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カブ、見るからにおいしそう!


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カブの収穫も楽しみです


arrow46-011.gif栽培ポイント
1.秋まきは作りやすく、収穫期も長く楽しめます
2.施肥などで水もちのよい土にします
3.株間をしっかり取り根を肥大させましょう


カブは冷涼な気候を好み、ダイコンと育て方は似ていますが、
根が短い分、ダイコンより栽培期間が短いです。


■品種

カブは、日本のあらゆる野菜のなかでも、
最も栽培の歴史が古いもののひとつです。
各地で地方色豊かな品種が育成され、形、色、大きさなど、
日本各地に独特の品種がとても多くつくられています。

「耐病ひかり」は収穫時期で小カブから中大カブまで楽しめます。
直径5〜6cm程度の小カブでは「みやしろ」「CR白根」「副小町」が、
直径13cm程度の中カブでは「玉波」「スワン」が育てやすいです。

直径15cmを越す大カブでは千枚漬などに向く、
「聖護院大丸蕪」「早生大蕪」などよいでしょう。
また、「金町小カブ」は根強い人気を誇っています。

このほか、赤カブも多くの品種が出回っています。


■栽培管理

カブはアブラナ科ですが、アブラナ科の代表的な連作障害の根こぶ病を防ぐため、
続けてアブラナ科の野菜を栽培しないようにしましょう。

カブは日当たりを好み、生育適温は18〜20℃と、
栽培条件はダイコンとほとんど同じです。

小カブは40〜50日で収穫できるので、秋まきが最も簡単です。
秋まきは9月上旬〜中旬に行います。

春まきは3月下旬〜4月上旬に行いますが、
高温や乾燥の影響や、病気の発生が増えるので、
秋まきに比べると育てにくいです。

タネまきを2〜3回に分けると、長く収穫を楽しめます。

・まき場所
タネをまく1週間前に、堆肥を施してよく耕しておきます。
カブは水もちのよい粘質土を好みますが、
酸性土の許容は広い野菜と言えます。

クワ幅でまき溝を浅く掘って化成肥料を薄く施し、
2条すじまきか、ばらまきにします。
間土は2〜3cmにします。
または、まき溝ではなく、幅90〜100cmの平床にします。

・タネまき
間土の上にタネが1.5cm間隔にばらけるようにまきます。
幅広のまき床には、全面にばらまきします。

覆土は0.5〜1cmと薄くして軽く押さえ、たっぷり水やりをします。
春や秋なら、2〜3日で発芽します。

・間引き
子葉が開いてから数回、混み合った部分を間引きます。
一度に抜かず、葉がふれ合う程度を目安に行うと育ちが良いです。

本葉が大きくなり、枚数が増えてきたらまた間引き、
本葉5〜6枚で株間が10〜15cmになるようにします。

間引き菜は捨てずに利用しましょう、とてもおいしいです。

・追肥と土寄せ
2回目の間引き以降、
間引きのたびに化成肥料か油かすを株間に施し、
軽く土に混ぜて土寄せをします。
この土寄せをすると、表面が白くきれいになる効果があります。

・水やり
発芽するまでは、土が乾かないように水やりをします。
発芽後は極端に乾燥するとき以外、水やりは不要です。
乾燥時の水やりは、追肥を兼ねて液体肥料を施しても良いでしょう。


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カブは煮物にしても味が浸み込み美味です


■収穫

秋まきは、種をまいてから40〜50日から小カブが収穫できますが、
品種によってはそのまま大きくしてからの収穫も可能です。
土からのぞく大きさを見て、参考にします。
ただし、とり遅れはス入りや裂根の原因になるので注意しましょう。


■病害虫

アブラムシ、カブラハバチ、クスジノミハムシなどは、
ディプテレックスかマラソンなどの薬剤で駆除します。
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