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ハンショウヅル(半鐘蔓)、風情があります


・学名 Clematis
・科名 キンポウゲ科
・属名 センニンソウ属
・開花期 5月下旬〜7月上旬
・休眠期 11月中旬〜3月中旬
・難易度 初級者〜中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ、あんどんづくり、庭植え



[ハンショウヅルの育て方]


■ハンショウヅルの特徴

ハンショウヅルは山地の樹林下に生え、茎はつる状にのびて、
木々に絡み、晩春〜夏に褐色の釣鐘状の花を下向きに咲かせます。
花には金属のような光沢があります。

この花姿が、火の見櫓などに下げられている半鐘に似ていることから、
ハンショウヅル(半鐘蔓)と名付けられました。

ハンショウヅルはクレマチスの仲間で、園芸品種のような華やかさは
ありませんが、風情があり、山野草の原種回帰の傾向も手伝って、
人気が高い植物です。


■栽培適地と品種

・栽培適地
木陰に植え付けて、つるを木々に絡ませるとよいでしょう。

・用土と鉢
肥沃で、水はけの良い土を好みます。
赤玉土(小)4:軽石4:腐葉土2の割合で、
混合した用土などが良いでしょう。

鉢は、深めが適しています。

・主な仲間
山地のハンショウヅルやトリガタハンショウヅル、
高山のミヤマハンショウヅル、低地のボタンヅルやセンニンソウ、
クサボタン、カザグルマなど、様々な種が栽培されています。

海外種も、ヨーロッパから北アメリカ、ニュージーランドなど、
様々な種が流通しています。


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カザグルマ


・品種
ハンショウヅルは野山に多くみられる種で、
ベル型の花は赤褐色で渋い味わいです。
あんどんづくりが似合います。

ミヤマハンショウヅルは、産地によって長いつるになるものや、
短い茎のものなど、様々です。

カザグルマは、野山に生える大型種です。
白や紫色の風車のような大輪花を咲かせることから名づけられました。

コバノボタンヅルは、四国〜沖縄に分布します。
葉が小型でまとまりよく、萼片が大きめの白い花はよく目立ちます。

クレマチス・マルモラリアは、ニュージーランド原産の矮小種です。
常緑の固い葉を密集させて咲く花は、雌雄異株です。


■植え付け・植え替え

・植え付け
3月下旬〜4月が植え付け適期です。

根を広げて植え付け、植え付け後は、新芽が動くまでたっぷり水を与え、
水切れを防ぎます。

・植え替え
植え付け同様3月下旬〜4月が適期です。

鉢から株を抜いたら、根の多いものや長い物は先端をカットし、
傷んだ根や地下茎を整理します。

元の植え位置よりほんの少し深めに植え付けると、株が安定します。

2年に1回植え替えます。


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ハンショウヅル


■栽培管理

芽出しから梅雨前までは日に当ててがっしりと育てます。

梅雨時からは明るい日陰に移して、
やわらかい風の通る場所でゆったりと育てます。
葉が焼けるようなら、50%遮光します。

秋の中ごろから再び日に当て、芽を充実させます。

冬、露出している芽は乾風や寒さに弱いため、
棚下やハウスで保護します。

蔓が伸びるので、支柱や添え木を添えます。

冬になると葉が落葉し、蔓も枯れたように見えますが、
既に新芽があり、春になると芽を出すため、切り詰めたりせず、
そのままの状態で管理します。

・水やり
1日1回たっぷりと水やりをしますが、多湿になると根腐れを
起こしやすいので注意します。

冬は葉を落として休眠状態になりますが、根は生きているので、
水やりを忘れずに行います。
土が乾いたら、湿らせる程度でよいでしょう。

・追肥
芽出し後に置き肥を施します。

春と秋に、液体肥料を2週間に1回与えます。


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ハンショウヅルの種


■増やし方

植え替え時の株分けと挿し芽で増やせます。

ハンショウヅルの株はなかなか大きくなりませんが、
大株になれば株分けできます。

株分けより挿し芽の方が容易です。
ただし、6月上旬までに挿さないと、
根は出ますが、翌年の芽ができません。

花後に種ができれば、実生も可能です。
種子毛をちぎり取って、採りまきします。
発芽は翌春となるので、それまでまき床を乾かさないように管理します。


■病害虫

高温期の軟腐病やウイルス病に注意します。

アブラムシやハダニ、ナメクジ、ヨトウムシによる食害が見られます。

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