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レモンを育てたい! でもマンション住まいでベランダでしか育てられない、
スペースの関係上、ベランダしか栽培場所がない、という方もいるでしょう


レモンは大きく育てれば、広いスペースが必要になりますが、
鉢植えにして育てれば、ベランダでも育てることができます。

実際にレモンをベランダで育てるためのコツをご紹介します。 


[レモン ベランダでの育て方 ]


■品種を選ぶ

レモンには代表的な品種がいくつかあります。
有名な品種で手に入りやすいのは、リスボンという品種です。

レモンと聞いて思い浮かべる、両端が少しとがった形や、
熟した時の鮮やかなレモンイエローの実をつけるのが、リスボンです。

耐寒性もあるので、初心者の方にもお勧めしたい品種ですが、
樹高が高くなりがちなため、狭くて高さの制限がある、
ベランダで育てるのには、あまり向きません。

もちろん、剪定などをしてコントロールすることで、
リスボンもベランダで育てることは可能です。
ただ初心者の方には、少し難易度が高いかもしれません。

そこでお勧めしたいのが、マイヤーレモンという品種です。
枝が比較的、横方向に伸びやすく、樹高を低く保ちやすい性質があります。


耐寒性もあり、トゲも少ないので、ベランダで育てるにはぴったりです。
マイヤーレモンは、一般的なレモンよりも丸みを帯びた形で、色も濃いです。

レモンイエローとオレンジの間くらいの色合いをしているので、
一見するとミカンやオレンジに間違われることもあります。

果汁が多く、リスボンなどの一般的なレモンよりも甘みがあり、
酸味も柔らかいので、ジュースやお菓子にもぴったりです。

また、夏と秋に開花するユーレカというレモンもコンパクトに育てやすいです。
ユーレカは、形と味がリスボンのようでジューシーで香り良いレモンです。


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マイヤーレモン(メイヤーレモン)


■栽培環境を整える

レモンは日当たりと風通しがよく、暖かい環境を好みます。
耐寒性はある程度あるので、だいたい−3度くらいまでは耐えられます。

・日当たり良く
同じベランダでも、方角や上階のあるなしで、日照状態が変わります。
一戸建てなどで上階がなければ、ベランダでも屋根がないため、
比較的日当たりはよくなります。

反対に、マンションなど上階のあるベランダでは、
上階のベランダの床がそのまま屋根となるため、
同じ南向きでも日当たりは少し悪くなります。

他にも、周りに高い建物があったりすると、日当たりが制限されます。
レモンを丈夫に育てるには、できるだけ日当たりの良い場所に置くようにします。


鉢がまだ動かせるうちは、
日中に、日当たりの良い場所へ移動するのも効果的です。

・適度な風通し
ベランダは周りの環境や建て方によって、空気がこもりやすくなったり、
反対に強風が吹いて、レモンの株を傷めることがあります。

風通しが悪くなると、病害虫の原因になりますし、
風が強すぎると、大事な葉が飛んだり、枝が折れることもあります。

また、冬の間に強風が吹くと、気温よりも体感温度が下がるため、
寒さに強くはないレモンには辛い環境です。

特に植え付けてまだ間もない若い木は、寒さへの抵抗も低いため、
できるだけ強風を避ける必要があります。

適度な通風のある場所を、確保してあげましょう。
*台風が来ている時は、あらかじめ鉢を倒して、
転がらないようにすると、レモンの株が傷みません。



■冬越し

レモンを育てるにあたって、やはり気になるのは冬越しです。
−3度まで耐えられるといっても、それは木が成熟した状態での話です。

若い木はまだまだ寒さに弱い状態で、ベランダで鉢植えにすると、
地植えにしているよりも、外気の影響を受けやすくなります。

レモンは常緑で、冬の間も必要以上に葉を落とすことはありません。
冬の間に葉をできる限り残すことで、春からの生育も良好になります。

なので、防寒対策はしっかりと行うようにしましょう。


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バークチップを敷き、不織布で覆ったレモンの鉢


・株を覆う
株全体を、不織布や透明ビニールで覆い、端をクリップなどで留めておきます。
さらに株元にはワラなどのマルチを敷くことで、冷たい空気が入りにくくなります。

・二重鉢にする
二回りほど大きい鉢に鉢ごと入れ、鉢と鉢の隙間を土で埋めます。
こうすることで、根鉢が外気の影響を受けにくい環境を作ることができます。

・敷物をする
ベランダの床は、コンクリートなどの素材でできていることが多く、
そこに直接鉢を置くと、根鉢が冷えてしまいます。
木やゴムの板などを敷いて、床の冷たさが直接鉢に伝わらないようにします。


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人工授粉をすると結実が良くなります


■人工受粉

ベランダで育てていると、虫が飛来しにくい環境になりがちです。
マンションの高層階などは特に虫がこないため、
虫が多くやってくる場所に比べると、受粉率が悪くなる可能性があります。

レモンの花は、雄花と雌花が分かれているわけではなく、
1つの花に雌しべと雄しべがついています。

そのため、風などで揺れるだけでも受粉が可能なのですが、
念のため、人工受粉をしてみましょう。

人工受粉といっても、特別難しいことはありません。
開花した花を、筆などで優しくなぞって受粉させます。

レモンは不完全花が発生することが意外と多いので、
人工受粉の作業を行っても、100%結実するとは限りません。

・摘果
また、結実しても小さいうちに自然と実が落ちる、生理的な落果もあります。

上質なレモンを収穫するには、8月頃、果実を間引くと大きく良い実をつけます。
この摘果の目安は葉っぱ25枚に対して1果実くらいです。


数が少なくても、上質な果実が収穫でき、木が疲れないので試してみてください。

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