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モモ、食べごろです


モモ(桃)は春先に濃いピンクの花を咲かせるので、
3月3日のひなまつり、桃の節句の花として昔から親しまれています。

ネクタリンはモモから変化してできた品種です。
モモ特有の産毛のような毛がなく、つるつるとしています。
モモよりも寒さに弱く、立ち性の性質を持っています。


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ネクタリン


モモの果汁が滴り落ちるような完熟した美味しい実は、市販はされていません。
家庭栽培でこそ味わえるおおきな楽しみです。
モモの実は生で食べるほかに、缶詰用やジュースに利用されます。


arrow46-011.gif栽培ポイント
1.日陰では実をならせないので、日当たりのよい場所に植えます
2.連作障害傾向があるので、一度モモを植えた場所は避けます
3.強風の当たらない場所を選びます



[モモ、ネクタリン 庭植えの育て方]


■栽培適地と品種の選び方

・栽培適地
東北地方中部以南の地域が適しています。
雨が少なく、風が強くない場所を選びます。

・品種選び
モモ、ネクタリンは単独でも受粉し、結実します。
しかし品種によっては受粉樹が必要なものがあるので、
事前に調べてから花粉の多い品種をそばに植えます。

家庭果樹として向いている品種は、「白鳳」や「あかつき」です。
理由は1本でも結実するので栽培が楽です。

ネクタリンでおすすめな品種は、袋がけをしなくてよい
「フレーバートップ」や「ファンタジア」です。


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花も楽しみです


■植え付け

落葉した12月〜3月ごろが適しています。
しかし開花時期が早いので特に暖かい地域では、
寒くなる前の年内中がベストな時期です。

モモは湿気を大変嫌います。
水はけ、水もちのよい場所に植え付けます。

根は浅く広がる性質を持っているので、深植えしないよう
深さ50cm、直径80cmぐらいの植え穴を掘ります。
掘り出した土は二つに分け、そのひとつの半分に腐葉土をまぜ、
残りの半分に鶏ふん、油かすなどの堆肥をすき込みます。

腐葉土や鶏ふんを混ぜた土を先に植え穴へ埋め直し、
次に何もしていない土を埋め戻します。

苗の高さは60cmぐらい切り詰め、支柱を立てて固定します。
水鉢を作ってから水やりを行います。


■仕立て方

モモは日照不足にたいへん敏感です。
樹の上部に枝が密集していると内部まで光が入らず、
下の方が枯れやすいです。

太陽光を十分に当照ることが可能な開心自然形が
モモに適した仕立て方です。 


主枝を3本ほど選び、その3本からまた3本ほど
左右交互に伸ばしていきます。
狭い場所でも栽培ができ、花芽がつきやすくなります。


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15cm以上の中・長果枝を作ります


■剪定

モモの剪定時期は12月中旬〜2月ごろが適しています。
ウメと違って短果枝によい実がなりにくい性質を持っているので、
モモは15cm以上の中・長果枝を作っていくことが重要です。

まず内側に向いている内向枝、まっすぐに上を向いている徒長枝、
同じ場所から複数本枝が出ている車枝などを間引き剪定します。

主枝の先端の剪定は、2本の枝が競合している時は、
内側の方を基部から切り落とし、外側の枝を残します。

残した枝の1/3ほどを切り返します。
切る場所は先端から4芽ぐらいの外側へ向かう葉芽の上で切ると、
枝の伸びがよくなります。


■栽培管理

・施肥
モモは果実が成熟するまで日数が短いです。
そのため前年に樹が蓄えた栄養分で実が育つため礼肥が重要です。

収穫後すぐに肥料を与えると徒長枝を伸ばし、花芽がつきにくくなります。
礼肥として9月ごろ化成肥料を施します。

元肥として12月〜1月にかけて、腐葉土など有機質肥料を主に
果樹の周囲にまきてすき込みます。


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花粉の少ないタイプは人口受粉します


・受粉
モモは品種によって花粉が少ないものもあります。
こうした品種は人工授粉が必要です。

花粉が多い「大久保」や「白鳳」の花から花粉をとり、
直接花粉が少ない白桃系の花につけて受粉します。
樹全体の7割ほど花が咲いたころに行います。

・摘蕾
3月中旬〜下旬蕾が膨らんできたころ、
上向きの蕾を取り除き、下向きのつぼみを残します。

・摘果
開花後1ヶ月ほどたったら1回目の摘果を行います。
この時は多めに果実を残しておきます。

2回目は5月下旬に仕上げとして摘果します。
50cmぐらいの長果枝は2〜3果、
30cmぐらいの中果枝は1〜2果、
10cmぐらいの短果枝は3〜5本に1果残します。

最終的には果実と果実の間隔を20cmぐらいにします。

・袋がけ
摘果が終わったら袋がけを行います。
モモは果柄が短いので、袋の口に切れ込みを入れます。
そして直接留め金で枝に止めます。

特にネクタリンの品種は雨に弱く、裂果しやすいです。
袋がけを忘れないようにします。


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嬉しい収穫です


■収穫

収穫時期は6月〜8月で品種によって異なります。
収穫直前で袋がけを外し、太陽光に当てます。

果実の色がきれいな桃色になり、
よい香りがしたら完熟したサインです。
ネクタリンの品種は完熟直前に甘みがぐっと増します。


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まずは、お味見♪


■病害虫

・縮葉病
4月〜5月の時期に低温が続くとかかりやすいです。
葉の表面に赤い小さな火ぶくれ状態の斑点が発生します。
やがて黒く腐って落葉します。

病気にかかってしまった葉は、焼却処分します。

・灰星病
開花時期に花が淡い褐色になった花や
実に斑点が現れ、腐ってしまう病気です。

被害にあってしまった実は処分します。
袋がけを行うと効果があります。

・アブラムシ
5月〜7月ごろ新芽が伸び出すころ発生し、葉が縮れてきます。
対処法は水で吹き飛ばすか、被害にあった部分を取り除きます。

・モモハモクリガ
葉の中に侵入し、葉を食い散らしたあと落葉させます。
対処法は落葉した葉を集めて土中に全部埋めてしまいます。

■モモのわかりやすい育て方
・モモの育て方 鉢植え|根が詰まりやすいので浅植えに
・モモをおいしく育てるコツ
・モモ 自家受粉できる品種は?
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