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花ウメには、たくさんの品種があり、
どれも素晴らしい香りと花、樹形で楽しめます


・学名 Prunus mume
・分類 落葉高木
・科名 バラ科
・属名 サクラ属
・原産地 中国
・樹高 5m〜10m
・開花時期 1月中旬〜3月中旬



[ウメの育て方]


■ウメの特徴

ウメは厳しい冬のさなかに花を咲かせ、
春が近付いてきていることを教えてくれる庭木です。

中国原産ですが、日本の風土によく合い、
万葉集の時代から日本人に愛されてきました。

ウメには花を楽しむ花ウメと実を楽しむ実ウメに大別されます。
花ウメはたくさんの品種があり、
どれも素晴らしい香りと愛らしい花で私たちを楽しませてくれます。

ウメは寿命が長く、枝ぶりや樹形は年を追うごとに味わいを増します。
時間をかけて、自分好みの梅を育てるのはいかがでしょう。


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白の枝垂れ梅


■栽培適地と品種の選び方

・栽培適地
品種によりますが、日本全国どこでも栽培が可能です。

・品種選び

●野梅系
野梅系は野生の梅の原種に近い品種です。

・野梅性一重
一重冬至:
白い花を咲かせます。
極早咲きの品種で一早く花を咲かせます。

満月:
白い中輪の花を咲かせます。
咲きはじめは花が重なって丸い満月のように見えます。
実ウメに分類されます。

・野梅性八重
寒衣:
紅色で中輪の花を咲かせます。
早咲きで、1月中旬ごろから花を咲かせます。

二重冬至:
白い花を咲かせる品種です。
花弁が幾重にも重なり大変華やかです。

花香実:
花も実も楽しめる人気の品種です。
花は薄紅色です。
1本でも実がなります。

月宮殿:
大輪の白い花を咲かせます。
花の時期は2月から3月です。

見鷹玉垣:
淡い桃色の花を咲かせます。


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思いのまま:
1本の樹で、白い花と紅の花が咲きます。
一つの花に、白と紅が混ざることもあります。
その年によって、白花しか咲かない、
紅花しか咲かないということもあります。
梅の木が思いのままに花を咲かせます。
香りのよい、人気の品種です。

・野梅紅梅性
紅筆:
蕾の先がとんがって紅の筆のように見えることから名前がつきました。
美しい紅色の一重の花が咲きます。
盆栽としても人気があります。

八重紅筆:
蕾の先が紅筆のようにとんがっている品種です。
八重咲きは華やかです。

・野梅難波性
玉拳:
薄紅色で、八重の花を咲かせます。
蕾が拳のように丸い形をしています。
開花後すぐ蕾の頭が開いて中の葯がのぞきます。
丸みを帯びた花がとてもかわいらしい品種です。

白難波:
中輪で、白い八重の花を咲かせます。
花の外側が薄い紅色を帯びています。

・野梅青軸性
月の桂:
白い一重の花が咲きます。
白い花に、青軸がとても上品に生えます。
盆栽用としても人気があります。


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月影:
中輪で一重の白い花が咲きます。
香りが強く、開花とともに梅の香りを楽しむことができます。


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●豊後系
豊後系は杏と梅との中間の品種です。

・豊後性一重
真鶴:
紅色の八重の花はボリューム感があります。
良い香りのする花です。

揚羽の蝶:
白い半八重の花が咲きます。
花弁が外側に開き、蝶の羽のように見えます。

海棠梅:
紅色の八重の花がうつむいて咲きます。
楊貴妃がお酒によってうたた寝をしている姿に例えられるように、
妖艶な花です。

・豊後性八重
藤牡丹:
薄紅色の八重咲き大輪の花です。
枝垂れでとても風情があります。

白獅子:
薄紅色で、遅咲きの花です。
八重の花は咲くと外側にそり、獅子のように見えます。

八重揚羽:
揚羽の蝶の八重咲きの品種です。
白い花が外向きにそり、華やかです。

武蔵野:
紅色の花が咲きます。
花が大きく、存在感のある品種です。

・杏性
一の谷:
小輪の花が咲きます。
蕾は薄紅色で、咲きはじめも薄紅色ですが、次第に白く変わっていきます。

江南所無:
明るい紅色の花です。
大輪で、雄しべを抱え込むように咲きます。
中国の江南にこれ以上美しい花は無いという名前の由来を持っています。

●紅梅系
・紅梅性一重
紅千鶴:
一重の、鮮やかな紅色の花です。
花は小ぶりですが、美しく目をひきます。

玉光:
淡い一重の薄紅色の花が咲くしだれ梅です。
盆栽としても人気です。

・紅梅性八重



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緋の司:
艶やかな紅色の花です。
中輪から大輪の花を咲かせます。
花の時期は少し遅く、2月から3月です。

黒雲:
深い紅色は、少し黒色かかって見えます。
落ち着いた佇まいの花です。

●枝垂系
月影枝垂:
緑かかった白い花は、丸みを帯びて形がはっきりとしています。
枝もがガクも緑かかっています。

●実成り・果梅


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白加賀:
白い花も楽しめますが、大きな実も魅力的です。
実をならすためには、花粉の多い梅の木を、
近くに植えたほうがよいでしょう。

長束:

実ウメとしては、白加賀と並んで有名な花です。
白い一重の花も楽しむことができます。
*こちらにご紹介した品種の写真を8時間ほど探しましたが、
品種で区別している写真があまり見当たらず申し訳ありません。
自分で確かめつつ、気長に撮って行きますね。


■植え付け・植え替え

・植え付け
植え付け時期は11月上旬から12月中旬か、2月中旬から3月中旬です。
日当たりがよく、水はけのよい場所に植えましょう。

植穴は根鉢の2外の深さと大きさに掘り上げます。
掘り上げた土に、元肥として腐葉土と堆肥、緩効性化成肥料を混ぜます。

植え付ける時は接ぎ木の部分が埋まらないように注意します。
埋め戻した後はしっかりと土を踏み固め、
苗がぐらつかないようにしましょう。

植え付け後は、しばらく支柱をたてて支えます。

・植え替え
植え替えは、12月か花が終わった後に行います。
用土には、赤玉土に腐葉土と堆肥、油かすを混ぜたものを使います。

根鉢を抜き取ったら古い根から土を軽く払ってから植え付けます。
植え替え後は根が乾かないようにしっかりと水を与えます。


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剪定で元気に育ちます


■剪定と仕立て方

鉢植えの剪定は花後に行います。
庭植えの剪定は、花後、5月、果実の収穫後、12月に行うことができます。

花後は新梢が混み合わないように枝を間引くように剪定します。
樹形を乱すような太い枝や徒長枝、立ち枝、
交差している枝、葉芽が無い枝を切り取ります。

枝を切る位置によって、
その後の枝の伸び方や花芽の付き方が変わってきます。

軽い剪定を行うと、短い枝や花芽がたくさんできます。
強い剪定を行うと長い徒長枝が出て花が少なくなります。

実を収穫した後は、徒長枝や立ち枝の上部を切り、
下部の日当たりをよくします。

樹形を立て直すような強い剪定は、2月から3月に行います。
直径3p以上の太い枝を切った後は、切り口に保護剤を塗っておきます。


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ウメの蕾にも魅せられます


■栽培管理

・水やり
庭植えの場合は基本的には必要ありません。
鉢植えは4月から10月までは毎日水を与えます。
梅雨の後は、少し乾かし気味に管理すると花付きが良くなります。

・肥料
庭植えでは、植え付けてから3年目までは寒肥として12月から1月に鶏糞1s、緩効性化成肥料50gを株もとに施します。

6月下旬には、果実のお礼肥として即効性の化成肥料を施します。
植え付けて3年以上たったら、肥料の量は生長具合によって加減します。

肥料が多すぎると徒長枝が多くなってしまいます。
肥料が少ないと下葉や下枝が枯れたり落ちたりします。

鉢植えでは、3月から5月の間は、
毎月油かすと骨粉を混ぜた固形肥料を置き肥します。

・増やし方
接ぎ木で増やすことができますが、一般人には難しい作業です。


■病害虫

カイガラムシとアブラムシの発生に注意が必要です。
また、実ウメには黒星病が発生しやすくなります。

黒星病には12月から3月の間に10倍に薄めた石灰硫黄合剤を散布します。
さらに、4月から5月の間に3回ほどチオファネートメチル剤を散布します。

カイガラムシにはマシン油乳剤を散布します。

■実ウメのわかりやすい育て方
・ウメの育て方 庭植え|健康効果が高い実をつけます
・ウメの育て方 鉢植え|剪定で収穫が増えます
・ウメの実がならない、落ちるときの対処法
・ウメの剪定 時期は?
・ウメの品種の選び方
・ウメの花が咲かない理由は?
・ウメの実 収穫時期は?
・ウメの木の剪定方法は?
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