akityoji002.jpg
アキチョウジ(秋丁字)は、関西の野山に多くみられます


・学名 I.longitubus
・科名 シソ科
・属名 ヤマハッカ属
・開花期 9月下旬〜10月下旬
・休眠期 11月下旬〜3月中旬
・難易度 初心者向け
・楽しみ方 鉢植え、寄せ植え、庭植え、茶花



[アキチョウジの育て方]


■アキチョウジの特徴

アキチョウジは、細い枝の先端に紫色の筒状の花を咲かせます。
花柄の間が詰まり、花柄には苞葉があります。

この花が、スパイスの丁子(クローブ)に似ていることから、
「アキチョウジ」と名付けられました。

楚々とした美しさより、わびさびと風流さを楽しむ日本人に愛され、
茶花としてよく利用されます。

日当たりが悪くてもよく育つため、
日陰の庭のアクセントとしてもよいでしょう。



■栽培適地と品種

・栽培適地
風通しの良い明るい半日陰を好みます。

日陰を好みますが、あまり日に当たらないと間のびするため、
春は日に当ててしっかりと株を生長させます。

強い日に当たりすぎると葉焼けするため、
梅雨明けから50%程度遮光します。

秋の開花期には遮光を外し、
午前中だけ日に当てると、芽が充実します。

・用土と鉢
用土は、山野草用か、
日向軽石・硬質鹿沼土・桐生砂(各小粒)を等量混合した用土に、
赤玉土を2割ほど加えた用土を用います。

草丈は1.7〜2mにまで生長するため、大きめの鉢に植え付けます。

・主な仲間
花色の変異種の、白やピンクの花も流通しています。
セキヤノアキチョウジなど、似た仲間も見られます。

近縁のアキギリ属には、アキギリ、キバナアキギリがあります。


akityoji001.jpg
セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁字)*


・品種
近縁種に、アキチョウジと同じヤマハッカ属の
セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁字)があります。

アキチョウジは愛知県以西に分布しているのに対し、
セキヤノアキチョウジは関東に多くみられます。

お互いに非常によく似ており、ほとんど同じように見えますが、
セキヤノアキチョウジの方が花の柄が少し長いことで見分けられます。


■植え付け・植え替え

・植え付け
3月下旬〜4月下旬が適期です。
葉が伸びてからの植え付けは、
バランスが悪く、下葉も傷みやすいため、生育期間初期に行います。

茎が大きく立ち上がるので、やや大きめの鉢に植え付けます。

・植え替え
3月下旬〜4月下旬が適期です。
植え替えは、毎年か、少なくとも2年に1回は行います。


akityoji003.jpg
アキチョウジの冬枯れ*
写真協力=季節の花300


■栽培管理

育てやすく、どんどん生長し、最終的に2m近くにまで延びてしまうため、
春から初夏にかけて1〜2回摘心すると、草丈を抑えることができます。

・水やり
夏の生育期には、1日1回、たっぷりと水を与えます。
水切れになると葉焼けを起こすので、特に夏の乾燥期には注意します。

多湿を嫌うため、春・秋は2〜3日に1回、
冬は3〜5日に1回程度でよいでしょう。

・追肥
アキチョウジは、多肥に育てると姿を乱すため、
肥料はほどほどに施します。

ただし、肥料切れは株を委縮させるので、
春と秋に液体肥料を月に1〜2回施します。
置き肥の併用もよいでしょう。


■増やし方

植え替え時に株分けで増やせます。
剪定した穂を挿し芽しても、簡単に増やせます。

種を採取しての実生も可能です。
種まきは、1月中旬頃行い、十分に灌水し、
日当たりの良い場所で管理すると、約2ヶ月で発芽します。

苗は、4月下旬頃、3号ポットに移植します。
元肥として、緩効性化成肥料中粒20粒ほどを施しておきます。

発芽率はやや悪いですが、丈夫なためよく育ち、
早いものは発芽した年の秋に開花します。


■病害虫

芽出し期にナメクジやヨトウムシの被害にあいやすいです。
アブラムシもつきやすいので注意します。

病気には強く、特に心配はありません。
 カテゴリ
 タグ