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アブラムシを食べるテントウムシ


無農薬栽培をしていくと、色々な生物とのかかわりが生まれてきます。
弱肉強食の世界が畑の中でも出てきます。
つまり害虫にとっての天敵が出現します。

害虫にとっての天敵は逆に、無農薬栽培には益虫になります。
こうした益虫を利用することが、無農薬栽培には大切な知恵になります。


■天敵となる生物

テントウムシはアブラムシを食べることで有名です。
一匹の幼虫で50〜1000匹、一匹の成虫で数千匹のアブラムシを食べます。
クサカゲロウは幼虫の10日間に1000匹ぐらいのアブラムシを食べます。

クモは巣を張るものと張らない種類がありますが、
コガネムシやバッタなど害虫をよく捕まえてくれます。


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カマキリも益虫


カマキリは肉食です。小さいうちはアブラムシをよく食べます。
大きくなるとコガネムシやバッタなどを食べてくれます。

哺乳類ではネズミの他に、姿が見えなくてもモグラが、
土の中にいる虫を食べます。
トカゲ、アマガエル、カナヘビ、トンボも多くの虫を食べます。

モズ、シジュウガラの鳥類も多くの虫を食べます。
人を刺すのでつい避けてしまいますが、スズメバチやアシナガバチなど
肉食のハチも天敵になる仲間です。

これらの生物とうまくつきあっていくには、農薬は使えません。
自然農法のストチューミックスであっても、
畑全体に使うのは避けるようにしましょう。


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女郎蜘蛛も害虫退治をしてくれます


■天敵利用の課題

国内で行われている天敵利用には、病害虫を防除するために放飼する、
生物農薬的利用がほとんどです。

現在はほとんど欧米からの輸入品なので、
国産での天敵農薬開発が進められています。

化学農薬と違って天敵農薬は、その環境に応じて使い方が変わるので、
農薬効果が安定しにくく、まず天敵をじょうずに育てることから始めます。

一般に見栄えのよい穴のあいていない、
キャベツやハクサイをつい求めてしまいがちです。
しかし少々穴があいても天敵利用の作物栽培が、
有益なことだという理解が深まることが大切と言えそうです。
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