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十勝のニンジン畑、広くて美しい


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ニンジンの嬉しい収穫です


arrow46-011.gif栽培ポイント
1.高温期前に収穫できるようタネまきを
2.土壌消毒をして完熟堆肥を施します
3.覆土から発芽までは土を乾かさないように気をつけます
4.とり遅れないようタネまき日をメモしておきましょう


ニンジンは春まきでも秋まきでも育てられますが、
18〜22℃の涼しい気候で良く生育するため、
春まきの場合は夏の高温期になる前に収穫できるよう、
計算してタネをまきましょう。

ニンジンは発芽させるのが比較的難しく、
発芽してからも成長はゆっくりめですが、
その分ビタミンを中心とした栄養を根に蓄えているのです。

特にカロチンは、根だけではなく、
葉にも多く含まれています。
ニンジンの葉は普通に調理するとやや硬いですが、
天ぷらにするととてもおいしく食べられます。


■品種

長根系より、育てやすい短根系のほうが、
品種数が多く、また、家庭菜園向きです。
春まき用では「いなり五寸」「あすべに五寸」、
春まき・夏まきようでは「向陽二号」「時無五寸」
「ベーターリッチ」などがあります。

ミニニンジンでは「ピッコロ」「ベビーキャロット」のほかに、
丸くなる「メヌエット」も最近の人気品種です。


■栽培管理

ニンジンの栽培では、発芽しにくいタネまきを成功させることが、
一番のポイントです。
そのためには、畑の土作りからていねいに行うことが大切です。

・まき場所
ニンジンは、連作障害の出にくい野菜ですが、
ネコブセンチュウ(ネマトーダ)の害が出やすいので、
続けて栽培するときは、前作の収穫後に、
土壌消毒をしておいたほうがよいでしょう。

ニンジンは酸性土に弱いので、タネまきの2週間以上前に、
苦土石灰を1uあたり2握り、元肥として化成肥料2握りを施し、
深さ30cmによく耕し、幅40〜50cm(長根系は60〜70cm)の畝を作ります。

堆肥は、土にかたまりがあると根に障害が出るため、前作時に施します。
新しく野菜を作る場所の場合は、堆肥は畝間に施します。

・タネまき
ニンジンのタネまきには、
春まき(3月中旬〜4月中旬)、
夏まき(6月中旬〜7月中旬)、
秋まき(9月初旬〜中旬)がありますが、
作りやすいのは春まきと秋まきです。

春まきは桜前線をまきどきの目安にするとよいでしょう。
長根系は梅雨明け近くの、
土がたっぷり水分を含んでいるときにまきます。

畝に深さ1cmのまき筋を2本つけ、湿った土に、すじまきにします。
短根系は2条まき、長根系は1条すじまきか点まきにします。

溝を埋めるように薄く覆土したら、上からしっかり押さえます。
覆土はふるいでかけるなどして薄くして、
クワの背などでしっかりと押さえましょう。

タネをまいたらたっぷり水やりをして、
発芽するまで乾かさないように、毎日水やりをします。
覆土が厚かったり、土が乾燥してしまったりすると発芽しません。

乾燥を抑えるため、わらやもみ殻などを敷いてもよいでしょう。
ただし、ニンジンの種は、発芽に日光を必要とするので、
厚く敷いてしまうと発芽しなくなるので注意しましょう。

・間引き
ニンジンは発芽後も、芽が小さいうちは、
成長がうまくいかないことも多いので、
間引きは少しずつ行い、やや多めに残しておきましょう。

本葉が1〜2枚出た頃、1回目の間引きを行います。
混み合った部分で、元気のない芽、小さな芽を引き抜きます。

2回目の間引きは、本場5〜6枚の頃に行います。
株間が10〜15cmになるように、間引きます。

この頃になると、既に根がしっかりと伸びているので、
抜いたときに土を掘り起こさないように根元を押さえて、
静かに引き抜くようにします。
抜いた後の穴は、土で埋めておきます。

ミニニンジンの場合は、
最終的に株間が5〜8cmになるように間引きます。

間引きが不十分だと、根があまり太くならず、
質の良いニンジンができません。

・追肥と土寄せ
1回目の間引きのときに、
草木灰か化成肥料をパラパラと畝肩にまき、
軽く中耕して土寄せを行います。

2回目の間引きのときは、
1株につき1つまみを目安に畝全体にまき、
軽く土をかけるようにして土寄せをします。

この時期は特に肥料切れさせないように気をつけます。
肥料切れになると、根が肥大しません。

葉の部分だけ成長してニンジンが太くならない場合は、
窒素肥料が多く、カリ肥料が足りない可能性があります。
ジャガイモ用の肥料など、
カリ分が多い肥料に切り替えるなどして、対処します。

雑草は、土の養分が取られるので、
小さいうちに抜いてしまいましょう。

夏の乾燥が続くような日は、朝夕の2回、水やりをします。


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ニンジンの花も可愛らしいです


■収穫

三寸ニンジンは発芽後80〜90日、
五寸ニンジンは100〜120日、
長根系は120〜140日目くらいが収穫時です。

葉が黄色くなるほど収穫が遅れると、
根が割れる裂根になったり、かたくなったりします。

少し土を掘ると根の太り具合が見えるので、
太り具合を確認してから掘り出します。
品種にもよりますが、直径5cmを超えたら収穫できます。
根元付近をつかみ、まっすぐに引き抜きます。

・保存方法
収穫量が多すぎるときは、
一度掘り出したニンジンを泥つきのまま、
今度は首を出して斜めに埋めれば貯蔵できます。
埋める場所がない場合は、泥つきで新聞紙にくるんで、
涼しい場所に置いておきましょう。


■病害虫

ニンジンはそれほど病害虫に悩むことはないと思います。

例外はネコブセンチュウで、根にコブができて分岐してしまいます。
センチュウとは、漢字では「線虫」と書き、
字のごとく細長い虫のことです。
ネコブセンチュウは、乾燥した畑や、
堆肥の施肥が少ないときに発生が多くなります。

完熟堆肥を施してよく耕し、土壌を改良して乾燥を防いだり、
マリーゴールドを輪作体型に組み入れたりしてセンチュウの密度を低下させます。

薬剤は、ネマトリネース粒剤を使用するとよいでしょう。

そのほかには、高温期に黒く変色する、
黒葉枯れ病や黒斑病が発生することがあります。
肥料切れに注意し、生育期間中は、
ダイセン水和剤などを予防散布します。

夏まきや秋まきでは、コオロギなどの食害により、
枯れたりすることもあります。
殺虫剤としてデナポンベイトをまいておいたり、
ダイアジノン粒剤を地面にまくのも効果があります。

また、ニンジンの葉はキアゲハの幼虫が好んで食べます。
見つけしだい捕殺するか、ディプテレックスやDDVP、
エルサンで防除しましょう。