.jpg)
熟していくバナナ
バナナはバショウ科バショウ属の常緑多年生草本です。
自生地は東南アジアで、熱帯果樹の代表選手のひとつです。
幹のように見えるのは茎の一部です。
受粉せずに子房だけが発達し、
種ナシの実がつく単為結果性の性質を持っています。
果実は水分や酸味が少ないですが、糖質は多いです。
高エネルギー食としてスポーツ選手がよく利用しています。
また熱帯地方をイメージさせてくれるので、
観葉植物としても人気が高い果樹です。

1.十分な日照と水分を好みます
2.熱帯地方以外では鉢植えで栽培します
3.生育が早く、肥料を多く必要とします
.jpg)
バナナの花
[バナナの育て方]
■栽培適地と品種の選び方
・栽培適地
沖縄県、小笠原諸島では庭植えもできますが、
一般的には鉢植えで栽培します。
・品種選び
バナナの品種は数多くありますが、生食用と料理用と
大きく2種類に分類できます。
家庭栽培用としては、生食で背丈が1mほどの「三尺バナナ」か
「三尺バナナ」を改良した「スーパー・ミニバナナ」がおすすめです。
観賞用の品種もあるので、購入時には必ず確認します。

生育が早いので肥料を多く与えます
■植え付け
バナナの植え付けは温かくなった4月〜5月が適しています。
15〜18号鉢ぐらいの大きなサイズを用意して苗木を植え付けます。
用土は鉢底にごろ土をいれ、赤玉土(小玉)6、腐葉土2、
川砂2の割合で作ります。
植え付けた後は水を十分に与え、日当たりのよい場所に置きます。
野生のバナナにはタネがありますが、市販されている品種にはタネがありません。
苗木は塊茎が太く短く充実していて、葉が展開していないものを選びます。
■仕立て方と剪定
バナナは枯れた葉を取り除く程度で、剪定は不要です。
株が成長すると株元に吸芽が出てきます。
そのうちの一株を来年の親株として残し、他の吸芽は切り取ります。
来年用に残した吸芽は、20cm以上成長したら根をつけたまま切り取り、
別の鉢に植えておきます。
一度結実した親株は枯れてしまうので、収穫後取り除きます。
.jpg)
温室育ちのバナナ
■栽培管理
・温度管理
生育期間の春〜秋は屋外の日当たりの良い場所に置きます。
最低温度が15℃以下になったら室内へ取り込み、
日当たりのよい窓辺などに置きます。
夜はビニールにいれるようにして、5℃以下にならないように注意します。
冬は8℃〜10℃ぐらいまで耐えますが、成長はストップします。
・水やり
バナナは水分をたくさん必要とするので多めに与えます。
特に6月〜8月は毎日朝夕2回、鉢底から水が流れ出すぐらいたっぷり与えます。
冬は鉢土が乾いたら与えます。
・施肥
4月〜8月の生育期間は2ヶ月に1回、鉢の縁に玉肥を8〜10個ぐらい押し込みます。
生育適温18℃〜31℃ぐらいをずっと維持できる環境の場合は、
年間を通して肥料を施します。
葉が黄色くなったら肥料不足のサインなので、見逃さないようにします。
・受粉
バナナは受粉しないでも、雌花の子房が大きくなって実が成長します。
人工授粉は不要です。

甘い香りがしてきたら収穫のときです
■収穫
開花して70日〜100日ぐらいに実が成熟してきます。
季節は8月〜10月前後です。
甘い香りがしてきたら収穫適期です。
堅い果実は常温で追熟してから生で食します。
樹上で熟した果実は傷みやすく、柔らかすぎると風味が落ちるので
収穫タイミングを逃さないようにします。
■病害虫
・カイガラムシ
5月中旬ごろから枝に、貝殻状のものがついてしまいます。
見つけ次第、古い歯ブラシなどでこすりとります
・ハダニ
7月〜9月の高温時期に発生します。
葉の裏に寄生し、樹液を吸います。
対処方法は乾燥を好むので、強い水圧で吹き飛ばしてしまいます。
カテゴリ
タグ