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メキャベツ、ビタミンが豊富です


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メキャベツの苗


arrow46-011.gif栽培ポイント
1.連作を避け、水はけ、水もちの良い土で栽培します
2.元肥と追肥をしっかり施します
3.結球したら、そばの葉は切ります


メキャベツは、キャベツを改良して作られた野菜です。
高さ50cmくらいの茎に出るわき芽が、
まるでキャベツのように小さく結球します。

結球の大きさは3〜4cm程度で、この結球したわき芽を収穫します。
気温が12〜13℃になると、結球しはじめます。

キャベツ同様寒さには強いですが、
キャベツより暑さには弱い傾向があります。
ビタミンCはキャベツの約4倍も含まれていて、
ゆでても栄養分が損なわれにくいという利点もあります。


■品種

「増田子持」「早生子持」「ファミリーセブン」などが人気です。


■栽培管理

7月中旬〜下旬にタネをまき、11月〜翌年2月に収穫します。
春まきもできますが、キャベツと同じく温度管理が難しいです。

キャベツと同じ要領で育てますが、
成長はキャベツより遅くなります。

メキャベツは草丈50cm以上になるので、
支柱を立てて支えるとよいでしょう。

・タネまきと育苗
7月中旬〜下旬に、鉢か箱に畑土と堆肥を同量ずつ混ぜて入れ、
点まきかすじまきしたら、種が隠れる程度に覆土します。

水やりをした後に、新聞紙をぬらしてかぶせて、発芽を促します。
2〜3日で発芽したら新聞紙を取ります。

本葉2枚くらいになったら、90cm幅の移殖床に15cm間隔で植え付けます。
畝全体に支柱を立てて、寒冷紗のトンネルを作って日よけをします。

ポット植えでもかまいません。

・植え場所
メキャベツは連作障害の出やすいアブラナ科のため、
連作は避け、水はけ、水もちのよい場所を植え場所とします。
1u当たり苦土石灰を2握り施して、よく耕しておきます。

元肥は、1uあたり堆肥をバケツ1杯、化成肥料を2握り施します。
畝は、70cm幅とします。

・植え付け
本葉が5〜6枚になったら、株間を50〜60cmとって、
株元に十分光があたるように苗を植えつけます。


・追肥と土寄せ
植え付け20日後から、化成肥料を1株あたり、
1握り追肥して、中耕、土寄せをします。
2〜3週間おきに3回繰り返します。

・芽摘み
葉柄の付け根にわき芽が出てきたら、
下の方は結球しないので早めにかき取り、
下葉も切り落とし、茎に日を当てるようにします。

結球ができたら近くの葉は取り、
茎に日があたるようにして、上葉だけを残します。

・水やり
結球し始めたら、水やりを多めにします。


■収穫

11月〜2月頃まで、よくふくらんで結球がかたくなったら、
下のほうから摘み取り、収穫します。
上葉は10枚くらい残しておきます。


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メキャベツの花


■病害虫

秋に多いべと病や、冬から春に出る黒斑病は、葉を枯らす病気です。
肥料過多にならないようにして、銅水和剤を散布して対処します。

土壌感染する病気は、品種改良によってかなり抑えられていますが、
軟腐病や萎黄病は、発生したら株を処分して拡大を押さえるほかありません。

秋まきではハスモンヨトウが、春まきではアオムシが、
大発生することがあるので、生育中はBT剤を主体に散布します。

アブラムシ対策は、植え付け時に薬剤を予防散布しておきます。