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ビタミンも豊富で育てやすいです
キウイフルーツは中国が原産地です。
ニュージーランドで改良されたものが日本に1960年代輸入されました。
名前の由来は、ニュージーランドの国鳥キウイに
似ていることからキウイフルーツと呼ばれるようになりました。
褐色の外見からは想像がつかない、
明るいエメラルドグリーンの色が印象的な果肉を持っています。
ビタミンCが豊富なので、健康や美容に気をつけている人に人気があります。
キウイフルーツは生育旺盛で性質も強く、栽培も容易で良い実がなります。
病害虫にも強いので、家庭果樹として向いています。

1.整枝による夏季の枝管理が重要です
2.雌雄異株なので、雄株と雌株が必要です
3.冬季の最低気温が-10℃以下の環境はむいていません
[キウイフルーツ 庭植えの育て方]
■栽培適地と品種の選び方
・栽培適地
関東地方以西の地域が適しています。
休眠中の低温には強いですが、
春先の萌芽後に霜が降りたり低温が続くと芽が枯れてしまいます。
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雄株と雌株の2品種をじょうずに選びます
・品種選び
キウイフルーツは雌雄異株なので、雄株と雌株の2品種が必要です。
雌株は果実の味や収穫時期を基準に選びます。
特に霜が降りる前に収穫できるように注意します。
雄株は雌株と開花時期がある品種を選びます。
■植え付け
暖かい地方では11月下旬〜12月初旬の秋植え、
積雪地など寒い地方では3月の春植えが適しています。
苗木は雌木と雄木両方を用意します。
まずは雌木を植え、次に雄木を3m以上離して植え付けます。
スペースに余裕がない時は、雄木は鉢植え栽培でもかまいません。
植え穴は直径、深さとも40cmぐらいの大きさに掘ります。
まず腐葉土、油かす、牛ふんを混ぜた土を植え穴の半分まで入れ、
次に腐葉土を混ぜた土をかぶせます。
植えつけ後、2〜3芽を残して芽と芽の中間で切り詰めます。
キウイフルーツは根が浅いので乾燥に弱いです。
水はけがよく、風当たりの少ない場所を選びます。
■仕立て方
キウイフルーツはつる性の果樹です。
ブドウと同じように棚仕立てが適しています。
棚仕立てには、オールバック仕立て、一文字仕立てなど
主枝の配置によって何種類か方法が変わってきます。
しかし場所が取れなかったり、棚を作る手間が大変な時は、
Tバー仕立てが適しています。
上向きの枝を水平に誘引することで、勢いが抑えられ、
花芽がつきやすくなります。
■剪定
剪定は12月下旬〜2月が適しています。
前の年に実をならした枝の実がついた節からは発芽しません。
着果した節の5芽ぐらい上を切り戻します。
前の年に実をつけなかった枝は、基部から10節ぐらいを残して切り戻します。
2年間結果母枝として使った枝は、3年目以降は新しい枝に更新します。
■栽培管理
・施肥
元肥として11月〜12月、収穫後に有機質肥料の
鶏ふん、油かす、堆肥などを施します
生育が順調な時は追肥は不要です。
様子を見ながら6月ぐらいに化成肥料を施します。

人工授粉をしたほうが確実に結実します
・受粉
キウイフルーツは5月下旬〜6月上旬にかけて開花します。
昆虫によっても受粉もしますが、確実に実をならすためには
人工授粉も行います。
人工授粉は花粉をつけた雄花を直接雌花の中央につけます。
雌花が5分咲きのころと満開時の2回に行います。
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着果したキウイフルーツ
・摘果・袋かけ
キウイフルーツは生理落果がほとんどありません。
大きな実をならすためには摘果は必要な作業です。
時期は6月下旬〜7月上旬ごろです。
ひとつの花芽に3果ほどなるので、傷があるもの、
発育が悪いものを摘み取り、1芽に1果にします。
普通真ん中の実が一番よく育ちます。
1本の枝に4個ほど実るように摘果します。
袋がけを行うと農薬を使わずに済みます。

この模様が美しく美味しく感じます
■収穫
収穫時期は11月、霜が降りる前に行います。
果皮の地色が茶色くなった頃が収穫時期の目安です。
収穫したばかりの実は酸味が強く固いので追熟が必要です。
キウイ1個に対してリンゴ1個ぐらいと一緒にビニールに入れておくと
熟すスピードがすすみ、食べごろになります。
食べごろの目安は果実が耳たぶぐらいの柔らかさになった時です。
■病害虫
・花腐細菌病
花が咲く頃に蕾や花に発生し、花全体が腐って落果します。
対策法は雨に当たらないように防御します。
・かいよう病
発芽前の4月頃に、芽の周辺や枝が分かれる場所に発生します。
病気にかかると樹液がにじんで固まり、その個所の組織が枯れていきます。
対処法は感染した部分を取り除き焼却します。
・コガネムシ類
レース模様のように葉を食害します。
見つけ次第捕殺します。袋がけも効果があります。
・カメムシ類
果汁を吸われるとその部分の果肉がすが入った状態になります。
見つけ次第捕殺します。袋がけも効果があります。