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C)トオヤマグリーン 花も葉も利用できます


茎葉にカレー粉のようなスパイシーな芳香がある
ユニークなハーブです。
銀白色の細長い葉も美しく、花壇の縁取りやアクセントに
人気があります。

科名:キク科
別名:なし
英名:curry plant
性質:常緑低木
利用箇所:花、葉

   
arrow46-011.gif栽培ポイント
1.乾燥気味に管理します
2.日当りの良い場所で育てますが、真夏には少し遮光します
3.肥料は控えめにします



名前の通り、茎葉からカレーのような芳香を放つ
ユニークなハーブですが、葉は食べられないので、
料理に使うときはほんの少しを最後に入れて、
香りを移したら取り出します。
また、常用してはいけません。

花は、完全に開ききる前に枝ごと切り取り、
乾燥させて保存します。

そのままドライフラワーとして楽しんだり、
ポプリなどにして利用します。

カレープラントは乾燥しても香りが残り、
1年近く香りを楽しむことができます。


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ユニークな香りが人気です


■栽培管理

枝葉をよく伸ばしますが、蒸れると葉が枯れてしまうため、
込み合った部分の枝をすいて、風通し良く管理します。
こまめに枝の切り戻しができない場合は、
株全体の1/3程度を刈り込んでもよいでしょう。

梅雨〜夏にかけての高温多湿期が特に蒸れやすいので、
梅雨前にこの作業を終わらせてしまいましょう。

・植え場所
日当たりと水はけの良い、やや乾燥した場所を好みます。

充分日に当てないと生育が悪く、花も咲きにくくなり、
葉も黄色くなって落ちてしまうこともあります。

とはいえ、日本の真夏の直射日光はやや強すぎるので、
寒冷紗やよしずなどで少し遮光してあげるとよいでしょう。

・植え付け
植え付け適期は、4月中旬〜5月です。

植え付け場所には、あらかじめ石灰をまいて酸性を中和しておきます。

根鉢を崩さないように植え付け、株元に土をかぶせて
たっぷりと水やりをします。

・追肥
追肥は春と秋、1ヶ月に1回、化成肥料を株元に少量施します。

肥料を与えすぎるとひ弱に育ち、葉も美しい銀白色にならないため
肥料は常に控えめを心がけます。

・水やり
カレープラントはやや乾燥した土壌を好むので、
乾かし気味に管理します。

過湿にすると株が腐って枯れたり、
根腐れ病が発生しやすくなります。

・冬越し
寒さには強く、−5℃程度まで耐えることができます。
しかし、霜に当たると葉が傷むので、地植えの場合は
霜よけをするとよいでしょう。

・増やし方
挿し木で増やせます。

挿し木の適期は5月〜6月または9月〜10月です。

新芽の先端を2〜3節の長さに切り取り、
下の方の葉を取り除いて赤玉土を入れた鉢などに挿します。

根が出て育ちはじめるまで1ヶ月ほどの時間がかかりますが、
乾かさないように半日陰の場所で管理します。

根が出てきたら、1本ずつ鉢に植え替えて管理し、
十分育ってから植え付けます。


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つぼみも愛らしくポプリにぴったり


■収穫

葉は、4月中旬〜10月、葉が茂りだしたら、
茎先の葉を必要に応じてハサミで切り取って収穫します。

花は、7月〜9月、花の咲いた枝を、草丈の1/3ほどを
残した部分で切り取り、枝ごと収穫します。
収穫後は、風通しのよい場所で乾燥させます。


■病害虫

水のやりすぎや過湿により、根腐れ病が発生することがあります。
発生すると地際の茎が褐色に変色し、枯れてしまいます。

根腐れ病は一度かかってしまうと治療が難しい上、
他の植物に感染することもあるので、
発生した株は早めに抜いて処分します。
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