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空と似合い美しいです
ユズ(柚子)の苗を大切に育てているのに、
花が咲かない、実がならないという悩みが多いですね。
うちの本ユズも、接ぎ木苗から実るまで3年かかりました。
ユズの実をならせるコツをご紹介しましょう。
1. 去年はたくさん実がついたのに、
今年はほとんど実がならなかったのはなぜ?
ユズは、前年伸ばした枝の先に花芽をつけます。
その花芽が花を咲かせ、着果して実になります。
そしてその翌年には、花芽がつきません。
つまり、隔年で花芽がつくようになっているのです。
前年にたくさん実がついた場合、
今年はその枝が花芽をつけない、
成長枝になっている可能性が高いです。
今、枝のほとんどが同じタイミングで隔年になっていますので、
これをすぐに毎年収穫できるようにコントロールするのは難しいですが、
剪定によって少しずつずらすことは可能です。
また、去年と同じように花が咲いたのに実がつかなかった場合は、
前年に実をならせすぎて、木が体力を消耗している可能性もあります。
花は咲いたものの、着果しなかったり、
着果しても実を大きくする力がなく、
自然と落果してしまうこともあります。
着果した後、木が自然に不要な実を落としたら、
残っている実の中で小さいものや、
傷の入ったものなどを摘果するといいでしょう。
ユズは元々たくさん実をつける性質がありますので、
1つの枝につける実の個数はあまり気にしなくても大丈夫です。
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こんなに咲いたらどうしましょう?
2. 植えてから数年たつけれど、
まだ実がならないのはなぜ?
ユズは実をつけるようになるまで、年数のかかる果樹です。
有名な言葉に「桃栗三年柿八年」というものがあります。
これには続きがあり、「柚子の大馬鹿十六年」と続きます。
つまり、ユズが実をつけるまで、16年ぐらいかかるので、
気を長く持て……ということらしいです。
*十八年、二十年ということもあります。
ただ、これは実生から始めたらということだと思います。
最近、店頭で販売されているユズの苗は接ぎ木されていることが多く、
たいていは庭植えで5〜6年で実がなるようです。
もしかしたらまだ実をつけるほど育っていないのかもしれません。
また、枝先についた花芽を剪定で落とした可能性もあります。
花が咲かなければ実もつきません。
樹形が整った後は、花を咲かせたい枝を剪定しないようにします。
特に剪定もしていないということであれば、
与えている肥料が窒素分の多いものである可能性もあります。
窒素分は葉を育てる成分です。
花芽を作るのに必要な成分はリン酸です。
窒素分を控え、リン酸分を多めに与えるようにしましょう。
■ユズのわかりやすい育て方
・ユズの育て方 庭植え|耐寒性が高く初心者にも
・ユズの育て方 鉢植え|低木のハナユが栽培しやすい