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不思議な実り方です


■パイナップルの栄養は

パイナップルの栄養成分は、圧倒的に糖分が多く、
その他にビタミンB1,B2,Cなどのビタミン類や、
クエン酸,リンゴ酸,酒石酸などの酸、
食物繊維、鉄やマグネシウムなどのミネラルも含まれています。

ビタミンB1は糖質の分解を助け、代謝を促す働きがあり、
さらにさらにビタミンB2やC、クエン酸などとの相乗効果により、
夏バテ防止や疲労回復、アンチエイジングなどの効果が期待できます。

パイナップルの成分で注目したいことは、
ブロメラインというタンパク質分解酵素を含んでいることです。 


酢豚にパイナップルが入っていたり、
ポークソテーの上に輪切りのパイナップルが、
添えられていることがありますね。

これは、ブロメリンのタンパク質分解能で、
肉をやわらかくするための工夫なのです。

とはいえブロメラインはタンパク質分解”酵素”ですので、
熱に弱いです。

だいたい60℃くらいで働きが失われてしまうため、
肉をやわらかくする作用を最大限に引き出すには、

肉といっしょにじっくり炒めるのではなく、
最後にサッと温める程度に合わせるのがコツです。 


ところで、生のパイナップルでゼリーが作れないって、
ご存知でしたか?

ゼリーを作ろうとしても、グズグズと崩れて、
うまく固まらないのです。

これもブロメラインの作用で、ゼラチンのたんぱく質を、
ブロメラインが切断してしまうからなんです。

ただし、缶詰のパイナップルならゼリーを作ることができます。
缶詰のパイナップルは加熱されているため、
ブロメラインの働きが失われています。

ですので、パイナップルゼリーを作るときは、缶詰を利用しましょう。


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昔は高級フルーツでした


■パイナップルの選び方

パイナップル(pineapple)は、熱帯アメリカ原産の果実です。

おいしいパイナップルの見分け方は、
全体的に丸みがあり、下ぶくれで、葉の色が濃いものです。

また、よい香りがしてずっしりと重みがあるものがおいしいです。


■パイナップル栽培の楽しみ

パイナップル栽培の楽しみは、
何といっても、その独特の実のなり方を観察できることでしょう。

パイナップルの実が、どの様につくのかご存知ですか?

松(パイン)リンゴ(アップル)という名前から、
なんとなく樹になる果物というイメージを持ってしまいます。

しかし実際は草丈1mほどの株から主枝が1本すっと伸び、
その先に1個、パイナップルが実をつけるのです。

その不思議な様子は、ぜひ、栽培してご覧になってください。

パイナップルの植え付け方も、とても独特です。

タネからでも栽培できるのですが、
タネからだと収穫まで4〜5年かかってしまうので、
葉茎の部分を植えて育てる方法が一般的です。

この方法なら、2〜4年程度で実を付けます。


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鑑賞用としても価値があります


「パイナップルの葉茎の部分」といわれても
ピンとこないかもしれませんが、”クラウン”とも呼ばれる
パイナップル上部の葉の部分のことです。

つまり、スーパーで買ってきたパイナップルを食べた
残りの部分で栽培を始めることができるのです! 


パイナップルを、葉の付け根の部分で切り、
下の葉を少し取り除いて、わずかに残った実の部分も取り除き、
切り口を3〜4日間乾かします。

実を取り除いて乾燥させる工程は、
雑菌が入り込んだり、虫がわくのを防ぐために行います。

用土の入った鉢に葉の付け根までしっかり植え付け、
たっぷりと水を与えます。

地植えでもよいのですが、パイナップルは南国原産の果樹のため、
寒さに非常に弱く、冬でも10〜12℃くらい必要です。

沖縄など、冬でも暖かい地方以外は鉢植えにし、
冬は室内で管理したほうがよいでしょう。

パイナップルの大きな葉は観葉植物としても人気があるので、
観賞用としても楽しめます。

逆に暑さをとても好むので、夏は直射日光にしっかり当てましょう。

収穫期は9月〜10月です。
ぜひ、パイナップルの不思議な実の成り方を
目の前で、ご覧になってください。


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自分で育てるとかわいらしく美味しい!


■パイナップルのおいしい食べ方

パイナップルは、熟してから収穫するので、すぐに食べられます。
果物というと、追熟したほうがおいしくなるようなイメージもありますが、
パイナップルの場合は追熟はせず、
逆に傷みやすくなるため、早めに食べきりましょう。

パイナップルは、お尻の部分に甘味がたまるので、
葉の部分を下にして1晩おいてから食べると、
甘味が全体に行き渡り、おいしく食べられます。 


■参考
・パイナップルの挿し木
・パイナップルに実をつけるコツ
・パイナップルの育て方|葉を茂らせ美味しい実を収穫