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ナルキッスス・バルボコディウム(ナルキッスス・ルボコディウムとも)


・学名 Narcissus
・科名 ヒガンバナ科
・属名 スイセン属
・開花期 9月下旬〜4月中旬(種類によって異なる)
・休眠期 5月下旬〜9月中旬
・難易度 初級者向き
・楽しみ方 鉢植え、寄せ植え、庭植え、ロックガーデン



[原種スイセンの育て方]


■原種スイセンの特徴

ヨーロッパや北アフリカに多くみられるスイセンの原種です。
地域変異も多く、花の少ない晩秋から冬の花として人気があります。

開花後に種子をつけ、夏には葉を枯らして休眠します。

日本でよく見られるニホンズイセンは、
実はヨーロッパ原産で、日本で野生化したものです。
原産地では、岩石混じりの草原に生えています。

スイセン属は、ヨーロッパから北アフリカ、アジアにかけて自生し、
約50〜60種が分布しています。

野性味を残した交配種も多く流通しています。


■栽培適地と品種

・栽培適地
休眠中は日光を避け風通しが良好な場所で管理します。
芽が動き出したら、日差しをたっぷり浴びさせます。

植え付けてからは、寒さにあてると花がよくつき、
がっちりとしまった株に育ちます。

・用土と鉢
肥沃な用土を好みます。
赤玉土4に、軽石砂4、腐葉土2などを配合するとよいでしょう。

鉢は深鉢が適しています。

・主な仲間
ペチコートスイセンと呼ばれるナルキサス・バルボコディウムや、
ナルキサス・カンタブリクス、ナルキサス・ロミエウクシー、
ナルキサス・トリアンドルスなどがあります。

・品種
ナルキッスス・バルボコディウムは、
ヨーロッパ南西部や北アフリカ原産の黄花種で、
花被片が細く、副花冠が目立つのが特徴です。

変種や亜種が多く開発されています。
小さなかわいい花を毎年たくさん咲かせ、強肩で育てやすいため、
小型原種スイセンの代表的な品種として、とても人気があります。

ナルキサス・カンタブリクスの仲間のフォリオススは、
スペインや北アフリカなどに分布する白花種です。
冬咲きですが、花つきがよく、育てやすいため、人気があります。

ナルキサス・ロミエウクシーも、
ナルキッスス・バルボコディウム同様、
多くの園芸品種が流通しています。

花被片が小さく、副花冠が大輪で、やや上向きに咲く黄花種です。

ナルキサス・キクラミネウスは、
花被片がシクラメンのように反り返るので、
シクラメンスイセンとも呼ばれています。

ナルキサス・ルピコラは、
花被片も副花冠も黄色の、愛らしい小輪花です。

ナルキサス・トリアンドルスは、
花被片が反り返り、うつむき気味に黄色っぽいクリームの花を咲かせます。


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原種スイセン(固有名未詳)


■植え付け・植え替え

・植え付け
休眠中の夏が植え付け適期です。

鉢底に、鉢の深さの1/5までゴロ土を入れ、
その上に元肥として緩効性化成肥料を施します。
鉢の深さの1/2まで用土を入れたら、1cm間隔で球根を並べ、覆土します。

植え付け後は、土が湿る程度に軽く水やりをします。
1〜2日後に、たっぷり水やりをします。

このように、植え付け直後にたっぷり水やりをしない方が、
球根が傷まないのです。

・植え替え
植え付け同様、休眠中の夏が適期です。

球根を掘り出す前数日間は、雨に当てないようにして、
鉢を乾かしておくのが、ポイントです。
水やりも控えます。

土が濡れていると、球根の薄皮がはがれやすく、
傷みやすいからです。

植え替えは毎年が理想です。
長くとも、2年に1回は植え替えます。


■栽培管理

育てやすいですが、休眠中の夏期に過湿にすると
球根が腐ることがあるので注意します。

休眠中は、直射日光を避け、涼しい場所で管理します。
露地栽培の場合は、休眠中は掘り上げて乾燥する方が、
失敗が少ないです。

芽が出始めたら、たっぷりと日に当て、
風を通すとまとまりよく開花します。
日差しが弱く、風通しが悪いと、間延びして姿が乱れます。

休眠まではそのまま日当たり・風通しともよく管理します。

冬期間はなるべく霜に当てないようにしたいところですが、
ハウスやフレームでの栽培は間延びするので、
軒下などでの管理が良いでしょう。

寒さに強いため、軽い凍結ならあまり傷みません。

・水やり
休眠中は、週に1〜2回、用土が湿る程度に軽く与えます。
夏の終わりごろに一度たっぷりと水やりし、発芽を促します。

芽が出たら、1日1回水やりをします。
開花したら、花に水がかからないように注意します。
花に水がかかると、花茎が倒れてしまいます。

葉が黄ばんできたら、徐々に水やりの回数を減らしていきます。

・追肥
リン酸分の多い肥料を主体に、芽出し後に置き肥をし、
さらに、リン酸分の多い液肥を月1〜2回施します。


■増やし方

分球や実生で増やします。
分球は、植え替え時に行います。

種は、2月〜3月上旬にまきます。
発芽後、3年で開花します。


■病害虫

病害虫は、多湿による球根腐敗病、尻腐病に注意します。

葉に色むらが出たり、不自然によじれたら、
ウイルス病の可能性があります。

ウイルス病に感染したら、株を隔離します。
種は汚染されないため、種を採取してから親株を処分します。

害虫は、アブラムシやナメクジ、球根を食い荒らす
スイセンハナアブの幼虫に注意します。

*原種スイセンは、小森谷ナーセリー 楽天市場店で多数扱っています。
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