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アボカドは、森のバターとも呼ばれます
アボカド(Avocado)はクスノキ科ワニナシ属の常緑高木です。
自生地は中央アメリカ、メキシコです。
熱帯果樹の中では比較的寒さに強く、
防寒対策をしっかりと行えば、庭植えも可能です。
果実の形は品種によって違い、球形、洋ナシ型などあります。
また30グラムから2キロぐらいまでとかなり違ってきます。
脂肪分と蛋白質の栄養分が高いことから
森のバターとも呼ばれています。
では、アボカドの育て方をご紹介しましょう。

1.高温期前に収穫できるようタネまきを
2.枝葉の伸びが激しいので、水切れに注意します
3.肥料を与えすぎると高木化するので、控えめにします
4.生命力が旺盛で、タネからでも栽培できます
[アボカドの育て方]
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防寒対策をすれば庭植えもできます
■栽培適地と品種の選び方
・栽培適地
温州ミカンが栽培できる温かい地域では庭植えが可能ですが、
一般的には鉢植えで栽培します。
・品種選び
アボカドは果実の大きさが小さいメキシコ系、
大きいグアデマラ系、その中間サイズの西インド系と
3種類に大きく分類できます。
国内で栽培するには、寒さに強いメキシコ系がおすすめです。
両性花ですが、雄しべと雌しべの熟期が違うので、
熟期があった受粉樹を植える必要があります。
寒さに強い「ベーコン」「フェルテ」と
「メキシコラ」の組み合わせがおすすめです。
また1本だけで結実する「ハス」も人気が高いです。
早く結実させたい場合は、接ぎ木苗を選ぶ方が無難です。
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タネからでも栽培できますが結実まで時間がかかります
■植え付け
アボカドの植え付けは4月〜5月が最も適しています。
大きく育つので8〜10号鉢を用意します。
用土は赤玉土(小粒)6、腐葉土2、川砂2の割合が適しています。
汲み置きをしておいた水をたっぷりと与えた後、
日当たりのよい暖かい場所に置きます。
苗木は30cmぐらいの高さで切り戻します
タネからも育てることは可能ですが、実をつけるまでは時間がかかります。
■仕立て方と剪定
アボカドは主幹を伸ばしすぎると大きく生長しすぎる性質を持っています。
3〜4本の主枝を伸ばす開心自然形の仕立てが適しています。
樹が70cmぐらいの高さになったら、30〜40cmほどの高さで主幹を切り返します。
主枝が伸びたら切り戻し、樹形をコンパクトに整えていきます。
樹勢が強いので、切り返す時は弱い剪定にします。
樹形が整ってきたら、込み入った枝を間引き剪定します。
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断面のようす
■栽培管理
・温度管理
アボカドの生育適温は15℃〜33℃です。
春から夏の生育期間は戸外の暖かい、日当たりのよい場所に置きます。
結実する温度条件は18℃以上です。
冬は室内に取り込み、窓辺などの温かい場所に移動させます。
夜間を含め5℃以下にならないように越冬させます。
5℃以下になってしまう場合は。ビニール袋などで覆い、
加湿させて温度調整を行います。
・水やり
夏は朝と夕方に鉢底からあふれるぐらい多めに水を与えます。
春と秋は1日に1回ペースに回数を減らします。
冬は暖房をつけている場合は1日1回水を与え、
越冬させている場合は、鉢土が乾いた時に少量の水を与えます。
冬は乾かしぎみに、鉢土が乾いてから与えます。
・施肥
生育期間中の5月〜9月に月1回、鉢の縁に玉肥を2〜3個ぐらい押し込みます。
・受粉
アボカドは自分の花粉で受粉しません。
受粉樹をそばに植えるか、雄しべの花粉を綿棒に取り、
雌しべにつけるなど人工授粉を行います。
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沖縄料理=タコライスの具にも
■収穫
収穫時期は品種によって異なりますが、10月末から年末にかけてです。
アボカドは樹上では完熟しにくいので、緑色のうちに収穫し追熟します。
室内に2週間ほど置くと、果皮が黒く変化し果肉がやわらかくなります。
■病害虫
・ダニ
葉が密生している環境では、発生しやすいです。
間引き剪定を行い、風通しをよくします。
・根腐病
葉が黄色くなって枯れてしまいます。
冬の寒い時期、水を与えすぎると根が腐ってしまうので注意します。
・炭そ病
6月ごろ果実や枝、葉に黒い円形の斑点ができてしまい、
症状がひどいと実が落ちてしまいます。
対処法は日当たりのよい場所で栽培するようにします。
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