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イワチドリ、岩場に咲く花姿が千鳥に似ていることからの名前です


・学名 Amitostigma keiskei
・科名 ラン科
・属名 ヒナラン属
・開花期 4月下旬〜5月中旬
・休眠期 11月中旬〜3月中旬
・難易度 初級〜中級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ、寄せ植え、ロックガーデン



[イワチドリの育て方]


■イワチドリの特徴

東海地方以西の渓谷や岩棚に生える小型の山野草で、
唇弁が八の字に切れ込んだ、
1cm前後の小さなかわいらしい桃紫色の花を咲かせます。

岩場に咲く花姿が千鳥に似ていることから、
イワチドリ(岩千鳥)と名付けられました。

茎を包むようにして出る葉は1〜2枚と少なく、花茎も1本です。
華奢に見えますが、意外と丈夫です。
密植にすると株立ちになり、見応えがあるため人気です。

ウチョウランを小型にしたような姿ですが、
ウチョウランよりも日当たりを好み、水分も好むため、注意します。

球根植物で、地中に塊根を残して越年します。

野生のイワチドリは乱獲や生育環境の変化により、
絶滅が危惧されています。


■栽培適地と品種

・栽培適地
鉢植えとしてはウチョウランよりも丈夫で育てやすいですが、
株が小さすぎ、庭植えは難しく、一般的ではありません。

・用土と鉢
保水性と排水性を兼ね備えた用土が適しています。

粒径2〜3mmの硬質鹿沼土5に焼き赤玉土や軽石2、
山ゴケまたは水ゴケの粉3〜4の割合の配合が良いでしょう。

市販のウチョウラン用の培養土も利用できます。

3〜5号サイズの浅めの鉢に、3〜5球を目安に植え付けるとよいでしょう。
水湿を好むので、小山飾り植えにも向いています。

・主な仲間
コアニチドリやヒナラン、オキナワチドリが同じラン科ヒナラン属の仲間です。

・品種
多彩な交配種が流通しています。
花色も、白色、ピンク色、濃色花、それに花弁に現れる斑紋の変異など、
品種によって様々で、楽しめます。

代表的なものとしては、コアニチドリとの交配種のエノモトチドリや、
エノモトチドリとの交配種の三楽などがあります。

コアニチドリは、花色の変異種として白花が人気です。

ヒナランとクロカミランとの交配種の、ワキガチドリもよく栽培されています。


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イワチドリを各種見られます-楽天市場 


■植え付け・植え替え

・植え付け
芽出し前〜芽出し直後の3月か、10月頃が適期です。

用土1Lあたり緩効性粒状肥料を3g元肥として混ぜ、
芽先が0.5〜1cmほど埋まるように植え込み、
表面に富士砂や焼き赤玉土を敷きます。

植え付け2日後くらいから水やりをするのが、球根を傷めないコツです。

・植え替え
植え付け同様に行います。

株を鉢から抜いたら、球根の先端にある芽を折らないように、
球根を外して、きれいにします。

毎年〜3年に1回を目安に植え替えます。


■栽培管理

寒さや暑さには比較的強いですが、水切れだけは厳禁です。
芽出し〜開花までは午前中日の当たる場所で管理します。

梅雨の頃から雨よけし、朝日のあたる場所か、30〜50%遮光下に置き、
葉焼けを防ぎます。

夏に葉が焼けるようなら、さらに遮光し、50〜60%とします。
秋は再び日を当て、球根の肥培と花芽形成を促します。

休眠に入ったら、棚下で管理します。
球根を掘り出し、乾かさないように保管してもよいでしょう。

・水やり
1日1回、水やりをします。

開花までは葉に水がたまりやすいので、水差しなどを用いて、
株元に水を与えるようにします。
花後は、通常通りの水やりで構いません。

乾きにくい時期は、加湿にならないよう、1日おきに水やりします。
休眠中も乾燥させず、用土が軽く湿っている状態を保ちます。

・追肥
芽出し後につぼみが見えたら置き肥を施します。

生育中は、ラン用液体肥料を月1〜2回施します。
晩夏からは花芽形成に入るので、リン酸分の多い肥料が効果的です。


■増やし方

植え替え時に分球しているものを分けて増やします。
分球する際は、あまり細かく分けません。
最低でも5〜10球程度残るように、分けます。

実生もできますが、あまり一般的ではありません。


■病害虫

蒸れや過湿による軟腐病、立枯病、ウイルス病に注意します。
風通しよく管理し、病気を防ぎます。

アブラムシやナメクジ、ヨトウムシなどの食害にも注意します。

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