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タイリントキソウ


・学名 Pleione bulbocodioides
・科名 ラン科
・属名 タイリントキソウ属
・開花期 4月上旬〜5月下旬
・休眠期 11月下旬〜3月上旬
・難易度 初級者〜中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ、庭植え



[タイリントキソウの育て方]


■タイリントキソウの特徴

タイリントキソウは、台湾や東南アジア高地に自生している多年草です。
台湾原産のため、タイワントキソウとも呼ばれます。

日本原産の山野草に「トキソウ」がありますが、
属も違う別個の品種です。

木に着生や地生し、冷涼でやや湿り気のある環境を好みます。

春にカトレアに似た大きなピンク色の花を、葉に先駆けて咲かせます。
ランの一種のため、花にはかすかな香りがあります。

花後は、エビネに似た大きな1枚の葉を広げて、
株元には翌年のバルブを形成します。

学名は、ギリシャ神話の巨人アトラスの妻、プレイオネに由来します。


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タイリントキソウは、丈夫で栽培しやすいです


■栽培適地と品種

・栽培適地
台湾では高地に生えていますが、耐寒性、耐暑性があり、
日本の気候に順応しやすく、性質は丈夫で栽培しやすいです。

・用土と鉢
用土は、水ゴケ単体か、
山野草用土に刻んだ水ゴケを3割程度混ぜ込んで用います。

鉢の大きさは、3.5号鉢に1バルブを目安とします。

・主な仲間
アジアに14種が見られます。
世界的にも園芸的改良がなされて、流通しています。

・品種
フォルレスティーは、中国やミャンマーに分布する、黄花種です。

マクラタは、中国や東南アジアに分布しています。
花は白色で、中心の花びらの一部が黄色くなり、
紅紫色の斑点や筋が入るのが特徴です。

プラエコックスは、中国や東南アジアに分布します。
花色は白〜紫を帯びたピンクまで様々です。


■植え付け・植え替え

・植え付け
植え付け適期は、2月下旬〜3月です。

大きく硬い緑色の球根の基部に芽があるので、
折らないように丁寧に植え付けます。

新芽が伸びる方向にスペースを空けて、配置します。

・植え替え
植え替え適期は、植え付け同様2月下旬〜3月です。

しなびたバルブは取り除きますが、
株の固定用に古い根を少し残しておくと安定します。
バルブを1/3ほど埋めるように植え付けます。

植え替えは、毎年か、2年に1回は行います。
用土が水ゴケのみの場合は、水ゴケの傷みが早いため、
毎年植え替えます。


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水やりと肥料が大切です


■栽培管理

芽が出始めると同時に花芽が見えます。
芽出しから開花、葉の展開までは日に当てて、がっしり育てます。

葉が展開したら、30〜50%遮光します。

日差しが強いと葉焼けして、葉が黄ばんでしまうため、
真夏に葉が焼けるようなら、さらに遮光します。

葉が焼けた部分は、元には戻りません。

秋は再び日に当てて、バルブの充実を図ります。
冬は、できれば屋内に取り込み、10度程度の気温を保持できると、
芽出しが早まり、生育期間が長くなって、株が充実します。

たっぷりの水と肥培によって大きな葉を広げると、バルブもよく太ります。

・水やり
芽出しから葉が展開するまでは1日1回たっぷりと水やりをしますが、
芽に水がたまると腐るので、注意します。

夏は、乾かし気味に管理します。
秋になったら再び毎日水やりをし、バルブを太らせます。

休眠したら再び乾かし気味にします。
ただし、乾かしすぎも悪いので、
週に1〜2回軽く水やりをすると良いでしょう。

・追肥
タイリントキソウは、肥培が効果的です。

芽出し後に、置き肥をしますが、この時、肥料が葉に触れないようにします。
春と秋には、ラン用の液体肥料を月に2回ほどこします。


■増やし方

タイリントキソウは、植え替え時の分球や、高芽で増やせます。

植え替え時に子球が3〜4個育っていたら、分球できます。
古い用土を落として、子球を母球から分離し、
子球3〜4個を1鉢に植え付けます。

高芽とは、株が繁殖して鉢や用土に余裕がなくなるなどすると、
古い茎の上部に新芽を宿して根を伸ばすことがあり、
これを「高芽」と呼びます。

5cmほどに成長した高芽を、根をつけて切り取り、
植え付けると根付きます。
用土は水ゴケ単体が良いでしょう。


■病害虫

多湿にすると、軟腐病や炭そ病、ウイルス病にかかりやすくなります。

害虫では、アブラムシやヨトウムシ、ハダニ、ナメクジなどに注意します。
ハダニは湿度のある場所を嫌うため、水やりの際に葉の表裏にも
水をかけると、予防になります。

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