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ユズは庭木としても人気の高い果樹です


温暖な気候を好む柑橘類の中でも耐寒性が強く日本でも育てやすいです。
性質も丈夫で、果樹を初めて育てる人にも栽培しやすいのですが、
少々難点もあります。それがトゲです。

トゲが出る植物は色々とありますし、
柑橘類はどれもトゲが多少なりとも出てきます。

その中でも、ユズやレモンといった人気の高い柑橘は、意外とトゲが鋭いのです。
トゲを放っておくと危なそうだけれど、
すべて切り取ってしまっても良いものか悩みます。

ユズを育てる上で、トゲはどう処理していけばよいのでしょうか。 


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ユズのトゲは、刺さると痛いですね!


■ユズのトゲ

ユズのトゲを見たことありますか?
ユズの実の購入時は、実だけが袋などに入れられてお店に並んでいるので、
食用や枝と葉のついた飾り用のものであることが多いのではないでしょうか。

実際にユズを育てていると、手入れや収穫の際にトゲを見ることができますが、
それ以外の人はなかなかトゲを見る機会はありません。

枝葉のついた飾り用のユズも、すでにトゲを切り落としてしています。
ユズの実は、ころんと丸くて鮮やかな黄色がかわいらしい印象ですが、
トゲはけっこう強く、3p以上のトゲを管理人も刺したことがあります。

トゲのある植物といえば、バラを思い浮かべることが多いですが、
ユズのトゲとバラのトゲは、比べてみると全然違います。

バラのトゲは、枝にびっしりと細かいトゲがついっているタイプと、
大きいトゲが枝に点在しているタイプにおもに分けられます。

いずれも触れば当然痛いですし、細かい方のトゲは刺さりやすく、
大きい方のトゲは服を引っかいたり、肌を傷つけることがあります。

細かい方のトゲは短い針のようですが、
大きい方のトゲは先端がよくとがった三角形になっているのが特徴です。

対してユズのトゲは、まっすぐに伸びていて、先端が鋭いのが特徴です。
細長いタイプのトゲなので、注意していれば大丈夫と思ったら間違いです。

ユズのトゲは短いものでも3cmほど、長いものなら5cm以上なる場合があります。
しかも先端が本当に細くとがっている上に硬めなので、
厚手のゴム手袋や地下足袋を突き抜けることがあるほどです。

緑色をしていて、枝が混んでいる場所では、周りの緑にまぎれてしまい、
うっかりすると大ケガをすることもあります。

ユズの枝は、年に3回芽吹いて伸びます。
春枝、夏枝、秋枝のどれについているトゲかで、少しだけ違いが出ます。

春枝につくトゲは立派で、長い上に鋭いです。
夏枝と秋枝は、基部に近い部分のトゲは春枝のように大きいですが、
先端に近くなると小さくなります。

先端部分にはトゲがないこともあります。
枝の根本から先端まで、びっしりというほどではありませんが、
トゲが点在するため、剪定や収穫の時などは注意して作業する必要があります。


■トゲの除去

ユズのトゲは、切ってしまっても問題ありません。
特に実のつく付近は、摘果や収穫の作業で手を入れる機会が増えるので、
トゲを取り除いておいた方が楽になります。

トゲをそのまま残しておくと、風で枝が揺れた時、
トゲによって実が傷つけられることがあります。

実が少々傷になるくらいなら、家庭菜園で楽しむのであれば気になりません。
けれどトゲで傷ついた実は、傷口から雑菌が入り込み、腐敗の原因となります。

鋭い先端だけを切っても良いですが、風によって実が揺れ、
残ったトゲに当たって傷つくことを考えれば、
トゲを根本から切り取った方が良いでしょう。

鉢植えにしているような小さな株であれば、
トゲが発生するたびに取り除くという手もあります。

ただ、地植えで長い間育てている大株のユズだと、
すべてのトゲを除去するのは難しくなります。

そんな時は、近くを通るだけで服にひっかかりそうなトゲや、
実の近くにあるトゲを取り除くようにすると、手間が減ります。

ただし、剪定の時にはたくさんのトゲがついたままになっているので、
ケガをしないように注意します。


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トゲが少なく実がなりやすいハナユを育てるのも良いでしょう


■トゲなし品種

トゲの多いユズですが、品種を選べばトゲが少ないものもあります。
花ユズ(ハナユ、一才ユズ)と呼ばれる品種は、トゲがもともとありません。

実は本ユズに比べると少し小さいですし、香りも劣りますが、
果汁はたっぷりとれて花も添え物として利用できます。

他にも、多田錦という品種はトゲが少ない品種です。
ホームセンターなどで「トゲなしユズ」という名前で販売されているユズがあります。

これは花ユズを流通名として「トゲなしユズ」と販売することが多いのですが、
中には品種改良によってできた、生長にともなってトゲが少なくなる品種を、
「トゲなしユズ」の名前で販売されていることもあります。

近くのお店に取り扱いがない場合は、インターネット通販でも購入できます。
できればトゲのないユズやトゲの少ないユズを育てたいのであれば、
トゲなしユズを検討してみてはいかがでしょうか。

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