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キキョウ


・学名 Platycodon grandiflorus
・科名 キキョウ科
・属名 キキョウ属
・開花期 7月〜9月
・休眠期 11月下旬〜3月中旬
・難易度 初級者向き
・楽しみ方  鉢植え、寄せ植え、庭植え 


キキョウの栽培管理を、美しい画像とともに分かりやすくご紹介します。 

[キキョウの育て方]


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このつぼみが、可愛らしいですね


■キキョウの特徴

キキョウは、東アジアに広く分布する多年草で、
風船のように膨らんだつぼみが特徴的な山野草です。

花は5弁の鐘合弁形で、色鮮やかな紫色をしています。
葉は細め・長めの卵形で互生し、縁には細かいギザギザがあります。

名前の由来は、漢名「桔梗」を音読みにしたものです。

キキョウは古くから日本人に親しまれてきた花で、
花の形は家紋としてデザインされてきました。

秋の七草のひとつ、「アサガオ」でもあり、歌にも詠まれています。

根にはサポニンが含まれており、去痰、解熱作用があり、
生薬としても利用されてきました。

日本全国の日当たりの良い山地に自生してきましたが、
近年生育地が激減し、絶滅危惧種に指定されています。

ただし、近年は様々な花が作出され、園芸種として流通しています。


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ダブルのキキョウ


■栽培適地と品種

・栽培適地
風通しが良く、日当たりの良い場所を好みます。

庭植えの場合は、水はけを好むので、できれば15〜30cm
盛り土をして植え付けると良いでしょう。


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白のダブルのキキョウ


・用土と鉢
水はけの良い用土を使用します。
山野草用や草花用用土を使用し、鉢は3号〜5号が良いでしょう。

用土を自分で配合する場合は、赤玉土(小)7、腐葉土3、
または赤玉土(小)5、鹿沼土2、腐葉土3の割合が適しています。



・主な仲間
江戸時代から園芸品種が開発され、今では花色は濃色、白、ピンク、
花形はダブル、バラ咲き、八重、
草丈は倭小なものから大型のものまで多彩です。


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ピンク色も綺麗ですが、紫と植えたら生命力が弱いのかなくなってしまいました


■植え付け・植え替え

・植え付け
苗は春と秋に園芸店に出回りますが、
春苗の方が育てやすいためおススメです。

芽出し前から芽出しにかけての
3月下旬〜4月上旬が植え付け適期です。

・植え替え
植え付け同様、3月下旬〜4月上旬が適期です。

なるべく太い根を傷つけないように根鉢をくずしたら、
根を鉢の中心に据えて植え付けます。

覆土は1cm 前後でよいでしょう。

元肥は効果的ですが、小型種は大きくなりすぎ、
草姿が乱れがちなので、施さなくてもよいでしょう。

劣化していない清潔な用土を好むので、
植え替えはできれば毎年、遅くとも2年に1回は行います。


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新芽


■栽培管理

1年を通して日当たりを好みますが、夏に葉が焼けるようなら、
30〜50%遮光するとよいでしょう。
逆に半日陰にも強いので、多少の日照不足でも元気に育ちます。

初夏、一通り花が咲き終わった後、
株を根元から1/3〜半分くらいの位置で切戻すと、
茎の途中から新たに目が出てきて、再び花を楽しめます。 


冬は、根が太くなると凍結に弱くなるので、棚下などで保護します。
水不足や乾いた風で鉢が乾くと、とたんに葉先が焼けて巻き込むので注意します。

・水やり
生育期は1日1回たっぷりと水を与えます。
ただし、多湿による根腐れに気をつけます。

乾きには強いほうですが、冬も湿り気を感じる程度には水を与えます。

・追肥
液体肥料を月に1〜2回施します。
多肥は株を大きく剛直にして風情をなくすので、ほどほどにします。


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管理人が好きなのは、この斑入りのタイプ、見飽きない模様です


■増やし方

実生挿し芽、植え替えの際の株分けなどで増やします。

さやが茶色く枯 れてきたら先端に小さな穴があくので、
ほぐして中からタネを取り出してから、とりまきします。
発芽後約1年で開花します。

株分けは、ゴボウ根に芽をつけて切断し、植え付けます。
切断面から乳白色の汁が出るので、乾かしてから植え付けるか、
切り口に殺菌剤や癒合剤を塗って保護してから植え付けます。

切断面がなるべく小さくなるよう切り分けるのがコツです。
傷みやすいので、なるべく涼しい早春に行います。 


挿し芽は、5月〜6月、新芽の先端を挿します。
1時間ほど水に挿して吸水させてから、湿らせた赤玉土に挿します。

最初は日陰で、1週間後くらいから徐々に日当たりに移動させ、
1か月後には日なたで管理します。

新葉が出てきたら、鉢に植え替えて育てます。


■病害虫

ヨトウムシなどガの幼虫の食害に注意します。

病気は、茎腐病と、小苗のうちは立枯病にも注意します。
茎腐病も立枯病も、主に夏、発生します。
過湿が原因なので、水はけと風通しよく管理して予防します。

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