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ショウジョウバカマ、ロゼットの中心から花茎を立ち上げ花を咲かせます。


・学名 Heloniopsis
・科名 シュロソウ科
・属名 ショウジョウバカマ属
・開花期 ショウジョウバカマ:3月下旬〜4月中旬,コショウジョウバカマ:10月〜11月上旬
・休眠期 11月下旬〜3月上旬
・難易度 初級者向き
・楽しみ方 鉢植え、石づけ、寄せ植え、庭植え



[ショウジョウバカマの育て方]


■ショウジョウバカマの特徴

多雪地帯の林の斜面や田のあぜなどに自生している多年草です。

先端のとがったやや細長い葉は、地面を這うように放射状にのびます。
このような葉のつき方を、”ロゼット”と言います。

ロゼットの中心から花茎を立ち上げ、紅色の花を咲かせます。

この紅色の花を想像上の猩々に、広がる葉を袴に見立てたことから、
ショウジョウバカマ(猩々袴)と名付けられました。

とても変異の多い植物で、地域により大型種から小型種、
花色も白、ピンク、赤紫色、青色と様々で、八重咲きもあります。

葉先に不定芽を作ります。
一般に植物の芽は茎の先端や葉腋から出ますが、
それ以外の場所から出る芽を不定芽と呼びます。


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群生するショウジョウバカマ


■栽培適地と品種

・栽培適地
自生地が湿気の多い場所のため、水持ちの良い場所を好みます。
やや湿っぽい木陰が良いでしょう。

・用土と鉢
桐生砂5、日向土3、鹿沼土2を配合した用土や、
鹿沼土7に軽石砂3を配合した用土などを使用します。

水持ちと水はけの良い土壌を好むので、
用土に刻んだ水ゴケを2割ほど混ぜてもよいでしょう。

または、植え付け後、表土に水ゴケやハイゴケを張っても良いです。

地植えにする場合は、腐葉土をあらかじめ土にすき込んでおきます。
水はけと水持ちが良くなります。

葉の先端に不定芽が出るので、
鉢はロゼットよりやや大きめの物を使用します。
中深の3〜4号鉢に1〜3株が目安です。


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近くで見ても面白いです


・主な仲間
九州に、小型のツクシショウジョウバカマやヤクシマショウジョウバカマ
などがあります。

・品種
コショウジョウバカマは、西表島の林床に生える小型種で、
晩秋から冬にかけて純白の花を咲かせます。
絶滅危惧U類に指定されています。

ツクシショウジョウバカマは九州を中心に自生しています。
全体的に小型で、花色は白〜淡いピンクです。

ヤクシマショウジョウバカマは、名前の通り屋久島に自生し、
屋久島の固有種です。
ツクシショウジョウバカマの矮性種と考えられています。
花色は淡いピンクです。

オオシロショウジョウバカマは、沖縄に自生しています。
花色は白色です。
絶滅危惧TB類に指定されています。


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山野に咲くショウジョウバカマ


■植え付け・植え替え

・植え付け
9月下旬〜10月中旬か、芽出し前の2月下旬〜3月中旬が適期です。
元肥として緩効性化成肥料を施して、植え付けます。

ロゼットの基部まで植え込み、
根が浮き上がらないように植え付けるのがポイントです。

深鉢を使う場合は、鉢底に多めに大粒の軽石などを入れ、
水はけを良くしておくとよいでしょう。

・植え替え
植え付け同様、9月下旬〜10月中旬か、2月下旬〜3月中旬が適期です。
長い根や傷んだ根を整理してから植え付けます。

植え替えは、2年に1回が目安です。


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全体のようす


■栽培管理

性質が強く、育てやすい山野草です。

芽出しから開花、葉が展開するまでは、日当たりの良い場所で管理します。

葉の展開後は明るい半日陰に移動します。
暑さに弱いため、夏は50%程度遮光します。

秋はしっかり日に当てて太い冬芽を作らせます。
冬の間も葉は枯れずに残ります。

凍結させると芽が腐るため、冬は風よけを作るか、棚下に置きます。

・水やり
3月〜10月は1日1回、たっぷり水やりをします。
特に、梅雨以降の表土の乾燥は、葉先や根を傷めやすいため注意します。

11月〜2月の休眠期は、5〜6日に1回程度水やりをします。

・追肥
芽出し後に、置き肥を施しますが、葉に触れないような位置に置きます。

春と秋は液体肥料を週に1回施します。
できれば、秋の液体肥料は、リン酸分の多いものが良いでしょう。

肥料が少ないと花が咲かないことがあります。


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花後に種ができています、5月頃種をとりまきにしても良いです


■増やし方

植え替え時に株分けで増やしますが、軽く引っ張って離れる物だけにします。
ナイフを使わなければ分けられない場合は、無理に株を分けません。


葉の先端に小苗ができていたら、植え付けます。
少し葉をつけて切り取り、小苗だけを地上へ出して植え付けます。

葉挿しも可能です。
葉を基部から外して、用土や水ゴケに寝かせておくと、発芽します。


■病害虫

病気は白絹病、害虫はアブラムシ、ネコブセンチュウに注意します。

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