
ビルベリーの花
■ビルベリーとは
ビルベリーは、別名ホワートルベリー、ヨーロッパブルーベリー、
とも呼ばれ、ブルーベリーの野生種にあたります。
3種類のアメリカ原産種のビルベリーを、
交配して作られたのがブルーベリーです。
ブルーベリーは実を房なりにつけますが、
ビルベリーは単独または2つ一緒の実を付けます。
また、ビルベリーはブルーベリーより、
果肉が小さく青色をしているのに対し、
ブルーベリーは緑がかっているのも相違点です。
また、栄養成分も異なり、ビルベリーには、
ブルーベリーの約4倍のアントシアニンが含まれているとされています。
そのため、サプリメントの原料として利用されることが多いです。
■ビルベリーの栄養は
ビルベリーは、前述したとおりブルーベリーの、
約4倍ものアントシアニンが含まれていることが最大の特徴です。
アントシアニンは青紫色の色素ですが、
目の働きを良くする効果があることで知られています。
そのため、ビルベリーはサプリメントの原料として、
よく利用されています。
アントシアニンには、その他にも、体に悪影響を及ぼす、
活性酸素の働きを抑制する抗酸化作用もあります。
その他にも、ブルーライトのダメージを抑える働きや、
血流改善、毛細血管の保護、炎症抑制、腸内環境の改善などに、
効果があるといわれています。
ビルベリーのその他の栄養としては、ミネラル類のうち、
亜鉛とマンガンが他のベリー類と比べて、
非常に多く含まれていることが特徴です。
亜鉛は、鉄の次に多く体内に存在しているミネラルで、
酵素の材料や、細胞の代謝を促進するなど、
様々な働きをしています。
また、不足すると味覚障害を生じることで知られています。
マンガンは、骨を丈夫にしたり、抗酸化作用があります。

ビルベリーの実
■ビルベリー栽培の楽しみ
ビルベリー栽培の楽しみは、何と言っても、
市場に出回りにくいビルベリーを食することができることでしょう。
ビルベリーは、ブルーベリーよりも実が柔らかく、
少しの衝撃で皮が破れて汁が出やすいため、
輸送には向かないのです。
ビルベリーは自家結実性あるので、家庭に1本あれば、
瑞々しいビルベリーの実を味わうことができます。
ビルベリーはブルーベリーと同じような栽培法で育てることができますが、
時々販売店でブルーベリーと混同して売られていることもあるため、
苗は信頼の置ける種苗店で買い求めましょう。
■ビルベリーのおいしい食べ方
ビルベリーの希少性を味わうなら、
何と言ってもフレッシュな生が一番です。
ただし、ブルーベリーよりも酸味が強いので、
ジャムにしてもよいでしょう。
その他にもドライフルーツやジュース、シロップ漬にして、
楽しむ方も多いです。
ケーキやパイ、パンなどに入れてもよいですね。
■ビルベリーのわかりやすい育て方
・ビルべリーの育て方 庭植え|夏の乾燥に注意します
・ビルベリーの育て方 鉢植え|小さなスペースで楽しめます
・ビルベリー栽培のコツ
・ビルベリーとブルーベリーの違い