山野草のカテゴリ記事一覧

野菜 果樹 ハーブ 山野草の分かりやすい育て方。画像満載。


 
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カテゴリ:山野草

山野草のカテゴリ記事一覧。野菜 果樹 ハーブ 山野草の分かりやすい育て方。画像満載。
キスゲの育て方

2017-01-10 山野草
キスゲ・学名 Hemerocallis thunbergii・科名 ユリ科・属名 ワスレグサ属・開花期 7月〜9月・難易度 初級者向き・楽しみ方 鉢植え、庭植え 姿が美しく香りも良い…

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キキョウの育て方

2017-01-08 山野草
キキョウ・学名 Platycodon grandiflorus・科名 キキョウ科・属名 キキョウ属・開花期 7月〜9月・休眠期 11月下旬〜3月中旬・難易度 初級者向き・楽しみ方  鉢植…

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トチナイソウの育て方

2016-07-14 山野草
トチナイソウ C)四国ガーデン楽天市場支店・学名 Androsace・科名 サクラソウ科・属名 トチナイソウ属・開花期 4月〜5月上旬・休眠期 11月下旬〜2月・難易度…

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カキランの育て方

2016-07-07 山野草
カキランは、柿のような色の小花が魅力です・学名 Epipactis thunbergii・科名 ラン科・属名 カキラン属・開花期 6月中旬〜7月中旬・休眠期 11月中旬〜3月中旬…

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ウチョウランの育て方

2016-05-26 山野草
一大ブームを築いたウチョウラン・学名 Ponerorchis・科名 ラン科・属名 ウチョウラン属・開花期 5月下旬〜7月上旬・休眠期 11月中旬〜3月中旬・難易度 中級…

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ヒメハギの育て方

2016-05-24 山野草
ヒメハギは山地や草原に生える小型の常緑多年草です・学名 Polygala・科名 ヒメハギ科・属名 ヒメハギ属・開花期 5月〜6月上旬・休眠期 11月下旬〜3月・難易度…

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2016-05-17 山野草
・学名 Dryas octpetala var. asiatica・科名 バラ科・属名 チョウノスケソウ属・開花期 5月〜6月・休眠期 11月下旬〜3月下旬・難易度 中級者〜上級者向き […

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レウイシアの育て方

2016-05-10 山野草
レウイシア・学名 Lewisia・科名 スベリヒユ科・属名 レウイシア属・開花期 常緑種:4月下旬〜6月上旬      落葉夏休眠性種:4月下旬〜5月・休眠期 常緑種:7…

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テンナンショウの育て方

2016-05-08 山野草
テンナンショウ、仏炎苞(ぶつえんほう)の形が人気です・学名 Arisaema・科名 サトイモ科・属名 テンナンショウ属・開花期 4月〜5月・休眠期 9月下旬〜2月・難…

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イワタバコの育て方

2016-05-06 山野草
イワタバコ、星形の花がかわいいです・学名 Conandron ramondioides・科名 イワタバコ科・属名 イワタバコ属・開花期 5月下旬?7月中旬・休眠期 11月下旬?3月・…

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ヤマシャクヤクの育て方

2016-05-02 山野草
ヤマシャクヤクは、山地の林床に自生する野生種です・学名 Paeonia・科名 ボタン科・属名 ボタン属・開花期 4月下旬〜5月中旬・休眠期 10月中旬〜3月中旬・難易度…

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ハンショウヅルの育て方

2016-04-27 山野草
ハンショウヅル(半鐘蔓)、風情があります・学名 Clematis・科名 キンポウゲ科・属名 センニンソウ属・開花期 5月下旬〜7月上旬・休眠期 11月中旬〜3月中旬・…

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タイリントキソウの育て方

2016-04-20 山野草
タイリントキソウ・学名 Pleione bulbocodioides・科名 ラン科・属名 タイリントキソウ属・開花期 4月上旬〜5月下旬・休眠期 11月下旬〜3月上旬・難易度 初級…

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ムシトリスミレの育て方

2016-04-16 山野草
ムシトリスミレは食虫植物で、北海道から四国に分布します・学名 Pinguicula・科名 タヌキモ科・属名 ムシトリスミレ属・開花期 2月〜6月 ・休眠期 ・難易度 初級…

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カンアオイの育て方

2016-04-11 山野草
カンアオイは日本全国で見られ、特に関東以西に多く自生しています・学名 Asarum・科名 ウマノスズクサ科・属名 カンアオイ属・開花期 10月〜4月(種類によって異…

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ハッカクレンの育て方

2016-03-30 山野草
ハッカクレン、葉の下の赤花がキュート・学名 Podophyllum・科名 メギ科・属名 ミヤオソウ属(ハッカクレン属)・開花期 4月下旬〜6月上旬・休眠期 11月下旬〜…

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ヒメシャクナゲの育て方

2016-03-26 山野草
ヒメシャクナゲは高層湿原に生える常緑の矮小灌木です・学名 Andromeda・科名 ツツジ科・属名 ヒメシャクナゲ属・開花期 4月下旬〜5月・休眠期 11月下旬〜3月中…

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ヒトリシズカの育て方

2016-03-20 山野草
ヒトリシズカは日陰の庭にもよく似合います・学名 Chloranthus japonicus・科名 センリョウ科・属名 チャラン属・開花期 4月下旬〜5月・休眠期 11月中旬〜3月下旬・…

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エンレイソウの育て方

2016-03-18 山野草
エンレイソウは湿り気のある谷間や落葉樹林の下に、ひっそりとたたずむように生えています(画像はオオバナエンレイソウ)・学名 Trillium・科名 シュロソウ科(ユリ科…

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オランダフウロ(エロディウム)の育て方

2016-03-16 山野草
オランダフウロ・学名 Erodium・科名 フウロソウ科・属名 オランダフウロ属・開花期 4月〜8月・休眠期 12月〜2月・難易度 初級者向き・楽しみ方 鉢植え、ロ…

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キスゲの育て方

  •  投稿日:2017-01-10
  •  カテゴリ:山野草
kisuge (2).jpg
キスゲ

・学名 Hemerocallis thunbergii
・科名 ユリ科
・属名 ワスレグサ属
・開花期 7月〜9月
・難易度 初級者向き
・楽しみ方 鉢植え、庭植え 


姿が美しく香りも良いキスゲを育ててみませんか?

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キキョウの育て方

  •  投稿日:2017-01-08
  •  カテゴリ:山野草
kikyo-08.jpg
キキョウ


・学名 Platycodon grandiflorus
・科名 キキョウ科
・属名 キキョウ属
・開花期 7月〜9月
・休眠期 11月下旬〜3月中旬
・難易度 初級者向き
・楽しみ方  鉢植え、寄せ植え、庭植え 


キキョウの栽培管理を、美しい画像とともに分かりやすくご紹介します。 

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トチナイソウの育て方

  •  投稿日:2016-07-14
  •  カテゴリ:山野草
totinaiso.jpg
トチナイソウ C)四国ガーデン楽天市場支店


・学名 Androsace
・科名 サクラソウ科
・属名 トチナイソウ属
・開花期 4月〜5月上旬
・休眠期 11月下旬〜2月
・難易度 中級者〜上級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ、トラフ


トチナイソウの育て方を分かりやすくご紹介しましょう。

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カキランの育て方

  •  投稿日:2016-07-07
  •  カテゴリ:山野草
kakiran1.jpg
カキランは、柿のような色の小花が魅力です


・学名 Epipactis thunbergii
・科名 ラン科
・属名 カキラン属
・開花期 6月中旬〜7月中旬
・休眠期 11月中旬〜3月中旬
・難易度 中級者向き
・楽しみ方 鉢植え


カキランのわかりやすい育て方をご紹介していきます。 

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ウチョウランの育て方

  •  投稿日:2016-05-26
  •  カテゴリ:山野草
utyoran (2).jpg
一大ブームを築いたウチョウラン


・学名 Ponerorchis
・科名 ラン科
・属名 ウチョウラン属
・開花期 5月下旬〜7月上旬
・休眠期 11月中旬〜3月中旬
・難易度 中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ、寄せ植え、ロックガーデン



[ウチョウランの育て方]


■ウチョウランの特徴

ウチョウランは山地の岩場に生え、
可憐な赤紫色の小花を咲かせる小型のランで、

ランの仲間の中では比較的栽培しやすいこともあり、
かつて一大ブームを築きました。

しかし、当時の乱獲のため個体数が激減し、絶滅危惧種に指定されています。
現在も交配育種が盛んで、次々と新品種が発売されています。

茎は斜めに立ち上がり、先端に多くの花を総状花序につけます。
唇弁は深く、3裂しています。
濃紫色の斑点があり、距を持っています。

葉は広線形状で、一本の茎に2〜3枚ついています。
夏に新しい球根ができ、冬球根だけで越冬します。


utyoran (1).jpg
ウチョウランの仲間


■栽培適地と品種

・栽培適地
庭植えには向きません。

・用土と鉢
保水性と排水性を併せ持つ用土を好みます。
粒径2〜3mmの硬質鹿沼土5:焼き赤玉土か軽石2:
サツキ用山ゴケの粉3〜4の配合が一般的です。

市販のウチョウラン用の培養土も、もちろん利用できます。

鉢はやや小さめで深く、通気性の良いものが良いでしょう。
株に対して鉢が大きいと、過湿気味になってしまいます。

・主な仲間
千葉県のアワチドリや九州のクロカミランなどのほか、
多数の園芸品種が流通しています。

・品種
北半球の温帯〜亜寒帯に約100種があります。

日本では、ウチョウランハクサンチドリヒナチドリ
カモメランオノエランニョホウチドリの6種が分布しますが、
ウチョウランを除き、育てにくい品種ばかりです。


■植え付け・植え替え

・植え付け
休眠中〜芽出し直後の3月が植え付け適期です。
根が出てからの植え付けは、傷めやすいのでお勧めできません。

鉢にゴロ土を敷き、ゴミを取り除いた球根を、
芽が1cm前後埋まるように植え付けます。

深植えにすると、生育の際に株元が腐りやすくなってしまいます。
かといって浅植えすぎると、新芽が育ちにくくなるので注意します。

数球を植え付ける場合は、株間1cm前後とします。

植え付け後、表面に粒径5mmの富士砂か、焼き赤玉土を敷くと、
水やりしやすいのでお勧めです。

水やりは植え付けの2日後くらいからにすると、
球根の傷みが少なく、芽出しがスムーズになります。

・植え替え
植え替えは、植え付け同様3月が適期です。

根鉢を外して古い用土を落とし、
傷んだ根を整理して植え付けます。

植え替えは、毎年か、2〜3年に1回は行います。


utyoran (3).jpg
ウチョウランの仲間


■栽培管理

日に当てると葉焼けしたり、萎縮して生育が悪くなるので、
半日陰でゆったりと育てます。

ウチョウランは葉に水が溜まるのを嫌うので、
雨除けをすると良いでしょう。
葉に水がたまると、葉が腐ってしまいます。

芽出しから30%遮光し、
水やりしやすいように株元を少し高くします。

葉が展開し、中心に花芽が見えてきたら、
50%遮光にします。

葉などに葉が焼けるようなら、
夏の間は70%遮光とし、涼しく管理します。

秋になったら再び50%遮光にし、
新球の充実を図ります。

休眠したら日陰に移すか、
球根を掘り上げて箱に入れて日陰で保管します。

寒さには強く、凍らせない限り大丈夫です。

・水やり
芽出しから開花までは、1日1回水やりをします。
開花までは茎がやわらかいので、
折らないように水差しなどで、そっと株元に水を与えます。

梅雨や長雨時など、乾きにくい時期は、過湿にならないよう、
土の表面が乾いてから水を与えるようにします。

葉が変色し始めたら水は控えめにし、
茶色く枯れてきたら、乾かして休眠を促します。

休眠に入ったら、表土が乾いたら、
軽くさっとなでる程度の水やりとし、乾かし気味に管理します。

・追肥
芽出し期に、少量置肥を施します。

生育期は、ラン専用の液体肥料を月1〜2回与えます。
ウチョウランは成長しながら花芽を作るので、
芽出し後に肥培をすると、花芽が充実します。


■増やし方

植え替え時に、分球で増やします。
株を鉢から抜き、古い用土を落とし、
脇に出ている小球を外して植え付けます。


■病害虫

多湿にすると軟腐病や立ち枯れ病が現れます。

葉に色むらが出たら、ウイルス病を疑います。
ウイルス病は治療の手立てがないため、罹った株は廃棄します。

ウチョウランにはアブラムシが付きやすいほか、
ハダニやナメクジ、バッタの食害にも注意します。

特にアブラムシはウイルス病を媒介するため、注意します。
*画像協力 みんなの花図鑑 https://minhana.net/

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ヒメハギの育て方

  •  投稿日:2016-05-24
  •  カテゴリ:山野草
himehagi.jpg
ヒメハギは山地や草原に生える小型の常緑多年草です


・学名 Polygala
・科名 ヒメハギ科
・属名 ヒメハギ属
・開花期 5月〜6月上旬
・休眠期 11月下旬〜3月
・難易度 中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ、ロックガーデン



[ヒメハギの育て方]


■ヒメハギの特徴

ヒメハギは日当たりの良い山地や草原に生える小型の常緑多年草です。
花弁に飾りのような付属体があり、とてもかわいらしいです。

この花が萩に似ていて、草丈10cmと小型のことから、
ヒメハギ(姫萩)と名付けられました。

葉は互生し、先のとがった卵形〜楕円形で、長さは1〜3cmです。

ヒメハギの種子には、
アリの好む「エライオソーム」と呼ばれる付属体があり、
アリによって遠く離れたところまで運ばれることにより、
繁殖地を広げます。

同様の植物に、スミレ、カタクリ、ケシなどがあります。


kakinohagusa.jpg
カキノハグサ


■栽培適地と品種

・栽培適地
日当たりの良い場所を好みます。

・用土と鉢
水はけの良い用土を好みます。

・主な仲間
ヒメハギやカキノハグサ、ヨーロッパのカザリヒメハギなどがあります。

・品種
カキノハグサは、東海から近畿地方のやや乾いた山地に自生します。
乾燥に弱く、乾かしすぎると枯れるため、注意が必要です。

トキワヒメハギは、ヨーロッパ産の矮小常緑種です。
成長が遅く、ゆっくりと増えるのが特徴です。


tokiwahimehagi.jpg
トキワヒメハギ


■植え付け・植え替え

・植え付け
9月下旬〜10月下旬が植え付け適期です。

・植え替え
植え付け同様9月下旬〜10月下旬が適期です。

ヒメハギは根を触られるのを嫌うので、根鉢は軽く崩す程度にとどめます。
植え替えは、2年に1回程度とします。


■栽培管理

ヒメハギは、比較的成長の遅い植物です。

日当たりを好みますが、夏は葉焼けを起こすため、明るい日陰で管理します。
冬は、乾いた風を嫌うため、冬囲いを行うか、棚下で風をよけます。

・水やり
基本的に1日1回水やりを行いますが、多湿を嫌うため、
乾きにくい季節は用土の乾き具合を見て、調節します。

・追肥
芽出し後に置き肥します。
春と秋は液体肥料を2週間に1回施します。


himehagi2.jpg
ヒメハギ


■増やし方

植え替え時の株分けで、増やします。

実生でも増やせます。
採りまきしますが、上述の通りアリの好む付属体が付いているため、
しっかりと覆土しないと、アリが巣に持ち帰ってしまいます。


■病害虫

夏の多湿による根腐れや、冬の枝枯れに注意します。
害虫は、アブラムシが付きやすいです。
*画像協力 みんなの花図鑑 https://minhana.net/

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チョウノスケソウの育て方

  •  投稿日:2016-05-17
  •  カテゴリ:山野草
・学名 Dryas octpetala var. asiatica
・科名 バラ科
・属名 チョウノスケソウ属
・開花期 5月〜6月
・休眠期 11月下旬〜3月下旬
・難易度 中級者〜上級者向き



[チョウノスケソウの育て方]


■チョウノスケソウの特徴

チョウノスケソウは本州中部地方以北の高山に自生しています。
草丈5cm〜10cmと低いため一見草のように見えますが、
木質化した枝を四方に這わせて伸びる常緑矮小の低木です。

シワの多いつやのある楕円形の葉をつけた枝を地際に密集させて広がり、
草丈に比べて大きめの白花を次々と咲かせます。

チングルマに似ていますが、チングルマの花弁は5枚なのに対し、
チョウノスケソウの花弁は8枚です。
学名の”octpetala”は、花弁が8枚という意味です。

和名のチョウノスケソウの由来は、
発見者が須川長之助氏であることによります。


■栽培適地と品種

・栽培適地
寒冷地では育てやすく、ロックガーデンなどへの植え付けに向きます。

・用土と鉢
硬質鹿沼土5に、軽石砂か火山砂礫5を配合した用土が良いでしょう。
市販の山野草用培養土でも育てられます。

鉢は、中深鉢の4〜6号、あるいは抗火石鉢、
小山飾り鉢などが良いでしょう。

・主な仲間
寒冷地で生産された苗が流通しています。
海外にも数種ありますが、いずれも栽培には一工夫が必要です。

丈夫な品種ほどまとまりにくく、悩ましいところです。

・品種
洋種チョウノスケソウとも呼ばれるド・オクトペタラは、
日本原産のチョウノスケソウと比較して、
花つきもよく、育てやすい品種です。

キバナチョウノスケソウは、カナダや北西アメリカ原産の品種です。
黄花を下向きに咲かせます。


■植え付け・植え替え

・植え付け
芽出し期の3月下旬〜5月上旬か、秋の彼岸前後の9月下旬〜
10月上旬が植え付け適期です。

やや盛り上げるように植え付け、最後に目砂をして株を安定させるのがコツです。

・植え替え
植え付け同様3月下旬〜5月上旬か、9月下旬〜10月上旬が植え替え適期です。

株を鉢から抜いたら、根鉢をあまり崩さないように植え付けます。
植え替えは、毎年か、2年に1回行います。


■栽培管理

チョウノスケソウは暑さに弱く、寒冷地では育てやすいですが、
暖地では長期栽培が難しい植物です。

暑さに弱いのですが、日当たりを好むので、春と秋は日によく当てます。
しかし、夏の直射日光は厳禁で、梅雨入りの頃から50%遮光し、
風通し良く、涼しく管理します。

耐寒性は強いですが、乾燥に弱いため、
冬は棚下などで風を避け、枝の乾燥を防ぎます。

暖地では種ができにくいので、花がらはこまめに摘み取ります。

・水やり
生育期は1日1回水やりをしますが、多湿を嫌うので、
梅雨以降から秋の長雨までは、鉢土が乾き始めたら与えるようにします。
多湿にするとすぐに根腐れしてしまいます。

夏の水やりは夕方以降に行います。
鉢を冷やすように、たっぷりと水やりをします。

・追肥
芽出し期に置き肥を与えます。

春と秋は液体肥料を月に1回施します。


■増やし方

実生で増やせ、成長も早いのですが、暖地では種ができにくいです。
植え替え時の株分けでも増やせます。

寒冷地では挿し木でも増やせます。
挿し木は、暖地ではうまくいかないことが多いです。


■病害虫

高温期の多湿で、軟腐病や根腐れが見られます。

害虫では、アブラムシやハダニがつきやすいです。
*画像は、取材中です。

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レウイシアの育て方

  •  投稿日:2016-05-10
  •  カテゴリ:山野草
Lewisia2.jpg
レウイシア


・学名 Lewisia
・科名 スベリヒユ科
・属名 レウイシア属
・開花期 常緑種:4月下旬〜6月上旬
      落葉夏休眠性種:4月下旬〜5月
・休眠期 常緑種:7月〜9月上旬
      落葉夏休眠性種:6月〜9月中旬
・難易度 中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ、ロックガーデン



[レウイシアの育て方]


■レウイシアの特徴

レウイシアは、北アメリカのコロンビア川流域に多くみられる
多肉性の植物で、常緑種と落葉夏休眠性種があります。

春から初夏に咲く花は、造花と見まごうほどに華やかです。


Lewisia3.jpg
華やかで可愛らしい


■栽培適地と品種

・栽培適地
通年日当たりと風通しが良い場所を好みます。

・用土と鉢
水はけの良い用土を好みます。
硬質鹿沼土7:軽石砂3の配合の用土などが良いでしょう。

市販の培養土を使うときは、サボテン・多肉植物用の土か、
山野草の土などを使用します。

多湿を嫌うため、通気性と水はけの良い鉢が適しています。
乾きやすい焼き締めの深鉢が良いでしょう。

・主な仲間
レウイシアには、常緑性のものと、
夏に葉が落ちる落葉夏休眠性種のものがあります。

鉢花として流通する種類もありますが、
暖地の都市部での栽培は、やや難しいでしょう。

レウイシアと同様に育てられるものに、
カリプトリディウムや、タリヌムがあります。

・品種
レウイシア・レティビバは、
ロッキー山脈に分布する夏休眠性種です。
細い葉のロゼットから咲く大輪桃花は見事です。

レウイシア・コチレドンは、カリフォルニアの山地産です。
白花にピンクの筋が美しく、人気がありますが、
多湿に弱く、寒冷地以外では栽培が難しいです。

レウイシア・レディビバ・ミノールは、夏休眠性種で、
全体に小型で肉厚、葉も短くて太く白い花を数輪咲かせます。

レウイシア・ブラキカリックスは、
カリフォルニア原産の夏休眠性種です。
春に白やピンク色の多弁花を次々と咲かせます。
古株になると多湿に弱くなるので注意します。

レウイシア・トウィーディは、ワシントンの岩場に見られる常緑種です。
春に咲く大輪桃花が美しいですが、高温多湿に弱く、
栽培はやや難しいです。


Lewisia5.jpg
1〜2年で植え替えると元気に育ちます


■植え付け・植え替え

・植え付け
常緑種、落葉夏休眠性種共に、
9月下旬〜10月が植え付け適期です。

このころは、常緑種は夏を越して生気が戻りますし、
休眠種も発芽が始まります。

流通する苗は水持ちの良い用土に植え付けられていることが多いため、
まず、古い用土を落として、根を1/3ほど切り詰めてから植え付けます。

常緑種は株元、休眠性種なら芽の先端が5mmほど隠れるように覆土します。
植え付け後、表面にゴロ土を1列敷くと、根元の多湿を防げます。

1週間ほど日陰で落ち着かせてから、棚に置きます。

・植え替え
植え付け同様、常緑種、落葉夏休眠性種共に、
9月下旬〜10月が適期です。

いずれも太くやわらかい根茎があるので、
株を鉢から抜いたら、根茎を傷めないように、
古土を落としてから、植え付けます。

茎が立ち上がってくるので、植え替えは毎年か、
2年に1回行います。


Lewisia6.jpg
多肉植物で厚い葉をしています


■栽培管理

多肉植物のため乾燥に強い反面雨を嫌うので、雨よけをします。

基本的に日当たりを好みますが、
夏は葉焼けしやすいので30〜50%遮光し、風通しよくします。

冬の乾風は株を傷めるので、風よけするか、
寒さにはあまり強くなく、霜に当たると傷むため、
無加温ハウスに置きます。

種を採らない場合は、
花後、花茎を根元から切り落とすと、株が充実します。

・水やり
高温多湿は根腐れの原因になるので、水やりに注意します。
特に常緑種は、古くなると葉の中心に水がたまりやすく、
たまると腐りやすいです。

表土が乾いてから2〜3日後に、株元に水を与えるようにします。

休眠性種は、夏に地上部がないので、
表土が乾いたら軽く湿らせる程度に水を与えます。
芽が出始めたら、通常の水やりに戻します。

・追肥
芽出し後に、葉に触れないように置き肥をして、
春と秋に液体肥料を月1回施します。

多肥になると根茎を痛めやすいので注意します。


■増やし方

種ができるので、採りまきします。
小苗のうちは多肥栽培すると、生長が早いです。

株分けには適していません。


■病害虫

多湿による軟腐病と根腐れに注意します。

レウイシアは多肉質の葉をしていますが、ナメクジや
ヨトウムシが意外に好むので注意します。
花は、アブラムシが付きやすいです。

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テンナンショウの育て方

  •  投稿日:2016-05-08
  •  カテゴリ:山野草
mimigatatennansyou.jpg
テンナンショウ、仏炎苞(ぶつえんほう)の形が人気です


・学名 Arisaema
・科名 サトイモ科
・属名 テンナンショウ属
・開花期 4月〜5月
・休眠期 9月下旬〜2月
・難易度 初級者〜中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、庭植え



[テンナンショウの育て方]


■テンナンショウの特徴

奇妙な仏炎苞(ぶつえんほう)をつけた姿が人気の山野草です。
仏炎苞とは、サトイモ科の植物に見られます。

多肉な花軸の周囲に、柄のない花が穂状に多数密生する
肉穂花序(にくすいかじょ)を包む大型の苞を差します。

テンナンショウの他、サトイモ科のミズバショウ、コンニャク、
ウラシマソウ、マムシグサ、アンスリウムなどで見られます。

これらの植物では、
色鮮やかな仏炎苞が観賞対象になっている物も多いです。

テンナンショウは、主に里山や深山の暗い樹林下に生えています。
局地的な分布や変異も多い植物です。

成長により雌雄が変化する性転換植物として知られています。

偏球型をした地下茎を持ち、その上部から多数の太い根を伸ばして、
時には子球を作ったり、匍匐枝を出して栄養繁殖をしますが、

この偏球茎が超えると雌、痩せると雄にと、
栄養状態によって性の転換をします。

名前の由来は、漢名「天南星」によるものです。
学名の”Arisaema”は、アラムの近縁種で葉に斑紋があるという意味です。

地下茎が生薬として利用されます。


musasiabumi.jpg
ムサシアブミ


■栽培適地と品種

・栽培適地
直射日光の当たらない木陰が栽培適地です。
水はけの良い肥沃な用土が必要なため、掘った庭土に軽石砂と腐葉土、
あるいはバーク堆肥をよく混合して、植え付けます。

・用土と鉢
水はけと通気性のある肥沃な用土を好みます。
赤玉土2:硬質鹿沼土4:軽石砂4に、
ピートモス10%を配合した用土が良いでしょう。

市販の山野草の土を利用しても構いません。

鉢は、開花球1個につき4号鉢を使用するのが一般的です。
山草鉢など、通気性の良い鉢を使用するとよいでしょう。

・主な仲間
ウラシマソウ、ムサシアブミ、ユキモチソウが主な仲間です。
他にも各地に多彩な仲間が見られ、
日本に自生しているのは30種にも上ります。

海外にもアジアを中心に多数存在しますが、国内・海外種とも
大型種が多く、流通量も少なく、栽培が困難です。

・品種
ウラシマソウは、本州から九州にかけて分布しています。
糸状の付属体を浦島太郎の釣り糸に見立てて、
ウラシマソウ(浦島草)と名付けられました。

ヒメウラシマソウは、仏炎苞は小さく中がT字状に抜けているのが特徴です。

イナヒロハテンナンショウは、長野と岐阜の一部に生息する小型種です。
よく開くストライプの仏炎苞が特徴です。

アシウテンナンショウは、
ヒロハテンナンショウの仏炎苞に色が入っているのが特徴です。
中部と近畿に多く見られます。

キリシマテンナンショウは、別名ヒメテンナンショウといいます。
仏炎苞は丸みがあり、 舷部の先端が下に伸びます。
九州に分布する中型種です。

カミコウチテンナンショウは、本州中部の一部に見られます。
葉に先駆けて開く仏炎苞が、ずんぐりしているのが特徴です。


urasimasou.jpg
ウラシマソウ


■植え付け・植え替え

・植え付け
根が動き出すと傷みやすいため、休眠期の晩秋から早春の、
11月〜3月が植え付け適期です。

鉢底にゴロ土を1/4〜1/5の深さまで敷き、元肥をまきます。
用土を入れ、鉢の深さの2/3の位置に球根を植えつけます。
覆土は2cmとします。

植え付け後は軽くサッと水を与え、
2日後くらいにたっぷり水を与えると、球根が傷みません。

植え付け後は、凍結させないよう、無加温フレームや物置などで保護します。

・植え替え
植え替えも、植え付け同様11月〜3月が適期です。

鉢から取りだすとサトイモのような球根があるので、
新球の皮を剥がさないよう注意しながらよく水洗いをして、
球根に付着している古根などを取り除いてから植え付けます。

植え替えは毎年が理想的ですが、2年に1回でも構いません。


musasiabumi2.jpg
ムサシアブミ


■栽培管理

芽出しから開花までは20〜30%遮光の明るい半日陰で管理します。
葉が展開したら、50〜70%遮光し、ゆったりと育てます。

花は、雨に当たると傷んでしまいます。
つぼみができ始めたら、雨の当たらない場所に移動させます。

夏は葉が焼けるようならさらに遮光し、風通し良く管理します。

休眠期に入ったら、無加温フレームやハウスの棚下で、
凍結を避けます。

・水やり
生育期は1日1回、たっぷりと水を与えます。
水を好むため、水切れさせないよう注意します。

品種によっては梅雨の頃から地上部が枯れ始めるので、
つい乾かし気味になりがちですが、この時期の乾燥は新球の成長以前に、
株の枯死につながりかねません。

休眠中もあまり乾かさずに、常に用土に湿り気がある状態を維持します。

・追肥
芽が出たら置き肥を施します。

さらに、葉のある間は、液体肥料を月1〜2回施します。


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ウラシマソウ


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ウラシマソウの実が赤くなってきました


■増やし方

ウラシマソウやヒロハテンナンショウの仲間は、分球で増やせます。
休眠すると、親球のわきに小さな球根がいくつか出来ています。

自然に外れているものは独立させ、植え付けます。
ただし、外れていないものは無理に外しません。

自然に外れていた分球も、子球で芽の形成が少ない場合は
1年休眠して発芽は2年後になるため、気長に待ちましょう。

実生もできますが、雌雄異株のため、結実しにくいです。
果実ができたら、果肉を洗って種を取り出して、覆土1cmほどでまきます。

発芽は一般的に翌年ですが、種類によっては1年目は発芽せず、
地下で球根を形成して、発芽が2年目になるものもあります。

実生で増やしたい場合は、人工授精をすると良いでしょう。
開花3日後〜1週間以内に、仏炎苞をむいて、肉穂花序をむき出しにします。

この時、花粉が出ていれば雄花、先端が突起になっていて艶があれば雌花です。
綿棒などで雄花の花粉をつけて、雌花の柱頭に花粉をつけてあげます。

受粉後は、2週間程度水やりなどで花に水をかけないようにすることが、
結実させるコツです。


■病害虫

球根の尻腐病、多湿による軟腐病や立枯病、ウイルス病などが見られます。

花後に枯れ始めた茎からナメクジやウジなどが侵入して球根を食害します。
花茎が落ち始めたら切除して、
空洞部分にティッシュペーパーなどを詰めておくと、虫の侵入を防げます。

冬は動物の食害にも注意します。

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イワタバコの育て方

  •  投稿日:2016-05-06
  •  カテゴリ:山野草
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イワタバコ、星形の花がかわいいです


・学名 Conandron ramondioides
・科名 イワタバコ科
・属名 イワタバコ属
・開花期 5月下旬?7月中旬
・休眠期 11月下旬?3月
・難易度 初級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ



[イワタバコの育て方]


■イワタバコの特徴

イワタバコは、渓谷の岩などの日陰で湿った岸壁に群生します。
しわのある大きな光沢のある葉を垂らして、夏に紫色の星形の花を咲かせます。

イワタバコは、葉がタバコの葉に似ていることから名付けられました。

冬には葉が枯れて、こぶしのような冬芽を作ります。

高い湿度を好み、空気の乾燥を嫌います。

若菜は山菜として食用にされ、
天日乾燥して煎じたものは胃腸薬として服用されます。


■栽培適地と品種

・栽培適地
イワタバコは自生地では岸壁などに生えているため、
日陰の石壁などへの植え付けは可能ですが、
露地植えには向きません。

・用土と鉢
桐生砂5:鹿沼土3:パミス2の配合土の他、桐生砂単用や、
鹿沼土単用、水ごけ単用、赤玉土単用でも栽培できます。

浅い水盤に浸しておくだけでも栽培できます。
中深鉢に群生させると、見応えがあります。

・主な仲間
紫色のほかにも、濃色や白、ピンクなど様々な花色の個体が流通しています。
また、八重咲きや、葉に斑が入る種などもあります。

葉形も変化に富み、5cm以内の小さなものから、
大きなものになると50cmにおよぶものまであります。

遅咲きで葉にしわのないものが西日本に多く、
コイワタバコ、ヒメイワタバコなどと呼ばれています。


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白のイワタバコも風情があります

・品種
イワタバコの変種として、イリオモテイワタバコが、
西表島などに分布しています。

ケイワタバコは、葉裏や花茎に軟毛があるのが特徴です。


■植え付け・植え替え

・植え付け
植え付けは、3月中旬?4月の、
冬芽の時から芽出し直後が適期です。

イワタバコは根が少ないので、
冬芽で植え付ける時は冬芽の先端が少し見える程度まで、

葉が展開してから植え付ける場合は、
葉の基部まで埋めるようにすると株がぐらつきません。

用土1Lあたり緩効性化成肥料を3g、元肥として加えまます。
リン酸とカリウムが多めの肥料があれば、なお良いです。

植え付け後数日は多めに水を与え、水切れを防ぎます。
また、植え付け後表面にコケを張ると、乾燥を防げます。

・植え替え
植え替え適期は、植え付け同様3月中旬〜4月です。

植え替えは、2年に1回行います。


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日陰を好みます


■栽培管理

1年を通して日陰で管理します。
直射日光が当たると、葉が焼けてしまいます。

芽出しから葉が固まるまでは明るい日陰でゆったりと生育させ、
夏は緩く風が流れる棚下などが良いでしょう。

秋は少し明るめの日陰に移動して芽を充実させます。

冬は、冬芽が乾燥しないように、
棚下やハウスの日陰などに取り込みます。

落ちた花はカビやすいため、こまめに花がらを摘みます。
花後の花茎も、花が終わったら切り捨てると見苦しくなく、
また、株も充実します。

・水やり
生育期は1日1回水を与えます。
鉢底を浅い水につけて腰水にしてもよいでしょう。

冬芽は乾燥に強いですが、基本的に湿り気を好む植物ですので、
多少湿り気を感じる程度に3日に1回は水を与えます。

・追肥
春と秋に液体肥料を月2回施します。

肥料が多すぎると見苦しくなるため、控えめに施します。


■増やし方

株分けや葉挿しで増やせます。

芽と芽の間に茎があるので、
植え替え時に根が付いていれば、株分けできます。

茎のくびれた部分から、手で折って分けます。
切り口には、念のため防腐剤を塗るとよいでしょう。

葉挿しは、大きな葉を選んで葉柄をつけて外し、
葉脈に沿って4?5cm間隔でカットし、
葉身を埋めるように挿すと、約1ヶ月で発根します。

乾燥しないように、浅く腰水をして、
透明なビニール袋をかけてあげると良いでしょう。

用土は、鹿沼土や赤玉土(小)、水ゴケ、
市販の挿し木用の用土などを用います。

葉挿しは、6月末までに行います。
それ以降に行うと、根が出ても新芽ができないことが多いです。
翌年の2月〜3月に鉢上げをします。


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ナメクジやヨトウムシの被害に気をつけます


■病害虫

イワタバコの葉は柔らかいため、
ナメクジやヨトウムシの食害に遭いやすいです。

病気は特に心配ありません。

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ヤマシャクヤクの育て方

  •  投稿日:2016-05-02
  •  カテゴリ:山野草
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ヤマシャクヤクは、山地の林床に自生する野生種です


・学名 Paeonia
・科名 ボタン科
・属名 ボタン属
・開花期 4月下旬〜5月中旬
・休眠期 10月中旬〜3月中旬
・難易度 中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、庭植え、茶花



[ヤマシャクヤクの育て方]


■ヤマシャクヤクの特徴

ヤマシャクヤクは、関東以西の本州、四国、九州の、
薬用広葉樹林内の岩まじりの緩い斜面や、岩の間などに分布しています。

高さ30cmほどの茎を出し、数枚の茎葉をつけます。
春に4〜5cmくらいの白い花を上向きにつけます。

園芸種に比べて全体に小型でまとまりもよく、鉢植えで楽しめますが、
花期が2〜3日と短いのが惜しまれます。

きちんとした管理さえ覚えれば、栽培も容易で、長く楽しめます。

花後の実は、未完熟の時期は赤く、完熟すると黒くなり、
色とりどりで面白く、花と共に茶花としても人気があります。


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ヤマシャクヤクの蕾


■栽培適地と品種

・栽培適地
ヤマシャクヤクは、山地の林床に自生しているため、
強い日差しを嫌います。
落葉樹の下や日陰などが良いでしょう。

・用土と鉢
多湿を嫌うため、水持ちと通気性の良い用土が良いでしょう。
また、肥沃な用土を好むため、赤玉土4:鹿沼土4:腐葉土2を、
混合した用土などを使用します。

鉢の大きさは、根鉢よりも一回り大きい程度が良いでしょう。
通気性と水はけの良い深鉢を選びます。

・主な仲間
ヤマシャクヤクの他に、桃紅色のベニバナヤマシャクヤクが見られます。
また、斑入りや八重咲きなどの花変わりも見られます。

・品種
ヤマシャクヤクは、関東地方から九州の山地に見られます。
春に清楚な白い花を咲かせます。
実の姿も面白く、青黒い実は完熟、赤い部分は未完熟の果実です。

ベニバナヤマシャクヤクは、北海道から九州の山林に自生しています。
芽出しや花はヤマシャクヤクより1カ月遅く、葉裏に毛があり、
花は桃色をしています。

ベニバナヤマシャクヤクは個体数が激減し、絶滅危惧種に指定されています。

さらに、両種とも毛の有無でケヤマシャクヤクや、
ケナシベニバナヤマシャクヤクも存在します。


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ヤマシャクヤクの開花


■植え付け・植え替え

・植え付け
秋の彼岸前後の9月下旬〜10月中旬に植え付けます。
この時期の植え付けは、翌年の芽もある程度完成していて、失敗も少ないです。

元肥を施し、芽が2cm程度隠れるくらいに植え付けます。

・植え替え
植え付け同様9月下旬〜10月中旬が適期です。

植え替えの翌年は株の成長に養分が取られるため、十分な花が見られません。
そのため、植え替えは2年に1回が良いでしょう。


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ヤマシャクヤクの実


■栽培管理

芽出しから開花までは30%遮光程度の明るい日陰で葉を展開させます。
特に芽出し時に日に当てると、葉色も黄ばみ、株も委縮して、
後々の生育に大きく影響してしまうので注意します。

花後は50%遮光してゆるく風を通すか、日陰の棚やハウスに移します。

夏は、葉が焼けるようなら70%以上の遮光とし、
ゆるく風を通して蒸れを防ぎます。

休眠期に入ったら、春まで棚下で休ませます。

種をつけると株が弱ってしまうため、
種を取らない場合は花がらを摘みます。

・水やり
1日1回水やりをします。
夏は、夕方以降が良いでしょう。

多湿にすると根茎が腐りやすく、また、細根が傷んで伸びません。

・追肥
芽が出たら置き肥をし、春と秋は液体肥料を月1〜2回施します。

多肥を好み、肥料が少ないと根茎が痩せ、うろができます。


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ヤマシャクヤクの実がこぼれはじめます


■増やし方

植え替え時の株分けで増やせます。

鉢から出し、古土を落とします。
根がバランスよくつき、切り口の面積が最小になる所を見つけ、
ナイフで切り分けて、植え付けます。
3芽以上付けるように分けます。

種が採れたら、実生でも増やせます。
採りまきし、覆土は1cmとします。

1年目は地下で過ごし、2年目に発芽するので、日陰で管理します。
開花まで5〜6年かかります。

種が採れたら、実生でも増やせます。
培養土にまいて、軽く覆土をします。

発芽までは2年かかるので、気長に管理します。
発芽から開花までは4〜5年かかります。


■病害虫

軟腐病や、葉に色むらが出て萎縮したらウイルス病です。
梅雨の時期からは、うどんこ病が見られるようになります。

芽にカミキリムシの幼虫が入り、根茎を食害します。
アブラムシやカイガラムシ、ネコブセンチュウ、
梅雨頃からはハダニやうどんこ病に注意します。

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ハンショウヅルの育て方

  •  投稿日:2016-04-27
  •  カテゴリ:山野草
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ハンショウヅル(半鐘蔓)、風情があります


・学名 Clematis
・科名 キンポウゲ科
・属名 センニンソウ属
・開花期 5月下旬〜7月上旬
・休眠期 11月中旬〜3月中旬
・難易度 初級者〜中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ、あんどんづくり、庭植え



[ハンショウヅルの育て方]


■ハンショウヅルの特徴

ハンショウヅルは山地の樹林下に生え、茎はつる状にのびて、
木々に絡み、晩春〜夏に褐色の釣鐘状の花を下向きに咲かせます。
花には金属のような光沢があります。

この花姿が、火の見櫓などに下げられている半鐘に似ていることから、
ハンショウヅル(半鐘蔓)と名付けられました。

ハンショウヅルはクレマチスの仲間で、園芸品種のような華やかさは
ありませんが、風情があり、山野草の原種回帰の傾向も手伝って、
人気が高い植物です。


■栽培適地と品種

・栽培適地
木陰に植え付けて、つるを木々に絡ませるとよいでしょう。

・用土と鉢
肥沃で、水はけの良い土を好みます。
赤玉土(小)4:軽石4:腐葉土2の割合で、
混合した用土などが良いでしょう。

鉢は、深めが適しています。

・主な仲間
山地のハンショウヅルやトリガタハンショウヅル、
高山のミヤマハンショウヅル、低地のボタンヅルやセンニンソウ、
クサボタン、カザグルマなど、様々な種が栽培されています。

海外種も、ヨーロッパから北アメリカ、ニュージーランドなど、
様々な種が流通しています。


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カザグルマ


・品種
ハンショウヅルは野山に多くみられる種で、
ベル型の花は赤褐色で渋い味わいです。
あんどんづくりが似合います。

ミヤマハンショウヅルは、産地によって長いつるになるものや、
短い茎のものなど、様々です。

カザグルマは、野山に生える大型種です。
白や紫色の風車のような大輪花を咲かせることから名づけられました。

コバノボタンヅルは、四国〜沖縄に分布します。
葉が小型でまとまりよく、萼片が大きめの白い花はよく目立ちます。

クレマチス・マルモラリアは、ニュージーランド原産の矮小種です。
常緑の固い葉を密集させて咲く花は、雌雄異株です。


■植え付け・植え替え

・植え付け
3月下旬〜4月が植え付け適期です。

根を広げて植え付け、植え付け後は、新芽が動くまでたっぷり水を与え、
水切れを防ぎます。

・植え替え
植え付け同様3月下旬〜4月が適期です。

鉢から株を抜いたら、根の多いものや長い物は先端をカットし、
傷んだ根や地下茎を整理します。

元の植え位置よりほんの少し深めに植え付けると、株が安定します。

2年に1回植え替えます。


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ハンショウヅル


■栽培管理

芽出しから梅雨前までは日に当ててがっしりと育てます。

梅雨時からは明るい日陰に移して、
やわらかい風の通る場所でゆったりと育てます。
葉が焼けるようなら、50%遮光します。

秋の中ごろから再び日に当て、芽を充実させます。

冬、露出している芽は乾風や寒さに弱いため、
棚下やハウスで保護します。

蔓が伸びるので、支柱や添え木を添えます。

冬になると葉が落葉し、蔓も枯れたように見えますが、
既に新芽があり、春になると芽を出すため、切り詰めたりせず、
そのままの状態で管理します。

・水やり
1日1回たっぷりと水やりをしますが、多湿になると根腐れを
起こしやすいので注意します。

冬は葉を落として休眠状態になりますが、根は生きているので、
水やりを忘れずに行います。
土が乾いたら、湿らせる程度でよいでしょう。

・追肥
芽出し後に置き肥を施します。

春と秋に、液体肥料を2週間に1回与えます。


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ハンショウヅルの種


■増やし方

植え替え時の株分けと挿し芽で増やせます。

ハンショウヅルの株はなかなか大きくなりませんが、
大株になれば株分けできます。

株分けより挿し芽の方が容易です。
ただし、6月上旬までに挿さないと、
根は出ますが、翌年の芽ができません。

花後に種ができれば、実生も可能です。
種子毛をちぎり取って、採りまきします。
発芽は翌春となるので、それまでまき床を乾かさないように管理します。


■病害虫

高温期の軟腐病やウイルス病に注意します。

アブラムシやハダニ、ナメクジ、ヨトウムシによる食害が見られます。

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タイリントキソウの育て方

  •  投稿日:2016-04-20
  •  カテゴリ:山野草
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タイリントキソウ


・学名 Pleione bulbocodioides
・科名 ラン科
・属名 タイリントキソウ属
・開花期 4月上旬〜5月下旬
・休眠期 11月下旬〜3月上旬
・難易度 初級者〜中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ、庭植え



[タイリントキソウの育て方]


■タイリントキソウの特徴

タイリントキソウは、台湾や東南アジア高地に自生している多年草です。
台湾原産のため、タイワントキソウとも呼ばれます。

日本原産の山野草に「トキソウ」がありますが、
属も違う別個の品種です。

木に着生や地生し、冷涼でやや湿り気のある環境を好みます。

春にカトレアに似た大きなピンク色の花を、葉に先駆けて咲かせます。
ランの一種のため、花にはかすかな香りがあります。

花後は、エビネに似た大きな1枚の葉を広げて、
株元には翌年のバルブを形成します。

学名は、ギリシャ神話の巨人アトラスの妻、プレイオネに由来します。


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タイリントキソウは、丈夫で栽培しやすいです


■栽培適地と品種

・栽培適地
台湾では高地に生えていますが、耐寒性、耐暑性があり、
日本の気候に順応しやすく、性質は丈夫で栽培しやすいです。

・用土と鉢
用土は、水ゴケ単体か、
山野草用土に刻んだ水ゴケを3割程度混ぜ込んで用います。

鉢の大きさは、3.5号鉢に1バルブを目安とします。

・主な仲間
アジアに14種が見られます。
世界的にも園芸的改良がなされて、流通しています。

・品種
フォルレスティーは、中国やミャンマーに分布する、黄花種です。

マクラタは、中国や東南アジアに分布しています。
花は白色で、中心の花びらの一部が黄色くなり、
紅紫色の斑点や筋が入るのが特徴です。

プラエコックスは、中国や東南アジアに分布します。
花色は白〜紫を帯びたピンクまで様々です。


■植え付け・植え替え

・植え付け
植え付け適期は、2月下旬〜3月です。

大きく硬い緑色の球根の基部に芽があるので、
折らないように丁寧に植え付けます。

新芽が伸びる方向にスペースを空けて、配置します。

・植え替え
植え替え適期は、植え付け同様2月下旬〜3月です。

しなびたバルブは取り除きますが、
株の固定用に古い根を少し残しておくと安定します。
バルブを1/3ほど埋めるように植え付けます。

植え替えは、毎年か、2年に1回は行います。
用土が水ゴケのみの場合は、水ゴケの傷みが早いため、
毎年植え替えます。


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水やりと肥料が大切です


■栽培管理

芽が出始めると同時に花芽が見えます。
芽出しから開花、葉の展開までは日に当てて、がっしり育てます。

葉が展開したら、30〜50%遮光します。

日差しが強いと葉焼けして、葉が黄ばんでしまうため、
真夏に葉が焼けるようなら、さらに遮光します。

葉が焼けた部分は、元には戻りません。

秋は再び日に当てて、バルブの充実を図ります。
冬は、できれば屋内に取り込み、10度程度の気温を保持できると、
芽出しが早まり、生育期間が長くなって、株が充実します。

たっぷりの水と肥培によって大きな葉を広げると、バルブもよく太ります。

・水やり
芽出しから葉が展開するまでは1日1回たっぷりと水やりをしますが、
芽に水がたまると腐るので、注意します。

夏は、乾かし気味に管理します。
秋になったら再び毎日水やりをし、バルブを太らせます。

休眠したら再び乾かし気味にします。
ただし、乾かしすぎも悪いので、
週に1〜2回軽く水やりをすると良いでしょう。

・追肥
タイリントキソウは、肥培が効果的です。

芽出し後に、置き肥をしますが、この時、肥料が葉に触れないようにします。
春と秋には、ラン用の液体肥料を月に2回ほどこします。


■増やし方

タイリントキソウは、植え替え時の分球や、高芽で増やせます。

植え替え時に子球が3〜4個育っていたら、分球できます。
古い用土を落として、子球を母球から分離し、
子球3〜4個を1鉢に植え付けます。

高芽とは、株が繁殖して鉢や用土に余裕がなくなるなどすると、
古い茎の上部に新芽を宿して根を伸ばすことがあり、
これを「高芽」と呼びます。

5cmほどに成長した高芽を、根をつけて切り取り、
植え付けると根付きます。
用土は水ゴケ単体が良いでしょう。


■病害虫

多湿にすると、軟腐病や炭そ病、ウイルス病にかかりやすくなります。

害虫では、アブラムシやヨトウムシ、ハダニ、ナメクジなどに注意します。
ハダニは湿度のある場所を嫌うため、水やりの際に葉の表裏にも
水をかけると、予防になります。

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ムシトリスミレの育て方

  •  投稿日:2016-04-16
  •  カテゴリ:山野草
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ムシトリスミレは食虫植物で、北海道から四国に分布します


・学名 Pinguicula
・科名 タヌキモ科
・属名 ムシトリスミレ属
・開花期 2月〜6月
・休眠期 
・難易度 初級者〜中級者向き
・楽しみ方 盆栽



[ムシトリスミレの育て方]


■ムシトリスミレの特徴

ムシトリスミレは、名前の通り、スミレに似た花を咲かせる、
食虫植物で、北海道〜四国に分布しています。

葉は多肉質で楕円形をしており、表面に粘液を出す腺毛があり、
虫を捕まえて栄養源としています。

学名の”Pinguicula”は、「油性」の意味を持ち、
粘り気のある葉の状態から名づけられています。

長楕円形の根生葉をつけ、その間から高さ5〜15cmの花茎を立ち上げ、
先端にスミレに似た唇型の花を咲かせます。

冬期は葉を枯らし、冬芽を残して越冬します。


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葉は多肉質です


■栽培適地と品種

・栽培適地
常に土が湿っていて、日当たりの良い場所が適しています。
肥料分が少ない用土を好むため、庭土にピートモスや
川砂などを混ぜ込んでから植え付けます。

・用土と鉢
水ゴケ単用か、鹿沼土(小)に水ゴケの粉を3割ほど
混ぜ込んだ用土が良いでしょう。

鉢は、盆栽用平鉢などが良いでしょう。
夏の暑さに弱いため、断熱鉢や抗火石鉢などを使用します。

・主な仲間
北半球の温帯から寒帯、南アメリカの高山、南極などに
約30種が分布しています。

日本には、ムシトリスミレとコウシンソウの2種が
自生しています。

・品種
ムシトリスミレには、冬芽を作って越冬する寒地性
北アメリカ原産で通年生育する暖地性
メキシコ原産の熱帯高山性の3つに分かれます。

日本に分布しているのは、ムシトリスミレコウシンソウで、
寒地性のため、暑さに弱く、栽培には不向きです

アシナガムシトリスミレヒメアシナガスミレなど、
熱帯性の品種が流通しています。


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2年に1回、植え替えます


■植え付け・植え替え

・植え付け
冬芽の時か、芽出し時が植え付け適期です。

水抜き穴の上に鉢底ネットを置き、ゴロ土を一並び敷き、
その上に用土を入れて、植え付けます。

・植え替え
植え付け同様、冬芽の時か、芽出し時が適期です。

鉢に用土を入れたら、ピンセットで株元を挟んで抜き取り、
古い用土が付いたまま新しい用土の中に埋め込むように植え付けます。

植え替えは、2年に1度行います。


musitorisumire2.jpg
ムシトリスミレは、虫を与える必要はありません


■栽培管理

食虫植物なので虫を与えなければならないと思いがちですが、
虫を与える必要はありません。

・水やり
用土を常に湿らせておくことが大切です。
腰水にしてもよいでしょう。

休眠中も乾かさないよう注意します。

・追肥
春と秋に液体肥料を月1〜2回施します。


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株分け、葉挿しで増やすことができます


■増やし方

植え替え時の株分けや、葉挿しで増やせます。

葉挿しは、12月〜3月に行います。
葉を基部から外し、湿らせたミズゴケにのせ、明るい日陰で管理します。
夏よりも冬の方が葉が肉厚のため、成功しやすいです。


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ナメクジに注意します


■病害虫

病害虫は特に心配ありませんが、
食虫植物とはいえどんな虫でも食べるわけではないため、
まれにナメクジの食害にあうことがあります。

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カンアオイの育て方

  •  投稿日:2016-04-11
  •  カテゴリ:山野草
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カンアオイは日本全国で見られ、特に関東以西に多く自生しています


・学名 Asarum
・科名 ウマノスズクサ科
・属名 カンアオイ属
・開花期 10月〜4月(種類によって異なる)
・難易度 初級者〜中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、庭植え



[カンアオイの育て方]


■カンアオイの特徴

カンアオイは、主に照葉樹林の林床に生え、ハート形の葉を地に伏せるように広げ、
冬から春にかけて地際に萼片が筒状になった花を咲かせます。

常緑性で、花が咲き終わると新しい葉が伸びて、古い葉と交代します。

美しい葉紋は日陰の庭にもよく似合い、
シェードプランツとしても人気が高い山野草です。

しかし、人里近い野山に多く自生しているため、
開発やマニアの乱獲などで激減し、
さらに成長が非常に遅い植物のため、絶滅が危惧されています。


kantokanaoi.jpg
カントウカンアオイ


■栽培適地と品種

・栽培適地
落葉樹林下で、落ち葉に埋もれるように自生しているため、
直射光の当たらない木陰の下や、石組みの脇などが適しています。

水はけの良い用土に、腐葉土をすきこんで植え付けます。

繁殖力の強い品種は、日陰のグランドカバーにも利用できます。

・用土と鉢
乾燥に弱いですが、過湿にも弱い植物です。
適湿を保つため、水はけの良い用土に植え付けます。

桐生砂(または日向土)4:鹿沼土4:赤球土1:腐葉土1の、
割合で混合した用土などが良いでしょう。

鉢は、地上部に比して根が太く、大きいので、深鉢に植え付けます。
通気性の良い 山草鉢や、駄温鉢が向いています。

カントウアオイ、オナガカンアオイ、コシノカンアオイなら
1株を4〜5号鉢に、

ヒメカンアオイやフタバアオイは、
浅鉢に群生するように作ると見栄えがします。

・主な仲間
カンアオイは東アジアを中心に分布する多年草で、100種弱が知られています。
日本にはその半数近くが自生しています。

花は地面近くに咲くので、種子の散布範囲が狭く、
産地ごとの変種が多く、それぞれ個性的です。

葉や花の変化、斑入り葉なども多く見られ、
コレクションの対象としても人気を集めています。

青軸で葉紋のきれいなものは「細辛(さいしん)」と呼ばれ、
古典園芸植物として親しまれています。

カンアオイは”アオイ”と名前は付いていますが、アオイ科ではありません。
アオイ科の植物は、オクラやハイビスカス、ワタなどです。

カンアオイ(寒葵)という名前の由来も、アオイの葉に似ていて、
冬でも常緑であることからです。


hutabaaoi.jpg
フタバアオイ


・品種
フタバアオイは、光沢のある緑色の葉が美しく、
徳川の紋所として有名な「三葉葵」のデザインの元となっています。

京都の葵祭にもカモアオイとして使われ、古くから日本人に親しまれてきました。
フタバアオイは冬は葉を落として休眠するため、
枯れてしまったと勘違いしないようにしましょう。

ランヨウアオイは、関東地方南部の山地に自生しているカンアオイです。
口紅の目立つ、すっきりした雰囲気の花を咲かせます。

ヒメカンアオイは本州中部から四国にかけて分布する小型種です。
丸みのある葉が愛らしく、小鉢でも楽しめます。

タイリンアオイは、名前の通り葉も花も大型の、大型種です。
大型種のため見栄えがする上、丈夫で鉢植えでも庭植えでも楽しめ、
多くの品種があります。

ハツユキカンアオイは、徳之島原産の小型希少種です。
白い花筒に、口紅色の花が趣があります。
別名を、タニムラアオイとも呼ばれます。

パンダカンアオイは、中国原産の大型種です。
花は、白いベースに黒の縁取りがあり、この対比がパンダに似ているため
パンダカンアオイと名付けられました。
インパクトのある花姿に、命名の妙も加わって、人気がある品種です。


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パンダカンアオイ


■植え付け・植え替え

・植え付け
9月中旬〜10月中旬が植え付け適期です。

根が鉢内で重なり合わないように、満遍なく行き渡らせて配置し、
株元を少し埋め気味に植え付けます。

葉がばらけるので、「葉受けリング」をさすと、落ち着きやすいです。

・植え替え
植え替え適期は、植え付け同様9月中旬〜10月中旬です。

鉢から株を抜いたら、絡んだ根をほぐし、傷んだ根を整理して、
先端を1/3程カットして、根の間に用土を入れやすくしてあげます。

根の生長が早いため、1〜2年に1度は植え替えを行います。


saninkanaoi.jpg
サンインカンアオイ


■栽培管理

日陰の棚下や、木陰などで直射日光を避け、
ゆるく風の通る所で蒸れを防いで管理します。
日が強いと萎縮して、葉の縁から枯れて傷んでしまいます。

ただし、芽出しの頃は少し明るめの日陰に移すと、葉姿が整います。
南方種は、冬はハウスやフレームなどで保護します。

種を取らない場合は、咲き終わった萼筒を切り取り、肥培に努めます。

・水やり
多湿を嫌うため、鉢土が乾いたら水やりをします。
ただし、乾燥も嫌うため、乾燥しすぎないよう注意します。

・追肥
春と秋に有機性固形肥料を鉢の上隅2〜3カ所に置き肥します。
さらに、生育期は液体肥料を月に2回与えます。


tamanokanaoi.jpg
タマノカンアオイ

■増やし方

植え替え時の株分け、根伏せのほか、実生でも増やします。

分岐した地下茎に根が付いていれば、株分けが可能です。
長い根が3本以上つくよう茎を節で分けて、植え付けます。

地下茎が元気なら、植え替え時に根伏せも可能です。
根をつけて地下茎を切り取り、1cmほど覆土して植え付けると、
半年ほどで発芽します。

実生の場合は、花後、基部がふくらんで枯れたら、
中から種を取り出して、採りまきします。
発芽は翌春になります。


■病害虫

多湿により、根腐れが発生することがあります。
高温期には、軟腐病に注意します。

害虫は、葉がよじれたらアブラムシの仕業です。
ナメクジやヨトウムシの食害にも注意します。

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ハッカクレンの育て方

  •  投稿日:2016-03-30
  •  カテゴリ:山野草
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ハッカクレン、葉の下の赤花がキュート


・学名 Podophyllum
・科名 メギ科
・属名 ミヤオソウ属(ハッカクレン属)
・開花期 4月下旬〜6月上旬
・休眠期 11月下旬〜3月中旬
・難易度 初級者〜中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、庭植え



[ハッカクレンの育て方]


■ハッカクレンの特徴

ハッカクレンは、台湾や中国原産の、
草丈が30〜60cmほどに成長する大型種です。

太い茎の先端に、大きな角のある傘のような葉を2枚広げて、
葉の下に赤褐色の花を咲かせます。

このハスに似た葉の角の数から、「ハッカクレン(八角蓮)」と呼ばれています。
ちなみに中国では、なぜか「六角蓮」と名付けられています。

学名の”Podophyllum”は、「葉や葉柄」の意味で、
ミヤオソウ属(ハッカクレン属)の特徴である大きな葉と長い葉柄を表しています。

花後には、ボールのような身ができます。


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葉が大きいので強風に注意します


■栽培適地と品種

・栽培適地
大型の植物ですので、スペースを必要とします。
日陰の庭によく合います。

葉が大きいため、風の影響をうけます。
強い風の当たらない場所が良いでしょう。

・用土と鉢
赤玉土と鹿沼土を等量混ぜた用土を使用します。

葉が大きいうえ、根の発達が早いため、
株より二回りほど大きめの鉢に植え付けると良いでしょう。

・主な仲間
斑入りや白花などが流通しています。

・品種
2枚の葉の付け根の部分に花が咲くものをタイワンハッカクレン
茎の途中に花が咲くものはチュウゴクハッカクレンと呼ばれています。

海外品種も流通しており、「ミヤオソウ」の別名もある、
ヒマラヤハッカクレンは、赤く美しい花が葉上に開花するため、
とても人気があります。


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発芽のようす


■植え付け・植え替え

・植え付け
2月下旬〜3月にも植え付けられますが、
晩秋の10月下旬〜11月の方が適しています。

芽の先端が2cmほど埋まるように植え付けます。

・植え替え
植え付け同様、10月下旬〜11月が最適期ですが、
2月下旬〜3月でも植え替えができます。

鉢から株を抜いたら、根鉢を崩して、太く長い根はカットして根先をそろえます。
副株では根茎が多いため、2節ほど残して外すと、植え付けやすいです。

植え替えは、2〜3年に1回行います。


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白花もあります


■栽培管理

日陰を好むので、1年を通じてゆったりと育てます。

芽出し時は間延びしない程度に30%遮光し、
葉が固まったら日陰か、80〜70%遮光します。

秋になったら30〜50%遮光として、翌年の芽を充実させます。
冬は、凍らないように管理します。

種を取らない場合は、花後に花がらを摘むと株が充実します。

・水やり
生育期は1日1回水やりをします。
大きな植物ですので、水も多く必要とします。
たっぷり水を与えましょう。

・追肥
芽出し時に置き肥をし、生育期は液体肥料を月に1度施します。

肥料を好みますが、多肥では巨大になりすぎます。
逆に肥料が切れると、株が委縮したり、葉の色があせてきます。


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多肥にしないほうが、草姿が美しいようです


■増やし方

植え替え時の株分けや根伏せで増やせます。

長くて太い根を切って、1cm程度覆土して管理すると、芽が出てきます。
種ができたら、実生でも増やせます。


■病害虫

白絹病や、高温多湿期に軟腐病が出ます。
害虫は、芽出し時のナメクジの食害や、ネコブセンチュウにも注意します。

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ヒメシャクナゲの育て方

  •  投稿日:2016-03-26
  •  カテゴリ:山野草
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ヒメシャクナゲは高層湿原に生える常緑の矮小灌木です


・学名 Andromeda
・科名 ツツジ科
・属名 ヒメシャクナゲ属
・開花期 4月下旬〜5月
・休眠期 11月下旬〜3月中旬
・難易度 初級者〜中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ、寄せ植え、ビオトープ



[ヒメシャクナゲの育て方]


■ヒメシャクナゲの特徴

ヒメシャクナゲは草丈10〜20cmで華奢なため草のようですが、
れっきとした樹木なんですね。

細く小さなシャクナゲに似た葉を茂らせて、ピンク色のかわいらしい
壺型の花を咲かせます。

単体でも、他の湿原植物との寄せ植えにも適します。


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壺型の花が愛らしいです


■栽培適地と品種

・栽培適地
風通しが良く、よく日の当たる場所を好みます。
冬の寒さには強いですが、寒風が当たらないところが良いでしょう。

ヒメシャクナゲは夏の暑さが苦手なので、
風通しの良い半日陰で管理します。

・用土と鉢
刻んだ水ゴケを用土に混ぜるか、水ゴケ単体で使用します。
根が浅いので、鉢は平鉢が適しています。

・主な仲間・品種
ヒメシャクナゲは、シャクナゲの仲間です。
近年では園芸品種が開発され、野生種よりも育てやすくて人気です。


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こちらがシャクナゲ


■植え付け・植え替え

・植え付け
3月下旬〜4月中旬か、9月下旬〜10月上旬が植え付け適期です。

用土を盛り上げて植え付け、水を与えて落ち着かせます。
植え付け後は日陰で2〜3日管理後、棚上に移します。

・植え替え
植え付け同様、3月下旬〜4月中旬か、9月下旬〜10月上旬が適期です。

株を鉢から抜き、根鉢を崩しますが、
崩しすぎるとばらばらになるので注意します。

植え替えは、水ゴケ単用は水ゴケが傷むので毎年、
その他は2年に1回行います。


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暑さと冬の乾燥に弱いです


■栽培管理

一年中日当たりの良い場所に置きますが、
暑さに弱いため夏の西日は避け、乾燥に弱いため冬は乾風をよけます。

・水やり
1日1回、たっぷりと水やりをします。

乾きやすい場合は1cm程度の腰水にします。
腰水は、深水にしません。
夏は水温が上がるので、毎日水を入れ替えます。

湿原に生える植物のため乾燥に弱く、根が乾くと枯死してしまいます。
冬の休眠期も、水切れさせないよう注意します。

・追肥
春と秋に置き肥を施します。


■増やし方

植え替え時の株分けか、挿し芽で増やせます。

挿し芽は、5月頃、新しく伸びた枝を挿します。
栽培しているうちに、だんだんほふく枝が大きくなって草姿を乱します。
強い枝を剪定して挿すとよいでしょう。

挿し穂は、下葉を切り落としても、そのままでもよいです。
挿し床は、鹿沼土または水ゴケ単用とします。


■病害虫

ナメクジやケムシに注意します。

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ヒトリシズカの育て方

  •  投稿日:2016-03-20
  •  カテゴリ:山野草
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ヒトリシズカは日陰の庭にもよく似合います


・学名 Chloranthus japonicus
・科名 センリョウ科
・属名 チャラン属
・開花期 4月下旬〜5月
・休眠期 11月中旬〜3月下旬
・難易度 初級者向き
・楽しみ方 鉢植え、寄せ植え、庭植え、茶花



[ヒトリシズカの育て方]


■ヒトリシズカの特徴

ヒトリシズカは、春の野山で葉に抱かれるようにひっそりと咲く、
白い花穂が清楚で、愛らしい山野草です。

花後の葉姿も美しく、
最近では斑入り葉なども流通し、人気があります。

日陰の庭にもよく似合い、わびさびを感じさせてくれます。

古くから薬草としても利用されており、
血行改善や利尿作用があるとされています。
また、中国でも、神経痛やリウマチ、痛風に効果があるとされています。

花の咲いた草姿を源義経の愛妾である静御前の舞に見立て、
花穂が一本のため、「ヒトリシズカ(一人静)」と名付けられました。


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ヒトリシズカのつぼみ


■栽培適地と品種

・栽培適地
林床などに自生する植物のため、
落葉広葉樹の下や、明るい日陰が良いでしょう。

光沢のある葉は美しく、グランドカバーにも利用できます。

・用土と鉢
有機質に富み、水はけの良い用土を好みます。

赤玉土4:軽石砂4:腐葉土2の割合で混合した用土や、
市販の草花用培養土に赤玉土を3割程度混入した用土が良いでしょう。

5号鉢に6〜8芽ついた株が目安です。
中深鉢に植え付けると、開花時のバランスが良いでしょう。


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フタリシズカ


・主な仲間
ヒトリシズカと、やや大型で葉に光沢のないフタリシズカがあり、
共に人気が高いです。

フタリシズカの方が、花がやや遅れて咲きます。

韓国や中国にも近縁の仲間が見られ、
最近では流通するようになりました。

・品種
日本には、3種類が自生しています。

ヒトリシズカフタリシズカは北海道〜九州に、
花穂が一回り大きいキビヒトリシズカは近畿以西に分布しています。


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キビヒトリシズカ


■植え付け・植え替え

・植え付け
3月下旬〜4月下旬、5月下旬〜6月上旬、9月下旬〜10月中旬に
植え付けが可能ですが、秋よりは春の方が失敗が少ないと言われています。

芽が1〜2cmまる程度に植え付けます。
植え付け後は日陰で1週間ほど管理して、芽が落ち着いたら棚に上げます。

・植え替え
植え付け同様に行います。

鉢から株を抜いたら根鉢を崩しますが、
地下茎は折れやすいので慎重に行います。

花後の植え替えは、ランナーが出ていることがありますが、
絶対に折らないように注意します。

ヒトリシズカは鉢になじむまで時間がかかるので、
株への負担を減らすため植え替えは2年に1回とします。


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ヒトリシズカの花のアップ


■栽培管理

春の芽出し〜開花、葉が固まるまでは、日当たりか、
午前中日の当たる所で育てます。

葉が固まったら半日陰に移して、ゆるく風を通してゆったりと過ごさせます。

夏、葉が焼けるようでしたら、日陰に移します。

・水やり
生育期は1日1回水やりをします。
あまり乾かさないほうが良いですが、
多湿にすると地下茎が腐りやすいので、注意します。

休眠期は地上部が枯れますが、あまり乾かさないよう、
土の表面が乾いたら、湿らせる程度に水を与えます。

・追肥
芽出し期と秋に置き肥を施します。

特に秋はランナーが成長するので、置き肥が効果的です。
忘れずに施すようにします。

春と秋には、液体肥料を月1〜2回与えます。


hitorisizuka04.jpg
ヒトリシズカの実


■増やし方

植え替え時の株分けで増やせます。

ランナーが増えていたら、芽と節、根をたくさんつけて分けると、
失敗が少ないです。

種ができれば、実生も可能です。
採りまきしますが、熟しても緑色のままなので、
気づかずに落ちてしまうことも多いです。

採種する場合は、不織布の袋をかけておくと、
種がこぼれてしまうことがありません。


■病害虫

アブラムシが付きやすいので注意します。
病気は特に心配ありません。

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エンレイソウの育て方

  •  投稿日:2016-03-18
  •  カテゴリ:山野草
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エンレイソウは湿り気のある谷間や落葉樹林の下に、
ひっそりとたたずむように生えています(画像はオオバナエンレイソウ)


・学名 Trillium
・科名 シュロソウ科(ユリ科)
・属名 エンレイソウ属
・開花期 4月下旬〜5月
・休眠期 8月中旬〜3月中旬
・難易度 中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、庭植え、茶花



[エンレイソウの育て方]


■エンレイソウの特徴

エンレイソウ(延齢草)の茎は直立して太く、高さ20〜30cmで、
根茎から立ち上がります。

葉は幅・長さとも7〜15cmの広卵型で、3枚が輪生し、その中心に
3枚弁の小さな花を咲かせます。

属名トリリウムの語源は、「3を基数にしたユリ」の意味です。
葉は3枚で、花は3枚の萼片に3枚の花びら。

花の中央には3室からなる雌しべがあり、花柱は3裂。
雌しべの周囲には、内側に3本と、
外側に3本の雄しべが円を描いているように並んでいます。

このように、その名の通りほとんどの器官が3の基数からなっています。

時に群生する深山の代表的な春の花です。


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アオミノエンレイソウ


■栽培適地と品種

・栽培適地
庭植えの場合は、落葉樹の下に鉢植え用土と腐葉土を混ぜ込み、
20cmほど土を持り上げてから植え付けます。

・用土と鉢
水はけがよく、有機質の入った土を好みます。
鹿沼土4・赤玉土(小)2・腐葉土2の割合などで用土を調製します。

市販の樹皮ベースの培養土も利用できます。
鉢は、深めの4号〜6号の鉢が良いでしょう。

・主な仲間
北半球に約40種が分布します。
日本では、北海道から九州まで数種類が分布しています。

北アメリカには特に多くの種類が見られ、小型種から大型種まで多彩で、
日本産種よりも比較的栽培しやすいものが多く、
しかも花も大きくて美しく、華やかなものも多く、人気があります。

似た仲間のキヌガサソウやツクバネソウも、
エンレイソウ同様に栽培が可能です。

キヌガサソウは、大きな葉を輪生させて、白い多弁花を咲かせます。
調子が悪いと芽を出さないため、難易度はエンレイソウより高いです。

・品種
オオバナノエンレイソウは、北海道〜本州北部の林床に生え、
春に白花を咲かせます。
花後の置肥が効果的です。

コジマエンレイソウは、エンレイソウの雑種が起源と言われています。
ミヤマエンレイソウは、2〜3cmの白花を、横向きに咲かせます。

トリリウム・エレクツムは、北米産の大型種です。
和名のアカバナエンレイソウの名の通り基本の色は赤紫色ですが、
色のバリエーションが豊富です。

日本で最も人気があるのは、グランデフクロルム(和名:タイリンエンレイソウ)で、
八重咲きと桃花タイプがあります。


tairinenreisou.jpg
タイリンエンレイソウの八重


■植え付け・植え替え

・植え付け
植え付け適期は、芽だし前後の3月中旬〜4月上旬か、
休眠中の9月下旬〜11月上旬です。

太い地下茎の先端に芽がありますが、
柔らかく、傷みやすいので取り扱いには注意します。

鉢にネットとゴロ土をセットして、用土に緩効性化成肥料を、
3〜5g混ぜてから植え付けます。

芽の先端を2〜3cm埋めるように植え込み、軽く水を与え、
2日後くらいにたっぷりと水を与えます。

秋に植え付けを行った場合、冬期に凍結する地域では、
フレームなどでの保護が必要です。

・植え替え
植え付け同様に行います。

株を取り出したら、傷んで腐った地下茎や根をカットしてから植え付けます。
地下茎が傷むと腐りやすいため、傷んだ部分は丹念に取り除きます。

植え替えは、2年に1回を目安に行います。


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コジマエンレイソウ


■栽培管理

葉をできるだけ長く保たせるのが、栽培のコツです。

基本的に日陰で管理しますが、芽出しは30%程度の遮光で、
間延びしないように育てます。

夏は蒸れて葉が傷みやすいので、50〜70%遮光して、
涼しく管理します。

棚下で風が緩く流れる場所が理想的です。
秋は明るい日陰で芽の充実を図ります。

寒さには比較的強いですが、凍らせてしまうと根が傷みます。
冬は棚下か、凍らない程度の簡易フレームの日陰で、
凍結による芽の傷みを防ぎます。

種を取らないのであれば、枯れた花はこまめに摘み取り、
株の充実に努めます。

・水やり
1日1回、水やりをします。
梅雨時期など乾きにくいようでしたら、1日おきにします。

多湿は禁物ですが、乾きすぎにも注意します。

茎葉は折れたり傷んだりしやすいので、強い水流は避け、
なるべく葉にかからないようにします。

・追肥
エンレイソウは肥培が重要です。
植え付け時に、根の周囲に元肥を施します。

芽が出始めたら置き肥をし、葉のある間は液体肥料を
月1〜2回施します。


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エンレイソウの種


■増やし方

植え替え時に株分けで増やせます。
自然に分かれていれば、それを分けます。

地下茎に芽数があれば、節をナイフでカットして分けます。
ただし、あまり小さく分けすぎないようにします。
できれば5芽以上付けて分割します。

種が実れば実生も可能ですが、発芽に1年、
開花までは6〜8年かかります。
9月〜11月が種まき適期です。

ちなみに種は食べることができます。


■病害虫

病気は、多湿による軟腐病、白絹病などが見られます。

害虫は、シンクイムシ、ナメクジ、ヨトウムシ、アブラムシ、ハダニ、
などに注意します。

アブラムシは古い歯ブラシでこすり落とします。

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オランダフウロ(エロディウム)の育て方

  •  投稿日:2016-03-16
  •  カテゴリ:山野草
Erodium reichardii.jpg
オランダフウロ


・学名 Erodium
・科名 フウロソウ科
・属名 オランダフウロ属
・開花期 4月〜8月
・休眠期 12月〜2月
・難易度 初級者向き
・楽しみ方 鉢植え、ロックガーデン、庭植え



[オランダフウロ(エロディウム)の育て方]


■オランダフウロの特徴

ゲンノショウコに代表されるフウロソウ属の近縁ですが、日本には自生していません。

ゲンノショウコは花は小さく鑑賞には向いていませんが、
オランダフウロ(エロディウム)の仲間は、
草姿はフウロソウより小型で、花形が変化に富んでいるのが特徴です。

オランダフウロ属とフウロソウ属の見分け方は、
花後にできるさく果の、熟した後の開き方によります。

フウロソウ属はさく果が直立し、熟すとさく果の上端を軸につけたまま、
外側にそっくり返って巻き、裂開します。


■栽培適地と品種

・栽培適地
風通しと日当たりの良い場所を好みます。

・用土と鉢
軽石1:鹿沼土1:赤玉土(小)1の割合か、軽石2:鹿沼土4:赤玉土(小)4の
割合で混合した用土が良いでしょう。

市販の山野草用の土でも問題ありません。
太い根を伸ばすため、深めの鉢が良いでしょう。


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日本原産のフウロソウ属の「ヒメフウロ」


・主な仲間
オランダフウロ(エロディウム)の仲間は、日本には自生していませんが、
世界的には、主に地中海周辺に80種ほどが分布しています。

地中海原産のエロディウム・レイカルディーは、岩場に生え、
直径1cm程度の小さな花を咲かせます。

エロディウム・レイカルディーの和名は「ヒメフウロ」ですが、
日本原産のフウロソウ属の「ヒメフウロ」とは別の植物ですので、
注意が必要です。

エロデイウム・コルシクムも地中海原産で、海岸近くの岩場に生え、
這うように広がってマット状になります。

直径2cm程度の花を咲かせます。
花には、白〜薄いピンクの地に、
濃いピンク色の網目状の筋が入るのが特徴です。

エロデイウム・ケイランシフォリウムはスペイン〜北アフリカ原産で、
白い毛の生えたシダのような葉を茂らせるのが特徴です。

・品種
日本で最もよく栽培されているのは、エロディウム・バリアビレで、
エロディウム・レイカルディーエロデイウム・コルシクムとの雑種です。

エロディウム・バリアビレは、草丈5〜10cmで、マット状に、
這うように広がって育ちます。

直径2cm弱の小さな花を多数咲かせます。
花色は白から濃ピンクまで様々で、目を楽しませてくれます。

葉は浅く裂けた卵形をしています。


■植え付け・植え替え

・植え付け
芽出し直前の2月〜3月上旬が植え付け適期です。

用土には、元肥としてリン酸と、
カリウムが多めの緩効性化成肥料を混合します。
量は、3号鉢で二つまみが目安です。

・植え替え
植え付け同様、2月〜3月上旬が適期です。

鉢から株を抜き、太いゴボウ根を傷つけないよう注意して、
植え替えを行います。

根の成長が活発で、根詰まりしやすいため、
できれば毎年、遅くとも2年に1度は植え替えます。


Erodium reichardii (2).jpg
エロディウム・レイカルディー


■栽培管理

1年を通じて、風通しの良い日向で管理します。

・水やり
表土が乾いてから、たっぷりと水を与えます。
過湿に弱いため、梅雨や秋の長雨時は水やりを控えます。

・追肥
3月〜9月、週に1回液体肥料を施します。
真夏は薄めに希釈します。


■増やし方

植え替え時の株分けか、種まきで増やします。

株分けは、自然に分かれている部分で切り離して、植え付けます。
切り口には殺菌剤などを塗って保護しておくと、安心です。

種は冷蔵庫で保管し、翌年の2月〜3月上旬にまきます。
オランダフウロのタネは皮が厚く、発芽率が悪いので、

やすりなどで種の一部を白い部分が見えるくらいまで削る
剥皮処理をしてからまくと良いでしょう。

種まきから2年程度で開花します。

また、エロディウム・レイカルディーは挿し芽でも増やせます。


■病害虫

病害虫は、ほとんど心配ありません。

>>もっと山野草を見てみる
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