
去年の接ぎ木苗たち、例年通り大収穫になりました
キュウリ、トマト、ナス、スイカ、ピーマン、ゴーヤ、トウモロコシなど、
夏に収穫のシーズンを迎える夏野菜ですが、苗は春先に店頭に並びます。
良い夏野菜を育てる為にも、苗選びは慎重になりたいものです。

去年大収穫だったスイカの苗です
■良い苗の選び方
大きい苗は一見すると良く成長しそうですが、
じつは間延びしている可能性もあります。
店頭に並べる為、一斉に生長させ育てていますが、
温度を高くし無理やり生長させると間延びした状態になります。
◎良く成長する良い苗の特徴は?
茎が太くまっすぐ伸びているものです。
触れてみて、産毛が密集している苗を選ぶと良いでしょう。
葉は厚みがあり、色が濃いものを選びます。
たとえ見た目が小さくても、葉が多く密集している苗は、
根がしっかりしているため、より多く光合成をしてくれます。
ですので、よく生長するということです。
根っ子は見た目ではわかりませんが、根も植物選びには大切です。
株元がぐらつかずがっしりしているものが良いです。
苗がじょうぶに成長するかどうかは、
大地にしっかりと根を張れるかどうかで変わりますので、
根元のほうもチェックするようにしましょう。

接ぎ木苗、病害虫、連作に強いです
■接ぎ木苗とは?
現在では品種改良もすすみ、
害虫や病気に強い抵抗性品種のものがあります。
こちらを選ぶと、後々の管理がとても楽になります。
さらにナスやウリの仲間は接ぎ木苗を利用した栽培で、
土から伝染する病害虫の多くを防ぐことができます。
接ぎ木苗とは、病害に強い品種を台木(だいき=根の部分)に用い、
それに本来栽培したい苗を接いだものです。
自然の苗(自根苗)の約3〜5倍ほど値段が高くなります。
接ぎ木苗は、病気に強く連作障害にたいへん有効です。
多少値段が高いのですが、数本育てる場合には、
便利で育てやすく収穫期間が長いので収穫量も上がります。
昔から「苗半分」という言葉がありますが、
収穫の成功の半分は苗選びで決まるので、
しっかりとした良い苗を選びたいものです。