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こんなことにならないように


スイカ栽培の一番の楽しみは、スイカの収穫ですね!

しかし、だいじにだいじに育てているのに、
収穫目前でスイカが割れることがあります。
結実してしばらくしたら割れていたということもあります。

このようなショックな出来事に会わないように、
スイカの割れを防ぐ対策を立てておきましょう。 



■スイカが割れてしまう理由

スイカなど実が割れることを裂果と言います。
裂果の原因はスイカ自体の性質によるので、
何かの菌やウイルスに感染してしたというわけではありません。

スイカが生長する際に、内側の部分と外部の皮の成長速度の差によって、
皮の薄い部分から亀裂が入り割れてしまうのです。



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小玉スイカは皮が薄いので割れやすい、味は落ちてなかったです


■成長速度の差が出る原因

なぜ生長速度の差が出てしまうのでしょうか?
それには土壌の水分に原因があります。

スイカは元々乾燥に強い植物なので水が少なくても大丈夫なのですが、
逆に過湿になると根が傷んだりしてしまいます。

スイカ栽培においては結実後、
与える水の量をそれまでよりも控えると甘味が増すので、
水分量も少なくなっています。

乾燥気味のところに降雨などで大量の水分が加わり土壌の水分が急激に変化すると、
スイカの外部と内部の生長速度に差が出てしまうのです。


また、小さいうちに割れてしまったものは、
生長初期に低温環境下にあり、皮が硬くなってしまい、
内部の生長に追いつけなかったのが原因です。


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黒マルチや敷きわらをすると良いです


■対策方法

裂果の対策には土壌の水分の急激な変化を起こさない、
ということが一つのカギになります。

水を与えすぎないことはもちろん、
降雨により多量の水分が土壌中にしみこまないようにすることが必要です。


その為には、苗を植える際に黒マルチを畝(うね)に敷くのが良いです。

黒マルチは黒いビニールシートのようなもので雑草の繁殖を抑えますし、
地温の上昇を抑える働きもあるので、
定植の際にはかけておく方がメリットも多いです。

また、皮の薄い品種は割れるリスクが高いので、
割れに強い品種のスイカ栽培をするという方法もあります。

裂果しにくい品種は、「ひとりじめ」「ブラックボンバー」「BONBON」、
などで、小玉スイカは皮が薄いのでいずれもやや裂果しやすいです。


■スイカのわかりやすい育て方
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