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巨峰、根強い人気です


ブドウは春から夏に雨の少ない土地で育ちやすい性質を持っています。
海外の乾燥地ではよくワインを作っていますが、
日本では生で食べる方が多いです。

日本には梅雨があるので、雨に強いアメリカ系か、
その雑種が家庭果樹には向いています。

低農薬で栽培すると安心して果実を食べることができます。


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ピオーネは「カノンホール・マスカット」と「巨峰」の交配種、
上品な香りとみずみずしい果肉で人気が高いが落ちやすいのが難点です


■ブドウの花が落ちる(花ぶるい)理由

1.花ぶるいについて
「巨峰」や「ピオーネ」「マスカット」など大きな粒の品種は、
開花時に何も手入れをせずに放置しておくと、
「花ぶるい」といって開花しても受粉、受精せずに花が落ちたり、
受精してもすぐ生長がとまって小さな実が落ちてしまうことがよくあります。

これはブドウは樹勢が強いため、枝葉に栄養が取られてしまい、
実を大きくするまでに行き渡らないことが原因です。

2.花ぶるいを抑える方法
まず窒素肥料を控えめにします。
そして剪定は弱剪定に抑え、徒長枝を出させないように注意します。

花ぶるいは若い木のうちになりやすいので、
植え付けてから数年間は観察が必要です。

徒長気味の新梢は、開花3〜5日前に新梢の先を摘心すると、
一時的に栄養が花へまわるようになります。

摘房などの房づくりも花ぶるいの回避につながります。

たとえば庭植えの場合「デラウェア」などの小粒品種は、
1枝に2〜3花房、
「マスカット」や「巨峰」「ピオーネ」などの大粒品種は、
1枝に1〜2花房残します。

残すのは新梢に近い基部から中間までの花房にします。
鉢植えの場合は、小粒品種は7花房、大粒品種は3〜4花房を残します。


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マスカットも花ぶるいしやすいです


3.冬の剪定での留意点
冬の時期の剪定でも花ぶるいを抑えることは可能です。
大粒品種の剪定は基部から7〜8芽残します。
樹勢がやや弱い小粒品種は、1〜2芽残すようにします。


■ブドウのわかりやすい育て方
・ブドウの育て方 庭植え|日当たりのよい場所を選びます
・ブドウの育て方 鉢植え|1鉢に5房は美味しく収穫
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