
キュウリ、もうすぐ収穫です
キュウリは毎日グングン成長する野菜です。
旺盛に光合成を行い、次々と雌花が咲き、
1夜で果実が7cm以上も伸びることがあります。
それだけに、うっかりすると管理が遅れてしまい、
樹勢が弱くなってしまうこともあります。
管理が遅れないよう、毎日の観察が欠かせません。
キュウリのプランター栽培の手順をご紹介しましょう。

キュウリ、大鉢やプランターでじゅうぶん生長します
■栽培管理
・容器
キュウリは根の量が非常に多いため、
容器は土量が多く入る深型のものを、
なるべく使用するようにします。
標準プランターなら1株、ジャンボ深型プランターで2株が目安です。
日当たりのよい場所を置いて管理します。
葉が大きく、風の影響を受けやすいので、
風当たりのよい場所は避けます。
・用土
土は標準のものでかまいませんが、
キュウリの根が好む酸素や有機物を豊富に含む、
肥沃で通気性の良い用土がよいでしょう。

キュウリの雌花、付け根が小さなキュウリになっています
・タネまき
キュウリは移植を嫌うので、少量栽培なら、
直まきがよいでしょう。
春まきキュウリは、
4月上旬〜5月上旬までタネまきできますが、
4月中はビニルトンネルで保温して、
生育を促進させます。
春まきは8月になると猛暑で樹がばてて、
結実ができにくくなるので、
保温しながら早めにタネをまいて、
収穫開始を早くしたほうが多収になります。
夏まきキュウリは、7月中旬〜8月初旬にタネをまきます。
株間20cmで、1ヶ所当たり2粒ずつまきます。
苗を購入する場合は、つる割れ病と疫病に強い
「カボチャ」台木の接木苗がおすすめです。
・肥料
直まきは本葉2枚のときに、苗を購入した場合は、
定植時に、標準プランターで20g、
深型菜園プランターで50gを目安に元肥を施します。
以後、20日ごとに3〜4回条溝施肥します。
・水やり
キュウリは、生育が最も活発な時期には、
1日に1Lもの水を吸うといわれています。
水は夏なら1日に2回たっぷりとやります。
キュウリは根が浅く張り乾燥に弱いため、
ピートモスやわら、堆肥などを株元に敷いて
乾燥を防ぐとよいでしょう。
・整枝
キュウリは親づるから子づる、子づるから孫づると、
つるが縦横に旺盛に伸びていきます。
放置するとつるが立て込んで日当たりが悪くなり、
樹が大きくなるばかりで実がつきにくくなるので、
適当なところで子づるを摘む”整枝”が欠かせません。
根元から5〜6節の子づるは摘みとり、
親づるの成長を促進させます。
子づるの第1節目には必ず雌花がつくので、
その先2葉の葉を残して摘芯します。
孫づるも果実の先の2葉を残して摘芯します。
支柱は160〜180cm程度の長さのものを用い、
親づるが支柱の先まで来たら、摘芯します。

柵を利用してキュウリのプランター栽培
■収穫
キュウリは雄花、雌花に分かれて花が咲く、
雌雄異花ですが、
受粉しなくても果実が肥大するため
受粉の必要はありません。
キュウリは15cmくらいの長さで若どりすると、
樹勢を損なわず、実が次々となるので、結果的に多収を望めます。
果実は急速に大きくなるため、取り遅れに注意します。
目安は、開花後7〜10日ほどです。
■病害虫
キュウリは病気にかかりやすい野菜ですが、
「Vロード」「つばさ」などの耐病性の品種を選べば、
べと病、うどんこ病は防げます。
芯部にアブラムシが出ますので、早めに発見し、
見つけ次第、手袋をした手ですりつぶします。
プランター栽培は目が行き届くため、
品種の選択とアブラムシの予防をしっかりすれば、
無農薬栽培も可能です。
■キュウリのわかりやすい育て方
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