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低温に弱い果実です
レモンの花は咲くのに、実がつかないのは、
大きく分けて2つの原因が考えられます。
1つは、低温が原因の「不完全花」であったこと、
もう一つは、まだ幼木で結実する力がなかったことです。
■低温が原因の「不完全花」とは
レモンは、暖かい地方を好む柑橘類の中でも、
特に耐寒性が弱い果実です。
レモンの生長には年間の平均気温が15〜16℃以上で、
さらに冬期の気温が−3℃以下にならないことが必要となります。
−3℃以下になると、花芽が落下したり、
良い果実を付けるために重要な細枝が枯れてしまいます。
◎カンキツかいよう病
レモンは、「カンキツかいよう病」という、
病気にもかかりやすい果実です。
カンキツかいよう病は、果実、葉、枝などに発生し、
葉や幼果が落ちたり、果実の形が悪くなったり、
病気がひどくなると樹勢が弱くなります。
細菌が原因の病気で、病原菌の侵入は、
気孔の他、風や害虫などによってできた傷口から侵入します。
そのため、レモンの栽培に適しているのは、
風があまり吹かず、降水量も少ない地域、
具体的には、瀬戸内海沿岸地方が最適とされています。
その他の地域でももちろん栽培できますが、
カンキツかいよう病に罹らないよう十分注意する必要があります。
かいよう病により落葉してしまうと、
葉での光合成が不十分になり、エネルギー不足で開花しても
結実することができずに落下してしまいます。
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開花したら実がなると喜んでしまいますね
■植え付け何年後から結実する?
レモンに限らず果樹は、
植え付けてから一定の期間を経ないと結実しません。
レモンの場合は植え付けから5〜6年の間は、
幼木期といい、主に木の生長が行われる期間で、
エネルギーのほとんどが木の生長に向けられるため、
花がついても、結実するエネルギーがなく落果してしまいます。
植え付けから5〜6年が過ぎても落果するようであれば、
植え付け場所の環境状況を整えてあげる必要があります。
まず、温度条件、これは絶対です。
先に述べた温度条件に当てはまらない地方の方は、
残念ながら結実は難しいでしょう。
温度条件が適している地方の方は、風よけをしたり、
夏の乾燥を防ぐための敷き藁や水やりをしたり、
確実に受粉するよう人工授粉をしてあげましょう。

自宅産レモン、美味しいです♪
■レモンのわかりやすい育て方
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