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カミキリムシの幼虫に注意してください


ユズを育てていると、環境によっては様々な害虫の被害にあいます。
ユズにつきやすい害虫を確認しておき、
もし被害が出ているのを見つけたら、すぐに対処するようにしましょう。

多くの害虫は、被害が少ないうちに駆除すると、ユズを守ることができます。

[ユズ 害虫]


■葉につく害虫

ユズは常緑のため、どの季節でも葉は樹に残っている状態です。
葉がなくなると、株の充実や生長に悪影響が出ることもあるので害虫には注意します。


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・アブラムシ
他の植物にも寄生するため、よく知られている害虫です。
ユズも例外ではなく、アブラムシの被害にあうことがあります。

アブラムシは、葉の裏や付け根、新芽などでよく見つけます。
葉の汁を吸うタイプの害虫で、体が小さいので見落としがちですが、
繁殖力がとても強いため、あっという間に新芽部分を覆われてしまいます。

アブラムシに吸汁された葉は、波打ったようになったり、奇形葉になったりします。
また、体が小さくても、数が増えることで吸汁される量が増え、
ユズの体力が段々と奪われてしまいます。


・ハモグリガ
おもに幼虫が葉を食害します。
卵は葉の表面に産み付けられますが、孵化した幼虫が葉の表面から中に侵入し、
葉の中をどんどん食べていってしまいます。

幼虫が食べたところが、道のようになって残り、線を書いたようになることから、
エカキムシと呼ばれることもあります。

同様の症状が出るものに、ハモグリバエもありますが、
ユズの場合はハモグリガの方が被害を受けることが多いです。

葉は多少のことなら落葉することはありませんが、
被害が多くなると、正常に光合成できる葉が少なくなり、株が弱ります。


・ミカンハダニ
葉の裏などに寄生し、汁を吸う害虫です。
体はとても小さいですが、アブラムシと同じように、繁殖力が高いため、
あっという間に増えてしまいます。

被害を受けた葉は、吸汁された部分がごく小さな白い斑点となります。
最初は気づきにくいですが、被害が大きくなってくると、
葉全体が白くなってくるので分かります。

高温を好むため、梅雨明けの急激な気温上昇時や、
空気が乾燥してくる9月頃に発生が多くなります。


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・アゲハチョウ類
ナミアゲハやクロアゲハなどの幼虫が、葉を食害します。
アゲハチョウの幼虫はとても大食漢で、終齢に育つまで、食事量が激増します。

ハダニのように、徐々に葉の状態が悪くなって落葉するわけでなく、
幼虫がむしゃむしゃと食べてしまい、物理的に葉がなくなってしまうため、
被害が大きくなると株の生長に大きく影響します。

アゲハチョウが活動している期間は、被害の可能性があります。
特に6月〜9月は発生が多くなるので、注意が必要です。


■枝につく害虫

葉につく害虫は徐々に株が弱ることが多いですが、
枝につく害虫は、被害が出た時には、
株自体が生存できるかどうかの瀬戸際になることがあります。
発生しやすい時期には、見回りと駆除対策が欠かせません。

・カイガラムシ類
カイガラムシにはたくさんの種類があり、
いくつかの種類がユズにつきやすいので注意します。

カイガラムシ自体は、葉や枝から汁を吸うタイプの害虫です。
もちろん吸汁されることによる株の衰えなども問題ですが、
カイガラムシが吸汁した後に出す分泌液にカビが発生し、
それが広がってすす病になることがあります。

すす病にかかると、葉がべったりと黒いカビで覆われ、光合成ができなくなります。
また、カイガラムシ類は、発生すると薬剤を使っても完全な駆除には時間がかかります。

風通しの悪い場所や、少し弱った株には発生が多くなる傾向があるので、
ユズが育ちやすい環境を作り、健全に育てることが予防につながります。


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・カミキリムシ
カミキリムシは、幹の中に幼虫が入り込んで食害する、厄介な害虫です。
株元付近の幹に侵入することが多く、食害の程度によっては、命取りになります。

まずは卵を産み付けないよう、成虫を見つけたら捕殺します。
その他にも、株元を覆うなどして、卵を産み付けさせないように工夫します。

株元付近で木くずが出ているのを見つけたら、幼虫が中にいます。
侵入口となっている穴を見つけ、薬剤を散布するなどして駆除します。

ただ、被害が大きさによっては、薬剤を散布したり、針金などで殺虫しても、
手遅れになることがあるので、発生時期には注意をしておきます。


■花につく害虫

ユズの花の香りに誘われ、害虫がやってきます。
花を食害されると、受粉不良や奇形が起こりがちなので、できるだけ駆除しておきます。


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・コアオハナムグリ
緑色をした小型のコガネムシで、花粉を食べます。
花粉を食べるだけならまだ良いのですが、爪がとてもするどく、
花粉を食べる時に雌しべの子房を爪でひっかき、傷をつけます。

強く傷つけられたものは、実が大きくならずに落果するため、
被害が多くなると落果数が多くなります。

また、傷が軽かった場合でも、実が大きくなってきた時に痕が残ります。
線状のひっかき傷のようなものがある果実は、
コアオハナムグリの被害のせいであることが多いです。


・スリップス
スリップス(アザミウマ類)が、ガクの内側などに産卵し、
そこから孵化した幼虫が花を食害します。

食害された部分から腐敗することもあり、
発生が多くなると、結実せずに落花するものが多くなります。

また、運よく結実したとしても、実が腐敗して落ちることもあります。
また、スリップスの種類によっては、花よりも実に寄生し、
果実の表皮を真っ白にするため、開花時期から気を抜かないようにします。


■実につく害虫

ユズを楽しむための大切な実にも、害虫がつくことがあります。
多少の傷なら我慢しても、おいしい果汁が奪われないようにしましょう。


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・カメムシ
どこからともなく飛来し、果実などの汁を吸います。
開花中の花に被害が出ることもあるため、厄介です。

吸汁された花や蕾は、そのまま落ちてしまうことが多いです。
果実が吸汁された場合は、表皮に異常が見られたり、中の果汁が減ってしまいます。

いずれにせよ、収穫まで至らない実が増えたり、
収穫しても利用できる果汁が少なくなるなど、良いことはありません。

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