オイリングで収穫が1週間〜10日早くなります
イチジクの原産地はアラビア南部、小アジアで、
亜熱帯性の果樹です。
イチジクは受粉が必要な品種もありますが、
国内では受粉しなくても育つ単為結実性の品種も店頭に並びます。
8月の終わりぐらいから、実が裂けたものから収穫が可能です。
そのまま生で食べたり、ジャムやコンポート、果実酒に加工します。
実が傷ついたり、枯れたりしないよう強風を避けます。
果頂部の穴が赤くなったらオイリングします
■イチジクのオイリング方法
1.オイリングについて
イチジクの夏果は6月下旬ぐらいから、
秋果は8月下旬ごろから収穫可能になります。
しかし着果位置によって成熟期が違ってきます。
そのため収穫時期が長くなっていきます。
収穫量の増加や収穫作業の効率化を目的として
オイリングが行われるようになりました。
イチジクを早く成熟させるにはオイルを実の先に注入すると、
何もしない時と比べて、1週間〜10日早くなります。
この方法は、ギリシア、ローマ時代から行われてきた成熟促進法です。
2.オイリングの方法
イチジクの皮のグリーン色が薄くなり、果頂部の穴が赤くなってきたころに、
果頂部の穴に、植物油を1〜2適たらします。
油の種類はナタメ油、オリーブオイル、ゴマ油が適しています。
たらす時に細いストロー、スポイトなど使うと便利です。
3.オイリングのメカニズム
オイリングをすることによって、
果実からエチレンという物質が出てくるため、
熟すのが早くなると言われています。
■わかりやすい育て方
・イチジクの育て方 庭植え|家庭菜園だけの完熟の味わい
・イチジクの育て方 鉢植え|強風や水切れに注意します