ほうき仕立てが向いています
まず剪定の時期ですが、3月頃行います。
キンカンは春に新しく枝を伸ばし、その先に花を咲かせます。
枝が伸びた後に剪定してしまうと、
せっかくできた花芽を切り落とすことになりますので注意します。
キンカンは枝が暴れるということはありませんので、
自然な樹形を生かしたほうき仕立てと呼ばれる、
仕立て方をするといいでしょう。
仕立て方と剪定方法は以下の通りです。
■キンカン 剪定方法は?
1.植え付け時
苗を植えた時に樹高40〜50cmのところで剪定します。
樹高40〜50cmで切り戻します
2.翌年の春
1年で伸びた枝を先から三分の一のところで切ります。
枝先から三分の一のところで切り戻します
3.2年目の春
1年間で伸びた枝の先から、
三分の一のところで切るのは同じです。
2年目以降になると、細かい枝が伸びてきていることもあると思います。
内側に向かってはえてきている枝と細い枝は根元から切ります。
同じところから分岐して、同じ方向に伸びている枝(車枝)も片方を切ります。
4.3年目の春
3年目の春、1年間で伸びた枝の先から三分の一のところで切るのは同じです。
さらに、内側に向かっている枝、細い枝、車枝を切るのも同じです。
そして混み合っていると感じる枝も根元から切ります。
こうすると木の中心にも光があたるようになり、生育がよくなります。
5.完成後は?
これでおおまかな樹形は完成します。
ここまでで花が咲いて実がつくことがありますが、
強めに剪定している時期ですので、実はならせないようにします。
もし実がついてしまった場合には、早いうちに切ってしまいます。
また、太めの枝を切った時には、雑菌やウイルスが入ってしまったり、
腐ってしまうのを防ぐため、殺菌剤を切り口に塗っておくようにしましょう。
樹形が完成した後は、3月に剪定を行うのは同じです。
細い枝や、内側に伸びている枝、車枝を切るのも同じです。
あとは全体の樹形を見ながら剪定するといいでしょう。
ただし、あまり強く剪定すると木に負担がかかり、
花をつけないことがあるので注意しましょう。
■キンカンのわかりやすい育て方
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