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愛らしく美しい実と樹


ヤマモモは樹姿がよく、葉も美しく病害虫に強いので
公園や街路樹としてよく利用されています。
しかしほとんどが雄木なので、実はなりません。

少し前までは東日本のカキのように身近な家庭果樹として親しまれてきました。
しかし果実は傷みやすいので、ほとんど流通していません。

収穫した果実は生で食べるほか、ジャム、砂糖漬けなどに利用されています。
生食はそのままよりも冷やした方が美味しく食べられます。

またヤマモモの果実酒は、昔から歯痛や腹痛などによいと
薬酒としても利用されてきました。


arrow46-011.gif栽培ポイント
1.根に根粒菌が共生しているので、やせた土壌でも栽培ができます
2.雌雄異株なので、雌雄1本ずつ用意するようにします
3.寒さにはやや弱く、平均気温15℃ほどの暖かい気候を好みます



[ヤマモモ 庭植えの育て方]


■栽培適地と品種の選び方

・栽培適地
関東地方南部太平洋側の暖かい地域が適しています。

・品種選び
ヤマモモは実生苗では結実するまでに20年ほど時間がかかってしまうので、
苗木は雌木の接ぎ木部がしっかりした接ぎ木苗を選びます。 

果実のサイズが大きい「森口」、「瑞光」
酸味が少なくて甘い「秀光」などの品種がおすすめです。


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ヤマモモの花


■植え付け

ヤマモモの植え付けは気温が上がった3月下旬〜4月が適しています。
酸性の土を嫌うので、植え付け1週間前に石灰をまいておくと効果的です。

水はけがよく、日当たりのよい場所を選びます。
植え穴は直径、深さとも40cmぐらいの大きさに掘ります。

まず腐葉土、油かす、牛ふんを混ぜた土を植え穴の半分まで入れ、
次に腐葉土を混ぜた土をかぶせます。

支柱を立てて固定させたら高さは60cmぐらいのところで切り戻します。
水を与えた後、霜よけと乾燥防止のためにマルチングを行います。


■仕立て方

ヤマモモは自然の樹形を生かした低木仕立てが適しています。
主幹からバランスよく主枝を配置し、下枝は間引きます。

樹高が2.5mほどになったら主幹を切り詰め、高さを抑えます


■剪定

柑橘類と同じように春、夏、秋と年に3回新梢が伸びます。
樹形が整ってきたら切り戻し剪定はせずに、
徒長枝や込み入った枝を間引きます。

花芽は枝の先につくので、実がつく枝を切り返すと
翌年の春に花が咲かなくなるので注意が必要です。
時期は2月〜3月下旬までが適しています


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じょうずに育てると実がいっぱいに


■栽培管理

・施肥
特に必要はありません。
理由はヤマモモの根には空中の窒素を固定する根粒菌がいます。
この菌が栄養分を補給してくれるからです。

根粒菌が活発に働くよう、水はけや土の中の通気性をよくします。

・受粉
雄木が近くにあれば、不要です。
また摘果も庭植えでは特に必要ありません。


■収穫

収穫時期は6月下旬〜7月上旬ごろ可能になります。
果実が熟してくると淡い緑色から赤に変わり、
暗い紫色になった頃が目安です。

早過ぎると酸味が強いので、完熟した果実から収穫していきます。


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果実酒にも向いています


■病害虫

病害虫には強い果樹です。
ハマキムシ、ミノムシを見つけたら捕殺します。
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