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キウイフルーツフルーツに実をつけさせるためには、
雌しべに花粉をつける人工受粉が必要です


本来は風や虫によって、自然に受粉されるものですが、
自然に任せているだけでは、思うように大きな実が育たなかったり、
受粉せずに実がつかないことがあります。

キウイフルーツは1つの花に雌しべと雄しべがあるのではなく、
雌花がつく株と雄花がつく株が分かれている雌雄異株と呼ばれる植物です。

そのため、キウイフルーツを育てるには、雌株と雄株を近くで育てる必要があります。
雌雄が株で分かれているからこそ、受粉が成功する確率が低くなりがちです。

キウイフルーツの受粉率を高めるためには、やはり人工受粉が必要になります。
キウイフルーツの実の大きさは、実の中に含まれる種の数で変わるそうです。

種が多ければ実は大きくなり、種が少ないと受粉が不完全ということになり、
実が小さかったり、形の悪い実ができます。

できるだけ実を大きく育て、形の良いものを作るために、
人工受粉にチャレンジしてみましょう。

キウイフルーツフルーツの開花時期は、一般に5月中旬〜6月中旬です。


[キウイフルーツ 受粉] 


■キウイフルーツの受粉時期と品種

キウイフルーツにも色々と品種があり、果肉の色によって分けられています。
緑、黄色、赤とおおまかに分けられていますが、
品種によって開花時期が少しずつ違っているので、購入時には注意します。

雄株と雌株の開花時期が合わないと、人工受粉、自然受粉とも難しくなります。
特に自然受粉の場合は、受粉の花粉がない状態ですから、非常に厳しくなります。

人工受粉の場合は、開花がずれた場合でも、
花粉や雄花を保存することで、受粉が可能になります。

だいたいどの品種も5月頃に開花をしますが、1週間〜10日ほどずつずれて開花します。
品種によっては、1株で実がつくものもありますが、
実が小さいため、大きなサイズの実を収穫したいのであれば、
雌雄両方の株を準備しておきます。

購入時には必ず品種名を確認し、雄株と雌株のタグがついていることも確認します。
時々、明記されないままに販売されており、こうしものを購入して育てると、
2株とも雄株や雌株だったり、開花時期がずれるトラブルが起こることがあります。


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雄株と雌株の開花時期が同じになるのが理想的です


■キウイフルーツの人工受粉のタイミング

キウイフルーツの人工受粉をする時、花粉は採取することで保存も可能になり、
冷凍しておけば1年ほどはもちます。

けれど実のつく雌株の花は、採取することはできません。
また、雌花は開花から3日ほどしか受粉機能が働かないため、
開花してから作業までの時間が長いと、うまく受粉できなくなります。

ある程度はいっせいに開花しますが、少しずつはずれているため、
数日間は続けて受粉作業をするのがお勧めです。

人工受粉の作業を行う時は、雨の日をできるだけ避けるようにします。
雨の日だと、人工受粉をしても花粉が流れてしまい、うまく受粉できなくなります。
人工受粉は、晴れた日の午前中に行うと良いでしょう。


■キウイフルーツの受粉に必要な物

キウイフルーツの人工受粉を行う場合、いくつか準備しておくものがあります。
中には絶対に必要というわけではない、補助的なものもあります。

・花粉
まずは花粉がないと人工受粉は始まりません。
花粉は雄株の花から採取しますが、開花時期がずれてしまっている場合や、
石松子(花粉増量剤)によって花粉量を増やす場合は、必ず採取が必要です。

開花時期が雌株とぴたりと同じになっている場合は、
花から直接、筆などを使って花粉をとって受粉することも可能です。

・筆
花粉を雌花にこすりつける時に必要になります。
筆に指定はありませんが、購入したばかりの筆は固まっていることが多いため、
洗ってノリをとってほぐしておきましょう。


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ニュー・ポーレン・ダスター(果樹花粉 充電式交配機)C)あぐり屋さん


・ポーレンダスター
ポーレンダスターは、人工受粉をするための道具です。
複数の株を育てていたり、漏れなく人工受粉させたい人は、
ポーレンダスターを使うと、作業効率が上がります。
絶対に必要というわけではなく、受粉数が少なければ筆でも構いません。

・石松子
花粉の量を10倍に増幅させることのできるものです。
花粉の10倍の量を花粉に混ぜて使います。

赤色で着色されているものが多く、色付きのものを使うと、
受粉した花がどれかが一目瞭然になります。


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雄花


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雌花


■キウイフルーツの花粉採取

キウイフルーツの花粉は、雄株で咲いた花の中の、葯という部分に詰まっています。
葯は雄花の中心にある細いマッチ棒のようなものの先端部分のことです。

この葯の中にはたくさんの花粉が詰まっていますが、
すでに花粉が漏れてしまっているものは、採取には向きません。

開花直前の蕾か、その日に咲くくらいの花を集め、そこから花粉を採取します。
花粉の採取方法を簡単にご紹介します。

1. 開花直前か当日に開花する蕾を摘んでくる。
2. 花びらを取り除き、中の約を切り取る。
3. 粗目のザルなどで、葯以外の不純物を取り除く。
4. 葯を新聞紙などに均一に広げ、常温で一昼夜おく。
5. 葯が開いて花粉が出ているのを確認したら、100メッシュ〜120メッシュのザルで花粉だけを採取する。


採取した花粉は、石松子と混ぜたり、そのままの状態で人工受粉に使います。
採取後、すぐに受粉作業ができない場合は、
採取した花粉を茶筒などに乾燥材と一緒に入れ、
冷蔵庫で保存すれば1週間ほどは使えます。


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受粉して間もないキウイフルーツ


■キウイフルーツの受粉作業

どれだけの量の花に人工受粉をするかによっても、合う方法が異なります。
数が少なければ、花同士をこすりつける方法でも良いですし、
筆を使って1つ1つ丁寧に人工受粉させるのも良いでしょう。

数が多い場合は、時間がかかりすぎるので、
ポーレンダスターなどを使って人工受粉を行います。

・花同士で受粉
花粉の出ていそうな雄花を摘み取り、直接雌花にこすりつける方法です。
道具も何もいらないので手軽ですが、すべてが手作業になるため、
たくさんの雌花に受粉させるには時間がかかります。
また、花粉の出具合が不明瞭なので、受粉不良が起こる可能性がやや高めです。

・筆で受粉
採取した花粉を使ったり、開花中の雄花から直接花粉を採取し、雌花に受粉させます。
比較的どのような筆を使っても受粉できるので、初心者の方にはお勧めです。
手作業になるため、雌花の数が多いと作業に時間がかかることがあります。

・ポーレンダスターで受粉
受粉専用の道具である、ポーレンダスターを使った受粉法です。
最近では充電式のものもあり、長時間の作業にも耐えられるようになってきました。

石松子を使って花粉を増やし、色を付けた状態で受粉すれば、
どの花がすでに受粉済みかがよく分かります。

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