potatoX.jpg
ジャガイモ、元気良く育っています


potatoA.jpg
ジャガイモ畑


arrow46-011.gif栽培ポイント
1.信頼できるお店で無菌のタネイモを入手します
2.土に茎葉が残るため、連作はしません
3.芽かきをして実の質を高くします


ジャガイモの栽培は北海道が有名で、
15〜20℃の冷涼な気候を好み、
昼夜の温度差があると良く成長しますが、
適応力があるため、暖地でも育てられます。

植え付けから約90日と、イモ類のなかでは、
比較的短期間で収穫できるのが特徴です。

ナス科の植物の連作は避けます。


■品種

スーパーでもよく見かける多産の早生種「男爵」や、
中生種「メークイン」が育てやすいでしょう。

暖地の秋植えなら、晩生種の「農林1号」「デジマ」、
などが良いでしょう。

最近はジャガイモの種類が非常に増えましたので、
「キタアカリ」や「インカのめざめ」など、
好みの品種を植えても良いでしょう。


■栽培管理

スーパーで買ったジャガイモを植え付けても、
芽が出ないように処理されていたり、
ウイルスを持っていたりして、
うまく収穫できないことが多いです。

タネイモと呼ばれる、種苗検定済みの、
無菌のイモを購入し、植え付けましょう。

夏の暑さで成長が止まってしまうため、
春作りで夏に収穫するか、8月に植え付けて、
11月に収穫する秋づくりにします。

病害が少ない春づくりの方が育てやすいです。

・植え場所
水はけ、水もちのよい砂質土か粘質土を好みますが、
特に土質にはこだわりません。
酸性土への適応力もあるので、
どこにでも植え付けることができます。

土は深めに良く耕して、幅60〜70cmの畝を作ります。
水はけの悪い場所では畝を高くします。

深さ20cmの植え溝を掘り、元肥として、
堆肥や腐葉土などを1株あたり2握りとなるように施します。

元肥と底土を混ぜ、掘り上げた土を、
5〜6cmの厚さになるように埋め戻して間土とします。

*間土(まつち)
タネイモなどを植え溝に植え付けたりする時、
根が直接肥料などにふれないように、緩衝役を果す土のこと。

・タネイモ
タネイモの良し悪しにより収量が左右されます。

タネイモは、親株からウイルスが入らないよう、
タネイモ用に栽培されます。
信頼のおける園芸店で購入します。

タネイモは、植え付けの1〜2日前に、
必ず芽を付けて30〜40gに切り分けます。

芽がたくさんあるほうを上、
へこんだへそのある方を下にして、
縦に切ることが大切です。
芽が平均して付くように、2〜4つ切りにします。

風通しのよい日陰に置き、切り口を乾かしておきます。

・植え付け
霜がおりなくなったら早めに、
3月までにタネイモを植え付けます。

株間30cmで、間土の上にタネイモを置きます。

7〜8cmの厚さになるよう覆土をし、
軽く踏み固めるように押さえます。

・土寄せと保護
芽が出てくるまでの1ヶ月と、発芽後の幼苗は、
遅霜対策が大切です。

気温が安定する4月下旬頃までは、軽く土寄せし、
発芽したら芽の上にも土をかぶせたり、
もみ殻や切りわら、腐葉土などを厚くかけたりして、
防寒対策とします。

・芽かき
1株から5〜6本も芽が伸びてきますが、
そのまま育てると養分が分散するため、
”芽かき”をします。

発芽して1ヶ月ほどして芽が10cmほどになったら、
弱い芽をかきとって1株当たり1〜2本にします。

芽かきをするとき、芽を引っ張ると、
元のタネイモは同じですから、
タネイモごと抜けることがあります。

残す芽の根元を押さえ、かき取る芽は横に倒すように、
引っ張り、ていねいに取ります。

地上部だけでなく、付け根から抜き取るようにします。

・追肥と土寄せ
芽かき後と、その2週間後に、追肥をして中耕、
土寄せをします。

1株あたり化成肥料1握りを株のまわりにばらまき、
根を傷めないように表土と混ぜます。

その後、イモが表土上に出ると緑色になってしまうため、
土寄せをします。
畝間の土を掘り、株元に積み上げるように寄せます。
2回の土寄せで、3cmくらい高くなるようにします。

収穫前にも3回目の土寄せをし、
このときは1回で3cmくらい高くなるようにします。

*ジャガイモの毒性
ジャガイモの芽や緑色になった部分は、
ソラニン(ポテトグリコアルカロイド=PGA)、
という有毒物質を含みます。
厚めに皮をむいて加熱して食べれば大丈夫でが、
少しでも気分が悪くなった場合は、食べないようにしましょう。

potatoB.jpg
ジャガイモの花は愛らしいです


potatoC.jpg
ジャガイモの収穫は楽しみ♪


potatoW.jpg
こんな丸々したジャガイモがとれました


■収穫

6〜7月頃、茎葉が黄色く枯れ始めたら、
ためしに1株掘ってみて大きさを確認します。

イモが十分大きくなっていたら、
株ごと引き抜いて収穫します。
取り残しのないように、土の中を確認しましょう。

掘り出すのは天気の良い日を選び、半日ほど
天日にさらしておきます。
長く日にさらすとイモが緑色になってくるので、
土が乾いたら、箱などに重ならないように、
並べて日陰に保存します。

雨が続いているときに収穫すると、
イモが腐りやすくなるので注意します。


■病害虫

ウイルス病やそうか病は、
無菌のタネイモを購入して予防できますが、
収穫後の茎や根が土に残ったままだと
これらの病気が発生しやすくなるため、
連作はしないようにします。

収穫期ごろ長雨が続くと、
株が腐る疫病が発生しやすくなります。
ダイセン水和剤や、銅水和剤を予防散布します。

害虫では、茎葉を食害するテントウムシダマシが、
大敵です。
ジャガイモを食い荒らした後は、
ナスやキュウリに移っていくため、
早めに防除します。

オルトラン、ダイアジノン、ディプテレックスなどの、
散布が有効で、アブラムシの防除にも効果があります。


■ジャガイモの秋づくり

ジャガイモの秋づくりは春づくりよりも、
病害の被害にあいやすいですが、
トウモロコシやエダマメの後作に栽培でき、
畑を有効利用できるのが魅力です。

8月末から9月上旬の雨後の涼しい時に植え付けます。

基本的な育て方は、春づくりと同様です。

ジャガイモの花が咲くころ、
2回目の追肥と土寄せを行いますが、
春づくりより多めに土を寄せます。
この作業が遅れると、台風などで葉が傷みやすくなるので
早めに行いましょう。

茎葉が枯れ始める12月上旬の、天気の良い日に収穫します。