半球に広く分布し、世界に200種以上あります。

日本にも13種ほどが分布し、
北国の春の林床一面をブルーに染めるエゾエンゴサクが代表種です。

近縁のキケマンの仲間は二年草が多いので、花後に種を取ります。

海外の仲間には、コリダリス・ソリダほか、多彩な花色のコリダリスがあり、
その多くが球根性です。

・品種
エゾエンゴサクは、美しい青花が人気です。
初夏には休眠に入るので、成長期に肥培に努めます。

コリダリス・ソリダは、ヨーロッパ産夏休眠球根種です。
赤みがかったピンク色の華やかな花が特徴的です。
分球で増えます。

コリダリス・ルテアはスイスやイタリアなどの原産種で、育てやすい品種です。
柔らかい羽根状の葉から咲く明るい黄色の花が愛らしく、人気があります。


■植え付け・植え替え

・植え付け
晩夏から初秋にかけての8月下旬〜10月が適期です。

4号鉢に3球を目安に、鉢の深さの中ほどに1〜2cm間隔で植え付けます。
このとき、緩効性化成肥料を鉢底の方に入れます。

・植え替え
植え付け同様に行います。

用土の傷みにより、毎年もしくは2年に1回植え替えます。


syukkonnenkosaku.jpg
宿根エンゴサク


■栽培管理

芽だしから開花までは日当たりの良い場所で管理しますが、
日差しが強すぎると芽が委縮するので、明るい半日陰が良いでしょう。
暖地では早春に咲くため、凍結や遅霜に注意します。

葉が茂ったら日陰に移動して葉焼けや傷みを防ぎ、
少しでも葉を長く保たせます。

休眠期に入ったら、涼しい棚下で休ませます。

生育期にいかに肥培するかがポイントのため、
種を取らない場合は、花後に花がらを摘み、株の消耗を防ぎます。

・水やり
生育中は1日に1回水やりをします。
芽がやわらかいため、強い水流は厳禁です。

休眠中は、乾いたら軽く湿らせる程度にします。
休眠中は多湿になりやすく、球根が傷みがちなので注意します。

・追肥
芽出し時に置き肥をし、葉のある間は液体肥料を2週間に1回施します。
葉のある間に肥培して、いかに充実した球根を作るかがポイントです。


■増やし方

植え替え時の分球で増やします。

実生も可能ですが、生育期間が短いため、開花までに数年を要します。
種は乾燥を嫌うため、採りまきにします。


■病害虫

芽出し後のナメクジやヨトウムシ、アブラムシに注意します。

病気は特に心配ありませんが、
新芽が凍結したり、水が溜まったりすると、軟腐病にかかります。

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