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アシタバの畑

アシタバの花
アシタバ(明日葉、Angelica keiskei)は、
関東南部などの海岸沿いに自生し、
野菜として栽培されている植物です。
葉は大きく光沢があり、葉や茎の切り口からは、
黄色の汁が出ます。
科名:セリ科
別名:ハチジョウソウ、アシタグサ
性質:多年草
利用箇所:葉

1.保水・排水の良い土を好みます
2.2年目から収穫すると、株が丈夫に育ちます
3.肥料は控えめに施します
アシタバにはセリ科独特の香りと苦味があり、
てんぷらにするとおいしくいただけます。
酢の物、汁の実、油炒め、おひたしなどにしても良いでしょう。
アシタバはビタミン、ミネラル、カルシウム、鉄分など、
多くの栄養を含む健康野菜です。
葉や茎を切ったときににじみ出る黄色い汁には、
「カルコン」と「クマリン」という成分が含まれています。
「カルコン」には抗菌、抗酸化作用があり、
「クマリン」はセリ科の植物に多く含まれる香りの化合物で、
抗菌作用などがあります。
アシタバは中国でも薬用に用いられています。
また、枯れる前に掘り起した根は、
薬用として朝鮮人参の代用品に利用されています。
■栽培管理
草丈1mほどに育ち、半日陰で、
やや湿り気のある場所を好みます。
今日摘んでも明日には出てくるといわれるぐらい、
生長が早いことから”アシタバ(明日葉)”と名づけられたくらい、
生育旺盛なハーブで、こぼれ種でも育ちます。
・タネまきと育苗
温暖な地域では10月〜11月の秋まきにし、
寒冷地では4月〜5月の春まきがよいでしょう。
株間15〜20cm程度にします。
光がないと発芽しない好光性種子のため、
覆土する場合はごく薄くします。
タネをまいたらたっぷりと水やりをし、
発芽までは乾燥しないように管理します。
発芽日数は比較的長く、半月〜1ヶ月くらいかかります。
一斉に発芽せず、時間をかけて徐々に発芽します。
苗を購入して植え付ける場合は、5月〜6月、
根鉢を崩さないように植え付けますが、
暖地なら10月〜11月の植え付けも可能です。
・植え場所
夏に半日陰になる場所を選びます。
・追肥と土寄せ
月に1回程度、少量の化成肥料を施します。
与えすぎないように、控えめにします。
・水やり
基本的に水やりは必要ありませんが、
夏の高温時期に土が乾いているようでしたら、
たっぷりと水やりをします。
・越冬
雪や霜のおりる地域では、防寒が必要となります。

アシタバのおひたし
■収穫
4月〜11月中旬、伸び出た若い葉や若い芽を、
ハサミで切り取り、収穫します。
次々に葉が出てきますが、全部は摘み取らないで
何枚かは残しておきます。
また、同じ株から連続して収穫し過ぎないようにします。
できれば、1年目は葉を摘まずに大きく育て、
2年目以降収穫すると、株が丈夫に育ちます。
■病害虫
病害虫は、特に心配ありません。
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