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ミカン畑


果樹は庭植えでも鉢植えでも育てられるものが多くなり、
最近では記念樹やシンボルツリーとしても人気があります。

日本の冬に耐えられる品種であっても、
冬支度の一工夫で、生長が良くなり病害虫の被害が減ります。

寒さに少し弱い品種の場合は、本格的な寒さがやってくる前に、
防寒や枝折れなどの作業を済ませておきましょう。

寒くなる前にやっておきたい、果樹の冬支度をまとめました。


[果樹 冬支度]


■最後の収穫

ユズやレモン、ミカン、キンカンなどの柑橘類は、
秋〜冬が収穫期になることが多い果樹です。

冬は気温が低く、果樹自体の根などもあまり動いていないため、
実が熟しすぎて落ちることも少ないです。

ただし、樹に実をつけたままにしておくと、実を維持するのに体力を使い、
次の春以降、の開花や結実が悪くなる場合があります。

特に鉢植えやまだ実がなり始めるようになったばかりの若い株は、
体力が余っていないため、弱りやすいです。

できれば12月中には、ついている実をすべて収穫し、
貯蔵に回すようにした方が、樹への負担が軽くない樹が健康に育ちます。 



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春を待つウメ


■株元の清掃と保護

果樹の中には、常緑樹と落葉樹があります。

落葉樹はだんだん寒くなってくると、葉が落ち始めます。
この落ちた葉をそのまま放っておくと、病害虫の原因となることがあります。

果樹の株元に、マルチを敷き、寒さ対策をしますが、落ち葉には要注意です。
果樹の葉には、気付かないうちにアブラムシやカイガラムシ、ハダニなどの害虫や、
病気の原因となる菌のコロニーがついている場合があります。

これをそのまま株元に寄せると、暖かい枯れたの中で害虫や病原菌が越冬し、
春以降に発動を始めて果樹を傷める原因となります。

落ち葉を集めて株元を覆えば、もちろんマルチにはなりますが、
清潔で病気などにかかっていない健全な葉であることが前提です。 


少々不安が残る場合は、株元に溜まった落ち葉はキレイに取り除いておきます。
また、雑草なども引いておき、一度は株元をキレイに清掃してから、
防寒のためのマルチを敷くようにしましょう。


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レモンの鉢の防寒


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簡単ですが効果大です!


■株全体の保温

果樹の中でも、常緑の品種のものは、少し寒さに弱い場合があります。
葉を残していることで、冷たい風に当たり、傷みやすくなります。

また、耐寒性のある品種であっても、
株が若いと耐寒性が十分でない場合があるので、要注意です。

耐寒性のあるはずの果樹が冬の間に枯れてしまう原因の1つに、
若い株なので寒さに耐えられなかったということがあります。


実をつけるようになり始めるまでの幼木や、植え付けから3年未満の若い樹、
それから寒さに弱い鉢植えの株は、株全体を覆って防寒しておくのがお勧めです。

水と光を通し、寒風を避けることができる不織布を、
果樹の周りに巻き、端を洗濯ばさみなどで留めておきます。

果樹に不織布を直接かけるのが気になる場合は、
支柱を果樹の周りに3本〜4本さして上部を紐で結び、円錐形になるようにします。

支柱の上から不織布をかけることで、
枝葉が不織布に直接触れるのを軽減することができます。


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上の小さな樹で、こんなきれいなリスボンレモンが3つ、採れました


■鉢植えの防寒

鉢植えにして育てている果樹は、鉢の部分が寒風に当たりやすいため、
寒さの影響をもろに受けてしまいます。

夜間の冷え込みが強い日は、鉢の中の土が凍ってしまうこともあります。
鉢に風が直接当たらないよう、二重鉢にしておきましょう。

一回りか二回り大きい鉢に、すっぽりと入れておくだけでも、
空気の層ができるので防寒になります。

さらに、鉢植えの果樹を入れた後、鉢と鉢の隙間を埋めるように土を入れると、
さらに温度変化が少なくなります。

また、鉢植えは移動が可能です。
日当たりの良い軒下や、寒風が当たりにくい場所に移動させるだけでも、
霜や寒風を、かなり避けることができます。


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リンゴの木、支えをしています


■枝折れ対策

冬の間の心配なことは、寒風や霜の他に、雪があります。
雪が果樹の枝につもることで、雪の重みで枝が折れてしまう場合があります。

ブルーベリーなど、枝が細いものはもちろん、
イチジクやブドウなど、枝を長く伸ばして栽培する果樹は、
枝が伸びている分、先端に加重がかかると簡単に折れてしまいます。

積雪で、簡単には枝が折れないように、支柱を使ってしっかりと結んでおきます。
すでに支柱を立てている場合も、本数を増やしたり、挿し直したりして、
さらに強度を上げて置いた方が安心です。


■病害虫の防除

冬が近づいてくると、落葉樹は葉を落とします。
葉が落ちると、樹形がよく見えるようになり、
普段は葉で隠れていた害虫や病斑などの発見ができるようになります。

病害虫にとっても、冬は活動期間でないことが多いため、
どうにかして越冬して命をつなげようとします。

樹に卵を産み付けたり、うまく隠れたりするため、
葉が落ちたらすみずみまでチェックし、病害虫がいないかを調べます。


また、落葉している時期に薬剤散布することで、効果的になる果樹もあるので、
この時期に必要な薬剤を調べておきましょう。

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