
ミョウガ、家庭菜園では歯ざわりと香りがすばらしい

1.化成肥料は根に直接当てないようにします
2.乾燥が激しい夏は、水やりをします
3.花ミョウガは早めの収穫を心掛けます
ミョウガは中国原産ですが、日本にも自生しています。
地下茎が伸びて増えるため、一度植え付けると、
ずっと収穫できます。
日当たりのやや悪い、湿った場所の方が、
やわらかくおいしいミョウガが採れます。
木の下など、他の植物が栽培しにくいところに、
植えてもよいでしょう。
開花前に花穂を収穫する花ミョウガは夏〜秋、
若い茎を軟白させるミョウガタケは春に食べられます。
■品種
特に品種はありません。
収穫の季節により、早生種は夏ミョウガ、
晩生種は秋ミョウガとして出回ります。
■栽培管理
水もちがよく、日陰の湿った場所を好みます。
春の彼岸頃から出まわるタネ株を植えるか、
株分けしたものを6月ごろ植え付けます。
・植え場所
ミョウガの植え場所は半日陰で、
夏の高温と乾燥が避けられる場所にすると、
良く育ちます。
地下茎でどんどん増えていくので、
他の植物に影響を与えないような場所を選びます。
全面に堆肥を施し、クワ幅で植え溝を5cm以上掘ります。
畝間は60cmとします。
やせ地では溝を深く掘って、
元肥として堆肥と化成肥料を入れ、
間土を5cm以上とします。
・植え付け
春の彼岸過ぎに、タネ株は新芽をつけて15〜20cmに切り、
株間15cmに2列に植え付けます。
芽を上にして植え付け、覆土は5cmにします。
6月に苗を植えるときは、4〜5葉開いた株を
20cm間隔で植え付けます。
落ち葉やわらを敷いて、乾燥を抑えます。
・追肥と土寄せ
梅雨明け前の7月上旬と、初霜のおりる11月下旬に、
化成肥料を施して土寄せ、敷きわらをします。
このとき、肥料分が根に直接当たらないように注意します。
・株の更新
11月下旬〜12月上旬、1mおきに40cm幅で
根株を切るように土を掘り取り、土を埋め戻します。
毎年場所をずらして行うとよいでしょう。
・株分け
3〜4年収穫すると株が混みあって、
収量が落ちてくるので、株分けをします。
・軟白栽培
植え付け2年目以降、春に発芽が始まる前から、
段ボール箱などをかぶせて黒いビニールで包み、
遮光します。
箱の中にもみ殻などをつめてもできます。
3週間後に、箱の下を5〜6時間あけます。
1週間後にも行います。
こうして光と風を入れてあげると、少し赤みが入ります。
本葉が7〜8枚になったら収穫します。
作業をするときは日よけをします。
軟白栽培をすると株が弱るので、毎年行うことは
できません。
・水やり
乾燥が激しい夏は、水やりをします。
■収穫
ミョウガは8月〜9月頃に、地下茎に花蕾ができ
地上に出て開花します。
夏以降、つぼみが大きくふくらみ、まだしまっている
ところで、根際から切り取り収穫します。
根が伸びる3年目以降は、収穫量も増えます。
ミョウガタケは、5月中旬〜6月上旬頃、
付け根から手で摘み取り収穫します。
■病害虫
特に病気は心配いりませんが、肥料切れや排水不良の
畑では葉枯病が、降雨が続くようなときにいもち病が
発生することがあります。