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アスパラ、もうすぐ収穫です!


アスパラガスは収穫できるようになるまで時間がかかり、
その分根が深く張るので、地植えの方が適していますが、
工夫すればプランター栽培も可能です。

アスパラガスは最初は細いですが、
だんだんと大きくりっぱに育ちます。

しかし、太いアスパラガスができるようになっても、
株の保護のために何本かを残すようにします。

収穫しすぎず、株をがっちりと育て、
じゅうぶんに葉を茂らせ、養分を蓄えさせることが、
アスパラガスのプランター栽培のコツです。



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アスパラガスの実


■栽培管理

・容器
アスパラガスの根は貯蔵根と吸収根の二種があり、
放っておくと地下2mも伸び、根張りが強いです。

そのため、アスパラガスをプランターで栽培するには、
できるだけ大きく深さのあるプランターで栽培します。

ジャンボプランターで2株が栽培の目安です。 

培養土の大袋を縦にして口をあけて、
下方に排水のための穴を開けた袋栽培や、
同じ大きさの発泡スチロール箱の中間の底を抜いて、
2段にして栽培もよいでしょう。

・用土
標準の用土でよく育ちます。

アスパラガスは酸性土を嫌うので、
苦土石灰で中和しておきます。

・定植
アスパラガスのタネは発芽温度が25℃以上と高い上、
タネまきから収穫まで3年かかるので、
苗を購入して植えつけるとよいでしょう。


11月〜12月に植え付けます。
底に少し土を入れて土を包むように根を広げて植え付け、
根の間にていねいに土を入れていきます。

耐寒温度は3〜5℃なので、冬は室内で管理します。
日当たりを好むので、日の良く当たる場所に置きます。

寒さで葉が枯れてしまうこともありますが、
根株は残っているので、春になれば新芽を出します。
枯れた地上部を切りとり、土の部分をきれいにしておきます。


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雑草は引き抜き、アスパラに養分が行き届くようにします


・肥料
定植時に元肥として、発泡スチロール箱で40g、
ジャンボプランターで60gを目安に施します。

その後は、2ヶ月に1回化成肥料を追肥するか、
月に2〜3回液体肥料を与えます。 


生育期に肥料切れを起こすと成長が鈍り、
葉色がかなり悪くなります。
追肥は、生育や葉色を見て回数を加減しましょう。

・水やり
土の表面が乾いてから、水やりをします。

アスパラガスは、根の所々が団子状にふくらんでいて、
そこに水分を蓄えられるようになっているので、
乾燥に強いです。

アスパラガスは、逆に過湿に弱いので、水のやりすぎには注意し、
梅雨や長雨の時期は、雨の当たらない場所や雨除けをして管理します。


・株分け
アスパラガスは根の生育が非常に旺盛で、
放って置くとすぐ根づまりを起こしてしまうので、
毎年植え替えを行います。

株分けは5月〜6月が適期です。

鉢から抜いた株は、古土を1/3ほど落として、
古い根を切り詰めて1まわり大きな容器に植え替えます。
このとき、伸びすぎた茎葉も整枝するとよいでしょう。

容器を大きくしなくない場合も、株分けをします。

株分けの場合は、古い土をすべて落として、
2〜3株に分けて、植え付けます。

株分け後しばらくは、乾かさないように日陰で管理し、
徐々に日光に馴らして通常の管理に戻します。



■収穫
3年目の新芽が15〜20cmになったら、
地際から切り取って収穫します。 


新芽は次々と伸びてきますが、あまり採りすぎて株が疲れると、
翌年の収量に影響しますので、そこそこで我慢します。


■病害虫
病気は特に心配ありません。

害虫は、春〜秋にかけてハダニが発生することがあり、
吸汁して植物を弱らせます。

繁殖が旺盛なので見つけ次第薬剤を散布して駆除します。
乾燥した環境で発生しやすいので、
茎葉に霧吹きで水をかけて湿度を高めて予防します。