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マンゴーの結実
マンゴーはウルシ科マンゴー属の常緑高木です。
自生地はインド北部、マレーシアです。
バナナの次に生産量が多い熱帯果樹です。
「果物の王様」と呼ばれるほど世界中の人に親しまれています。
本来は10〜30mほどに成長し、卵型や球形の果実をつけます。
果皮の色は品種によって違います。
果肉は橙色か黄色が多く、独特の味わいを持っています。
ウルシ科の植物なので樹液に触れるとかぶれる場合があります。
栽培作業は慎重に行います。

1.高温多湿を好みます
2.熱帯地方を除き、鉢植えで栽培します
3.自分の花粉で結実します
[マンゴーの育て方]
■栽培適地と品種の選び方
・栽培適地
鹿児島県、沖縄県では庭植えもできますが、
一般的には鉢植えで栽培します。
・品種選び
マンゴーの品種は数多くありますが、低温に強く美味しい
「アーウィン」が最も一般的な品種です。
アップルマンゴーは、アーウィン種の別名です。
他には果皮の赤い「赤玉キーツ」、果実の大きい「キーツ」などがあります。
しかし高温の環境を必要とするので管理が難しくなります。
実を早くつけたい時は、優良品種の接ぎ木苗を選びます。
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アップルマンゴー=アーウィン種
■植え付け
マンゴーの植え付けは、発芽前の3月〜4月、
あるいは梅雨の6月頃に植え付けます。
6〜8号鉢を用意します。
直根性で根が深く、細い根が少ないため、
水はけのよい土を用意します。
赤玉土6、腐葉土3、川砂1の割合が適しています。
植えつけ後日当たりのよい場所に置き、
水をたっぷりと与えます。
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ペリカンマンゴー=カラバオ種
■仕立て方と剪定
マンゴーの仕立て方は「主幹形仕立て」が適しています。
主幹を切り詰めた後に伸びる新梢を主枝とし、4本ぐらい伸ばします。
それぞれの主枝が伸びてきたら、主幹から20〜30cmぐらいのところで
切り戻し、側枝を成長させます。
剪定は春に花芽がつかなかった枝、徒長枝を切り戻します。
また込み合った枝を整理します。
収穫後の8月〜9月中には、実をつけた枝を切り戻します。
間引き剪定も行いながら、できるだけ多くの新梢を発生させ、
翌年花芽がつくように準備します。
■栽培管理
・温度管理
マンゴーの栽培適温は24℃〜30℃です。
春から夏にかけては屋外の日当たりのよい場所で育てます。
冬は室内の日当たりのよい場所で越冬します。
冬の室温は15℃前後をキープします。
6℃以下になると生育がストップします。
マンゴーは日照と気温にすぐに反応します。
日照時間が長いほど、果実の味が甘くなり果汁が増します。
・水やり
夏は毎日2〜3回、鉢底から水が流れ出すぐらいたっぷり与えます。
春と秋は一日に1回、冬は鉢土が乾いたら2日後に与えます。
日本の11月〜2月が原産地の乾季に相当します。
原産地の環境に近い状態にすると、花芽のつきがよくなります。
・施肥
5〜9月の生育期間は2ヶ月に1回、鉢の縁に玉肥を3〜4個ぐらい押し込みます。
・受粉
マンゴーは雄花、雌花、両性花がまじりあって花が咲きます。
人工授粉は不要ですが、実がなるのは1〜3個ぐらいです。
・摘果
生理落果が終わったら、傷ついた実、小さくすぎる実、
一ヶ所にかたまってしまった実を摘果します。
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世界三大美果の一つ、いただきます!
■収穫
7月〜9月が収穫期です。
果皮が赤紫に色づき、柔らかくなったら収穫します。
常温で1週間ほど追熟します。
表面がテカテカと光り、香りが強くなったら食べごろです。
■病害虫
・炭そ病
秋から冬にかかりやすい病気です。
対処方法は病気になった枝を切り落とすか、
トップジンM水和剤を予防散布します。
・カイガラムシ
開花時期に貝殻状のものがついてしまいます。
見つけ次第、古い歯ブラシなどでこすりとります
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