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野イチゴは、食べると病みつきになるおいしさです


ワイルドストロベリーは、野生のイチゴで、
いわゆる野イチゴの一種です。

幸せを招き入れるという伝説があります。

科名:バラ科
別名:ヨーロッパクサイチゴ、エゾヘビイチゴ(和名)
英名:wild strawberry
性質:多年草
利用箇所:果実、葉


arrow46-011.gif栽培ポイント
1.風通しと日当たりを好みます
2.乾燥に弱いため、水切れに注意します
3.暑さを嫌うため、夏は日よけをするとよいでしょう



ワイルドストロベリーは、現在一般に食べられている
イチゴに比べると小粒ですが、香りが強くて甘みがあり、
野趣あふれる味を楽しめます。

果実はお菓子に入れたり、ジャムや果実酒にします。
葉は、ティーとして利用し、収れん、健胃、利尿などの
作用があるとされています。

葉には若干の有毒成分が含まれているため、
完全に乾燥させてから、ハーブティーとして用います。

黄色い花をつけるヤブイチゴが、”ワイルドストロベリー”として
出回っていますが、こちらの果実は食用には向かないので
注意します。


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ワイルドストロベリー、ナワシロイチゴです


■栽培管理

ワイルドストロベリーは野生種のイチゴなので、
丈夫で育てやすいです。

冷涼な気温を好み、北海道では帰化して、自生しています。

一般のイチゴ同様、茎の付け根からランナーと呼ばれる茎が
地面を這うように伸びていき、先端に子株を付けます。

生育適温は15℃〜25℃で、冷涼な気候を好み、
やや暑さを嫌い、平地の夏は高温のため、
開花がストップすることも多いです。

真夏に日射しが強く温度が高くなるようなら、
日よけをするとよいでしょう。

・植え場所
日当たりと風通しの良い場所を好みます。

半日陰でも育ちますが、日光に十分当てたほうが
花つきも実つきもよくなります。

日当たりや風通しの悪い環境では、
病気が出やすいので注意します。

・植え付け
3月中旬〜5月の春植えか、9月中旬〜10月中旬の秋植えにします。

植え付け前に、あらかじめ堆肥や化成肥料などを混ぜ込んでおきます。

根鉢を崩さないように植え付けますが、このとき、
クラウンと呼ばれる株の中心にある葉や芽が出てくる部分を、
土に埋めてしまわないように注意します。

植え付け後、土を寄せて軽く押さえ、たっぷりと水やりをします。

生長とともに夏から秋にかけてランナーが出てきます。
一株で充実させるには、親株の負担を少なくするためランナーを切ります。


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花も愛らしく楽しめます


・追肥と土寄せ
春と秋に、葉の色や生長を見ながら、月に1回程度
緩効性化成肥料を施します。

ただし窒素分が多いと実つきが悪くなるため、
リン酸とカリの割合の高い肥料を施しましょう。

・水やり
ワイルドストロベリーは、根が浅い位置に張るため、
乾燥に弱い性質があります。

根を乾かさないように、土の表面が乾いたら
たっぷりと水やりをします。

また、果実や花に水がかかると傷むことがあるので、
水は株元から静かに与えるようにしましょう。

・冬越し
北海道で野生化しているところからもわかる通り、
寒さには非常に強く、特に防寒は必要ありません。

・増やし方
9月頃、株分けか、ランナーから苗を作って増やすことができます。

ランナーについた葉を3〜4枚つけた子株を選び、
ランナーから切り離してポットに植え替えます。

株分けで増やすタイプのものは、掘り上げて株を分けて植え替えます。

・植え替え

ワイルドストロベリーは、長期間植えっぱなしにしていると株が弱り、
花付きも悪くなるので1〜2年ごとに植え替えるとよいでしょう。
植え替えの適期は4月〜5月です。

連作障害を避けるため、新しい場所に植え付けます。


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2株以上を植え付けると多収穫になります


■収穫

果実は、4月〜7月、9月中旬〜11月中旬に収穫できます。
身をつぶさないようにそっと持ち、果柄から摘み取って収穫します。

実をつけやすくするには、二株以上植えると、受粉しやすくなり
実がつきやすくなります。
筆などで人工授粉をしてあげても良いでしょう。
また、一番花を摘んだほうが、後の実付きがよくなります。

葉は、4月〜9月、適宜収穫します。
葉が混みあうと蒸れて株が弱ったり、病気が発生しやすくなるため、
葉をすいて風通しを良くし、同時に葉を収穫するとよいでしょう。
葉は、株の内側の葉を、葉柄の部分で切り取り、収穫します。


■病害虫

日当たりと風通しが悪いと灰色カビ病やウドンコ病が発生します。
風通しよく管理しましょう。

害虫としては、ナメクジやアブラムシがつきます。

ナメクジは新芽、つぼみ、果実などを食べてしまうので、
見つけ次第駆除するか、姿が見えない場合は
ナメクジ用の誘殺剤を用います。

アブラムシは新芽やつぼみについて吸汁し、植物を弱らせます。
放置しているとふえてくるので、数が少ない内に手で取るか、
薬剤を散布して駆除します。
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