
クロユリもコバイモの仲間です
・学名 Fritillaria
・科名 ユリ科
・属名 コバイモ属
・開花期 2月〜4月
・休眠期 6月〜2月中旬
・難易度 上級者向き
・楽しみ方 鉢植え、庭植え
[コバイモの育て方]
■コバイモの特徴
北半球の温帯域に約100種が分布しています。
日本では、新潟県・福島県を北限として、
南は九州まで8種が分布しています。
淡い褐白色の、釣鐘型の花を下向きに咲かせます。
小型で趣のある花姿は、日本人好みで人気があります。

イズモコバイモ
■栽培適地と品種
・栽培適地
石灰分を多く含んだ土壌を好み、
人里近い山麓から山地にかけての林縁などに自生しています。
そのため、早春に日が当たる環境を好みます。
6月〜9月頃までは日陰に、
その他の季節は日当たりの良い場所で管理します。
・用土と鉢
水はけの良い用土を好みます。
赤玉土5、桐生砂3、バミス2の割合で混合した用土、
もしくは、みじんを抜いた小粒の軽石砂5、硬質鹿沼土3、
赤玉土2の割合で配合した用土などが良いでしょう。
鉢は、通気性の良い鉢を用います。
大きさは、山草鉢4号で5〜6球、山草鉢5号で8〜10球が目安です。
・主な仲間
茶花としてよく使われるバイモは、コバイモの仲間です。
また、クロユリもコバイモの仲間です。
クロユリ「ユリ」と名前は付きますが、実は、一般的なユリはリリウム属、
クロユリはフリチラリア属で、ユリとは異なる植物なのです。

クロユリ
・品種
日本海側の低山地に多く自生しているコシノコバイモは、
作りやすく、多く栽培されています。
中国地方、四国、九州には、ホソバナコバイモが分布しています。
コバイモの仲間の中では育てやすく、肥培すれば増殖します。
四国に分布するアワコバイモ、四国〜九州中部に分布する
トサコバイモは、栽培が難しい部類に属します。
■植え付け・植え替え
・植え付け
9月が適期です。
あまり深く埋め込まないようにします。
覆土が2〜3cm程度になるように植え付けます。
植え付けの際、球根の周りには赤玉土を多めにして、
排水を良くすることが、丈夫な株に育てるポイントです。
・植え替え
植え付け同様、9月が適期です。
植え付け同様に行います。
植え替えの目安は、2〜3年に1回です。

ホソバナコバイモ
■栽培管理
早春に芽を出し、花を咲かせ、
わずか2〜3ヶ月で枯れてしまう短命の植物です。
その上コバイモは球根が小さいので、養分が不足しがちです。
地上部を1日でも長く保ち、生育期間中に十分な肥培を心がけます。
種を取らないのであれば、早目に花を除去して、
余分な養分を消費しないようにもしてあげます。
・水やり
3月〜7月は1日1回、8月〜2月は2〜5日に1回与えます。
8月は乾燥しやすいため、乾き具合に気を付けます。
茎が弱いので、勢いよく水を当てると折れることがあります。
逆にそれ以外の季節は過湿に注意し、冬期間は凍らせないよう注意します。
・追肥
3月〜7月頃までは液肥を週に1回施します。
5月頃にお礼肥えとして油粕の置き肥を施すとよいでしょう。
ブドウ糖を施すと生育が良くなるため、生育期は水やり代わりに、
毎日2000〜5000倍に薄めたブドウ糖を与えてもよいでしょう。

コシノコバイモ
■増やし方
実生や鱗片挿しで増やせます。
種を取る場合は、開花が早春で花粉を媒介する虫が少ないため、
人工交配をすると良いでしょう。
さく果が5月中旬〜下旬に熟し、中から薄茶色の種子を散らします。
5月中旬〜6月中旬に種をまいて、軽く覆土して栽培します。
発芽は翌春になります。
発芽したら、4〜5年で開花します。
コバイモは、鱗片の数が少ないため、あまり鱗片挿しには向きません。
ただし、鱗片挿しは確実に増やすことができます。
2〜3年開花しなくてもよいのなら、
鱗片をはずして鹿沼土に軽く挿して育てます。
■病害虫
葉を傷めると、ナメクジの食害に合い、枯れてしまうこともあります。
アブラムシの被害にも合いやすいため、アブラムシ予防として、
芽出し時にオルトラン粒剤を鉢上に適宜まき、
花後は月に1〜2回、薬剤を散布します。
球根はネズミなどの小動物の食害に合うことがあるので、注意します。
病気では、炭そ病やウイルス病にかかりやすいです。
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