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コマツナ、寒さに当たると甘くておいしいです


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コマツナ、年末年始は高価なので作っておきたい野菜です

arrow46-011.gif栽培ポイント
1.秋まきの方が育てやすいです
2.完熟堆肥を十分に施した土作りをしましょう
3.害虫よけに寒冷紗のトンネルを張るとよいです



コマツナはホウレンソウとよく似ていますが、
コマツナがアブラナ科なのに対し、
ホウレンソウはアカザ科で、
植物分類上は全く違う野菜です。

コマツナの葉は丸みを帯びていますが、
ホウレンソウの葉は尖っています。

一番の違いは、茎の根元です。
茎の根元が白かったらコマツナ、
赤かったらホウレンソウです。

コマツナは名前の通り、東京都江戸川区の
小松川地区の特産品として、
江戸時代からつくられてきた江戸野菜です。

カロテン、ビタミンC、ミネラル分を豊富に含む
栄養価の高い野菜です。


■品種

コマツナは冷涼な気候を好みますが、
暑さにも強く、耐病性の高い品種が作られており、
周年収穫ができるものもあります。

「みすぎ」「おそめ」「卯月」「極楽天」などが
よく栽培されています。

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コマツナを採り遅れたら花も楽しめます


■栽培管理

コマツナは冷涼な気候を好み、生育適温が
18〜20℃なので、9月中旬〜11月上旬に
タネをまく秋まきが適しています。

コマツナは氷点下でも枯れず、
ホウレンソウ同様、軽く霜にあてた方が
甘味が増します。

春まきを行う場合は、3月〜4月にまいて、
早めに収穫するようにしましょう。

夏まきを行う場合は、耐暑性のある品種を
選びます。

・まき場所
コマツナは、半日ほどしか日光が当たらない
場所でも十分栽培ができるため、
幅広い場所に適応します。

深さ15cmのまき溝を掘り、長さ1mあたり
堆肥1〜2kg、化成肥料と鶏ふんを
各1握り施して、2cmの間土をします。
畝幅は60cmにします。

平床にするなら畝幅は90cmにして、
元肥は同量を前面施肥にします。

・タネまき
まき溝に条間10cmで2列のすじまきをしたら、
タネが隠れる程度に薄く覆土し、軽く押さえて
土と密着させて発芽を促し、水やりをします。

コマツナは、ばらまきでもよいです。
ばらまきの場合は、タネが1.5cm間隔に
なるくらいにまきます。

9月〜11月に7〜10日おきに少しずつタネをまけば、
3月頃まで使う分だけいつでも収穫することもできます。

・間引き
タネまき後、3〜4日で発芽したら、
本葉が5〜6枚になるまでに5cm間隔に
なるように間引きます。

間引き菜もおいしく食べられます。

・冬越し
最後の間引き後に、化成肥料をまいて土寄せします。
12月になったら、寒冷紗のトンネルをかけます。

・水やり
発芽するまでは、乾かさないように注意して水やりをしましょう。
発芽後は、土が乾いたらたっぷりと水を与えます。


■収穫
間引き菜を利用しながら、草丈15〜20cmくらいになったら、
付け根から切り取って収穫します。
油断していると大きく育ち過ぎ、
品質が落ちてしまうので注意しましょう。

秋まきは収穫が多少遅くなってもかまいませんが、
春まきは病害虫にあいやすいので、タネまき後
1ヶ月で収穫を終えるようにします。

また、秋冬のコマツナをそのまま畑に残しておくと、
3月中旬ころからトウ立ちするので、
ナバナとして早春の味が楽しめます。
最初の蕾を折り取ると、次々とわき芽が出て、
しばらくの間少しずつ収穫できます。


■病害虫

コマツナの出来は、害虫防除しだいといえます。
コマツナは葉を食べるため、
できるだけ農薬は使いたくない方も多いと思いますが、
高温期を無農薬で育てるのはかなり難しいです。

ただし、タネまき後から寒冷紗のトンネルをかけていると
かなり害虫の被害を抑えることができます。

薬剤を使用する場合は、BT剤のエスマルクDFや
マラソン乳剤などを散布します。
ヨトウムシ、アオムシ、コナガの防除に
効果があります。

べと病は、品種改良によって発生しにくくなっていますが、
発生した場合は、生育初期ならダコニール水和剤
などが散布できます。