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ブドウが庭になっていたら眺めもいいですね


ブドウの歴史は古く紀元前3000年ごろには、
原産地であるカスピ海沿岸やユーカサス地方では栽培が始まっていました。

日本には中国経由から輸入されたヨーロッパブドウが自生し、
鎌倉時代から栽培がスタートしたと言われています。

豊富な品種で果実の色も味わいもそれぞれ個性的です。
生で食すほか、ジュース、ワイン、ジャムなどにも利用されています。

植物ホルモンを利用した種なしブドウは子どもにも食べやすいので、
最近では巨峰などの大粒の品種でも作られるようになってきました。


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マスカットもおいしいですね


arrow46-011.gif栽培ポイント
1.風当たりの強くない場所を選びます。
2.昼夜の温度差が大きい地域が適しています。
3.葉に十分な光が当たるよう、日当たりのよい場所を選びます。



[ブドウ 庭植えの育て方]


■栽培適地と品種の選び方

・栽培適地
日当たりが良い場所を選びます。
土質はあまり気にしないでも大丈夫です。

ブドウは弱酸性〜弱アルカリ性の土壌を好み、
日本の多くの土がこの状態に当てはまるからです。

・品種選び
ブドウは自分の花粉で受粉するので、1種類だけで栽培が可能です。
育てやすい品種は、種なしブドウの「デラウェア」、「ナイアガラ」、
「マスカットベリーA」などがおすすめです。


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甲州葡萄


■植え付け

暖かい地域では12〜2月、関東以北では3月ごろに
日当たりのよい場所に植え付けます。
苗木は冬に出回るので、入手でき次第すぐに植え付けます。

苗木はポットから取り出し水に張ったバケツに入れ、
1時間ほど給水してから植え付けます。
吸水後折れている根や太い根は切り戻します。

深さ、直径ともに40〜50cmぐらいの穴を掘ります。
掘り上げた土の半分に腐葉土、油かすなどを混ぜ、
こちらを先に埋め入れます。
その上に何も混ぜていない土をかぶせ、植え穴を埋め戻します。

土をかぶせたら株のまわりに水をしっかりと与えます。
ただし植えつけ後は乾燥気味にしておきます。


■仕立て方

一般的な仕立て方は「棚仕立て」です。
ブドウはツル性なので、誘引作業が必要です。
植え付けた後1年間は支柱を立て、
枝をところどころ留めて生長させます。

2年目以降は伸びた枝をフェンスや棚に誘引し、
芽を傷めない位置でヒモなどを使って枝を留めます。

枝同士が重ならないよう、枝の向きにあわせて誘引します。
反対方向に誘引すると枝が折れてしまうので注意が必要です。

また、支柱を使った「一文字仕立て」や「棒仕立て」
フェンスを利用した「垣根仕立て」も作ることが可能です。

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名前がわからないのですが、房の長いブドウ


■剪定

ブドウの剪定は夏季(6月)と冬季(12月〜2月)に行います。

・夏季剪定
新梢が伸びて葉が茂ってくると、日当たりが悪くなってしまいます。
まず実がなっていない枝を中心に、わき枝を切り戻し明るくします。
残す枝や実に傷がつかないよう注意して作業します。

枝が込み入った場所も切り戻します。
強い枝よりも少し弱い枝を残すほうが来年のためにはよいです。

棚面の全体が均一に明るくなるように剪定します。
1枝に葉が25枚ぐらいになったら枝の先端は切り詰めます。

・冬季剪定
ブドウは春から伸びた新梢に実がなる性質を持っています。
そのため葉がなくなった冬に仕立てたい樹形に整え、
フェンスや棚に誘引が必要になります。

ブドウの種類に適した長さで、芽と芽の中間あたりを切り戻します。
細くて実がならせるには十分ではない枝は、切り取ってしまいます。


■栽培管理

・施肥
開花結実するようになったら、年3回施肥します。
まず寒肥として12月に粒状肥料を株の周辺にばらまいて施します。
追肥として3月と8月に粒状肥料を寒肥同様与えます。

ブドウは他の果樹よりもチッソ分は少なめでかまいません。
与えすぎないように注意します。

・受粉
ブドウは自家受粉するので1本だけ植えても結実します。


■果実管理

・房づくり
1房の実を大きく、美味しくつくるためにはジベレリン処理が必要です。
その作業を効率よくするためには、「房づくり」の作業が大切です。

作業時期は開花直前から、花が少し咲いた頃が適しています。
房の先端を1cmぐらい切り戻し、下1/3ぐらいの長さを残します。
枝元に近い花穂は取り除きます。

・ジベレリン処理
種なしブドウを作る時に必要な作業です。
ジベレリン液は園芸店やホームセンターで入手できます。

満開時と満開後の2回、房を適切な濃度にしたジベレリン液を
コップに入れ、房を浸します。
1回目の処理でタネがなくなり、2回目の処理で実が大きくなります。

・摘房と摘粒
たくさん実がつきすぎると、熟さなかったりおいしくなかったりします。
1枝に巨峰なら1房に30粒ほど、デラウェアなら90粒ぐらい成っているものを選び、
他の房は取り除き、1枝に1房に調整します。

摘房が終わったら同時に内側の粒や、小さく生長していない粒を取り除きます。
手で軽くねじるとすぐに取れます。


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いよいよ収穫!


■収穫

品種によって違いますが、8月下旬〜10月ごろ収穫できます。
木で十分に熟させ、色づき香りがよくなってから切り取ります。

軸が固いので剪定バサミを使います。
袋かけしたものは袋がついたまま収穫します。


■病害虫

・黒痘病
開花期から梅雨期にかけて、新梢や花穂に黒い斑点が出てきます。
袋がけをすると防虫に効果があります。

・べと病
5月ごろに葉や実に発生し、葉の裏側に白色のカビが広がります。
発見したらすぐに焼却処分をします。

・晩腐病
梅雨に果実に感染し、実が落ちてしまうかミイラのように腐ってしまいます。
対策は梅雨の前に袋がけをするか、感染してしまった実を取り除きます。

・ブドウトラカミキリ
寒い時期は樹皮の下で冬を越し、春に木の芯部を食害します。
梅雨入り前ぐらいに新梢が突然枯れこむことがあります。

入り込んだ部分の樹皮が黒く色が変わるので、 
冬に剪定する時に注意深く観察し、見つけ次第処分します。

■ブドウのわかりやすい育て方
・ブドウの育て方 鉢植え|1鉢に5房は美味しく収穫
・ブドウの花が落ちる理由
・ブドウ 鉢植えのコツ
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