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鈴なりです!


ビワは江戸時代に中国から伝わった果樹で、生育が旺盛な常緑樹です。
蕾や花は低温に弱いため、寒い地域には適しません。
九州から新潟県、福島県ぐらいまで分布しています。

ビワは無農薬でつくることができるので、家庭園芸にむいています。
何も手入れをしないと背が高くなってしまいますが、
北側に植えたり、剪定をしたり、鉢植えにして低く仕立てます。

ビワの葉は漢方薬として効能があるので、
ビワ湯、ビワ茶、ビワ温灸などにも利用できます。


arrow46-011.gif栽培ポイント
1.冬に開花するので、剪定するタイミングが大切です
2.過湿には弱いので、水はけのよい場所に植え付けます
3.花数が多いので、早目に数を整理して甘い実をならせます



[ビワ 庭植えの育て方]


■栽培適地と品種の選び方

・栽培適地
房総半島以西の太平洋岸の暖かい地域が適しています。
千葉、香川、愛媛、長崎、鹿児島県などが該当します。

幼果時期にマイナス3℃以下の低温環境にしてしまうと、
胚珠(若いタネ)が死滅し、実が落ちてしまうので注意します。

・品種選び
寒さに強い「田中」、甘みが強い「茂木」が代表的な品種です。
早い時期に収穫できる「長崎早生」も人気が高いです。

ビワはどの品種も1本で結実するので、受粉樹や人工授粉は不要です。


■植え付け

6月、9月〜10月も可能ですが、
暖かくなった3月下旬〜4月が一番適しています。

深さ、直径ともに40〜50cmぐらいの穴を掘ります。
掘り上げた土の半分に腐葉土、油かすなどを混ぜ、
こちらを先に埋め入れます。

その上に何も混ぜていない土をかぶせ、
深植えにならないように植え穴を埋め戻します。
水鉢をつくり、十分に水を与えます。

ビワは葉が大きい割には、根を浅く張ります。
倒れないよう数年間は支柱を立てて防風対策を行います。


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ビワの花、ビワは1本で結実できます


■仕立て方

ビワは生長すると背丈が高くなるので、
誘引を行い背の低い半円形仕立てを作っていきます。

1年目と2年目の冬は、2本の主枝はそのまま伸ばします。
5本ぐらいの副梢が出てもそのままにしておきます。
その方が収穫量が多くなるからです。

3年目の冬は、主枝を水平に誘引します。
木の勢いを抑えることにより、花芽をつけやすくします。

4年目以降の冬は、主幹近くの新梢は予備の枝として残しておきます。
車枝状に伸びてくる副梢の芽を取り除けば、ほとんど剪定は不要です。


■剪定

9月上旬〜中旬にかけて、つぼみが大きくなる前に行います。
込み合った枝を間引きし、つぼみをもった枝は残します。

その横に出た副枝は1本残し、翌年その新梢に実をつけるので、
大切に管理します。


■栽培管理

・施肥
根が生長するころの8月下旬〜9月に元肥として、
鶏ふんなどの有機肥料を株元から離れたところにまき、
軽くすき込みます。

追肥は2月下旬〜3月に化成肥料を枝が張りだした下にまきます。
収穫後に礼肥として、6月ごろに追肥と同じように与えます。

・受粉
ビワは自家受粉するので1本だけ植えても結実します。


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摘果をしたほうが実が充実します


■果実管理

・摘房と摘蕾
新梢の先に果実がなりますがたくさん実がつきすぎると、
小さい実になったり、おいしくなかったりします。

11月〜12月ごろに果房を半分ぐらいに摘み取ります。
残した果房の先端のつぼみも半分ぐらい摘み取ります。

・摘果と袋かけ
凍害の心配がない暖かくなった3月〜4月に、
1か所に実が集中しないよう、バランスを考えて小さな実を摘みます。

「田中」は1果房で1〜3果、「茂木」は果房で3〜5果残します。
害虫予防と葉くずれを防ぐために袋かけ作業を行うと、
綺麗な果実が実ります。


■収穫

黄色く色づき、甘い香りがする6月ごろに収穫します。
いつまでも木にならしておくと、果肉の水分が抜け、
味が落ちてしまいます。


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ゼリーやケーキにも


■病害虫

・がんしゅ病
葉、幹、果実に発生する病気です。
褐色の斑点が出て、そのままにしておくと枯れてしまいます。
苗木の時期に発生するので、購入時に注意します。

対策法は、傷口から菌が入ってきてしまうので、
樹を傷つけないように注意します。

・白紋羽病
根に白い菌糸がついて3年ぐらいで枯れてしまう病気です。
もしかかってしまったら被害にあった部分を切り取り、
焼却するか殺菌消毒をします。

■ビワのわかりやすい育て方
・ビワの実がならないときは?
・ビワ 大きな実をつけさせるには?
・ビワを小さく仕立てるには?
・ビワ 種の育て方
・ビワの育て方 鉢植え|主枝を横に誘引し低く栽培
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