
タネまき、簡単なようで意外に難しいです
プランター栽培では、タネ、苗を選ぶときに、
耐病性があり生命力が強く、
早く収穫できる早生の品種を選びます。
ミニ品種もおすすめです。
よい性質が出るよう人工的に掛け合わせて作られた、
F1品種(一代交配種)は、生育が旺盛で、
特性の病気に抵抗性を持つものも多いので、
少し値段は高めですが、利用してみるとよいでしょう。
虫食いなどで株を失ってもよいようにタネはやや多めにまき、
少しずつ間引きながら生育の良いものを残していきます。
■タネまきの方法
タネまきには主に下記の3種類の方法があります。
・条まき
1列にまきます。
間引くときは、少しずつ等間隔に間引いて、
最終株間まで広げていきます。
ニンジンやコマツナなどは、このまき方です。
・点まき
1ヶ所に数粒ずつまきます。
間隔は、最終株間と同じにし、発芽し、
混んで来たら間引き始め、最後は1本だけ残します。
果菜や根菜などのほか、育苗する場合も点まきにします。
・ばらまき
なるべく等間隔になるように一面にタネをまきます。
発芽し、混んで来たら間引きます。
袋や鉢栽培を行うときは、このまき方にします。
袋や鉢栽培の場合は、条まきもやりやすい方法です。
■タネまきのコツ
植物の特性を知って、タネをまきます。
タネ袋にまき方が記されています。
タネをまく前に、あらかじめ土を湿らせておきます。
サイドに水の流れる溝を作ります。
指で凹みを作ってから、タネをまきます。
一般にタネの厚さの3倍くらい土をかぶせ、
シャワー付きジョウロで十分に水やりをします。
ニンジンやレタスのように、タネが発芽するときに
光が必要な好光性種子のばあいは、
ごく浅い溝にタネをまき、
タネが隠れる程度に薄く土をかぶせます。
■間引きの方法
間引きで最も大切なことは、
残す株を傷めないようにすることです。
条まきや、双葉・本葉1〜2枚程度の頃は、
残す株のまわりの土が浮き上がらないよう手で押さえて、
周りの株を引き抜きます。
点まきや、株が大きくなってからの間引きは、
間引く株を根元からハサミで切り取ると、
残す株が傷まず安心です。