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ナスの初なりは小さめで収穫します


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ナスの花、午前中に人工授粉します


arrow46-011.gif栽培ポイント

1.ナス科の作物は、連作はしません
2.植え付けは焦らず、暖かくなってからにします
3.肥料はたっぷり、継続的に施します


ナスは失敗が少ないため、初心者向けの野菜です。
うまく育てれば秋まで長く収穫できます。


■品種

地域にあった特徴ある品種が出回っていますので、
地域の特産のナスを育てても良いでしょう。

地域を問わず作りやすい品種としては、
「黒帝」「千両2号」「天命」などがあります。


■栽培管理

ナスはインド原産のため、日中温度が20℃以上、
夜間も15℃を保つような高温多湿を好みます。
寒さには弱いので、植え付けるのは、
気温が十分に安定してからにしましょう。

・苗の入手
茎が太く、節間の詰まった苗がよい苗です。

接木苗なら耐病性があります。
接ぎ口がなめらかで、台木からではなく、
接ぎ穂から元気のよい葉が出ている苗を選びます。

・植え場所
連作障害を避けるため、ナス科の野菜を、
4〜5年は作っていない場所にします。
どうしても連作になる場合は、接ぎ木苗を選びます。

日当たりがよく、水はけのよい肥沃な場所を選び、
植え付け1〜2週間前に、苦土石灰をすき込んで、
よく耕します。
ナスは根が深く張るので、30cm以上は掘り返します。

幅90cmの畝を作り溝を掘って、堆肥と乾燥鶏ふんを、
1株当たり各1kgと、化成肥料1握りの元肥を施します。
軽く混ぜてから、掘った土を埋め戻します。

・植え付け
遅霜の心配がなくなる時期まで待ち、
暖かい無風の日に植え付けます。
ナスは、地温が低いと根つきがよくないので、
植え付けを焦らないことがポイントです。

地温が低い時期ならポリマルチをすると、
地温が高まり、乾燥防止にもなります。

畝の中央に株間60cmのへこみを作り、根鉢を崩さず、
やや浅植えに植え付け、たっぷりと水をやります。
30cm程度の短い仮支柱を立て、安定させます。

植え付け直後は、いったん縮んでしまったように見えますが、
10日もたつと根が成長をはじめて、回復します。

・追肥と土寄せ
ナスは肥料を好む野菜です。
植えつけて1ヵ月後に油かすや魚かすなどの
有機質肥料を1株あたり1握りか、
化成肥料を株間にすき込んで土寄せをします。

その後も、20〜30日おきに、畝間に追肥します。

・わき芽摘み
わき芽を全部伸ばして大きくすると、
芽の成長に栄養が取られて実が充実しません。

1番花のすぐ下の2芽だけを残して、わき芽を早めに
かきとって、主枝とわき芽2本の3本を伸ばします。

かきとった後もわき芽は出てくるので、
こまめに摘み取ります。
接ぎ木苗の場合は、台木から出てくる芽もかきとります。

3本仕立ての枝1本ずつに、支柱を立てます。

・水やり
梅雨明け以降は、土が乾かないように朝夕2度は
水やりが必要です。
水が足りなくなると、皮が硬くなってしまったり、
ひび割れが生じてしまったりしてしまいます。

夏の乾燥は生育を極端に悪化させるため、
マルチングをしていない場合は、厚さ3cmの敷きわらをします。
敷きわらは、乾燥と地温上昇を防ぎ、
雨のはね返りを防ぐため、病害虫防除にもなります。

・コンパニオンプランツ
ナスの隣にパセリを植えると、パセリはナスの害虫を忌避し、
ナスはパセリの害虫のアゲハチョウなどを忌避してくれます。
このように、互いに互いの害虫を忌避してくれる植物の関係を、
”コンパニオンプランツ”といいます。

ナス科の作物と相性の良いコンパニオンプランツには、
ネギ・ニラ・ラッカセイなどもあります。


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京野菜で有名な加茂ナス


■収穫

1番果と2晩果は、栄養を成長にまわすため、
摘み取ってしまい、収穫は3番果からとします。

皮が固くならないうちに若どりをしたほうが、
おいしく食べられます。

涼しい朝夕に、ハサミで切り取り収穫します。

・切り返し剪定
枝が込み合ってきたら、枝を切り落として整枝します。
日当たりが悪くなると、実の色つやが悪くなるためです。

8月には、思い切った切り替えし剪定で枝を更新します。
茎を付け根近くで1芽残して切り、
30日間は茎葉の成長を促します。

剪定後は、液体肥料か、油かすの腐熟液を、
1株あたりひしゃく2〜3杯ほど追肥として施します。
20〜30日もすると、再び収穫できるほど枝が伸び、
秋ナスも収穫できます。



■病虫害

害虫が多いので、定期的に薬剤を散布して防除します。

夏に葉が黄色くなるのは、ハダニの害です。
葉裏から水やりをして吹き飛ばすか、薬剤を散布します。

葉を食害するのは、テントウムシダマシです。
サイアノックスか除虫菊乳剤なら、収穫にも影響がありません。

茎から進入するのはフキノメイガですが、
被害茎を切り取り処分するしかありません。

青枯れ病や半身萎凋病は、土から感染するので防除できません。
耐病性のある接木苗を購入しましょう。

■ナスのわかりやすい育て方
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