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果樹の中でも、柑橘類は肥料食いと言われます(本日の我が家のレモン)


レモンは、柑橘類の中でも、肥料を欲する量が多いのがレモンです。
レモンは春になって気温が上がってくると、枝を伸ばして葉を茂らせ、
花を咲かせるようになります。

花は年に数回咲くこともあるため、
定期的に肥料を与えないと、どんどん体力を消耗していきます。

体力を消耗したレモンは、翌年の花付きや実付きが悪くなるため、
年間を通して必要な時に必要なだけ肥料を与えてあげる必要があります。

肥料を与えるタイミングも重要ですし、どれだけ与えるのかも大切です。
肥料を与える時期と量を把握しておき、レモンに合った施肥を行います。


[レモンの肥料]


■レモンに適した肥料

肥料には色々な種類があります。
肥料の原料となるものが、有機質のものや無機質なもの、
肥料の形状もタブレット状のものから粉状、液状のものまで様々です。

レモンは果樹なので、液体肥料よりは粒状や玉状の肥料が良いです。
また、肥料を与える時期により、
有機質なものと無機質な化成肥料とを分けるようにします。

さらに、即効性のある肥料が良い時と、
ゆっくりじっくりと肥料が効く時もあるので、
それぞれの肥料を与える時期によって使い分ける必要があります。

有機栽培のほうが良さそうに感じますが、
レモンの場合、有機質の肥料ばかりでは合わないことがあります。

有機質の肥料は分解されるのに時間がかかり、効き目がゆっくりです。
お礼肥えなど、スピーディーに肥料成分を吸収させたい時には向きません。

また、鉢植えなどで育てている場合、冬は室内に取り込むこともあります。
有機質の肥料を与えると、虫がわいたり臭いが出ることもあるので、
室内に取り込む場合はお勧めできません。

とはいえ、無機質な化成肥料だけでは、
レモンの生長に不可欠な土中の微量成分を補うことができません。

有機質と無機質(化成肥料)の両方を使い分けて、うまく育てることができます。
有機質肥料は、油かすと骨粉が混ざっているものを使います。

ホームセンターや園芸店で手に入りますが、
肥料成分(窒素・リン酸・カリ)が5:3:2くらいのものがお勧めです。

化成肥料の場合は、緩効性と即効性がありますが、
時期によって合うスピードが違うので、両方を用意しておくと安心です。
化成肥料の肥料成分は10:10:10が理想的です。


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庭植えの施肥


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鉢植えの施肥
※肥料の種類
A:骨粉入り油かす(5:3:2)
B:緩効性化成肥料(10:10:10)
C:即効性化成肥料(10:10:10)



■肥料を与える時期

レモンは、年間に5回肥料を与える時期があります。
それぞれに与える意味が異なるので、
なぜ与えるのかを理解しておくと、与え忘れが少なくなります。

・2月(春肥−元肥)
レモンが生育を開始する前に、有機質肥料を与えます。
生育を開始する少し前に与えることで、ゆっくりと肥料成分が効き、
株を充実させてくれます。

年間に与える肥料の全体量の半分を与えるので、一番量が多くなります。
庭植えのレモンには2月に与えますが、
鉢植えのレモンは植え替えの時に合わせ、3月に与えるようにします。

・5月(夏肥1−枝肥)
2月(3月)に与えた春肥の効果が切れてくる頃、1回目の夏肥を与えます。
5月に与える肥料は、2ヶ月ほど効果が続く緩効性の化成肥料を与えます。

春に伸びる枝を充実させるための肥料なので、枝肥とも呼ばれています。
この時に与える肥料は、年間に与える肥料の1割程度です。

・7月(夏肥2−実肥)
7月は2回目の夏肥を与える時期です。
1回目の夏肥と同じように、緩効性の化成肥料を与えます。

与える肥料の量は、年間の1割程度です。
この時の肥料は、初夏に咲いた花についた実を育てるための肥料です。
そのため、実肥とも呼ばれています。

・9月(秋肥1−実肥)
9月は1回目の秋肥です。
与えるのは7月の時と同じように、緩効性の化成肥料です。

与える量も7月と同じで、年間の1割くらいです。
この時の肥料も、実を大きく育てるための肥料なので、
7月と同じく実肥と呼ばれています。

・11月(秋肥2−お礼肥)
レモンは10月下旬頃から収穫が始まります。
そのため、11月に与える2回目の秋肥は、お礼肥とも呼ばれています。

この時に与える肥料は、
実を育てることで消耗したレモンの体力を回復させるのが目的です。

そのため、即効性の化成肥料を与えるようにします。
量は年間の施肥量の2割ほどです。

株の大きさなどによって、
11月に入ってもまだまだ実が木についていることがあります。

実がついている株でも、お礼肥として必ず11月中に肥料を与えます。


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樹高も随分高くなりました


■肥料の量

与える肥料の量は、レモンの株の大きさや、
地植えか鉢植えかなどによって異なります。

肥料が少なければ育ちが悪くなり、肥料が多すぎても株を傷めるので、
必要な肥料の量を見極めて与えるようにしましょう。

・庭植え
庭植えの場合は、樹冠直径によって与える肥料の量が変わります。
樹冠直径とは、一番伸びている枝先から、
反対側にある枝の枝先までを直径とした範囲のことです。

枝が伸びている分だけ根も伸びていると考えるため、
この範囲に肥料をばらまくと、まんべんなく肥料成分が行きわたります。

有機質肥料の場合、土を少し掘ってから与え、土をかぶせておきます。
こうすることで、カラスなどの鳥が肥料を食べてしまうのを防ぎます。

また、土にうずめることで、有機質の分解が早くなり、肥料の効果が高まります。
化成肥料は、動物などに食べられる心配がないので、土の上にばらまくだけで構いません。

・鉢植え
鉢植えにして育てている場合は、鉢の号数によって肥料の量を変えます。
鉢の号数が分からない場合は、鉢の直径÷3で号数が出ます。

例えば、直径が30cmの鉢の場合、
3で割ると10になるので、10号鉢であることが分かります。

与える肥料は、有機質・無機質に関わらず、
土の上に直接ばらまいて構いません。


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元気のないレモンの樹


■肥料焼けに注意

新葉が萎れたりする場合、根が傷んでいることが原因です。
根が傷む原因としては、水切れ・過湿がありますが、
水管理に問題がない場合は、肥料焼けを起こしている可能性があります。

肥料は水分を含むことで肥料成分が溶け出る仕組みになっています。
これが根に触れていると、根の水分が肥料に吸われて傷みます。

どちらかというと鉢植えで育てている場合に置きやすいので、
注意して見ておきましょう。
肥料焼けを起こしているのを見つけたら、すぐに対処しましょう。

肥料焼けの対処は難しくありません。
できるだけ根に近い部分の肥料成分を洗い流すだけです。

とはいえ、根を直接洗えないので、大量の水を与えるようにします。
いつもの5倍の量の水を与え、鉢底から余分な水を流しておきます。

この時、余分な水を鉢皿に溜めないようにします。
この方法を5日ほど続けることで、
土中の肥料濃度が下がるので、様子を見てください。

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