カブ、見るからにおいしそう!
カブの収穫も楽しみです
栽培ポイント
1.秋まきは作りやすく、収穫期も長く楽しめます
2.施肥などで水もちのよい土にします
3.株間をしっかり取り根を肥大させましょう
カブは冷涼な気候を好み、ダイコンと育て方は似ていますが、
根が短い分、ダイコンより栽培期間が短いです。
■品種
カブは、日本のあらゆる野菜のなかでも、
最も栽培の歴史が古いもののひとつです。
各地で地方色豊かな品種が育成され、形、色、大きさなど、
日本各地に独特の品種がとても多くつくられています。
「耐病ひかり」は収穫時期で小カブから中大カブまで楽しめます。
直径5〜6cm程度の小カブでは「みやしろ」「CR白根」「副小町」が、
直径13cm程度の中カブでは「玉波」「スワン」が育てやすいです。
直径15cmを越す大カブでは千枚漬などに向く、
「聖護院大丸蕪」「早生大蕪」などよいでしょう。
また、「金町小カブ」は根強い人気を誇っています。
このほか、赤カブも多くの品種が出回っています。
■栽培管理
カブはアブラナ科ですが、アブラナ科の代表的な連作障害の根こぶ病を防ぐため、
続けてアブラナ科の野菜を栽培しないようにしましょう。
カブは日当たりを好み、生育適温は18〜20℃と、
栽培条件はダイコンとほとんど同じです。
小カブは40〜50日で収穫できるので、秋まきが最も簡単です。
秋まきは9月上旬〜中旬に行います。
春まきは3月下旬〜4月上旬に行いますが、
高温や乾燥の影響や、病気の発生が増えるので、
秋まきに比べると育てにくいです。
タネまきを2〜3回に分けると、長く収穫を楽しめます。
・まき場所
タネをまく1週間前に、堆肥を施してよく耕しておきます。
カブは水もちのよい粘質土を好みますが、
酸性土の許容は広い野菜と言えます。
クワ幅でまき溝を浅く掘って化成肥料を薄く施し、
2条すじまきか、ばらまきにします。
間土は2〜3cmにします。
または、まき溝ではなく、幅90〜100cmの平床にします。
・タネまき
間土の上にタネが1.5cm間隔にばらけるようにまきます。
幅広のまき床には、全面にばらまきします。
覆土は0.5〜1cmと薄くして軽く押さえ、たっぷり水やりをします。
春や秋なら、2〜3日で発芽します。
・間引き
子葉が開いてから数回、混み合った部分を間引きます。
一度に抜かず、葉がふれ合う程度を目安に行うと育ちが良いです。
本葉が大きくなり、枚数が増えてきたらまた間引き、
本葉5〜6枚で株間が10〜15cmになるようにします。
間引き菜は捨てずに利用しましょう、とてもおいしいです。
・追肥と土寄せ
2回目の間引き以降、
間引きのたびに化成肥料か油かすを株間に施し、
軽く土に混ぜて土寄せをします。
この土寄せをすると、表面が白くきれいになる効果があります。
・水やり
発芽するまでは、土が乾かないように水やりをします。
発芽後は極端に乾燥するとき以外、水やりは不要です。
乾燥時の水やりは、追肥を兼ねて液体肥料を施しても良いでしょう。
カブは煮物にしても味が浸み込み美味です
■収穫
秋まきは、種をまいてから40〜50日から小カブが収穫できますが、
品種によってはそのまま大きくしてからの収穫も可能です。
土からのぞく大きさを見て、参考にします。
ただし、とり遅れはス入りや裂根の原因になるので注意しましょう。
■病害虫
アブラムシ、カブラハバチ、クスジノミハムシなどは、
ディプテレックスかマラソンなどの薬剤で駆除します。
カテゴリ