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ホーム桃太郎、熟してくるとうれしいです
こちらでは、基本的なトマトの育て方をご紹介します。 

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青いトマトも目に鮮やかです


arrow46-011.gif栽培ポイント
1.ナス科との連作は避けましょう
2.肥沃な場所に植えます
3.病害虫を防ぎます
4.盛夏前に育て終えます


トマトはアンデス地方が原産で、高温と
日当たりを好みます。

トマトの赤色のもとはリコピンという色素で、
抗酸化作用が強いとされ、注目されています。


■品種

ホーム桃太郎」など桃太郎シリーズ、「強力米寿」「ぜいたくトマト」など、
病気に強く育てやすい品種を選ぶとよいでしょう。


■栽培管理

・苗の入手
色の良い大きな本葉が8〜10枚ついた、
がっしりとした苗を選びます。


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第一花房に花がついている苗が育てやすいです


・植え場所
日当たりと水はけが良く、肥沃な場所を選びます。

ただし、トマトを含め、ナス、ジャガイモ、ピーマン、
トウガラシなど、ナス科の野菜は続けて作ると、
連作障害といって、病気を引き起こしやすくなります。 


違う科の野菜を植えて、4〜5年は間をあけるようにします。

植え付け2週間前に、1uあたり2握りの苦土石灰をまいて、
よく耕しておきます。

畝幅を80cmにして、中央に深さ20〜30cmの溝を掘り、
元肥を1株当たり堆肥1kg、化成肥料か乾燥鶏ふんなど、
1握りずつを施して、軽く混ぜます。
土を埋め戻して、畝を完成させます。

トマトは、適度な水分を含む土質を好むので、
火山灰や砂質土の場合は、
あらかじめ堆肥などの有機質肥料をたっぷり施し、
植え付け後は敷きわらなどをします。
*トマトの詳しい肥料の与え方はこちらです。
>>トマトの肥料のやり方は?

・植え付け
4月下旬〜5月上旬の、気温が安定した頃、
暖かい日の午前中に植え付けます。


50〜60cm間隔で、苗のポットより広く浅く掘った穴に、
根鉢を崩さないように苗を植え付けます。

・支柱立て
トマトは浅植えで植え付けるため、
植え付けたら支柱を立てます。

根元から少し離れたところに、1.5〜2mの支柱を立てます。
2条植えならやや長めの支柱を使い、外側に立てて、
1.5mほどの高さで交差させて合掌式にすると安定します。

いずれも、横に棒を渡して頑丈にしておきます。
たっぷり水やりをしたら、軽く引っ張るように誘引して、
ビニタイなどで止めておきます。
茎が太るので、ゆるく止めましょう。

・敷きわら
乾燥防止に、畝全体を敷きわらなどで厚く覆います。
雨のはね返りを抑えるので、
病害虫防除にも効果が期待できます。

植え付け前に、ポリマルチをしても良いでしょう。

・わき芽摘み
トマトはわき芽もよく伸びます。
しかし、実の数を制限して栄養を行き渡らせたほうが、
おいしい実に育ちますので、中央の1本のみを伸ばします。 


出てくるわき芽は見つけ次第指でかきとるか、
消毒したハサミで切り落とします。


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こちらがわき芽です、気付かないうちに大きく生長してしまいます


・追肥と土寄せ
2〜3週間ごとに2〜3回追肥します。
1株あたり1握りずつ油かすや魚かすなどを施して、
軽くすき込み、根元に土を寄せます。


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一段目の花を実らせるのがポイントです
↓ ↓ ↓

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着果を確認!


・人口受粉
本葉8〜9枚目に最初の花房をつけたあと、
下のほうから順に、本葉2〜3枚ごとに花房がつきます。

一番下の花房は必ず着果させましょう。
着果させることで、その後の生長が安定し良い実をつけることができます。


落花防止と着花促進のために、筆で花の中をなぞるか、
トマトトーンなどのホルモン剤を利用しても良いでしょう。


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このような形をイメージして仕立てていきます


・摘芯
下から5番目の第5花房まで残し、
それより上は葉2〜3枚を残して芯を摘みます。

これは、病害虫の発生や高温乾燥で落果する前、
8月中に収穫を終わらせるためです。


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家庭菜園のトマトは格別のおいしさです!


■収穫

盛夏の高温乾燥は落花したり、
病害虫の発生が増えたりするので、
植え付け後はできるだけ早く成長を促し、
8月中に収穫を終わらせるようにします。

開花後45〜50日ほどたち、実が十分に赤く
なったものから収穫します。
実を横向きにするだけで、簡単に収穫できます。


■病害虫

梅雨頃から葉、茎、果実が枯れる疫病には、
ダコニール、オーソサイド、ダイセンなどを散布します。
ジャガイモから離して作ったり、
過湿と乾燥を防いで雨のはね返りを抑える、
マルチングや敷きわらなども効果があります。

しおれて立ち枯れ状態になるのは、
青枯れ病や萎凋病で、いずれも根から起こります。
連作障害の1つなので、ナス科の連作を避け、
耐病性のある品種を選ぶようにします。

葉が縮れたり、針のようにとがったり、
モザイク状の斑点ができたりしたら、モザイク病です。
モザイク病にかかったら、他の株に移らないうちに、
早めに焼却処分します。

実を狙って鳥もやってくるため、
ミカンのネットをかけるなど、
身近にあるものを利用して防ぎましょう。